危険物取扱者は過去問が大切?乙4や丙種の頻出問題まで徹底解説!

危険物取扱者試験の過去問って、試験勉強でどう生かせばいいの?

このような疑問をお持ちの方も多いでしょう。今回は、危険物取扱者試験の勉強方法や過去問の大切さ、試験の概要を紹介します。

この記事を読み終える頃には、危険物取扱者試験への疑問点が減り、前向きな気持ちで危険物取扱者試験の勉強が行えるでしょう!

危険物取扱者の過去問学習についてざっくり説明すると

  • 過去問を解くことで試験当日の練習ができる
  • 危険物取扱者試験の試験形式は全てマークシート式
  • 丙種は問題数が少ないので、1つのミスが合否に響く

危険物取扱者試験の対策には過去問が必須

黒板に書かれた疑問符

危険物取扱者試験の対策は、過去問を使って勉強することが効果的です。

ここでは、過去問の演習が大切な理由と、過去問を使って勉強する際のコツを紹介します。

なぜ過去問演習は大切なのか

まず、危険物取扱者試験の過去問演習がいかに大切かを紹介します。

危険物取扱者試験で出題される問題は、過去に出題された問題が再び出題されることがあります

過去問演習を行うことで、危険物取扱試験に出題される問題の傾向をつかむことができます。

更に危険物取扱者試験の過去問演習を解くことで、自分の苦手な箇所に気づくことができ、そこを重点的に復習することで効率的に勉強ができます。

過去問演習は、本番と同じ形式で問題を解くことができ、危険物取扱者試験本番の練習ができるため、試験当日も自信を持って問題に取り組むことができます。

過去問を解く際のコツ

続いては、危険物取扱者試験の過去問を解く際に、試験対策として効果的な方法を紹介します。

危険物取扱者試験の試験問題は、試験当日に試験会場から持ち出すことができません。

危険物取扱者試験の過去問の具体的な入手方法は、後ほど紹介します。

危険物取扱者試験の過去問を解く前に、テキストなどを使って、危険物取扱者試験に出題される試験範囲の内容を一通り学習し、テキストなどに記載されている問題を使って演習を繰り返し行い、知識を定着させましょう。

危険物取扱者試験に必要な知識をテキストなどを使い定着させた後、危険物取扱者試験の過去問に取り掛かりましょう。

また、危険物取扱者試験に必要な知識の定着を行うと共に、並行して計算問題の演習も行いましょう。

危険物取扱者試験に役立つサイト・講座

開きかけている本

危険物取扱者試験は、「消防試験研究センター」が開催しており、「消防試験研究センター」の公式ホームページから、危険物取扱者試験の概要などの情報を入手することが可能です。

このように、危険物取扱者試験を受ける際に役立つサイトや講座が多数存在します。

その中でも、危険物取扱者試験に役立つおすすめのサイトと講座を紹介します。

過去問題が掲載されているサイト

危険物取扱者試験の過去問を無料で掲載しているサイトもありますが、「消防試験研究センター」が認めている公式のサイトではないものもあり、掲載されている情報が正しいと言い切ることができません。

危険物取扱者試験の対策を行う際は、あくまでもテキストや講座をメインに勉強をして、その後、過去問を解き、自分の実力を確認するようにしましょう。

続いては、危険物取扱者試験の過去問が掲載されているサイトを紹介します。

消防試験研究センター

消防試験研究センター」は、先ほども紹介しましたが、危険物取扱者試験を実施している公式機関です。

危険物取扱者試験の過去問は、「消防試験研究センター」の公式ホームページに一部抜粋されて掲載されています。

「消防試験研究センター」の公式ホームページから、「過去に出題された問題」のページに甲種試験、乙種第4種試験、乙種第1から6類試験、丙種試験の4つのカテゴリーに分けられていて、PDF形式で閲覧できるようになっています。

なお、「消防試験研究センター」の公式ホームページに掲載されている過去問は、解答が付いていますが、解説はないので、解答を見て理解できない場合は、テキストなどで確認しましょう。

