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危険物取扱者の基礎知識(試験内容や仕事内容・年収・勉強法など)を全て解説!

更新日時 2020/06/04

危険物取扱者の資格は知っていても、仕事内容や資格の難易度などの実情までは詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか?

この記事では危険物取扱者という資格に関して知っておくべきことを全て解説していきます。

危険物取扱者の仕事内容や試験内容、さらには試験の難易度などについて詳しく知ることができます。

危険物取扱者とはどんな資格?

本が積んである写真

まずは危険物取扱者の仕事について確認していきましょう。

危険物取扱者の仕事内容

危険物取扱者とは消防法によって定められた、危険物を扱う際に必要な国家資格です。もし、何の知識もない人が危険物を扱うと火災や爆発などの恐れがあるため、危険物取扱者という危険物を扱うための資格が国家資格に指定されているのです。

危険物の例としてはガソリンや灯油、石油などが挙げられます。消防法によって指定されている危険物を扱う全ての現場に危険物取扱者の仕事が存在するため、危険物取扱者といってもその仕事内容は人によって様々です。

具体的には、危険物取扱者という資格を活かして、ガソリンスタンドの店員やタンクローリーの運転手などとして活躍する人も多くいます。また、危険物保安監督者など、危険物取扱者試験の中でもランクの高い甲種取得者でなければ就くことが出来ない職業も存在し、こうした職業について活躍している人もいます。

以下の表では危険物取扱者資格を取得した人が就くことができる主な職業を紹介します。

危険物取扱者の仕事先の例

  • タンクローリーの運転手
  • 危険物保安監督者
  • ガソリンスタンドの店員
  • 化学・医療製薬会社
  • 発電所での勤務
  • 消防士
  • ビル設備のスタッフ

危険物取扱者の求人について

危険物取扱者は様々な職場で必要とされています。

求人サイトの「indeed」や「求人ボックス」では危険物取扱者の資格を持つ人を対象にした求人が多く掲載されています。

特に、ビル設備のスタッフやドライバーとして)などの求人は多くありますが、危険物取扱者の資格を保持していると資格手当として給与が高くなるチャンスもあるということもこの資格を取得するメリットです。

さらに、化学製品会社や医薬品会社でも危険物を取り扱うため、危険物取扱者の資格を持っている人は積極的に採用される傾向があります。

このように、危険物取扱者の資格を取得すると、就職や転職の際に有利になるだけでなく、給与面でも優遇されるといえるでしょう。

危険物取扱者の履歴書への書き方

危険物取扱者は就職や転職でも評価される資格であるため、履歴書に資格を記入すること場面も多いです。その際には、記入する資格や検定は正式名称で書くなどの履歴書のルールに注意する必要があります。

例えば危険物取扱者の甲種を保持している場合、一般的には履歴書には次のように記載します。

甲種危険物取扱者免状 ~年~月 取得

履歴書に記載する際には、書き方のルールに気をつけて丁寧な印象になるように心がけ、面接やエントリーシートの提出の際にも自分の強みとしてしっかりと危険物取扱者資格をアピールしたいところです。

危険物取扱者のランク分け

カレンダーとペンの写真

危険物取扱者には3段階のランク分けがされています。甲種・乙種・丙種の3段階で甲種が1番ランクが高いため扱える危険物の範囲が広くなります。

甲種

危険物取扱者の甲種を取得すると、消防法に指定されている全ての危険物を扱うことができるという資格で、いわば危険物取扱のエキスパートと言うことができます。

甲種を取得することで就くことができる仕事は非常に多くなります。

また、企業への就職を考える際にも危険物取扱者の甲種を持っていることはかなりのアピールポイントになりますので、ぜひ甲種までの取得を目指しましょう。

乙種

危険物取扱者の乙種は第1類から第6類までの6段階に分けられています。そして、それぞれ第1類から第6類まで扱える危険物が異なるため、全てを扱うためには6つの試験に合格する必要があります。

第1類から第6類の中でも、特に人気があるのが第4類となっています。

乙種第4類

乙種の中でも第4類は特に人気があります。その理由は危険物の約8割がこの第4類に属しているためで、取得した場合扱える仕事が非常に多く、乙4類は取得するコスパが非常に優れているのです。

