MBA取得の勉強時間は何時間?受験期間や社会人の独学勉強法まで解説!
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「MBAの取得に必要な勉強時間はどのくらい?」
「勉強期間は?社会人の独学におすすめの勉強法はある?」
などと疑問をお持ちの方もいるでしょう。
MBA取得までの勉強時間、特にMBA受験の対策にかかる時間は、国内MBAと海外MBAによって異なります。
今回は国内・海外MBAそれぞれの取得までの勉強時間や勉強期間、国内MBA向けの独学におすすめの勉強法などを含め解説するのでぜひ参考にしてみてください。
MBA取得までの勉強時間についてざっくり説明すると
- 国内MBA受験には半年程度の勉強が必要
- 海外MBA受験には1年以上の勉強が必要
- 英語力が高ければ勉強時間は短縮できる
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国内MBAを受験する際の勉強時間は?
まずは国内MBAを受験する場合に必要な勉強時間ついて解説します。
試験科目ごとの勉強時間
科目 | 勉強時間 |
---|---|
経営学 | 90時間 |
小論文 | 72時間 |
研究計画書 | 16~50時間程 |
英語(TOEIC700点レベル) | 200時間(スコア600→700点の場合) |
合計 | 378~412時間 |
上記はあくまで目安であり、経営学の学習をある程度行っている方や、すでにTOEIC700点以上を取得済みである方などは、大幅に勉強時間を短縮できる可能性があります。
なお、MBA受験の対策で英語学習が必要な大学院は、筆記試験が課される一橋大学と神戸大学、TOEICのスコアを提出しなければならない京都大学と東京工業大学です。
研修計画書に関しては、アカデミックで本格的な書類を作らなければならない都立大学や神戸大学などでは、50時間以上が必要になります。
一方でそこまで学術的な色彩が強くない一橋大学などであれば、16時間程度での準備で十分です。
国内MBAと中小企業診断士を勉強時間で比較
難しい国家資格の代表例である中小企業診断士を取得するには1,000時間の勉強時間が必要だと言われています。
これに対し、国内MBAを取得するには、400時間の受験勉強に加えて、大学院での勉強時間も要るので、中小企業診断士と同程度がそれ以上の難易度だと考えられます。
いずれにせよ、国内MBAは年単位の努力をしなければ取得できないため、中小企業診断士の学習以上に根気よく勉強する心づもりをしておきましょう。
国内MBA合格に必要な勉強期間
合計勉強時間 | 1日の平均勉強時間 | 勉強期間 |
---|---|---|
300時間 | 1時間 | 300日(10ヶ月) |
300時間 | 3時間 | 100日(3ヶ月) |
350時間 | 1時間 | 350日(1年) |
350時間 | 3時間 | 116日(4ヶ月) |
400時間 | 1時間 | 400日(1年3ヶ月) |
400時間 | 3時間 | 133日(4ヶ月) |
上記のように、合計の勉強時間を300〜400時間と想定した場合、勉強期間は短い場合で3〜4ヶ月です。 |
また1日1時間程度のペースで、余裕を持って準備するなら、1年前後はかかります。
よって、半年~1年ほどのまとまった学習期間を確保することが国内MBA合格には必須であるといえるでしょう。
平日に1時間・土日に4時間勉強する場合
合計勉強時間 | 勉強期間の目安 |
---|---|
300時間 | 300時間÷54時間/月=約5ヶ月半 |
350時間 | 350時間÷54時間/月=約6ヶ月半 |
400時間 | 400時間÷54時間/月=約7ヶ月半 |
1ヶ月を平日22日・休日8日の計30日と仮定すると、月の勉強時間は54時間です。その場合、半年前後で勉強が完了します。
社会人は平日が忙しいというのが一般的なので、土日にたくさん勉強するというプランは現実的であるといえるでしょう。
平日に3時間・土日に4時間勉強する場合
合計勉強時間 | 勉強期間の目安 |
---|---|
300時間の場合 | 300時間÷98時間/月=約3ヶ月弱 |
350時間の場合 | 350時間÷98時間/月=約3ヶ月半 |
