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建築士の基礎知識(資格の種類・難易度・仕事内容・勉強法)を全て解説!

更新日時 2020/08/20

「建築士の試験ってどれくらいの難易度なんだろう…?」

「建築士の仕事内容や受験資格について知りたい!」

そうお考えの方も多いのではないでしょうか。

建築士は、建設業界の中でも最難関とされる公的な資格で、テレビのリフォーム番組などで耳にすることも多い資格です。

しかしながら、その仕事内容や試験内容、一級建築士と二級建築士の違いについては殆ど知らないという方が多いのではないでしょうか。

今回の記事では、そんな知っているようで知らない「建築士」の資格について、仕事内容や試験難易度はもちろん、就職・転職情報や出身大学まで徹底解説します!

これを読めば、建築士の基礎知識について丸わかりです!

建築士の仕事内容

「建築士」という資格は、厳密には「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3つの資格に分かれています。

それぞれ建築・設計に関する専門的な資格ですが、どの資格を取得するかによって扱うことのできる建物のスケールや種類が異なってきます。

このトピックでは、建築士の仕事内容や年収・副業事情についてお伝えします。

建築士は建築や設計に関する公的資格

建築士には、「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3つの資格が存在し、それぞれ受験資格と仕事の範囲に対する制限が存在します。

一級建築士は、主に大学などで建築に関する科目を修めた方が受験する資格で、あらゆる大きさの建物を設計することができます。

二級建築士は、主に大学や高等専門学校で建築の授業を履修した方が受験する資格で、延べ面積が30㎡から300㎡までの鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物の設計を行うことができます。

木造建築士は、大学で建築の授業を修めたり、建築の仕事に7年間従事したりした方が受験することのできる資格で、延べ床面積が300㎡以下の木造の建物の設計に携わります。

建築士資格の特性についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

建築士の仕事内容は設計と施工

建築士の仕事は「建物の設計」と「建物の施工」、「建物の管理」がメインになってきます。

標準的な建築士の業務は、まずクライアントの依頼に基づいて、提示された予算の中でクライアントの要望や生活環境に合わせた建物の設計図をつくります。

設計の過程で行われるクライアントとの意見のすり合わせや、予算に関する交渉も建築士の仕事の一部となってくるでしょう。

クライアントからのOKが出たら、次に各部門の管理者や現場の職人たちと連携をとりつつ実際に建物を建てていきます。

自分が苦労して考え出した建物が完成する瞬間は、建築士冥利に尽きることでしょう。

建築士の仕事内容について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

建築士の年収はどれくらい?

建築士を目指す方にとって、年収は非常に気になるポイントのひとつですよね。

政府が行った賃金構造統計調査のデータによると、建築士の平均年収は681万円(49歳)となっています。

ただし、勤務先や性別によっても年収は変わってきてしまいます。

建築士の年収や給料について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

建築士の副業先はたくさん

最近は安倍内閣の方針により、様々な業界に副業解禁の流れが訪れています。

建築士の勤める建設業界も例外ではありません。

ハードワークな建築士ですが、実はその専門的な知識を生かして「Webライター」や「図面のトレース・補正」を在宅で行っている方もいらっしゃるようです。

建築士の副業の種類や副業の探し方について知りたい方は以下の記事をご覧ください。

建築士になるには

建築士になるためには、建築士試験を受験して、合格後に建築に関する科目の履修の有無と学歴に応じて指定された年数の実務経験を積む必要があります。

建築士試験には受験資格も存在し、例えば一級建築士は大学、高専、3年制短期大学、2年制短期大学の中で建築に関する指定科目を履修して卒業した人や二級建築士の資格を持つ方しか受験することができません。

二級建築士ってどんな資格?

