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【2020年】技術系おすすめ国家資格11選!仕事に直結する各分野の資格を完全解説!

更新日時 2020/06/26

技術系の資格は多数あり、そのほとんどが法律で定められた国家資格です。

技術系の業務は有資格者でなければ従事することのできない独占業務も多いため、取得すれば安定して仕事の需要が見込めるものばかりとなっています。

この記事では難易度も業務範囲も異なる6つの技術系資格を紹介します。

これを読めば取得して自分の強みとできる資格が見つかることでしょう。

技術士

技術士は理工系の資格の中でも最難関といわれている資格です。

技術士試験の専門科目は機械・化学・電気・情報など20以上の区分があるため、合格すると各分野のスペシャリストとして活躍することができます。

経営工学部門や森林部門、原子力・放射線部門、航空・宇宙部門といった、他の資格試験では評価できない部門の実力も測定できるという点も、技術士が一目置かれる資格である理由の一つでしょう。

技術士試験の難易度

技術士は五大国家資格の一つの難関資格であり、特に2次試験は非常に難易度が高い試験となっています

独学の場合は2000時間、通信講座などを利用して試験に挑む場合では1100時間程度の勉強時間が合格のまでの目安となります。

偏差値に換算すると70程度と言われることもある難易度であるため、大学や大学院レベルの知識が要求される試験となっています。

2次試験の合格率は10%前後

1次試験の合格率は令和元年度試験で51.4%と比較的高めとなっています。

しかし、2次試験はエンジニアとしての実務経験を積んだ方が受験しても合格率は10%前後という難しさです。

技術士試験は1次試験に比較して2次試験の方が圧倒的に難しいという特徴があるため、特に2次試験対策は通信講座等の利用も視野にいれてしっかりと行っていく必要があります。

1次試験

技術士試験の1次試験では五択一式のマークシート問題が出題されます。

1次試験では科学技術全般の知識を問う「基礎科目」と技術士としての適性を問う「適性科目」、そして各専門技術部門に関する「専門科目」の3部門の試験が課されます。

1次試験に合格できると「修習技術者」となることができ、登録手続きを済ませると「技術士補」として働くことも可能です。

2次試験

技術士の2次試験は「技術士補」もしくは「修習技術者」として一定以上の実務経験を積んだ人のみが受験できる試験です。試験は筆記試験と口頭試験に分かれています。

筆記試験は必須科目と選択科目の計3科目で構成されており、筆記試験に合格すると口頭試験に進むことができます。

2次試験では各専門分野の知識が本格的に問われることとなります。筆記試験に合格しないと口頭試験を受験できないという試験制度となっています。

技術士試験の勉強方法

1次試験の対策方法としてはまずは1次試験対策用のテキストを購入し、覚えるべき知識をインプットすることが大切です。

そして、インプットがある程度進んだら、過去問を繰り返し解いて試験の傾向をつかみ、得点力を向上させるという対策手順がオーソドックスです。

試験内容としては単に暗記すれば得点できる問題ばかりではないため、初見の問題であっても計算して答えを出すという練習が重要になってきます

資格取得のメリット

技術士資格を取得すると単なる技術者というだけでなく、技術に精通したコンサルタントとして活躍することも可能になります。

また、難関国家資格として非常に信頼性が高いため、企業としても雇用するメリットは大きく、就職や転職でも有利です

その他にも官公庁で働いたり、資格を生かして独立するという道も視野に入れることができます。

年収アップも目指せる

技術士平均年収は男性の場合673万円、女性の場合573万円といわれています。

中には年収1000万円以上で活躍している技術士もいるため、スキルや年収をアップさせたいという人には技術士試験合格を目指すことがおすすめです。

技術系資格は多数ありますが、その中でも特に収入の高い資格となっています。

電気主任技術者

電気主任技術者試験は「電験」とも呼ばれており、電気系の資格の中で最高ランクとされる資格です

電気主任技術者の資格を取得していると、電気設備の保安監督として活躍することが可能になります。

この保安業務は電気主任技術者の独占業務と法律で定められているため、高いプロ意識で仕事に携る方も多い資格です。

電験3種

電験3種に合格すると5万ボルト未満の事業用電気工作物を取り扱うことが可能となります。

電験の中では最も難易度の低い試験ですが、合格率は25~30%と低めです。「理論」「電力」「機械」「法規」の4分野から出題され、合格に必要な勉時間は1000時間程度といわれているため、しっかりと勉強時間を確保して試験に臨みましょう。