400時間の場合 | 400時間÷98時間/月=約4ヶ月弱 |
同様に1ヶ月が30日だと仮定すると、こちらの月あたりの勉強時間は98時間です。この場合は3〜4ヶ月という短期間で勉強が完了します。
ただし、一般的な社会人なら平日に3時間も勉強するのは難しい場合が多いので、これは学生や時間に余裕がある一部の社会人向けのスケジュールです。
平日3時間は無理だとしても、できるだけ短期間で準備したいなら、毎日ある程度長時間の勉強することを意識しましょう。
6ヶ月の勉強スケジュール
○ヶ月目 | 学習内容 |
---|---|
1ヶ月目 | TOEIC対策に単語を覚える |
2ヶ月目 | 単語の勉強を続ける+リスニングの練習 |
3ヶ月目 | 単語の勉強を続ける+長文読解の練習 |
4ヶ月目 | TOEICの総合的な練習をした後に経営学の本を読み始める |
5ヶ月目 | 経営学の本を読み終えた後で過去問による小論文の練習 |
6ヶ月目 | 研究計画書の作成 |
6ヶ月でMBA受験の準備をするなら、上記のように前半にTOEICの勉強、後半に経営学と小論文、研究計画書の対策をするのがおすすめです。
ただし、TOEICの受験日によっては、前半・後半を入れ替えるべき場合もあります。
またすでにTOEIC700点レベルの英語力を有している場合は、英語の勉強が必要ないので、2ヶ月半で国内MBA入試の合格が目指せます。
海外MBA受験の勉強時間は?
続いては、海外MBA受験の対策に必要な勉強時間について解説します。
対策項目ごとの勉強時間
対策項目 | 勉強時間 |
---|---|
TOEFL もしくはIELTS | 300~800時間 |
GMAT | 300時間 |
エッセイ | 15時間 |
面接 | 5時間 |
合計 | 620~1,120時間 |
このように海外MBA受験の場合は、国内MBAの2〜3倍に相当する勉強時間が必要です。さらに英語力次第では、TOEFLやIELTの対策にもっと時間がかかる場合もあります。
エッセイは日本でいう自己推薦書のようなもので、自らについて500字前後でまとめるだけであるため、国内MBAの研究計画書に比べると、あまり時間は要しません。
国内MBAと海外MBAの勉強時間を比較
勉強時間の観点では、国内MBAよりも海外MBAの方が難易度が高いです。しかし、海外MBAの勉強時間は英語力によって大きく変動するため、人によっては国内MBAより容易なこともあります。
実際、英語の勉強時間を除けば、海外MBAの方が国内MBAよりも必要な勉強時間は短いです。
エッセイと研究計画書など、国内MBAの方が対策に時間がかかる部分もあるため、学習時間を割く部分が異なる点は予め押さえておきましょう。
海外MBA合格に必要な勉強期間
合計勉強時間 | 1日の平均勉強時間 | 勉強期間 |
---|---|---|
600時間 | 1時間 | 600日(1年8ヶ月) |
600時間 | 3時間 | 200日(6ヶ月半) |
800時間 | 1時間 | 800日(2年2ヶ月) |
800時間 | 3時間 | 266日(8ヶ月強) |
1,000時間 | 1時間 | 1,000日(2年9ヶ月) |
1,000時間 | 3時間 | 333日(1年) |
上記のように合計勉強時間を600〜1,000時間に設定すると、勉強期間は短くて半年程度、長い場合は1〜2年以上必要になります。
半年で済む人は限られているので、基本的に海外MBAを受験するなら、年単位で勉強しなければならないと考えておきましょう。
平日に1時間・土日に4時間勉強する場合
合計勉強時間 | 勉強期間の目安 |
---|---|
600時間 | 600時間÷54時間/月=約11ヶ月弱 |
800時間 | 800時間÷54時間/月=約1年3ヶ月 |
1,000時間 | 1,000時間÷54時間/月=約1年6ヶ月半 |
先ほどと同様、1ヶ月を平日22日・土日8日の計30日と仮定すると、月の勉強時間は54時間であり、海外MBAの場合はこのペースだと1年〜1年半の勉強期間が必要です。
平日に3時間・土日に4時間勉強する場合
合計勉強時間 | 勉強期間の目安 |
---|---|
600時間の場合 | 600時間÷98時間/月=約6ヶ月弱 |
800時間の場合 | 800時間÷98時間/月=約8ヶ月弱 |
