MBAの基礎知識(費用・年齢・勉強法・メリット)を全て徹底解説!
「MBAの概要がよくわからない・・・」
「MBAを取得するとどんないいことがあるの?」
MBAは経営のプロフェッショナルを短期間で育成することを目的としており、卒業生の多くは経営の最先端で活躍しています。
また、海外を中心にキャリアアップにも効果的な資格であるため、多くのビジネスマンの関心を集めています。
この記事ではそんな気になるMBAの概要やメリット、勉強法などを知ったうえで、MBA取得をぜひ検討してみてください。
MBAについてざっくり説明すると
- ビジネススクールで経営学を修めたことを証明する学位のことをMBAと言う。
- 取得するのは実務経験を積んだ社会人が大半だが、年齢層はバラバラ。
- 取得にかかる費用は高めだけど、それに見合ったメリットもある。
そもそもMBAとは
MBAとは実務経験のある社会人がより高いキャリアを目指して取得を志す、経営学を修了したことを証明する学位のことです。
ここではMBAの概要の説明や取得までにかかる費用、取得できる大学院の例を紹介します。
MBAの概要
MBAは「Master of Business Administration」の略で、日本では「経営学修士号」や「経営管理修士号」と呼ばれています。
学位なので、試験に合格すれば取得できるというわけではなく、試験合格後に2年間の通学を経て初めて取得できます。
大学院ではビジネスの場で使える、経営戦略や組織行動、人材マネジメント、マーケティングなど非常に幅広いことを学べる点が特徴です。
MBA取得にかかる費用
まず国内の大学院の学費は、主な国公立の大学院は約67万円、私立の大学院は約105~350万円になっています。
授業形態はフルタイムや休日や夜間に授業するパートタイム、オンラインがあるが、大差ではないもののパートタイムやオンラインの方がフルタイムと比べて学費が安い傾向にあります。
MBA取得にかかる費用について、より詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。
奨学金の利用でよりお得
このように国内や海外MBA取得には非常に高い学費がかかります。
そこで奨学金を利用することによって、よりお得に取得できます。MBAに関する奨学金は様々ですが、家計や成績などの条件があるものが多いです。
MBAの奨学金の種類についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
海外のおすすめMBAランキング
MBAは国内だけではなく、アメリカや欧州、アジア圏などの様々な海外の大学院でも取得できます。
ただ留学してMBAを取得する場合、退職、休職する必要がある上に、現地での生活費や学費が必要なので、国内MBAよりも費用が高いです。
しかし海外でMBAを取得するメリットも多く、生涯収入に大きな影響を与えると言えます。
海外のMBA大学院について詳しく知りたい方は、以下の記事でご確認ください。
国内でMBAが取得できる大学院
国内MBAには夜間や休日に授業を行う大学院があるため、海外のように休職、退職しなくても取得できるのが大きなメリットとして挙げられます。
それぞれの大学院には違った特徴があり、経営に関する知識全般を学び、ケースディスカッションを通して実践力を身につけたり、経営学の特定の領域について詳しく研究する大学院など様々あります。
国内のMBA大学院・ビジネススクールについてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
学費が安い国内MBAランキング
MBAの取得に必要な学費は高いところが多く、それが原因でMBA取得を挫折してしまう方は少なくありません。
そこで少しでも費用を抑えるために、学費の安い国内MBAを選択するのも一つの手だと言えます。
国公立の方が学費は安く抑えられるパターンが多いですが、私立でも十分安い大学院があります。
学費が安い国内MBAについて知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
MBAはどのような人が取得するのか
MBAの概要や費用などについて紹介しましたが、実際どのような人が取得することを目指しているのでしょうか。
ここではMBAを取得する人の年齢層や目的についてを解説します。
取得する人は社会人が一般的
MBAの取得を目指す方の大半は社会人です。
取得することでより高いキャリアを目指せたり、年収アップが狙えるだけではなく、様々なバックボーンを持つ方と知り合いになれたり、自分の人生ともう一度向き合うきっかけになります。
自分の目的や勉強したい分野を考えて、自分に合った大学院を選びましょう。特にMBA取得によって成し遂げたいことがあった場合は、修了生の活躍を確認しておく必要があります。
社会人がMBAを取得するメリットや大学院の選び方を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
MBAを取得する人の年齢層
取得する人には社会人が多いとはいってもその年齢層は幅があり、最も人数割合が高い年齢層は30代となっています。
