中小企業診断士の基礎知識(試験・難易度・仕事内容・勉強法)を全て解説!

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中小企業診断士

平井東

中小企業診断士は、「ビジネスパーソンが新たに取得したい資格ランキング」で1位に選ばれるなど、今注目を集めている大人気資格です。

しかし、「中小企業診断士って名前くらいは知ってるけど、正直どんな資格なのかよく分からない・・・」という方もいらっしゃるかと思います。

そこで、ここでは中小企業診断士の基礎知識を全て紹介します!

これを読めば中小企業診断士がどういった資格なのか、どんな仕事をするのかなど、基本的な知識は完璧です!

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中小企業診断士ってどんな資格?

中小企業診断士は経営コンサルタントとして国が認める唯一の国家資格です。

資格試験を通じて経営に関する実践的な知識を学ぶことができ、日本版MBAとも呼ばれています。

受験者数は毎年20,000人前後であり、国家資格の中でも多いです。

中小企業診断士を取得するメリット

中小企業診断士の資格を取得することで、企業内ではより管理部門に近い業務にも携わることが出来るようになる他、就職や転職にも非常に有利になります

また、資格を活かして経営コンサルタントとして独立開業することが出来るのも魅力の一つです。

中小企業診断士資格を取得するメリットについてより詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。

資格の難易度

中小企業診断士は士業系の資格ということもあり、難易度は比較的高めです。

試験全体の合格率はおよそ4% であり、合格までに必要な勉強時間は一般に1000時間程度だと言われています。

中小企業診断士の難易度についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士の仕事

ここでは中小企業診断士の資格を取得している人が、具体的にどのような仕事をしているのかを解説します!

診断士資格取得者の業務内容は、企業に勤務しているか独立しているかで大きく変わります。

どちらにも共通して言えるのが、ビジネスに関するあらゆる知識を身につけた専門家として、経営的視点を活かして仕事を行うということです。

企業勤務の診断士の仕事

企業に勤務している方が中小企業診断士の資格を取得した場合、いきなり業務内容がガラリと変わるということはありません。

一方で診断士の資格保有者ということで、その専門性や問題解決能力を期待され、プロダクトマネージャーや企画立案といったより経営の中枢に近い仕事を任せて貰えるようになります

独立した診断士の仕事

中小企業診断士は経営コンサルタントとして独立開業するケースも多いです。

経営コンサルタントは診断士の独占業務ではありませんが、資格を持っているということで顧客からの信頼が獲得しやすく、集客やコンサルティング報酬の面で大きなアドバンテージがあります。