1,000時間の場合 | 1,000時間÷98時間/月=約10ヶ月弱 |
こちらは学生をはじめ、時間に余裕がある方向けのプランです。月あたり98時間のペースで勉強し、半年〜1年程度で準備が完了します。
ただ、英語力向上は期間に応じて右肩上がりになるわけでは必ずしもないため、人によっては更に学習時間が必要なことは覚悟しておきましょう。
1年の勉強スケジュール
○ヶ月目 | 学習内容 |
---|---|
1~2ヶ月目 | TOEFLの頻出単語を覚える+公式問題を1度解いてみる |
3~4ヶ月目 | 各ステップでの自分の出来具合を確認+それぞれのステップごとに対策 |
5~6ヶ月目 | TOEFLの練習問題をひたすら解く+その後に数学などの用語を英語で覚える |
7~8ヶ月目 | GMATの練習問題をひたすら解く |
9~10ヶ月目 | 苦手部分を復習+TOEFLやGMATの試験を受ける |
11~12ヶ月目 | エッセイ・面接対策 |
上記は1年をかけて海外MBAの合格を目指すプランです。国内MBAの場合と同じように、TOEFLの受験日によっては学習の順番を多少前後させたほうが良い場合もあります。
またすでにかなりの英語力を有しており、TOEFLの対策が必要最小限で済む場合は、半年程度の短期間で合格を目指すことも可能です。
【国内MBA向け】各試験科目の勉強方法
以降の内容では多くの方が受験する国内MBAの受験で課される各科目の勉強方法を紹介します。
経営学は本で勉強する
経営学は本を読んで勉強するのがおすすめです。試験では小論文を書くことになるので、それに必要な知識を習得することを意識して読み進めましょう。
一度読むだけでは知識はしっかりインプットされないので、何度も繰り返して読むことを意識してください。
なお、重要だと思う部分に付箋を貼ったり、覚えにくい箇所をノートにまとめたりといった工夫をすると、あとから要点を効率的に振り返ることができて便利です。
小論文は過去問で練習
小論文を全く書いたことがない場合は、まず小論文の書き方や構成の作り方などを、参考書やネットなどで把握しましょう。
その上で過去問を使って実践的な書く練習をするのがおすすめです。なお、大学受験などで小論文の経験がある方は、いきなり過去問演習から始めて構いません。
過去問をもとに小論文を作成したら、他の人に見てもらって客観的な評価をもらうようにしてください。
小論文は他者からフィードバックをもらうことが上達への一番の近道であり、このアドバイスを生かせるようになることで、効果的に小論文の実力をアップさせることができるでしょう。
研究計画書は実務経験と先行研究をもとに作成
経営学を学んだ上で、実務で考えたことや疑問に思ったことなどをテーマに選べば、研究計画書はスラスラ作成することができます。
また先行研究を参考するのもおすすめです。自分が思い描く研究と類似したものを見つけ、相違点はどこか、どのような点で自らの研究の方が優れているのかなどを分析しましょう。
先行研究を見れば、研究に関する大体のイメージが掴めるため、どんな風に計画書を書けば良いのかわからない人にも役立ちます。
英語は長期間の勉強が必須
英語力は一朝一夕には身につきません。TOEICで700点を取るにはかなりの単語を覚えなければなりませんし、リスニングとリーディングそれぞれに特化した対策も必要です。
そのため、英語の勉強には相応の時間がかかることを覚悟しておきましょう。
できるだけ効率よく英語学習を進めるコツは、スキマ時間を有効活用することです。
電車で単語帳を読んだり、帰り道にリスニングの音声を聴いたりと、英語はちょっとした空き時間を活用して勉強しやすいので、日常生活の中に英語学習を盛り込む工夫をすれば、無理なく続けられます。
100点のスコアアップに225時間必要とも言われる
オックスフォード大学出版局によると、TOEICのスコアを100点アップさせるには、200〜225時間の勉強が必要と言われています。
600点の人が700点を目指すには、1日2時間勉強しても3ヶ月以上かかることになるので、短期間で受験勉強を完了させたい場合は、気を引き締めて毎日英語学習を継続するのがおすすめです。
ただ、これはあくまで目安の一つに過ぎないため、実際はもう少し少なく済む場合もあります。
独学で勉強するメリット・デメリットは?