ぜんせきweb 乙4模擬試験お試し版

続いて紹介する、危険物取扱者試験の過去問が掲載されているサイトは、「ぜんせきweb 乙4模擬試験お試し版」です。

このサイトは、危険物取扱者の乙種第4類の試験を本番と同じ形式で受験することができます。

危険物取扱者試験の過去3年分の問題から、ランダムで出題され、結果が採点されます。

「ぜんせきweb 乙4模擬試験お試し版」は、解説がついているので、勉強しやすいサイトになっています。

更に、ぜんせきwebの会員になることで、会費を支払う必要がありますが、多くの過去問を解くことができます。

消防設備士・危険物取扱者の過去問、想定問題サイト

続いて紹介する、危険物取扱者試験の過去問が掲載されているサイトは、「消防設備士・危険物取扱者の過去問、想定問題サイト」です。

このサイトは、危険物取扱者試験の全ての区分の過去問が揃っており、区分別に問題演習を行うことができます。

更に、1問答えるごとに解答と解説が表示されるため、効率的に勉強することができます。

このサイトは、問題を解くときの経過時間が表示されるので、時間を意識して解くことができます。

乙4試験の過去問題・予想問題が掲載されているサイト

危険物取扱者試験を受ける多くの受験者は、乙4と呼ばれる乙種第4類の階級を選択します。

乙4が人気の高い理由の一つとして、危険物全体の約80%が乙4の資格を取得することで、扱うことが可能になると言われています。

そのため、乙4はガソリンスタンドや石油会社など、仕事に活かせることが多い資格になっていて、人気が高くなっています。

そんな乙4の過去問が載っているサイトを3つ紹介します。

まず、1つ目の乙4の問題が掲載されているサイトは、「危険物取扱者試験過去問題集[乙4]」です。

「危険物取扱者試験過去問題集[乙4]」のサイトは、乙4で出題されそうな予想問題が多く掲載されており、解答と解説も付いています。

2つ目の乙4の問題が載っているサイトは、「過去問ドットコム」です。

「過去問ドットコム」も、乙4で過去に出題された問題や試験に出題されそうな予想問題が掲載されていて、問題の解答と解説が付いているサイトになっています。

3つ目の乙4の問題が載っているサイトは、「危険物乙4+(plus)で過去問を解こう!過去問を100問以上掲載中」です。

このサイトは、乙4の過去問が掲載されており、過去問の解答と解説も付いています。

また、過去問だけでなく、乙4の勉強方法も掲載されているので、勉強するときに参考にすることができます。

効率よく勉強するなら通信講座がおすすめ

危険物取扱者の資格を取得するために、どのような勉強方法が良いか分からないなど、独学での勉強に不安がある方や、短い期間で確実に合格したいという方は、通信講座を受講することをおすすめします。

通信講座を受講することで、頻出問題を重点的に勉強できるように、通信講座のテキストに工夫を施されていたり、講義動画を視聴することで、効率良く短期間で試験に必要な知識を習得することができます。

また、通勤時間や昼休みなどに通信講座の講義動画を見て勉強するなど、隙間時間を上手に利用して、短期間で危険物取扱者試験の合格を目指すことも可能です。

ユーキャンの通信講座が人気

危険部取扱者対策用の通信講座は各社から提供されていますが、その中でも定番とも言えるのがユーキャンの危険物取扱者講座です。

ユーキャンは、初めて危険物取扱者の勉強を始める方でも理解しやすいテキストと、丁寧な添削指導が高い評判を得ています。

誰もが知っている通信講座ということで信頼度も抜群なので、危険物取扱者の資格を目指されている方は是非チェックしてみてください。

危険物取扱者試験の科目

重ねられたテキスト

危険物取扱者試験は、甲種乙種丙種の3階級に分類され、更に乙種は第1類から第6類まで分けられていて、全部で8階級になっています。

続いては、危険物取扱者試験を階級別に試験科目と問題数を表で紹介をします。

甲種危険物取扱者の試験科目

まず、危険物取扱者の甲種の試験科目と問題数を紹介します。

科目 問題数
危険物に関する法令 (法令) 15問
物理学及び化学(物化) 10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消) 20問

乙種危険物取扱者の試験科目

続いては、危険物取扱者の乙種の試験科目と問題数を紹介します。

科目 問題数
危険物に関する法令 (法令) 15問
基礎的な物理学及び基礎的な化学(物化) 10問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消) 10問

丙種危険物取扱者の試験科目

続いては、危険物取扱者の丙種の試験科目と問題数を紹介します。

科目 問題数
危険物に関する法令 (法令) 10問
燃焼及び消火に関する基礎知識(燃焼) 5問
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(性消) 10問

試験形式

危険物取扱者試験の出題形式について紹介します。

危険物取扱者試験は、全てマークシート形式になっています。階級別の試験形式と試験時間は表で紹介します。

階級 試験形式 試験時間
甲種 五肢択一式 2時間30分
乙種 五肢択一式 2時間
丙種 四肢択一式 1時間15分

危険物取扱者試験の頻出項目

ホワイトボードに置かれたマーカー

続いては、危険物取扱者試験の乙4と丙種の頻出項目を紹介します。

乙4の頻出項目

まず、乙4の頻出項目を表で紹介します。

法令 基礎物理学・基礎化学 性質・火災予防・消火
指定数量の計算 物質三態 物質三態
保安講習 静電気 静電気
予防規程 物理変化および化学変化 物理変化および化学変化
定期点検 有機化合物 有機化合物
保安距離 燃焼原理(燃焼三要素) 燃焼原理(燃焼三要素)
給油取扱所基準 消火三要素 消火三要素
消火設備 消火設備 消火設備
運搬基準
移送基準
義務違反への措置