電験3種を取得すると工場の電気管理業務の他にも、発電所やビル・とホテルといった施設でも電気の専門家として高圧電力を取り扱う仕事を行うことができます。

電験2種

電験2種試験に合格すると、17万ボルト未満の電圧の現場で電気設備の保安監督として仕事をすることが可能であるため、業務範囲はさらに広がります。

第2種試験では、3種と同様の4科目からなるマークシート方式の1次試験に加え、記述方式で「電力・管理」と「機械・制御」について問う2次試験も課されるため、さらに難易度は高いです。

電験2種合格者の仕事内容は基本的には3種取得者と類似するものが多いですが、さらに高圧の電気を扱う現場も保安監督するため、一層スケールの大きい仕事を担うことが可能です。

電験1種

電験1種は数ある電気に関する資格の中でも最難関の資格で、取得していると職場でも一目置かれる存在になります。

電験1種を取得していると全ての事業用電気工作物に関する工事や保安監督業務が行えます

電験1種試験の合格率は例年約5%程度と非常に低いため、2種試験まで合格できた方でも油断せず試験対策を行いましょう。

電験取得者の年収は?

電気工事士試験は、数年をかけて勉強し合格するという方も多いほど、希少価値の高い資格です。

電験3種合格者の年収は400万円から550万円という方が多くなっていますが、年収600万円以上という待遇で有資格者を採用している企業も存在します

さらに、第2種・第1種資格まで取得したり、独立開業をするなどすることで年収1000万円以上を稼ぐ方もいます。

電気工事士

電気工事士は住宅から工場・ビルにいたるまで幅広く電気工事を行うことができる資格です。

試験には第1種と第2種があり、第2種取得者の場合、一般住宅や店舗などで600ボルト以下の電圧の工事に従事することまで可能となります

特に受験資格は課されない試験であり、試験も年2回実施されるため、比較的コスパよく短期間でも取得できる技術系資格の一つです。

電気工事士試験の難易度

電気工事士試験は筆記試験と技能試験に分かれており、合格率は筆記試験で約60%・技能試験の合格率は約70%となっています。

これまでの電気の知識に応じて個人差がありますが、第2種試験に挑戦する場合には、遅くも筆記試験の2ヶ月前には試験勉強を開始し、筆記試験に向けて100時間程度、技能試験に向けてはさらに50時間程度の勉強時間は確保したいところです。

電気工事士の技能試験

電気工事士試験では第2種試験・第1種試験のいずれでも技能試験が課されます。

第2種・第1種どちらの場合でも、電工ナイフやペンチなどを実際に使用し複線図を読み取って、試験時間内に完成物を作成するという内容になります。

試験前に公表される10~13問程度の候補問題を実際に解いてみるという対策が有効な試験といえるでしょう。この候補問題は近年、試験前に公開されるようになったため、以前よりも合格しやすい試験になっているといえるでしょう。

電気工事士ってきつい仕事なの?