国内MBA受験においては面接や小論文など、客観的なフィードバックが必要な試験が多いことや、良質な情報が出回っていないこともあり、独学で対策するのは難しいです。
デメリットも多いことから基本的にはエキスパートの力を借り、講座を活用して対策を進めていくのが基本といえるでしょう。
ただ、それでも独学で国内MBAの対策を行いたいと考えている方は一定数いるでしょう。
以下では独学で国内MBAを目指す場合に、予め押さえておきたいメリット・デメリットについて解説していきます。
独学のデメリットは多い
MBA受験の準備を独学で進めることには、以下のようにデメリットが多いです。
よって、基本的にはMBA対策のノウハウを持った講座を活用して対策を進めることをおすすめします。
客観的評価を受けづらい
独学における最大のデメリットとも言えるのが、客観的な評価を受ける機会に乏しいということです。
小論文や研究計画書には、学習者のレベルでは自分で書いたものの良し悪しを判断するのが難しい部分があります。他の受験者と比較して、自分がどのくらいのレベルにあるのかも分かりません。
個人的には良い出来だと納得していても、本番では全く評価されない可能性もあるため、非常にリスキーな学習方法であるといえるでしょう。
モチベーションの低下が想定される
独学ではモチベーションの維持が課題になりやすいです。
孤独な学習スタイルであり、客観的な評価をしてくれる相手も普通はいないので、学習内容が難しく、考えてもわからない場合などに、やる気がなくなって挫折してしまう可能性があります。
通信講座であれば、添削指導をしてくれる先生がおり、質問ができる機会もあるため、独学よりもモチベーションを保ちやすいです。
情報が不足する
MBAの入試は各大学院よって特色が異なりますが、志望する大学院の特徴を個人のレベルで正確に把握することは難しいです。
一方で通信講座なら、運営会社がそれぞれの入試に関する詳細な情報を持っており、効率的で適切な対策が行えます。
勉強時間が余計にかかる
独学だと情報収集が難しいこともあって、余計な知識を覚えたり、勉強しなくても水準まで深掘りしたりすることで、余計な時間を使ってしまうことが多々あります。
無駄に時間がかかるだけならまだ良いですが、働きながら勉強する社会人には勉強時間が限られているので、うかつな勉強によって合格率が下がってしまう可能性も高いです。
そのため、効率が良く確率も高い勉強をしたいなら、独学はおすすめできる方法ではありません。
独学のメリット
独学でMBA取得を目指すことには、以下のようなメリットがあります。
柔軟性が高い
独学なら、通信講座を活用した勉強に比べて、柔軟な勉強ができます。例えば、仕事が忙しいときには、勉強時間を少なくするというような調整が可能です。
また苦手な箇所を重点的に勉強し、得意な部分はさらっと済ませるという仕方で勉強することもできるので、総じて自由度が高いと言えます。
費用が安価
独学のメリットはなんといってもお金がかからないことです。通信講座と比較すると、圧倒的にコストを抑えられます。
具体的にいうと、独学でお金がかかるのは経営学や英語のテキスト代くらいなので、出費は最大でも1万円程度です。
これに対し、通信講座を利用して勉強する場合は、3〜4万円程度かかります。
独学で国内MBAに合格するための注意点
以下では、独学で国内MBA合格を目指している方が注意すべきポイントについて解説していきます。
目標と現在地を確認
まずは経営学の修学状況やTOEICのスコアなどから、現状の実力を把握し、それからどのレベルを目指すのかを考えましょう。
目標と現在地をはっきりさせ、それらのギャップを知ることで、何をすべきなのかが分かり、学習スケジュールを立てやすくなります。
また合格までの道筋が明瞭になれば、勉強のモチベーションも高められるというメリットもあります。
勉強で無理をしない
社会人が働きながらMBAの勉強をするのは大変です。決して無理をしすぎないように注意しましょう。