一級建築士については、テレビでよく見かけることがあるものの、二級建築士について知る機会はあまり無いのではないでしょうか。

二級建築士は、一級建築士に比べて受験資格が緩く、工業高校などで建築に関する科目を履修していれば高卒でも受験することができます。

仕事内容に関しては、一級建築士と比べると建築できる建物に制限がついてきてしまいますが、実際に住宅などを設計・建築することができる魅力的な資格です。

二級建築士について興味のある方は、以下の記事もご参照ください。

設計士と建築士の違いは資格の有無

「建築士」と並んでよく聞く職業名に、「設計士」がありますね。

設計士と建築士の違いは、建築士資格を持っているかどうかです。

設計士は、大手建設会社や設計事務所で設計の仕事に関わる方であれば、資格の有無にかかわらず誰でも名乗ることができます。

ただ建築士に関しては、建築士試験に合格した方でなければ名乗ることはできません。

建築士と設計士の違いについて、より深く知りたい方は以下の記事をご参照ください。

建築士のキャリア

このトピックでは、建築士のキャリア事情について扱っていきます。

就職先や転職事情、女性建築士としてのキャリアパスなどの話題についてお伝えしていきます。

建築士の就職事情

建築士の就職先は、「ゼネコン」「設計事務所」「ハウスメーカー」「官公庁」「不動産会社」「建設コンサル」など多岐に渡ります。

建築士の業務は、基本的にハードワークと言われていおり、給与が高い就職先ほど激務である傾向が伺えます。

建築士の就職先や就職活動の時のポイントについて知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

建築士の転職事情

「建設業界は転職しにくい」というイメージがありますが、実際に建築士として転職されている方もたくさんいらっしゃいます。

転職の理由としては「今の給与が低すぎる」「激務な職場環境に耐えきれなかった」などのネガティブな理由もありますが、「クリエイティブな仕事がしたい」などの前向きな理由も少なくありません。

転職先としては、「ゼネコン」「デベロッパー」「住宅設備機器メーカー」などが多ようです。

建築士の転職事情について興味のある方は、ぜひ以下の記事も読んでみてください。

建築士が独立するには

建築士として自分の好きな設計を行いたいという理由で「独立・開業」を検討している方もいらっしゃるでしょう。

今ではCADのソフトなどがあれば、自宅を事務所にして簡単に独立できる時代です。

しかし建築士として独立したからには、設計だけではなく顧客の獲得や工事の管理、クライアントとの打ち合わせや契約、現場の職人との調整まで全て一人でこなさなければなりません。

そのため、建築士が独立する前には設計事務所に勤めて、これらの実務についてしっかりと習得し、一定の人脈を作っておく必要があります。

建築士の独立や開業について、詳しく知りたい方は以下の記事もご参照ください。

女性建築士としてのキャリア

現在、一級建築士試験合格者に占める女性の割合は25%程度になっており、現場で女性建築士を見かけることも珍しくなくなりました。

女性建築士であることのメリットとして、設計の際に家事や育児の経験から住人の動線・生活パターンを想定しやすいこと、女性ならではの感性を生かしたデザインができることが挙げられます。

その一方で、女性が建築士として働く上で大変な点として「納期に追われる激務が多い」「現場の職人に見下されることがある」などがあります。

女性建築士として働くことのメリット・デメリットや女性建築士のキャリアプランについて詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

建築士の将来性

建築士という職業は、かなり将来性のある職業と言われています。

実は現在、建築士業界は高齢化が進んでおり、その平均年齢は56.2歳ですので、これから建築士になる若手の建築士は非常に重宝されると考えられています。

また、高度経済成長期の建築ラッシュで建てられた建築物の老化が進んでおり、建て替えや整備などのために建築士の需要が増え続けると見込まれます。

建築士の将来性やAIによる代替可能性について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

建築士試験の難易度

建築士になるためには、建築士試験を受験して合格することが必要です。

このトピックでは、建築士試験の難易度や合格率についてお伝えしていきます。

建築士試験の形式と受験資格

建築士試験は、一級建築士試験も二級建築士試験も建築に関する知識を問う「学科試験」と設計・製図能力を問う「製図試験」の2つの試験からなります。

また、試験には一級建築士試験・二級建築士共に、詳細な受験資格が設定されており、主に建築に関する科目の履修経験と実務経験の長さによって変わってきます。

建築士試験の受験資格について知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

建築士試験は実務経験がなくても受けられる

建築士試験の受験資格には、今まで実務経験に関する要件が定められていました。

この古い受験資格では、大学で建築に関する授業を履修したことのある方でも、最低2年間の実務経験を積まないと試験を受けることが許されませんでした。

しかし、実際にはハードワークな建設業界において実務経験を積みながら同時に試験の勉強を進めるのは難しく、受験生の負担が過度に大きくなってしまうという欠点がありました。