電気工事士は、電気工事の現場で配線作業などを行うのが主な仕事内容となります。そのため、電気工事士の仕事はきついのではと考える方も一部にはいるようです。

実際には現場で働く職人気質の方も多い世界であるため、仕事を始めたころは体力的にも精神的にもきついと感じることがあります。

しかし、仕事に慣れれば電気工事士ならではの面白さも発見できると語る工事士の方が多いです。

ボイラー技士

ボイラー技士は文字通り、ボイラーに関する専門家であることを証明する資格です。

実際に資格を生かして働くには試験に合格する他に実技の講習を受ける必要もありますが、受験資格は問われず誰でも挑戦できる資格をなっています。

仕事の幅を増やしたい人や就職・転職の際の武器が欲しいという人にはおすすめの資格といえるでしょう。

ボイラー技士試験の難易度

合格に必要な勉強時間は50時間から100時間程度であり、しっかりと勉強時間を確保すれば一発合格が十分狙える試験です。

ボイラーの専門家の需要は以前と同様に存在するにも関わらず、近年ボイラー技士試験の受験者は減少しているのが現状です。

まだ目に見えるボイラー技士試験の合格率の上昇という現象は起こっていませんが、ボイラー技士資格は仕事にもつながるコスパよく取得できる資格の一つです。

ボイラー技士の合格率

2級・1級のボイラー技士試験の合格率は60%前後であり、合格率としては高めの試験であるといえるでしょう。

ただし、特級の場合は合格率は25%程と急激に合格率が低くなるため、特級まで合格したいという場合は1級まで以上の対策が必要です。

ボイラー技士の仕事

ボイラー技士の資格を取得するとビルや工場・ホテル・病院などの大規模な施設のメンテナンスの現場で活躍することができます

ボイラー技士の級は伝熱面積に応じて設定されており、2級ボイラー技士の場合、伝熱面積が25㎡未満のボイラーの取扱が可能です。

第2種電気工事士・危険物取扱者乙4などの施設の維持管理の際に必要な資格も併せて取得していれば、仕事の幅はさらに広がります。

消防設備士

消防設備士はデパートやホテルなどの建物に設置されている屋内消火栓設備やスプリンクラーなどの工事や整備を行うのに必要な資格です。

消防法で規定されている国家資格であり、法律で設置が義務づけられている消防設備のメンテナンスという独占業務範囲があるため、仕事の需要は非常に安定しています。

消防設備士の試験の種類

消防設備士には大きく分けて甲種と乙種の2つがあります。乙種取得者は消防設備の点検・整備のみが行える一方で、甲種取得者は点検・整備に加え工事まで担うことができるという点が異なっています。

乙6種を取得していると消火器の点検・整備が行えるため、特に特に乙6種を受験する方が多くなっています

また、甲種の場合は甲4種を受験する人が甲種受験者の半数近くを占めます。甲4種を取得すれば火災報知設備の整備や点検を行うことができます。

消防設備士試験の難易度

試験の種類ごとの難易度としては「乙種」が最も簡単といわれており、「甲種」がそれに続く難しさであり、「甲種特類」が最も高い難易度となっています。

消防設備士乙種・甲種試験では四肢択一式の筆記試験の他、「鑑別等」の知識が問われる実技試験も課されます。さらに甲種試験では「製図」も技能試験として出題されます。

各科目40%以上を得点をし、かつ全体として60%以上を得点することが合格基準となっているため、各科目満遍なく対策することが重要です。

合格率は乙種で40%弱

試験の種類の応じて合格率は異なりますが、合格率は甲種全体では30%程度、乙種全体では40%弱が目安となる数字です。

例年人気の乙6類の合格率は40%弱、甲4類の合格率は30%強となっています。

危険物取扱者試験等と異なり、人気の試験区分だからといって受験者数が極端に多くなり合格率が低くなるということは基本的にはない試験といえます。

衛生管理者

衛生管理者は作業環境や労働者の健康管理・労働衛生教育などを担う国家資格です

50人以上の労働者がいる職場では衛生管理者を選任しなければならないため、仕事の需要は安定しているといえるでしょう。

試験の受験資格として、労働衛生の実務経験が必要となる点は受験する際のハードルとなりますが、それだけ高いプロとしての経験値が求められる立派な資格といえます。

衛生管理者試験の難易度

衛生管理者試験は国家資格としては難易度は高くはない部類に属しますが、近年試験の難易度が高くなりつつあると言われることもあります

確かに第1種試験の合格率は5年間で10%以上低下しているため、油断せずにしっかりと3ヶ月以上程度の勉強時間は確保しましょう。

各科目の正答率が40%以下の科目が一つでもあると不合格となるという「足きり」基準も存在します。そのため、苦手科目を作らないことも合格するためには重要になってきます。

合格率は第2種で約55%

衛生管理者には第1種試験と第2種試験があります。第2種試験の方が難易度は低めで、第2種試験の合格率は約55%、第1種の合格率は45%程度となっています。

受験資格として年単位の実務経験を要求する試験であるだけに、受験生のレベルは高く、比較的合格率は高い試験といえるでしょう。

衛生管理者の勉強方法は?