また、身近に取り扱う危険物は第4類に属しているものが多く、就職や転職の際にも有利に働きやすいことも人気の理由といえるでしょう。

丙種

危険物取扱者の丙種は危険物取扱者の中でも、扱える危険物の種類が限られる分、1番取得が容易な資格です。

具体的な危険物はガソリンや灯油、軽油、重油などです。

しかし、こうした主要な危険物を扱うことはできるため、限られた危険物しか扱わないと想定される人は丙種を取得すれば十分でしょう。

危険物取扱者試験の難易度と合格率

パズルを繋ぎ合わせる写真

次に危険物取扱者試験の合格率と難易度について解説していきます。

危険物取扱者試験の合格率

危険物取扱者の試験の合格率についてまとめた結果がこちらになります。

危険物取扱者試験の合格率についてまとめ

  • 甲種        約30%
  • 乙種(第4類以外)   約60%
  • 乙種第4類      約30%
  • 丙種        約50%

甲種の試験の合格率は低い理由は単に試験の難易度が高いためですが、乙種や丙種の合格率は少し実情が異なります。

その詳しい実情については以下で、危険物取扱者試験の難易度事情と一緒に解説していきます。

危険物取扱者の難易度

危険物取扱者の試験の難易度は甲種・乙種・丙種のそれそれの試験で異なってきます。以下では危険物取扱者試験の難易度を種別毎に見ていきましょう。

危険物取扱者甲種の難易度

危険物取扱者の甲種の試験は危険物取扱者試験の中でも最難関の試験です。そのため合格率も低く、約30%となっています。

必要な勉強時間は通常約3か月~4か月ですが、国家資格の試験と考えれば比較的取得しやすい資格とは言えます。

危険物取扱者乙種の難易度

危険物取扱者乙種の試験第1類から第6類に分けられているためそれぞれの試験で難易度が異なります。

第4類以外の試験の合格率は約60%と標準くらいですが、第4類の試験では合格率が約30%と低くなります。この理由は主に2つです。

1つ目の理由は乙種第4類試験の受験者が多いからです。 工業高校や会社でまとめて試験を受けさせられることがあり、勉強・対策をしていない受験者が受験しているので合格率は低くなります。

そして2つ目の理由は科目免除の影響を受けるからです。乙種第4類以外の受験者は乙種第4類の合格者が多く、「法令」と「物理学と化学」の科目が免除されているため第4類以外の試験の合格率が高くなります。

危険物取扱者丙種の難易度

丙種試験は比較的簡単な試験なので、もともと理系の勉強をしていた人が試験対策をせずに試験に挑戦し合格をすることもあり、合格率は約50%です。

合格率が高くない理由は、乙種第4類試験と同様に、工業高校や会社でまとめて試験を受けさせられることもあるという事情が影響しています。

危険物取扱者の試験について

握手している写真

以下では試験の場所や日程、試験内容と対策について詳しく解説します。

試験日・試験場所

試験日程は都道府県によって異なり、詳細な試験会場と試験日程を各々で調べる必要があるという点には注意したいところです。

ちなみに、東京都では乙種第4類の試験は1ヵ月に3~4回実施されていますが、他の都道府県によっては数か月に1回の場所もあります。

さらに、お住まいの都道府県以外でも受験することもでき、自分のタイミングの合う近隣の都道府県で受験することも可能です。

試験形式

続いて危険物取扱者の試験に内容について見ていきます。

甲種

甲種の試験内容について

  • 試験形式は5つの選択肢から1つを選ぶマークシート式
  • 試験時間は150分

出題される問題は、

  • 危険物に関する法令                15問
  • 物理学及び化学                  10問
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 20問

の全45問。

危険物取扱者の甲種試験の特徴は150分というかなり長い試験時間です。しかし、実際には時間が余ることが多く、ケアレスミスがないように見直しを何度もするようにしましょう。

また、特に物理学の分野で差がつきやすいので物理分野は丁寧に対策することがおすすめです。

乙種

乙種の試験内容について

-試験形式は 5つの選択肢から1つを選ぶマークシート式

  • 試験時間は120分

出題される問題は

  • 危険物に関する法令                15問
  • 基礎的な物理学及び基礎的な化学        10問
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問