勉強を頑張りすぎると疲弊し、モチベーションが低下してしまう恐れがあります。
また睡眠時間の不足などが仕事に影響することもあるため、寝る間を惜しんで勉強するのもおすすめできません。体調を崩して働けなくなる可能性もあるので、適度に休息を取ることが鉄則です。
すき間時間で勉強する
効率よく独学を進めるには、スキマ時間を有効利用することが非常に大切です。
通勤時間や昼休みに勉強するだけでも、毎日コツコツ続けらればかなりの時間を捻出できるので、参考書や本、単語帳などは常に持ち歩くようにしましょう。
1日10〜20分勉強すれば、1週間に1〜2時間程度の上積みができるため、スキマ時間に頑張れば、プライベートの時間も睡眠時間もしっかり確保することが可能です。
仕事に手を抜かない
仕事をしながらMBAの学習をすることはハードで、つい仕事のクオリティが下がってしまうこともあります。
しかし、MBAを取得する目的は、仕事で成果を出すことであり、仕事につながらないと意味がありません。
学んだことをいかにアウトプットするかが重要です。
よってMBAの勉強で忙しいことを言い訳せず、生産性を高めるというマインドセットにすることをおすすめします。
上司にも説明しておく
MBAのビジネススクールに通う前に、事情を上司に説明した方が良いでしょう。
入学が決まってからバレるような形でMBA入学が伝わってしまうと、上司が気分を害し、信用を無くしてしまう可能性もあります。
また、早めに周知することで仕事量に気を遣ってくれたりと良い点もあります。
上司に説明する際には、MBA入学の推薦状を依頼するという名目で伝えると良いでしょう。
伝えるハードルも下がり、上司の顔も立てることができるためおすすめの手法です。
家族に事情を理解してもらう
家族がいる人は、MBAの学習を始める前に、家族の理解を得ておくことをおすすめします。MBA入学後も2年間は勉強漬けの日々となります。
家族の不満がたまり勉強時間の確保に苦労したという前例もあります。
初めからきちんとMBA取得にかかる期間や事情を説明しておくことで、不安なく学習を進めることができるでしょう。
独学での勉強内容に合わせたおすすめ参考書
独学の学習効果は、教材として使用する参考書の内容やクオリティに大きく依存します。
また本と自分との相性もあるため、できれば書店で実際に手にとって複数の本を見比べ、より良いものを見つけるのがおすすめです。
なお、以下ではおすすめのテキストをいくつか紹介します。
これらは優良な教材ですが、他にも良い本はたくさんあるため、自分で「わかりやすい」「解説が充実している」と思うものを選んでも構いません。
経営学のおすすめ書籍
経営学の勉強には『ゼミナール 経営学入門』をおすすめします。初学者にとっては一番ベーシックなテキストだと言えるので、これから経営学を学びたい学生や社会人にぴったりです。
また企業のメカニズムに加えて、日系企業の問題点なども解説されており、研究計画書のテーマを考える際にも役立ちます。
項目 | 内容 |
---|---|
表題 | ゼミナール 経営学入門 |
著者 | 伊丹敬之・加護野忠男 |
出版社 | 日本経済新聞出版 |
ページ数 | 604ページ |
発売日 | 2003年2月1日 |
価格 | 3,300円 |
研究計画書の作成に役立つ書籍
研究計画書をどうやって書けば良いかわからない方は、『国内MBA研究計画書の書き方ー大学院別対策と合格実例集』で作成方法を学びましょう。
大学院入試で重要視される研究計画書の書き方が大学院ごとに解説され、合格事例も掲載されています。
また各大学院が必要としている人材の特徴やMBA受験の理想的な対策方法なども載っており、MBA受験に関する情報収集を行うのにも便利です。
ただし、2003年に出版された若干古いテキストなので、現在では使えない情報が含まれている可能性はあります。
項目 | 内容 |
---|---|
表題 | 国内MBA研究計画書の書き方―大学院別対策と合格実例集 |
