MBAの年齢層は?留学時の平均年齢や40代で取得するメリットまで解説!
「MBAの年齢層ってどのようになってるの?」
「40代から取得を目指すのは遅い?」
このような疑問や不安をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
取得までに長い期間を必要とし、価値の高い学位として知られているMBAですが、取得者の年齢層について気になる方も多いでしょう。
40代からでも取得を目指すのは遅くないのか、留学するときの平均年齢などのデータは気になりますよね。
こちらの記事では、MBAの年齢層や平均年齢などについて、データを用いながら解説していきます。
MBAの年齢層についてざっくり説明すると
- 40代から取得を目指すのも遅くはない
- 取得を目指すにあたり、年齢制限はない
- 低学歴の方でも取得することが可能
- 年齢層ごとにおすすめの活用法は異なる
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MBA大学院の年齢層
まず、国内と海外のMBA大学院の年齢層について見てみましょう。
国内MBAの年齢別割合
国内MBAに通っている方の年齢割合については、2017年の文部科学省のデータによると以下の表のようになっています。
年齢層 | 割合 |
---|---|
20代 | 17.9% |
30代 | 38.9% |
40代 | 27.0% |
50台以上 | 16.2% |
以上の表から、30代が最も多いものの40代と50代の割合も高く、国内MBAの受講者は非常に幅広い年齢層であることが分かります。
社会人としての経験をある程度積んでからMBA取得を目指す方や、職場内での昇進を目指して自分のスキルアップを目指す方など、取得目的は様々であることから年齢層も幅広くなっていると考えられるのです。
よって、経営層や昇進を目指す方であれば40代や50代から勉強を始めても遅くはないと言えます。
海外MBAの平均年齢
海外MBAについて見てみると、アメリカでの受講生の平均年齢は「Financial Times」によると28歳に集中しているという結果が出ています。
このデータから30代以上が全くいないとは言えず、地域ごとのMBA受講生の傾向を見てみると、韓国出身の方は国に徴兵の制度もある影響で平均年齢が高いです。
また、日本人の留学生は社会人としての実務を経験してから勉強する方が多いため、30歳以上の方が多い傾向にあります。
若い方程勉強することに対する抵抗感が薄く、その後のキャリアにMBAで学んだことを活かすチャンスが増えるため、実務を3年程度経験した後に25~30歳で留学するのがおすすめです。
学び始める年齢ごとにそれぞれメリットやデメリットはあるものの、遅すぎるということはないので、年齢に関しては特段気にする必要はないといえるでしょう。
取得に年齢制限はない
上のデータからも明らか内容に国内・海外MBAともに取得についての年齢制限はないため、誰でも取得を目指すことができます。
そのため、年齢が理由でMBAを取得するべきか否かを迷っている方は、まずは受験情報を仕入れて、準備を始めてみると良いでしょう。
最初にAO入試で受験すると、面接官の反応で自分の年齢で合格できるか否かが概ね把握できるため、実際に受けて年齢を理由に断られなかった場合は積極的にチャレンジしましょう。
MBA大学院の受験者を多様な観点から考察
こちらのトピックでは、MBA大学院に在籍している方のデータを様々な観点から考察していきます。
MBA大学院の男女比
2017年の日本学術会議のデータによると、MBAプログラムの受講者の男女比は85:15で男性が圧倒的に多いという結果となりました。
ただし、現在においては就職や転職において男女に平等な機会が与えられるのがスタンダードなので、今後は女性のMBA取得者が増えていくと考えられます。
実際に女性の経営者も度々メディアに出演していることからも、マネージャーや管理職を目指す女性は増加していくでしょう。
MBA合格に文系・理系は関係ない
同じく2017年の日本学術会議のデータによると、MBAプログラムの受講者の出身学部の文系・理系の割合は54:46でほぼ五分五分でした。
MBAや経営と聞くと「理系の方が有利なのでは?」と思われる方も多いですが、このデータからMBAを目指す方に文系・理系は関係ないことが分かります。
つまり、MBAホルダーはどの職場でも求められる人材であると考えられるため、自分の出身学部に関して気にする必要はありません。
MBAは低学歴でも合格可能
MBAは学歴が低くても合格することは可能なので、興味がある方は積極的に取得を目指すべきです。
有名な大学院にチャレンジして合格できれば大学院が最終学歴になるため、学歴で悩んでいた方は悩みを解消することができます。