の全45問。

危険物取扱者の乙種試験では第1類から第6類まで分かれており、乙種のどれかを取得している場合は科目免除を受けることが出来ます。

自分が科目免除を受けられるかを確認し、試験範囲のみを集中して学習するという戦略も考えられます。

丙種

丙種の試験内容について

  • 試験形式は 4つの選択肢から1つを選ぶマークシート式
  • 試験時間は75分

出題される問題は

  • 危険物に関する法令                10問
  • 燃焼及び消火に関する基礎知識         5問
  • 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 10問

の全25問。

丙種試験の特徴としては問題数が少ない上に問題が比較的簡単なことが挙げられます。基本問題を落とさないようにすれば合格も容易です。

またマークシート式の試験が4択なので分からない問題も回答欄を埋めることで得点に繋がります。

合格発表について

どの「消防試験研究センター」の支部で受験したかによって合格発表の時期が変わります。そのため各支部合格発表日は「消防試験研究センター」のホームページで確認する必要があります。

合格発表の方法も都道府県によって異なります。

例えば、東京都で受験した場合の合格発表は当日に試験会場の掲示板に貼り出されますが、後日発表の場合は消防試験研究センターの窓口かホームページ、さらに郵送で合否発表が行われる県もあります。

免状を取得できる

危険物取扱者試験に合格したら免状の交付申請を行うことが出来ます。この免状を持つことで危険物取扱者としての業務を行うことが可能になるため必ず免状交付申請をしましょう。

免状交付には期限があり合格発表から10日から14日までに申請する必要があるため、忘れずに申請をするよう注意が必要です。

危険物取扱者の問題と対策

ここでは試験問題と対策方法についてお伝えします。

本試験の方が難易度が高い

例年、本試験の方が難易度が高いと感じる受験者が多いため、過去問をいくら解いても本試験では見たことのない問題が出題されパニックにならないように戦略を立てて試験に臨みましょう。

まずは慌てずに得点できる基本問題から確実に解くことで、難問や解いたことのないような問題も落ち着いて解くことができるようになり、合格のチャンスが高まります。具体的には危険物取扱者試験では第5、6問は基本問題が多いので落とさないようにしましょう。

難問には注意

試験本番では、ほとんどの受験者が解けないであろう難問が出題されることがあります。しかし、本番で出題されたら一旦飛ばすのも方法の1つですので、事前に難問の例を知っておくと試験中でも安心して取り組むことができます。

難問の例として「消火設備」「屋内タンク貯蔵所」「アセトアルデヒド」「アセトン」の分野では特に難問が出題されやすいと言われています。

危険物取扱者の過去問の解き方

過去問を解く前に、まずテキストを一通り読みこむといインプット学習を行い、その後の問題演習で知識を定着させるという勉強スケジュールがおすすめできます。その際には計算問題もしっかりと並行して取り組みことが必要です。

テキスト付属の問題などを解き、ある程度自信がついてきたら次は過去問に挑戦しましょう。以下では過去問が閲覧できるサイトを紹介します。

危険物取扱者試験の過去問サイト

  • 消防試験研究センター
  • 消防設備士・危険物取扱者の過去問、想定問題サイト
  • ぜんせきweb 乙4模擬試験お試し版
  • 危険物取扱者試験過去問題集[乙4]
  • 過去問ドットコム
  • 危険物乙4+(plus)で過去問を解こう!過去問を100問以上掲載中

危険物取扱者乙4の過去問

乙種第4類試験は、危険物取扱者試験の中で1番人気がある試験です。そのため上記の過去問サイトの中には乙種第4類に絞った過去問サイトもあるので勉強材料の集取に活用することがおすすめです。

乙種第4類の試験は合格率が低い試験ですが、頻出問題を確実に得点することがやはり重要になります。頻出問題については以下の記事にまとめてありますの是非ご一読ください。

危険物取扱者におすすめの通信講座

トーストが焼けた写真

危険物取扱者試験を独学で合格するのは現実的ではありません。そこで以下ではおすすめの通信講座について紹介します。

危険物取扱者の通信講座ランキング

危険物取扱者の試験対策を行っている通信講座会社を見ていきましょう。

以下の記事では、おすすめの通信講座についてランキング形式で紹介しています。通信講座では試験に出やすいポイントから優先的に勉強できるように構成されたテキストと、わかりやすい解説講義で、自分のペースで学習ができます。そのため、通信講座の受講は高い学習効果が期待できるおすすめの勉強方法です。