著者 | 飯野一・佐々木信吾 |
出版社 | 中央経済社 |
ページ数 | 326ページ |
発売日 | 2003年7月1日 |
価格 | 3,520円 |
小論文対策におすすめの参考書
小論文の対策は、『国内MBA受験 小論文対策講義』と志望する大学院の過去問で行うのがおすすめです。
このテキストは、国内MBAの過去問を分析して作成されており、MBA入試に必要な知識も載っているので、初学者にとってためになる本だと言えます。
ただし、大学院によっては、本書の問題で対策しきれないこともあるので、適宜志望校の過去問も活用しましょう。なお、過去問は各大学院の公式サイトなどで入手できます。
項目 | 内容 |
---|---|
表題 | 国内MBA受験 小論文対策講義 |
著者 | 飯野一・片山良宏・尾形英之・釜池聡太 |
出版社 | 中央経済社 |
ページ数 | 271ページ |
発売日 | 2011年7月1日 |
価格 | 1,124円 |
TOEICのおすすめ問題集
TOEIC対策の問題集としては、『はじめて受けるTOEIC L&Rテスト 全パート完全攻略』がおすすめです。
表題通り、TOEICを初受験する方を対象に書かれたテキストで、リスニングとリーディングの両方をバランス良く対策できます。
初学者向けの教材でありながら、上級者向けの内容も載っており、いきなり730点以上を目指せるように設計されているので、国内MBAのためにTOEICを受験するのであれば、本書一冊で十分です。
「200問完全模試」も付属しているため、実践的な演習も存分に行えます。
項目 | 内容 |
---|---|
表題 | はじめて受けるTOEIC L&Rテスト 全パート完全攻略 |
著者 | 小石裕子 |
出版社 | アルク |
ページ数 | 344ページ |
発売日 | 2018年3月7日 |
価格 | 1,980円 |
TOEFLのおすすめ問題集
TOEFLの対策には、公式問題集である『ETS公認ガイド TOEFL iBT』がおすすめです。
本番の試験も作っているETSが作成した演習問題と実戦模試が収録されており、出題傾向を把握したり、問題形式に慣れたりするにはこの上ない教材だと言えます。
問題と解答以外に、詳細な解説や採点ポイントなども載っているので、効率的に得点力を磨くことが可能です。
項目 | 内容 |
---|---|
表題 | ETS公認ガイド TOEFL iBT 第5版 |
著者 | Educational Testing Service(翻訳者:林功) |
出版社 | MCGRAW-HILL |
ページ数 | 653ページ |
発売日 | 2020年5月25日 |
価格 | 6,710円 |
GMATのおすすめ問題集
GMATの問題集としては『GMAT Official Guide 2023」をおすすめします。これはGMATの過去問が収録された公式問題集です。
1,172問もの演習問題が収録されているため、これ一冊で十分に対策が行えます。
なお、本書は全て英語で書かれているので注意してください。
項目 | 内容 |
---|---|
表題 | GMAT Official Guide 2023 |
著者 | GMAC (Graduate Management Admission Council) |
出版社 | Wiley |
ページ数 | 1,088ページ |
発売日 | 2023年3月28日 |
価格 | 7,206円 |
合格を確実に目指せる通信講座がおすすめ
MBA受験のためにお金をかけられるという方には、基本的には通信講座の活用をおすすめします。
有名な通信講座なら、受講者を確率よく合格に導く長年の指導経験や独自のノウハウを持っているため、充実した勉強が行えます。
MBAの講座の中でも、特にアガルートの通信講座では各大学院に合わせた対策ができ、難関の大学院にも対応しているため、それぞれの志望に特化した効率の良い勉強が行えます。