そのため、平成30年に施行された改正建築士法により建築士試験に関する受験資格が緩和され、実務経験を積むのは合格後でも良いということになりました。

建築士の実務経験についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

建築士試験の難易度

建築士の試験難易度は非常に高いものになります。

建築士試験は、合格率が非常に低いために長期戦になる傾向があり、勉強のモチベーションを保ち続けることが難しいのが難易度を上げている一因と言われています。

事実、学科試験に受かっても製図試験に落ち続けてしまって、なかなか資格を取得できずに、製図試験だけを何回も受け続けているという方も少なくありません。

また、建築士国家試験の試験範囲は拡大を続けており、形式も簡単な5択問題から難しい4択問題に変化し、難易度は年々上昇しています。

建築士試験の受験を考える場合は、入念な対策をして臨む必要がありそうです。

建築士の難易度について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。

建築士の合格率は級によって異なる

一級建築士の学科試験の合格率は15%~20%程度、製図試験の合格率は約40%となっており、全体を通した一級建築士試験の合格率は10%程度です。

また、二級建築士の学科試験合格率は30~40%程度、製図試験の合格率は約50~55%となっていて、全体を通した二級建築士試験の合格率は20~25%程度です。

受験資格において建築に関する科目の履修や経験が求められているため、受験者全員が建築に一定程度の知識を持ちます。

それにもかかわらず、これだけ合格率が低い資格であるという事実は、建築士試験が相当の難関試験であることを意味します。

建築士の合格率について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

建築士試験の勉強法

建築士試験は難関試験であることが、おわかりいただけたと思いますが、そんな建築士試験の勉強方法はどのようになっているのでしょうか。

このトピックでは、建築士試験の勉強法や独学での合格が可能かどうかについてお伝えしていきます。

建築士試験の勉強方法と対策のコツ

建築士合格に必要な勉強時間は、一級建築士に関しては最低でも1000時間、二級建築士に関しては最低でも500時間必要と言われています。

ただしこれは建築に関する実務経験や事前知識のある方が受験勉強をする場合で、建築初学者の場合は一級建築士試験では1500時間、二級建築士試験では1000時間の対策が必要になるでしょう。

建築士の試験勉強に大切なのは、「取り組む順番」と「添削」です。

まず建築士学科試験は一級なら5科目、二級なら4科目ありますが、どれも覚えることが多いため、勉強する順番を上手に組んであげることが大切です。

そして製図試験は採点が難しく、自分では判断出来兼ねる場合も少なくないので、基本的に他人に添削してもらうことが必要になります。

建築士試験の勉強法について、さらに詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。

一級建築士試験は独学可能?

建築士を目指す方なら、建築士試験の独学が可能かどうか気になるところでしょう。

建築士試験の独学は、二級建築士試験ならば不可能ではありませんが、一級建築士試験だとかなり難しいとされています。

二級建築士試験の場合は、まだ学科試験の難易度も高くなく、製図で求められるレベルも非常に高いわけではないので、独学で参考書などを使って勉強しても突破することができるでしょう。

しかし一級建築士試験となると話は別です。

一級建築士試験は、学科試験の合格率が20%であることからもわかるように、暗記や計算問題などオールラウンドな能力を求められる超難関試験であり、独学での対策だとかなり時間がかかってしまいます。

さらに製図に関しても、実現可能性を疑うような難しい条件が突きつけられることもある難易度の高い試験になります。

もちろん独学で勉強する方法がないわけではないですが、一級建築士試験を受験する方の多くは、そういった試験の難易度を考慮して予備校または通信講座を利用して対策を行っています。

建築士の独学勉強法について詳しく知りたい方は、以下の記事もご参照ください。

建築士の製図と数学の対策方法は?