中小企業診断士の仕事についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士の年収

中小企業診断士の給与水準は非常に高く、平均年収は700~800万円の間で推移しています。

独立した診断士の場合、なんと約40%の方が年収1000万円以上だという調査結果が出ています。

企業勤務の場合も、より中心的な役割を担うことが出来るようになるので、結果的に昇給・昇格する方が多いです。

中小企業診断士の方の年収についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士の副業

中小企業診断士の方の副業は、休日を活かしたコンサルティング業務が一般的です。

他にも補助金などの申請補助やセミナーへの登壇など、専門知識を活かして様々な副業を行うことができます。

中小企業診断士の副業についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士の将来性

中小企業診断士は数ある士業の中でも圧倒的に将来性の高い資格です

多くの職業がAI(人工知能)の発達により失われている中、コンサルティング業務を専門としている診断士の仕事はAIによる代替可能性がほとんどありません。

中小企業診断士の将来性についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

資格登録と更新

中小企業診断士の資格を得るためには、試験合格後に診断士として「登録」をする必要があります。登録には一定の手続きが必要であり、時間もお金もかかります。

また、一度登録したら安心というわけでもなく、登録した資格は5年ごとに「更新」を行わなければなりません

資格の登録および更新には「知識要件」と「実務要件」の2つを満たす必要があります。

資格の登録および更新についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

診断士の資格の維持費

中小企業診断士の資格を更新して維持し続けるにはお金がかかります。その人の維持の手段にもよるのですが、1年あたり80,000円前後かかるのが普通です。

知識要件

知識要件を満たす手段には「論文審査」と「理論政策更新研修の受講」の2つが存在します。

一般的には理論政策更新研修を受講して知識要件を満たす方が多いです。

理論政策更新研修についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

実務要件

実務要件を満たす手段には「中小企業向けの診断業務の実施」と「実務補習の受講」の2種類が存在します。

中小企業診断士として日常的にコンサルティング業務を行なっている方は実務要件で困ることはありませんが、企業勤務の方の場合は実務補習を受講することが多いです。

実務補習についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

資格の休止について

入院や海外赴任などの理由で中小企業診断士の資格の更新が出来なくなってしまう場合、資格の休止手続きを行うことで対処可能です

資格の休止中でも診断士として名乗ることは出来ますが、その際必ず現在資格休止中であることを伝えなければなりません

資格の休止についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士の資格試験

ここでは中小企業診断士試験について、試験科目や受験資格などの基本的な情報を確認していきましょう。

試験形式と試験科目

中小企業診断士の資格試験は1次試験と2次試験の2部構成となっており、2次試験は1次試験に合格した方のみ受験することができるようになっています。

1次試験はマークシート形式の筆記試験です。2次試験は記述式の筆記試験がまず行われ、筆記試験に合格した方は面接形式の口述試験を受験します。

これら全ての試験を突破した方だけが、診断士の資格を取得できます。

1次試験の試験科目

1次試験の試験科目は以下の7科目です。

試験科目 配点 試験時間
経済学・経済政策 100点 60分
財務・会計 100点 60分
企業経営理論 100点 90分
運営管理 100点 90分
経営法務 100点 60分
経営情報システム 100点 60分
中小企業経営・中小企業政策 100点 90分

1次試験の合格率は約20% となっています。

2次試験の試験科目

2次試験の試験科目は以下のようになっています。

試験形式 試験科目 配点
筆記試験 事例Ⅰ(組織・人事) 100点
事例Ⅱ(マーケティング・流通) 100点
事例Ⅲ(生産・技術) 100点
事例Ⅳ(財務・会計) 100点
口述試験 筆記試験科目からランダムに出題 非公開

2次試験の合格率は、筆記試験がおよそ20%、口述試験は99%以上です。つまり、筆記試験さえ合格すれば口述試験で落ちることはほぼないということです。

中小企業診断士の試験科目についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士試験の経済学

中小企業診断士試験の科目の中でも、経済学は苦手とする人の多い科目です。

経済学の学習には時間がかかるので、早め早めの対策を心がけることが大切です。

経済学の勉強のポイントやおすすめテキストについては、以下の記事で詳しく解説しています。

中小企業診断士試験の財務・会計

財務会計は中小企業診断士試験の中でも最も重要度の高い科目です。

難易度の高さはもちろん、1次試験でも2次試験でも必要な科目であり、重点的に学習すべき科目です。

財務・会計の勉強法やおすすめの問題集については、以下の記事で詳しく解説しています。

中小企業診断士試験の企業経営理論

企業経営理論は中小企業診断士の試験勉強で学ぶ内容の中でも、特に実践的な知識が学べる科目となっています。

企業経営理論も2次試験に必要な科目なので、他の科目よりも力を入れて学習するのが良いです。

企業経営理論の科目の特徴についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士試験の運営管理

運営管理は2次試験の事例2と事例3に関わってくる科目であり、企業経営理論と並んで重要な科目の一つです。

基本的には暗記メインの科目となっており、対策はしやすいでしょう。

運営管理の傾向と対策が知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士試験の経営法務

経営法務は企業の運営に関わる基本的な法律知識を学びます。

1次試験にしか出題されませんが、法律を学んだことがない方にとっては苦戦する科目となっています。

経営法務の科目合格率や勉強法について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士試験の経営情報システム

