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中小企業診断士の経営法務は合格率が低い?勉強法や重要ポイントを解説!

更新日時 2019/07/27

「中小企業診断士試験に経営法務ってどれくらい難しいの?」

「経営法務の効果的な勉強方法が知りたい!」

中小企業診断士試験を受けるにあたって、このような疑問や悩みをお持ちの受験生は多くいらっしゃいます。

そこでこの記事では、中小企業診断士試験の経営法務の難易度を合格率や平均点から分析しつつ、苦手意識を持つ受験生が多い理由や効率的な勉強法、試験当日の解答テクニックまでご紹介します!。

この記事を読めば、経営法務を確実に突破するためのポイントが丸分かりです!

中小企業診断士試験の経営法務についてざっくり説明すると
  • 法律用語の独特な言い回しに苦労する受験生が多い
  • 平均点、合格率共に低く、特に平成30年度試験では最難関科目となった
  • 勉強時間は100時間を目安にし、あまり時間をかけ過ぎないようにする
  • 情報をビジュアル化して整理する勉強法が効果的である

中小企業診断士試験の経営法務の概要

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中小企業診断士の試験科目の中でも経営法務は苦手意識を持つ受験生が多い科目です

この科目では、企業経営に関係する法律や諸制度、手続きに関する問題が出題されます。

普段法律に馴染みのない人にとっては、法律関係の独特の言い回しや用語に難易度の高さを感じてしまいます。

経営法務で学べること

経営法務で出題される分野は以下の6つに分けられます。

経営法務出題範囲
  • 事業開始、会社設立及び倒産に関する知識

  • 知的財産権に関する法律

  • 取引関係に関する法務知識

  • 企業活動に関する法律

  • 資本市場へのアクセスと手続き

  • その他経営法務に関する事項

これらの出題範囲は次の4つの論点に分けられます。

  1. 会社法に関する法律
  2. 知的財産権に関する法律
  3. 民法に関する法律
  4. 資本市場に関する法律

まずはこれらの主要論点を整理して理解しましょう。

会社法に関する法律

ここでは事業開始に関わる各種手続きや定款、事業形態の選択や変更、会社の運営に関わる法律など会社の経営に関するルールを学びます。中小企業診断士試験では、特に株式会社の組織の関わる部分については重要な論点となります。

知的財産権の関する法律

ここでは著作権や意匠権、特許法などの知的財産に関わる法律を学びます。企業の商品やパッケージデザインなどもこの知的財産権の対象となるため会社経営にも関わってくる重要な法律です。

民法に関する法律

民法は個人に関わる権利を定めた法律ですが、契約上での権利関係や土地や建物に関する規定が定められていることから会社経営にも関わってくる法律です。他の分野ほど頻出ではないものの一定の理解が必要です。

資本市場に関する法律

ここでは、金商法などの商取引や会社の合併、事業継承のほか、会社の上場に関する法律を学びます

配点

ご存知の通り経営法務は1次試験科目の7科目あるうちの1つです。配点は、700満点中の100点になります

問題数は全部で20問から25問程度となっているので一問あたりの配点が4点から5点と高めです。そのため、ケアレスミスは命取りになってしまうこともあります。これも平均点が低くなりやすい原因の一つです。

経営法務の難易度

勉強道具 冒頭でも述べたように、経営法務は中小企業診断士試験の科目の中でも難しいと感じる受験生が多いです。

ここでは実際に他の科目と比べて難易度がどれくらい高いのかについて、平均点や科目合格率などのデータに基づき見ていきます。

経営法務の平均点

平成30年度の中小企業診断士の各科目の平均点は以下の通りです。

科目 平均点
経済学・経済政策 63.4点
財務・会計 51.2点
企業経営理論 53.4点
運営管理 63.7点
経営法務 39.8点
経営情報システム 60.0点
中小企業経営・政策 61.1点