衛生管理士試験はまずはしっかりとテキストや参考書を利用して知識をインプットし、インプットがある程度進んだら過去問演習を行っていくという勉強方法が一般的です。

また、実務経験の中で培った知識が問題を解く際にも役立つこともあります。

独学でも合格する方もいますが、通信講座を利用した方がプロの指導に基づきコスパのよい試験対策ができるため、通信講座の利用もおすすめです。

危険物取扱者

危険物取扱者はガソリンや石油・アルコールといった引火などの危険がある「危険物」の取扱を専門としている国家資格です。

危険物取扱者資格には主に3つの種があり、試験の難易度と業務範囲の広さは丙種・乙種・甲種の順で高まっていきます。

難易度と合格率

危険物取扱者丙種試験の合格率は50%前後となっており、しっかりと対策すれば一発合格が十分狙えるレベルの難易度です。

また、乙種試験は4類のみが受験に挑戦する人が多く、合格率は40%弱と低めになっています。しかし、乙種試験は一つの類に合格すれば他の類の受験をする際に科目免除制度があるため、4類以外の類では合格率は65%程と高めになっています。

なお、甲種試験の合格率は30~40%程度とやはり乙種合格者であっても苦戦する難易度となっています。

仕事内容

特に受験者数が多く人気の「乙4」資格を取得するとガソリンスタンドや石油会社・化学系メーカーなどで活躍することが可能になります。

また、タンクローリーのドライバーなどとして働く際にも業務範囲が広がり、資格手当によって給料が高まる場合も多いです

甲種を取得した場合には年収600万円から900万円という求人も多くあります。

建築士

建築士は文字通り建物の設計・施工・管理を行うことが認められている国家資格で、「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3つの種類があります。

建築士は地図に長く残るような建物を自分で設計できるという点が特に魅力的な仕事であり、700万円近い平均年収や副業先も豊富であるなど非常に取得するメリットの大きい資格です。

難易度

建築士試験はの合格率は木造建築士試験で約30%、2級建築士試験で約20%、1級建築士試験10%と、広い範囲で働ける資格である程、難易度は高くなる傾向にあります。

また、建築士試験では学科試験だけでなく、製図試験も課されるため、広い試験範囲にも対応できるように計画的に学習を進めていくことも重要です

建築士と設計士の違いは?

建築士と設計士の仕事内容の違いはあまり知られておらず、混同されることもあります。

設計士は大手建設会社等に所属して、建築物の図面を書くことが主な仕事となります。一方、建築士は主に、実際の建設現場で建物の設計や建築・工事監理を行う仕事です

また、設計士を名乗るために特に資格を取得する必要はないですが、建築士として活躍するには国家試験に合格する必要があります。

その他の技術系国家資格

これまでに紹介した資格の他にも注目の技術系の国家資格は多く存在しています。

以下ではこれまで紹介した8資格の他に、知っておくべき技術系資格を厳選して紹介します。

エネルギー管理者

エネルギー管理士は使用する電気やガスなどのエネルギー量に応じて、工場などで設置が義務づけられている国家資格です。

電気や燃料などの使用方法の改善や監視、電気や燃料を消費する設備の維持と行ったエネルギー使用の合理化を担う仕事で、省エネが強く求められる現代において重要な仕事となっています。

放射線取扱主任者

放射線主任技術者は放射線障害防止法を設置根拠としている国家資格です。

放射線取扱主任者の資格を取得していると精密機器メーカーや病院などで放射線設備のメンテナンスや修理・新製品の開発などの仕事を担うことができます

航空整備士

航空整備士には一等航空整備士・二等航空整備士・一等航空運航整備士・二等航空運航整備士の主に4つの資格がありますが、いずれも国家資格です。

航空機は膨大な数の部品からなっており、格納庫などで整備や点検をすることで安全にフライトすることができるように航空機をメンテナンスするのが航空整備士の仕事です。

技術系資格まとめ

技術系資格についてまとめ

  • 技術士は理工系最難関の五大国家資格
  • 「電験」の名でも知られる電気主任技術者
  • 電気工事士は電気工事の現場では欠かせない
  • ビルメンテナンスなどで活躍できるボイラー技士
  • 消防設備士は消火器やスプリンクラーなどに関するプロ
  • 衛生管理者は快適な労働環境の維持を担う

この記事では取得していると各分野のプロとして活躍することのできる6つの技術系資格について紹介してきました。

こうした資格を1つ取得しているだけでも業務範囲が広がるため、特に「何か強みが欲しい」と考えている方は、ぜひ取得を検討してみてはいかがでしょうか。