建築士試験で対策に手こずるポイントといえば、2次試験である「製図試験」でしょう。

事前に課題が公表されるので、試験までに構想を練り試験当日の時間内に指定された図面を書き上げるだけなので、一見簡単そうに感じますが、実際は採点基準や合格ラインがブラックボックスになっているため対策が難航します。

一部には、製図試験の合格率が毎年一定に保たれているために「相対評価」の試験であることを示唆する受験生もいるようです。

とはいえ、そんな製図試験にもちゃんとした勉強法があります。

ざっくりいうと、図面の中でも設問で指示が与えられている「延焼のおそれのある部分、防火区画、避難施設」を確実に書いたり、過去の問題の模範解答を見て要点を学んだりすることである程度評価を上げることは可能です。

製図と関連して、建築士になるにはどのくらいのレベルの数学力が必要か心配という方もいますが、建築士試験や建築士の業務における数学事情については以下の記事にまとめています。

建築士試験合格者の出身大学

建築士の国家試験に受かりやすいのはどんな大学の出身者なのでしょうか。

東大や京大など難関国公立大学の建築学科出身者かと思われる方も多いかもしれませんが、実態はそうではないようです。

実は一級建築士国家試験の合格者数が多い順に大学を並べてみると、「日本大学」「芝浦工業大学」「東京理科大学」がベスト3を占めます。

また、大学によってどんな建築領域に強いのかも異なっており、同じ学科名でも各大学ごとに意匠設計や環境設計、構造設計などの専門領域はまちまちです。

建築家を目指して大学を選ぶ場合は、建築士試験の合格者数や偏差値だけに囚われず、自分が将来どんな専門領域で活躍したいかまで考えた上で、最適な判断を下せると良いでしょう。

建築士試験の合格者数別の大学ランキングや、建築士を目指す場合の大学選びのコツについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。

建築士の試験対策ができる予備校・通信講座

最後に、このトピックでは建築士試験の対策で重要な予備校・通信講座についてお伝えしていきます。

おすすめ予備校・通信講座ランキング

一級建築士を目指している方の多くは、通学予備校や通信講座を利用して試験対策をしています。

とはいえ、建築士の国家試験対策を行う予備校・通信講座は全国に多数存在するので、どれを選べば良いのかわからなくなってしまいますよね。

以下の記事では、建築士の試験対策講座を開講している予備校・通信講座○社について5つの観点から比較・分析し、ランキング形式にてご紹介しています。

建築士の予備校や通信講座についてのお悩みの方は、ぜひご覧ください。

スタディングの建築士講座の評判は?

スタディングの一級建築士講座は、学科試験と製図対策を合計98,000円という圧倒的にリーズナブルな価格で受講することができます。

一級建築士の対策講座となると、通学予備校なら1000,000円前後、通信講座でも学科試験・製図試験合わせて400,000円〜500,000円という金額が相場となってきますので、スタディングの講座費用の安さはピカイチでしょう。

また、スマホを使った動画講義のクオリティも抜群に高く、「隙間時間を利用して勉強できる」と受講生から大評判の講座になっています。

スタディングの建築士講座について気になる方は、以下の記事もご覧ください。

建築士についてまとめ

建築士についてまとめ

  • 設計や建築に関する公的資格で一級・二級・木造の3種が存在する
  • 一級・二級・木造は、それぞれ設計可能な建物の範囲が異なる
  • 建築士の平均年収は約681万円だが勤務先や性別で異なる
  • 建築士の就職先はゼネコンや設計事務所、ハウスメーカーなど
  • 試験には学歴や実務経験の年数に応じた受験資格が存在する
  • 試験合格後は実務経験を積む必要がある
  • 試験の合格率は、1級建築士で10%程度、2旧建築士で20~25%
  • 一級建築士は通信講座や予備校を利用した勉強が一般的

建築士の基本知識についてお伝えしました。

建築士は、自分の設計した建物を実際に建てることができる夢のある資格ですし、平均年収も高めとなっています。

ぜひ、建築士資格を取得してみませんか。

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