ただ20代の若いうちからMBA取得を目指す方もいれば、40代で大学院に入学するという方もいます。
ただMBAをどう活用すればいいのかは、取得者の年齢によって異なります。 特に40代の方は様々なデメリットがあるので注意する必要があります。
MBAを取得する人の年齢についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
高卒でも取得可能
日本のMBAは大学院での取得が基本なので、大卒でないとMBAを受験できません。 しかし高卒でも受験できる例外があります。
例えば、受験資格があるかを判断する入学資格審査を受けたり、通信制の大学で大卒資格を取ったり、高卒でも受験可能な大学院を目指したりなど、様々な抜け道があります。
高卒でも取得可能なMBAについて、より詳しく知りたい方は以下の記事をご確認ください。
MBAに合格するための勉強法・勉強時間
難易度が高いMBA大学院の倍率は2~4倍あります。なので難関大学院を目指す場合は、しっかりと対策をしないと合格できる可能性が低いです。
ここではMBA受験のための勉強法や、独学向けの勉強法、おすすめの本などについて解説します。
MBAの試験科目について
国内MBAの場合は小論文、研究計画書、面接の3つ、もしくはそれらに英語を加えた4つの試験科目があります。
ただ小論文や英語は出題されない大学院もあるので、志望大学院の試験科目をしっかりと調べ、それに合わせた対策をする必要があります。
海外MBAの場合はTOEFLなどの英語のテストに加えて、GMATやエッセイ、インタビューの対策が必要になります。
特に英語のテストのスコアは目標までたどり着くまで、長い勉強時間が必要なので、早いうちから勉強を始めましょう。
国内MBA試験の勉強法
国内MBAを受験するときには、まず経営学を勉強する必要があります。その理由は小論文や研究計画書を作成するとき、その知識がないと書けないからです。経営学は本を読みこむなどして勉強しましょう。
次に小論文は過去問を元に勉強していくのがおすすめです。それぞれの大学院で傾向が異なるので、公開されている過去問で対策するべきでしょう。
研究計画書は研究テーマの決定、先行研究の調査、研究手法の決定の流れで作成します。 特に重要なのが研究テーマで、教授が指導できる範囲内か、受験者の問題意識はどの程度あるかを確認しておく必要があります。
最後に面接に関しては、主に聞かれるのが研究計画書に書いてある内容なので、研究計画書さえしっかり作成できれば特に対策する必要はないと言えます。
海外と一部の国内MBAの場合は英語力が必要
海外へ留学するときはもちろんのこと、国内の一部の大学院では英語力が必要になります。
MBA留学は専門的な内容を英語で勉強しなければならず、TOEFL iBTは100~110点、そして海外のビジネススクールに行くための必須テストであるGMATは600~720点レベルの英語力が求められます。
国内では主に神戸大学、京都大学、全日制の一橋大学の受験に英語が必要で、Toeic700点以上のスコアが基準となっています。
国内、海外MBAに必要な英語について、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
MBA取得に必要な勉強時間
MBA取得に必要な勉強時間は、国内MBAと海外MBAで大きく異なっています。
まず国内MBAは約400時間の勉強時間が必要になります。社会人の方は平日に勉強時間を取ることは難しいので、半年前あたりから勉強を始めるのが無難だと言えます。
海外MBAの場合は受験者の英語力によって勉強時間が異なり、620~1,120時間もの勉強時間が必要です。
MBA合格のために必要な勉強時間について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
落ちた人におすすめの勉強法
まず難関大学院は2~4倍以上の倍率があるので、不合格だからと言って気に病まないでください。
落ちた方はまず自分が不合格になった原因を分析してみましょう。原因を発見したら、落ちた原因となっている試験科目を重点的に対策することが必要です。
MBAに落ちた人はどのように対策すればいいのか詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
独学向けの勉強法
MBAで勉強する内容は独学でも、ある程度は本を読むなどして勉強できます。しかしディスカッションはできないなどのデメリットがあることに注意する必要があります。
小論文や研究計画書は他人からの評価が必要で、面接も独学だと対策しにくいので、MBAの受験は独学で合格することは難しいでしょう。
MBAの独学についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
勉強するのにおすすめの本一覧
MBAで学ぶ内容は様々で勉強する目的も人によって違うため、それに合わせて本を適切に選ぶ必要があります。
例えば経営戦略について知りたい方は「競争の戦略」、ファイナンスを学びたい方は「コーポレートファイナンス実践講座」がおすすめです。
MBAの目的別のおすすめ本について詳しく知りたい方は、下記の記事を詳しくご覧ください。