この結果からも分かるように、経営法務の平均点はずば抜けて低くなっています。

他の年度においても同じように平均点は他科目に比べて低い傾向がありますが、平成30年度は特に低く、全員へ8点を加点を行うという救済措置がとられました

8点もの得点調整は滅多に見られない異例の事態であり、この年の経営法務の難易度がいかに高かったかが伺えます。

経営法務の合格率

経営法務の過去5年間の合格率は以下の通りです。

年度 合格率
H26年度 10.4%
H27年度 11.4%
H28年度 6.3%
H29年度 8.4%
H30年度 5.1%

平成30年度の経営法務の合格率は平均点同様に7科目のうちで最も低くなっています。

また、平成30年度だけでなく、ここ数年は合格率は10%を切っています。平成30年度の試験においては、先ほども説明したように救済措置をしているにも関わらず5.1%と、ここ数年では最も低い合格率となっています。

経営法務が難しいと感じる理由

経営法務は、暗記科目であるにも関わらず難しいと感じる受験生がとても多い科目です。その主な理由は法律用語にあります。

経営法務ではたくさんの条文を覚えなければなりません。条文には、法律用語がたくさん含まれており、その用語を用いた独特の言い回しがあります。

普段から法律用語に触れている人であればすんなりと頭に入ってくるでしょうが、そういった方はあまり多くありません。

法律用語に慣れるのに時間がかかり、多くの受験生が内容を理解するのに苦戦してしまうのです。

経営法務向けのおすすめの勉強法

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勉強時間の目安

中小企業診断士試験合格のために必要な勉強時間1000時間とすると、経営法務に費やす時間の目安は100時間くらいが望ましいです

経営法務は暗記科目のため時間をかければかけた分、得点にはつながります。したがってある程度の学習時間の確保が必要ですが、この科目は2次試験の出題内容に直接関係がないので、時間をかけすぎず他の科目に時間的リソースを割けるようにする必要があります。

特に暗記系の科目は完璧を目指すといくらでも勉強時間を使ってしまうので、足切りさえ回避すれば良いと割り切って、枝葉の事象は捨てるくらいのつもりで勉強しましょう。

法律用語を用いた言い回しに慣れる

繰り返しになってしまいますが、経営法務の鍵を握るのは「法律用語」です。普段聞き慣れていない用語や言い回しで長文を理解するのは難しいことです。そのため、法律用語へ慣れておくことが勉強のポイントです

日常では使わないような言葉や覚えられない言葉は、自分なりの言葉に置き換えて理解を深めると暗記しやすくなるのでおすすめです。

また、過去問を複数回解くことも、法律用語の言い回しや出題のされ方に慣れることに有効です。ただし後述のように法改正による内容の変更もあるので、過去問を活用する際には注意が必要だということを覚えておきましょう

情報をビジュアル化して覚えよう!

経営法務は暗記科目ですが、暗記すべき事項はそこまで多くはありません。しかし、長文で書いてあるうえに、難しい法律用語がプラスされていることによって、ただ読んでいるだけだと解読に時間がかかり勉強効率も落ちてしまいがちです

そこで、覚えるべき重要な情報を図や表などにまとめてビジュアル化しイメージで暗記するのが効果的です。混乱しがちな複数の暗記事項を効果的に整理することができるほか、内容を視覚情報としても覚えられるので、試験の際に思い出しやすくなります。

頻出論点

経営法務は、出題範囲が広いですが毎年必ず出題される頻出論点があります。それは「会社法」と「特許法(知的財産権)」です。この2つの項目については、ほぼ完璧に仕上げて試験に臨む必要があります。

特に、難易度が高くなる年でも足切りを避けるためにはここで得点を稼ぐことが1つのポイントといえます

一方、民法からは比較的難易度の高い問題が出題される傾向があります。高得点を狙うならばこちらの学習もある程度必要になりますが、基本的にコスパが良くないので頻出事項だけ得点できるようになったら、あとは時間をかけすぎないほうが良いです

