消防設備士試験の難易度は?甲種・乙種の合格率や資格の種類・乙6についても解説!

「消防設備士は聞いたことあるけど実際どんな資格なの?」

「資格を取得したいけど、試験はどの位難しい?」

上記のような疑問をお持ちの方は、多くいらっしゃると思います。

消防設備士は、消防法に基づき自動火災報知機、スプリンクラーなどを建物の規模に応じて工事、設置できる資格です。

これから消防設備士の資格を取得しようと考えている人に向けて資格の種類、試験の難易度、合格率、勉強方法などをご紹介します。

また、消防設備士の試験に向けて勉強する人におすすめな資格もご紹介していくので、参考になさってください。

消防設備士の難易度についてざっくり説明すると

  • 甲種と乙種が存在しそれぞれに難易度が異なる
  • 合格基準として60%以上の正答率が必要
  • 合格率は平均30%程度であるため簡単とは言えない

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消防設備士の資格にはどんな種類がある?

勉強している女の子

資格によっては、受験する級があったり、多くの種類があったりすることがあります。

消防設備士の資格にも種類があります。ここではまず、消防設備士の種類と概要について見ていきましょう。

甲種と乙種の資格がある

消防設備士の資格を取得すると、消防用設備等や特殊消防用設備等(特類の資格者のみ)の工事・点検・整備をすることができるようになります。

また、資格には甲種、乙種と2種類の分類がありそれぞれの種類でできること、できないことが異なります。

甲種と乙種の違いは下記の通りです。

  • 甲種・・・工事、整備、点検ができる

  • 乙種・・・点検・整備ができる

工事についても行うことができる、という点で甲種は上位にあたる資格であることがわかります。

甲種・乙種のそれぞれの資格

消防設備士は甲種と乙種の2種類に分類されますが、さらにそれぞれの種類が細かく分かれています。

甲種は第1類から第5類+甲種特類から構成されている資格です。その一方で、乙種は第1類から第7類までで構成されている資格になっています。

それぞれの資格について表にまとめました。以下でさらに詳しく、甲種と乙種の違いを見ていきましょう。

分類 甲種 乙種 対象とする設備
1類 ある ある 屋内・屋外消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消化設備
2類 ある ある 泡消火設備等
3類 ある ある 不活性ガス消火設備、ハゲロン化物消化設備、粉末消火設備等
4類 ある ある 自動火災報知設備、消防機関へ通報する火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備
5類 ある ある 金属製避難はしご、救助袋、緩降機
6類 ない ある 消化器
7類 ない ある 漏電火災報知器

甲種特類 - 特殊消防用設備等

上記の表にまとめからもわかるように、甲種乙種によって取り扱うことができる設備が違う場合もあります

つまり、消防設備士の資格といっても取得した資格の種類が甲種、乙種どちらを取得したのかによって請け負うことができる仕事の内容が異なります。

消防設備士試験の難易度は?

男性と畑

消防設備士の資格は甲種乙種、そして甲種特類があることがわかりました。それぞれの試験の難易度についてみていきましょう。

一般的に乙種→甲種→甲種特類の順で難易度が高くなっていくようです。

それでは次の項目から甲種特類、甲種、乙種それぞれの試験の難易度を、出題される試験範囲の観点から具体的に見ていきましょう。

乙種・甲種の試験範囲

消防設備士の資格試験の範囲は以下のようになっています。

  • 甲種特類の場合

甲種特類の試験は、筆記のみ45問から構成されています。

試験の出題範囲は下記の表のとおりです。

甲種特類の試験科目 出題数
筆記/工事設備対象設備などの構造・機能・工事・設備 15
筆記/火災及び防火 15
筆記/消防関係法令 15
  • 甲種の場合

試験は筆記と実技に分かれています。筆記45問、実技7問の合計で52問から試験は構成されています。

出題範囲を表にまとめると下記のようになります。

甲種の試験科目 出題数
筆記/消防関係法令 15
筆記/基礎的知識 10
筆記/消防用設備等の構造・機能・工事・整備 20
実技試験/鑑別等・製図 7
  • 乙種の場合