経営情報システムでは今の時代を生き残るのに必須のITについての基本的な知識を学びます。

また、ITの知識を企業運営にどのように生かすのかについても学ぶことができるので、実践的な知識を身につけられる科目と言えるでしょう。

経営情報システムについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士試験の中小企業経営・政策

中小企業経営・中小企業政策では中小企業白書から問題が出題されます

重要度は比較的低めですが、出題される内容が年によって大きく異なるので、過去問による対策がしにくいという特徴があります。

中小企業経営・政策の勉強法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

試験の合格ライン

中小企業診断士の試験は、いずれの試験も合計6割以上の得点かつ各科目4割以上の得点率で合格できます

つまり、1科目でも4割以下の科目があるとどれだけ合計点数が高くても不合格になってしまうということです。

実際の令和2年度(2020年度)一次試験の合格発表で発表された合格ラインは、以下の速報記事に詳しく記載されています。

試験日程と受験資格

中小企業診断士の試験は、1次試験と2次試験がそれぞれ年に1回ずつ行われます

1次試験は8月上旬、2次筆記試験は10月中旬、2次口述試験は12月中旬に毎年実施されます。

1次試験に受験資格は存在しませんが、2次試験以降はその前の試験に合格している必要があります。

また、1次試験も特定の条件を満たしていると科目を免除することができます。

受験資格についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

試験会場

資格試験の受験会場を指定することはできませんが、受験地区(都道府県)は指定可能です。

試験会場についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

受験料

中小企業診断士試験の受験料は次のようになっています。

試験 受験料
1次試験 13,000円
2次試験 17,200円

受験者層

中小企業診断士を受験する方は30代以上の社会人の方がほとんどであり、20代で取得する方は珍しいです。

一方で、若いうちに診断士を取得するメリットはとても大きいです。

20代の診断士についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

資格試験に向けた勉強時間と勉強法

難関である診断士試験を突破するためには、適切な勉強法で十分な時間勉強する必要があります

合格までの勉強時間と勉強法

一般に中小企業診断士に合格するまでに必要な勉強時間は1000時間と言われています。

勉強法としては独学と通信講座、予備校の3種類が挙げられますが、試験難易度や費用対効果を考えると通信講座が最もおすすめです

中小企業診断士試験の勉強時間についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士の勉強のコツ

中小企業診断士の勉強を効率的に行うためには、まずは正しい勉強法を知ることが大切です。

以下の記事では勉強法のコツについて分かりやすく解説しています。

独学合格はできるのか

中小企業診断士は難易度の高い国家資格であるため、独学での合格は不可能ではないですがかなり難しいです。

独学合格するためには「学習スケジュール設計」と「モチベーションの維持」が課題となります。

中小企業診断士の独学についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

過去問を使った試験対策法

中小企業診断士に限らず、あらゆる資格試験において過去問対策は非常に重要です。

診断士試験の場合は科目によって過去問の活用法も変わってくるので注意が必要です

過去問の活用法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

模試の活用方法

診断士を目指す方にとって模試をどれくらい受けたら良いのかや、復習はどのように行えば良いかは気になるところだと思います。

基本的に模試はそれぞれの試験で1~2回受験すれば十分です。模試は1つ1つの復習が大切なので、受けすぎもよくありません。

模試の受験回数や復習方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士のおすすめ通信講座

難関試験である中小企業診断士には、試験対策ができる通信講座が豊富に存在します。それだけ通信講座の需要が高く、独学での合格が難しい試験だということです

以下の記事では診断士向けのおすすめ通信講座をランキング形式で紹介しています。これから診断士を目指そうとお考えの方は必読です。

スタディングの特徴と評判

スタディングはスマホ学習に特化した通信講座であり、業界最安値の講座費用が魅力です。

時間や場所を選ばず学習できるので、効率よく試験勉強を進めることができます。

さらに教材のクオリティも業界最高峰であり、圧倒的なコスパの良さを誇る通信講座だと言えます

費用・教材・受講生サポートなどあらゆる面で優れており、まさに一番オススメの中小企業診断士講座だと言えるでしょう

スタディング診断士講座の特徴や評判についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

診断士ゼミナールの特徴と評判

診断士ゼミナールは最安値で受講できる中小企業診断士講座です。

広告費を抑えることで、安くてもサポートの充実した講座を実現している点が魅力的です。

診断士ゼミナールの特徴や評判についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

クレアールの特徴と評判

クレアールの診断士講座は「非常識合格法」という独自の学習システムを採用している点が特徴です

これにより試験に出るところだけに絞った学習を可能としており、最短で合格が目指せるようになっています。

クレアール診断士講座の特徴や評判についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士のダブルライセンス