丙種の頻出項目

甲種と乙種が五肢択一なのに比べ、 丙種は四肢択一の解答方法なのに加えて、問題数も甲種と乙種に比べて少ないため、難易度が低いと思われがちです。

しかし、問題数が少ないため、1つのミスが合否に響く可能性があり、注意が必要です。

丙種の試験の「静電気」や「引火点・発火点」に関する問題は、過去に出題された問題がそのまま出題される傾向があります。

危険物取扱者試験の勉強方法

紙に文字を書いている手元

続いては、危険物取扱者試験の勉強方法を紹介します。

テキストの選び方など、基本的なところから、暗記方法まで幅広く紹介します。

暗記のコツやモチベーションの維持は、危険物取扱者試験だけではなく、他の勉強をするときも使えるので、是非、参考にしてみて下さい。

テキストを選ぶ際の注意

危険物取扱者試験のの勉強を行うときは、最新の出題傾向を反映させたテキストを選びましょう。

テキストが古いと、試験に出題される問題の傾向が変わっている場合があるので、注意が必要です。

更に、危険物取扱者試験のテキストを選ぶ際は、解説が充実しており、イラストが入っている、分かりやすいものを選びましょう。

勉強する順番

まず、甲種と乙種の試験対策は、物理や化学の分野を最初に勉強しまよう。

この分野は、高校の理科で学んだ内容や、日常生活での知識も活かせるため、復習として、知らなかった内容や勘違いしていた内容だけを学習しましょう。

また、危険物取扱者試験の試験範囲である法令は、物化や性消の分野の内容を理解してから勉強しましょう。

物化や性消の分野は、暗記が多くなる範囲なので、勉強時間をしっかりと確保する必要があります。

問題演習を繰り返す

危険物取扱者の試験対策だけでなく、学習全般に言えることですが、学んだ内容や知識を定着させるには、内容を理解して覚える「インプット」と知識を活かして問題を解く「アウトプット」の両方が必要です。

テキストなどを使い、ある程度「インプット」をしたら問題を解くことで「アウトプット」を行います。

そして、間違えた箇所をテキストに戻って、再び覚え直すといった「インプット」を行い、復習することで知識を定着させることができます。

一度覚えても、数日経つと忘れていることが良くあるため、「インプット」と「アウトプット」を何度も意識的に繰り返し、完全に知識が定着するまで行うことが大切です。

暗記のコツ

暗記を行う際は、テキストの文章を読むだけでなく、図にしてまとめることで理解しやすくなります。

また、語呂合わせを使うことで、普通に覚えるよりも、たくさんのことを早く覚えられ、暗記しやすくなります。

自分で図や語呂合わせを作るのが苦手な方は、初めから図や語呂合わせが載ったテキストを選ぶとよいでしょう。

文字を繰り返し書いて覚えたり、声に出して読んだり、テキストにラインを引いたりと暗記しやすい方法も人それぞれです。

是非、自分が暗記しやすい方法を見つけてみて下さい。

モチベーションの維持

勉強が辛くなった時は、資格取得のメリットを考えましょう。

危険物取扱者の資格を取得することで、就職や転職で有利になったり、資格手当がついたり、昇給しやすいなどのメリットがあります。

更に、乙種の第1類から第6類の中で、1つでも資格を保有していれば、乙種の他の類を受験する際に、試験科目が一部免除されるといったメリットも存在します。

また、資格を取得しよう思ったきっかけを思い出すことで、勉強へのモチベーションを維持することができます。

最後までモチベーションを下げずに、勉強を続けられるように、強い気持ちを持って資格取得を目指しましょう。

危険物取扱者試験の過去問学習まとめ

危険物取扱者の過去問まとめ

  • 危険物取扱者試験の過去問は、知識を定着させてから解くことで効果的に学習ができる
  • 危険物取扱者試験の概要は、消防試験研究センターの公式ホームページに掲載されている
  • 危険物取扱者試験の勉強を効率よく行いたいならば、通信講座がおすすめ

危険物取扱者試験は、テキスト通信講座を上手に活用し、知識のインプットとアウトプットを繰り返すことで、効率よく知識を定着させることができまます。

また、自分の力を試したり、本番の試験に慣れるためにも、過去問を解くことが大切になります。

今回、紹介した勉強方法を参考に、危険物取扱者試験の勉強に励み、資格取得を目指しましょう。

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