ユーキャン

ユーキャンの危険物取扱者の通信講座の特徴はテキストをはじめ、参考書が豊富であることです。

テキストには図やイラストが取り入れられていて学習に取り組みやすい仕組みになっています。また、頻出問題に要点を絞った効率的な学習ができるようにテキストが構成されているので予備知識がない方でも安心して1から合格を目指すことができます。

「ゴロおぼえ手帳」や添削指導もしてもらえる予想模擬問題など、副教材も充実しているため、試験合格に必要な勉強を総合的に行うことができます。

費用は39,000円と危険物取扱者講座としては比較的高い受講費用ですが、教育訓練給付制度を利用すれば、さらに手頃な価格で受講することも可能です。

ユーキャンの危険物取扱者講座は30年以上の長い実績があり、教材の質の高さも確かなものなので、特におすすめの講座となっています。

フォーサイト

フォーサイトの危険物取扱者の通信講座は乙種第4類対策講座に限られていますが、もちろん、この講座を用いて丙種の対策を行うことも、甲種試験に挑戦する過程として受講することもできます。

ハイビジョン講義で専門の講師からレッスンを受けることができるため、快適な受講が可能で、質の高い講義も理解しやすいと評判です。

また、学習スケジュールをeラーニングシステムで管理することができるので、学習スケジュールの管理に心配があるという方でも、脱落することなく合格まで勉強できるという点も心強いでしょう。

お試し動画講義がフォーサイトのホームページに掲載されているので、講義の質を確かめてから受講を判断することができます。

費用は9,800円と、費用を抑えて質の高い講義やテキストで勉強できるというところもフォーサイトの危険物取扱者講座の魅力的な点です。

スタディング

スタディングの危険物取扱者の通信講座の魅力は、まずなんといっても講座費用が安い点でしょう。講座価格は業界でも破格の値段である4,500円(税抜き)となっています。

このように、スタディングの危険物取扱者講座は参考書購入費用に匹敵する低価格で受講できる点が人気の理由の一つです。

また、スマートフォンやパソコンを通じて試験合格に必要なインプットとアウトプットの両方を行うことが可能なので、時間がない方でも通勤時間や通学時間を利用して学習できるという点もスタディングを受講することのメリットです。

危険物取扱者には更新は必要

YEAHという文字の写真

最後に危険物取扱者を活かし続けるために必要な更新制度について説明します。

危険物取扱者資格の更新について

パスポートのように危険物取扱者の資格も更新が必要です。

危険物取扱者として業務に携わっているかに関わらず10年に1回は写真の書き換えをしなければなりません。10年を経過して写真の書換えをしていない免状は、法令上不備のある免状と見なされるため注意が必要です。

免状の写真の下部に写真の書換えの期限が書いてあるので、運転免許証と同様に、期限を忘れないようにしましょう。

危険物取扱者講習を受けよう

危険物取扱者講習は「保安講習」とも呼ばれており、危険物取扱者の資格を持ち、現在危険物取扱者としての職業に従事している全ての方が受講する必要のある講習です。

もし、この危険物取扱者講習を受けないと消防法第13条の2第5項の規定により免状の返納を命ぜられることがあるため、こちらも受講をし忘れることのないように試験合格後も十分注意しましょう。

受講義務のない方でも免状所持者であれば希望者は受講可能なので、講習を受けられるうちに勉強の意味もかねて早めに受講することもおすすめです。

危険物取扱者についてまとめ

危険物取扱者についてまとめ

  • 危険物取扱者の仕事内容は幅広く様々
  • 危険物取扱者には甲種・乙種・丙種の3種類がある
  • 危険物取扱者試験の難易度は種類によるが、総じてそれほど高くない
  • 試験日程や試験場所は都道府県によって異なる
  • 試験形式はマークシート方式
  • 効率良く学習したい場合は通信講座の利用がおすすめ
  • 危険物取扱者は10年に1回の更新が必要
  • 更新とは別に講習を受ける必要もある

この記事では、危険物取扱者資格の概要について解説しました。

危険物取扱者は様々な職場で必要とされているため、就職や転職を有利に進めることができるため、取得がおすすめといえます。

危険物取扱者資格は国家資格でありながら比較的容易な試験なので、通信講座を利用すればコスパよく短期間での合格を目指すことが出来ます。

資格Timesでは危険物取扱者をはじめ、様々な資格についての記事を豊富に取り扱っています。是非チェックしてみてください。

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