また、毎年必ず1問は英文で海外取引に関する問題が出題されます。一瞬身構えてしまいますが、内容自体の難易度は低いため英文さえ読めれば心配する必要はありません。英語が不得意な人にとっては難しい問題となりますが、この問題だけのために英語の勉強に時間を割くのは非効率ですので、特段時間をとって対策する人は少ないです。

法改正に注意

経営法務は法律に関する問題が出題されるため法改正による影響を受けます。法改正は毎年行われる可能性があります。

試験直前に行われた法改正については、試験問題が試験のかなり前に作成されていることからその年は出題されませんが、試験の1年から2年前に行われた法改正については高い確率で出題される傾向があるのでチェックが必要です

予備校や通信講座を利用されている方であれば、法改正対策は自動的に行えるので心配はありません。

一方で独学者の場合は、テキストは古いものではなく最新のものを使うことや、今年出題される可能性のある法改正事項のチェックなど各所で気を配る必要があります。

問題を解く時のテクニック

砂時計

分からない問題が出ても立ち止まって考えてみる

経営法務は、問題文が法律用語を使った複雑な長文で状況設定も複雑な設定が多くなっています。一度読んだだけでは、理解が追い付かず答えを選びきれないことも多くあります

しかし、この段階で分からないからと問題をたくさん飛ばしてしまうと、ほとんど未回答のまま終わってしまうことにもなりかねません。

一度飛ばして最後に戻ってもう一度解くという方法もありますが、この科目についてはあまり通用しません。分からない問題であっても飛ばさずに、第一問目から順番にじっくり解いていきましょう。

例外的に、先ほど言及した英文問題については、英語が不得意な人であれば後回しにして時間が最後余ったら戻って解いても良いでしょう。

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中小企業診断士の経営法務対策には、科目別テキストが出版されている「最短合格のためのスピードテキスト」がおすすめです。

対応する問題集とセットで勉強することで経営法務の基本を完璧に抑えることができます。大手予備校のTACが出版しているので、テキスト・問題集ともに質は間違いありません。

経営法務に苦手意識のある方はこのテキストで重点的に学習を進めましょう。

経営法務の勉強法まとめ

経営法務の学習ポイント
  • 経営法務は、7つの試験科目の中でも合格率と平均点が特に低い

  • 苦手意識を持つ受験生が多い理由は「法律用語」に慣れていないため

  • 2次試験への直接的関与はないため、時間はかけすぎず効率的に勉強することが大切

  • 理解が難しい法律用語は自分なりの言葉や説明に置き換えて暗記する

  • 文章ではなく、図や表を使ってビジュアル化してイメージで覚える

  • 頻出論点は、完璧にして点数を稼ぐ

  • 試験当日は、分からない問題は簡単に飛ばさずに立ち止まりじっくり考える

経営法務は、法律に関わる問題が出題されているため法律用語に馴染みのない受験生にとってはどうしても難易度が高くなってしまいます。

経営法務自体は、暗記科目なので時間をかけるほど得点は伸びやすいですが、効率的に学習するためには法律用語に慣れることが一番重要なポイントになります

合格率や平均点だけを見てしまうと難しいそうと思ってしまいますが、頻出論点を中心に学習をすすめ基本的な問題を確実に得点していければ必要以上に恐れる必要はありません

実務では法律に関わる部分の手続きは法律のプロを使います。中小企業診断士は、企業にアドバイスをする中で弁護士や弁理士と話をし、企業からスムーズな橋渡しを行うことの出来るように法律に関する基本的な知識が必要なのです。

そのため、この科目を必要以上に深追いすることはなく、60点以上で科目合格すること、最低でも足切り対象とならないように40点以上とれるようにすることが重要です。

他の科目に勉強時間を割くためにも、必要最低限の知識を効率的につけるという意識を持って勉強を進めましょう!

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