また合格すれば、お祝い金10万円が贈呈され、尚且つTOEIC講座が無料受講できるという特典が得られるので、学習のモチベーションも高めやすい点も大きな魅力であるといえるでしょう。
働きながら国内MBAを取得する方法
最後に在学中の勉強方法・勉強内容について解説していきます。以下のような方法を実践すれば、働きながらでも、MBAの取得は可能です。
毎週20時間の勉強時間が必要
仕事をしながら学習を続ける場合、少なくとも週20時間は勉強できるようなスケジュールを組みましょう。
20時間の内訳は、例えば以下の通りです。
学習内容 | 勉強時間 |
---|---|
講義 | 10時間 |
課題 | 4時間 |
グループワーク | 2時間 |
レポート | 4時間 |
このように講義以外にも10時間程度の勉強時間を確保するのが望ましいです。
学習スケジュールを綿密に立てる
効率よく勉強を進めるためにも、学習スケジュールはきちんと作成しましょう。綿密な計画を立てるためのコツとしては、第一に全体から細部という流れで計画を立てていくということが挙げられます。
まず外観を捉え、それから詳細を学んでいった方が効率的であり、記憶の定着率も良くなるのでおすすめです。
第二に、勉強時間は理想の1.5〜2倍長く見積もりましょう。例えば、課題をこなす場合でも、最初の想定より時間がかかることが常であり、余裕を持ったスケジュールにしておくのが賢明です。
学習習慣をつける
大学院を卒業するには2年間の勉強が必要なので、学習を習慣化し「勉強するのが当たり前」という感覚を身につけておくべきです。
そうでないと、モチベーションを持続させることができず、仕事に忙しさや勉強の大変さなどを理由に挫折してしまう恐れがあります。
なお、学習習慣をつけるには、毎日同じ時間に勉強するのがおすすめです。また勉強が楽しめるように工夫しましょう。「楽しい!」と思い込むことも重要です。
さらにダラダラとした勉強は苦痛になってしまうので、PCなどを駆使して作業を効率化することも意識してください。
社会人としての注意点
働きながらMBAを取得することに関して、2つの注意点があります。
1つは家族の了承を得ることです。2年間は仕事以外の時間の多くを、MBAの勉強に割かないといけないので、特に奥さん(もしくは旦那さん)やお子さんがいる家庭では、家族に納得してもらってから勉強を始めましょう。
もう1つは仕事を疎かにしないことです。MBAを取得する目的の一つは、仕事の質を挙げることであり、現職をないがしろにして勉強するのはその目的に反しています。
オンラインMBAなら講義を効率よく受けられる
講義が録画映像を用いて行われる通信制の大学院であれば、倍速機能を使ったり、何度も繰り返し見たりできるので、講義を効率よく受けられます。
通学式やオンラインでのライブ授業が行われる大学院では、授業時間が固定的であるため、講義により多くの時間を取られてしまうこともあります。
なお、録画のオンライン授業が提供されるのは、ビジネスブレークスルー大学大学やSBI大学院などです。
またグロービス経営大学院など、オンラインでのライブ授業が行われるところでは、通学時間が必要ない分、時間の節約になります。働きながらで時間がない場合は、オンラインMBAも検討してみてください。
MBA取得までにかかる勉強時間まとめ
MBA取得までにかかる勉強時間まとめ
- 国内MBA受験までに400時間程度
- 海外MBA受験までに600〜1,000時間程度
- 受験対策には通信講座を活用するのがおすすめ
MBAを取得するまでに要する勉強時間について解説しました。
国内MBAを受験する場合、400時間程度の勉強時間が必要になります。平日に1時間、土日に4時間勉強して半年程度の勉強期間になる計算です。
海外MBAの場合は、英語の対策がハードなので、普通は受験対策に1年以上の勉強期間を要します。
この数字を参考にして、ぜひMBA対策のスケジュールを立ててみてはいかがでしょうか?