MBAの取得するメリット・デメリット
MBAを取得することはメリットも多いですが、その分デメリットもあるので注意する必要があります。
ここではMBAの様々なメリットや、意味ないと言われる原因について紹介します。
MBAを取得するメリット
MBAは経営の知識が身につくだけではなく、人脈ができたり、転職やキャリアチェンジが有利になったり、年収が増加するなどのメリットがあります。
しかし費用や時間がかかったり、専門資格ではないなどのデメリットがあることに注意する必要がありそうです。
MBAを取得するメリットについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
就職・転職で有利に
国内MBAは就職、転職する企業によって有利に働くかどうかは異なります。
基本的には外資系企業では有利に働きますが、大手の日系企業ではあまり影響しません。なので就職、転職のためにMBAの取得を考えている人は、自分が希望する企業や業界で有利に働くかどうかを見極める必要があります。
MBAが就職、転職で有利に働くかどうかを詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
MBAを取得するデメリット
MBAの取得にはデメリットが2つほどあります。
1つ目は費用や時間を浪費することです。
特に海外の場合は休職、退職したうえに現地での生活費がかかってしまい、更にMBAは受験までの準備期間だけではなく、大学院に2年間通わなければならないことも大きく時間を要する原因です。
2つ目は専門資格ではない点が挙げられます。
MBAは公認会計士といった専門資格ではなく学位なので、取得したからといって必ず特定の職業に就けるわけではないので、その点には注意する必要でしょう。
MBA取得は意味ないという意見も
MBA否定派は、MBAホルダーは雑務の重要性に気づいていない、得た知識に固執してしまうなどの意見を主張しています。
確かにキャリアアップや特定の知識について詳しく研究したい方はMBAを取得する必要はないでしょう。よって、自分が目指すキャリアにMBAが本当に必要なのかを今一度考える必要があります。
MBA取得が意味ないと思う根拠を知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
MBA合格におすすめの予備校
上記で説明したように、独学でMBA受験に合格することは難しいです。
そこで、より確実に合格したい方には予備校がおすすめです。ここでは国内MBA予備校のおすすめランキングや各講座の評判について解説します。
国内MBAのおすすめ予備校ランキング
以下の記事は主に国内MBAのおすすめ予備校をランキング形式で紹介しています。
予備校に通いたいけれど、どの予備校にしようか迷っている人はぜひ以下の記事を参考にしてください。
アガルートの国内MBA試験講座の評判
アガルートの国内MBA試験講座は、各大学院の出題傾向などの特徴に合わせて個別に対策しているので、志望大学院に確実に合格したい方におすすめです。
また合格特典として、お祝い金10万円やTOEICの無料講座があるのでお得に受講でき、アガルートは国内MBAで最もおすすめの講座だと言えます。
アガルートのより詳しい解説はこちらからご覧いただけます。
マンツーマン指導が特徴のNIKKEN MBA lab
NIKKEN MBA labはMBA講座では珍しい、マンツーマン指導とOB、OGのネットワークが使えることが特徴です。
マンツーマンなのでスケジュールを自由にカスタマイズでき、自分の弱点を徹底的に対策することができます。
またOB、OGのネットワークは卒業後の進路や試験のコツについて聞くことができます。
合格人数に優れた河合塾KALS
河合塾KALSは大手予備校である河合塾が運営しており、受講価格はやや高めなものの圧倒的に多い合格人数が特徴です。
2020年は79人、2019年は87人といった合格実績を誇っており、都立大学大学院にいたっては2人に1人はこちらの予備校出身者になっているので、非常に安心できる予備校です。
MBA留学のおすすめ予備校ランキング
以下の記事は海外のMBAビジネススクールに留学する方向けの、おすすめの予備校ランキングになっています。
海外MBAの合格には高い英語力が必要で、それを身につけるためには長期間の勉強が不可欠です。そこで予備校を利用して、二人三脚で英語の実力を上げていくのがおすすめです。
MBAについてまとめ
MBAについてまとめ
- 海外や国内の大学院で取得可能で、それぞれに違った良さがある。
- MBAは試験科目は多く、特に国内は独学で対策するのは難しい。
- MBA取得は時間や費用がかかるが、人脈の構築や年収アップなどの様々なメリットがある。
- 予備校の利用で確実に合格が目指せる。
ここまでMBAの基本知識について解説してきました。
MBAは就職、転職だけでなく独立などの幅広い場面で活用することが期待できる学位になっているため、気になる方はぜひ取得を検討してみてください。
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