中小企業診断士は様々な資格と相性がよく、ダブルライセンスがおすすめの資格の一つです。

以下では中小企業診断士とのダブルライセンスにおすすめの資格を、資格の難易度を比較しながら紹介します。

診断士と税理士

中小企業診断士と税理士のダブルライセンスは極めて相性がよく、経営コンサルタントとして極めて優位な立場に立つことができます。

ただし税理士の合格に必要な勉強時間は3000時間以上とも言われており、難易度は圧倒的に税理士の方が高い点に注意が必要です。

診断士と税理士のダブルライセンスについてはより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

診断士と公認会計士

中小企業診断士と公認会計士のダブルライセンスも、税理士と同様高い専門性を持った経営コンサルタントとしての活躍が期待されます。

ただし、公認会計士は極めて難易度の高い資格ですので、軽い気持ちでダブルライセンスするのは難しいです。

診断士と会計士のダブルライセンスについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

診断士と社労士

中小企業診断士と社労士(社会保険労務士)は、学習範囲が被っているのでダブルライセンスがしやすいほか、その相性も上記の2つと並んで抜群に良いです。

中小企業診断士の経営的視点と、社労士の人事・労務の視点を組み合わせることで、労働環境を考慮した経営戦略を立てられるコンサルタントとなることができます

また、社労士の難易度は診断士とほぼ同じであり、診断士を取得した方であれば十分合格が狙えます。

診断士と行政書士

行政書士は国家資格の中では難易度が比較的易しいので、ダブルライセンスしやすい資格だと言えます。

中小企業診断士と行政書士をダブルライセンスすることで、コンサル的なサポートの他にも書類作成や手続き代行といった業務も可能になり、より広い顧客のニーズに応えられるようになります

診断士と行政書士のダブルライセンスについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

診断士とITストラテジスト

IT資格の最高峰であるITストラテジストのダブルライセンスは現状あまり一般的ではありませんが、だからこそ他の診断士の方との差別化が狙えます。

ITストラテジストの難易度は中小企業診断士と同じくらいですが、資格試験ではIT業界での実務経験がないと厳しい問題も出てきます

ITストラテジストと診断士の関係についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士とIT業界の関係性

近年IT業界の知識を併せ持った診断士の需要は高まっています。

中小企業診断士とIT業界についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

診断士と弁護士

弁護士の取得難易度は極めて高く、診断士とダブルライセンスをする場合は弁護士資格を取得してから診断士試験を受験するのが一般的です。

弁護士が診断士の資格を持っておくことで、できる業務の幅が広がるほか、診断士の方と繋がることで協力して業務を進めることができます。

弁護士と中小企業診断士についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

中小企業診断士まとめ

中小企業診断士まとめ

  • ビジネスマンが取得したい資格第1位
  • 合格率は4%前後と取得難易度は高く、合格までには1000時間程度の勉強時間が必要
  • 試験合格後は資格の登録と更新が必要
  • 企業内でも独立開業しても活躍が可能であり、年収も高い
  • 資格試験は1次試験と2次試験に分かれており、受験資格は存在しない
  • 独学合格も可能だが、通信講座の方がおすすめ
  • ダブルライセンスの相性が良い資格が多い

中小企業診断士の基礎知識を全て解説しました!

中小企業診断士は多くの企業から求められる極めて需要の高い資格であり、士業の中でも随一の将来性の高さを誇る大人気国家資格です。

ビジネスマンであれば是非とも手に入れておきたい資格です。これを機に是非一度受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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