また、海外MBAは学歴もチェックしているもののあまり参考にしないことが多く、学歴よりも英語のスコアやエッセイ・面接を重視しています。
そのため、学歴を理由に不合格になることは稀で、しっかりと対策を練っておけば合格を狙えるのです。
MBAの年齢層別活用法
続いて、各年齢層ごとのMBAの活用法を見てみましょう。
自分にとってベストな活用法を把握し、キャリアアップなどに役立ててください。
20代でキャリアプランが固まってる際はチャレンジ
20代の方であれば、まずはMBAの取得を目指す前に職場でのリーダー的な立ち位置の経験を積んだり、複数の職種を経験しておくことをおすすめします。
これらの経験はMBAの受験だけでなく転職の際にも評価されるポイントになるため、まずは現職で自分の視野を広げながら様々な業務を頑張ると良いでしょう。
その上で、自分の今後にキャリアについて考えた時に、ゴールや目的が明確であればMBAに積極的にチャレンジしてみてください。
24~26歳は新卒同様で就活
24~26歳の若さでMBAを取得できた場合は新卒と同じように就職活動を行うことが可能であるため、MBAは大きなアドバンテージになります。
20代半ばでMBAを取得できる方は少なく、貴重な存在としてアピールできるでしょう。
27~29歳は実績も必要
27~29歳でMBAを取得した場合は、年齢的にも実務をある程度経験していると想定されます。
そのため、若さを全面に出すのでなく、これまでにこなしてきた実務経験やそれに伴う貢献度について、しっかりとまとめておきましょう。
MBAはアドバンテージになりますが、実績がないと高評価に繋がらない恐れがあるので要注意です。
30代でキャリアアップは可能?
30代でMBAを取得した場合は、取得前のキャリアが優秀であればキャリアアップが望めます。
転職市場においては、MBAだけでなくその前のキャリアや積んできた実績が重視されるため、元々優秀なキャリアを積んできた方であればMBAの取得以前にキャリアアップを実現できるでしょう。
どうしても30代からキャリアアップを目指したい方は、世界的にも評価が高いMBAランキング上位の大学院を目指すのがおすすめです。
30~32歳はさらなる実績が求められる
30~32歳の方は、27~29代後半の方よりも優れた実績を残しておく必要があります。
具体的には、実務におけるリーダー経験などが挙げられますが、30代前半でリーダー経験やマネジメント業務経験がある方の数は多くありません。
このような背景もあり、30代に入ると転職の条件は厳しくなるといえるでしょう。
40代以上のメリット・デメリット
40代以上の方がMBAを取得した場合、メリットとデメリットがそれぞれ存在します。
それらの点を踏まえて、MBAの取得を目指すべきか否かを判断してください。
転職では評価されにくい
40代の転職で企業側から高い評価を得るためには「即戦力になれるかどうか」が重要です。
つまり、MBAの取得が転職で有利になるとは考えづらく、採用の直接的な要因になることはほとんどありません。
40代を超えるとMBAはあくまでも付加価値に過ぎないため、これまでに経験を積んできた経験やマネジメント能力の方が重視されます。
マネージャー層は厳しい
MBA取得を契機に転職した場合は、経営層やリーダーシッププログラム等には参加しにくいデメリットがあります。
マネージャー層はMBAの有無よりもポテンシャルと実績を重視するため、40代以上になると20代や30代の方と比較するとどうしてもポテンシャルの面で劣ってしまうのです。
また、MBAはそもそも日系企業では評価されにくく、せっかく取得しても高い評価を得られない可能性が高い点にも留意しておきましょう。
独立・起業にはメリットあり
独立・起業をする場合は、築いてきた人脈やMBA取得で学んだ知識や実践的なスキルが大いに役立ちます。
MBAの取得を目指す過程で、様々なバックボーンを持っている方と繋がりを持つことができます。
普通の社会的生活では接することがないような方とも関係を築くことができる点は、MBAを取得する上で大きなメリットと言えるでしょう。
MBAの年齢層まとめ
MBAの年齢層まとめ
- 20代からMBAを取得できれば、充実したキャリアを築ける
- 文系・理系や学歴は関係ないため、誰でも取得を目指すべき
- どの年齢層でも取得メリットは大きい
- これまでの経歴や実績も重視される点に注意
MBAを取得するためには長い期間に渡る勉強が必要となりますが、勉強を開始するにあたり遅すぎるということはありません。
どの年齢層でも取得メリットは大きいため、積極的に勉強すると良いでしょう。
学歴や文系・理系も関係なく、経営のプロを目指したい方にとって非常に魅力的な学位なので、興味がある方はぜひ取得を目指してください!