乙種も甲種同様に筆記と実技に試験は分かれ、筆記試験30問、実技5問の合計35問から試験は構成されます。

より詳しく出題範囲を示したのが下記の表です。

乙種の試験科目 出題数
筆記/消防関係法令 10
筆記/基礎的知識 5
筆記/消防用設備等の構造・機能・工事・整備法 15
実技試験/鑑別等等 5

甲種乙種の出題範囲のところに書いてある「工事整備対象設備等」とは、消防用設備等、又は特殊消防用設備等を言います。

上記の表から分かるように甲種乙種それぞれ、筆記試験の出題範囲は変わりません。違うのは出題数だけです。

実技試験ですが、乙種にはない製図が甲種の試験にはあります。この甲種の実技試験にある製図が難問であるため、しっかりとした対策が必要です。

次の項目では筆記、実技の特徴について具体的に見ていきます。

筆記試験

筆記試験の解答には、4肢択一のマークシート形式を取ります。この部分についてはどの試験でも共通です。

筆記試験はこの形式であるため実技試験よりも内容が簡単になりがちですが、対策を怠らないように注意しましょう。

また実技試験を解く際にも、筆記試験の内容を理解していないと歯が立たないものも多くあります。まずは筆記試験の内容について定着させる必要があるのです。

実技試験

甲種、乙種ともに実技では鑑別の試験があります。さらに甲種は製図の試験があります。

鑑別では、写真、イラスト、図面などを見て質問に即して解答をしていきます。

答えは語群から選ぶだけの問題もあれば、設備に関しては文章で答えないといけない問題も含まれている、という特徴もあるので注意が必要です。

実技で最も気をつけないといけなのが、甲種にしかない製図です。

この部分はかなり難しく、多くの受験生が苦戦を強いられるので、試験に向けてきちんとした対策を練る必要があります。

甲種にのみ受験資格がある

受験資格がある資格とない資格では、難易度にも違いが出てきます。

消防設備士の試験は、甲種特類、甲種、乙種どれをうけるかによって受験資格についての条件が異なるので、注意が必要です。

甲種特類の受験資格

もしも甲種の試験を受験したいのならば、下記の条件に該当していないといけません。

  • 甲種第1類から第3類のどれか1つに合格をしている。なおかつ、甲種第4類、5類の3種類以上に合格している。

受験する際には、上記に該当することを証明する必要があるので、交付された免状のコピーを忘れずに用意しましょう。

甲種(特類を除く)の受験資格

特類以外の甲種を受験する場合は、どのような受験資格がいるのかを見ていきます。

甲種は、すでに取得している国家資格等が受験資格になる場合と、学歴によって受験資格を満たせる場合の2つに大別できます。

国家資格等が受験資格になる場合

  • 甲種消防設備士(試験の一部免除有)

  • 乙種消防設備士

  • 技術士(試験の一部免除有)

  • 電気工事士(試験の一部免除有)

  • 電気主任技術者(試験の一部免除有)

  • 工事の補助5年

  • 専門学校卒業程度検定試験合格者

  • 管工事施設工管理技士

  • 工業高校の教員等

  • 無線従事者

  • 建築士

  • 配管技能士

  • ガス主任技術者

  • 給水装置工事主任技術者

  • 旧給水責任技術者

  • 消防行政3年

  • 実務経験3年

  • 旧消防設備士

学歴が受験資格となる場合

下記の学歴に該当する場合、受験資格を満たすことができます。

  • 大学、短期大学又は高等専門学校(5年制)の卒業者

  • 高等学校及び中等教育学校の卒業者(旧制の中等学校卒業者の方も含みます。)

  • 旧制の大学及び専門学校等の卒業者

  • 外国の学校の卒業者

  • 大学、短期大学、高等専門学校(5年制)又は専修学校の15単位修得者

  • 各種学校の15単位修得者

  • 大学、短期大学又は高等専門学校(5年制)の専攻科の15単位修得者

  • 防衛大学校又は防衛医科大学校の15単位修得者

  • 職業能力開発総合大学校、職業能力開発大学校及び職業能力開発短期大学校又は 職業訓練大学校又は職業訓練短期大学校若しくは中央職業訓練所の15単位修得者

  • 水産大学校の15単位修得者

  • 海上保安大学校の15単位取得者

  • 気象大学校の15単位取得者

  • 博士、修士

受験する際には、下記の書類で受験資格があることを証明する必要が出てきます。

  • 卒業証書・学位記等 コピーまたは、卒業証明書・単位修得証明書・科目履修証明書の原本

  • 受験願書のB面の様式に沿った形で、実務経験証明書の提出

  • 国家資格であげた資格の免状・免許証のコピー

また、自分が上記の条件に該当するか不安な場合は、受験する予定の都道府県ごとの当センターまたは各支部へ問い合わせをしてみると、安心できます。

消防設備士試験の偏差値はどのくらい?

甲種特類や甲種のように受験資格に大卒程度、専門学校程度の学歴があるのに対し、乙種のように年齢も学歴も関係なく誰でも受験できる試験では、難易度及び偏差値が違って当然でしょう。

甲種特類、甲種、乙種の偏差値は下記の通りだと言われています。

  • 甲種特類:偏差値52(標準)

  • 甲種:偏差値50(標準〜簡単)

  • 乙種:偏差値45(簡単)

甲種試験の偏差値、難易度が近い資格に、電気工事士、電気主任技術者、危険物取扱者などがあります。

消防設備士試験の合格率

グラフ

消防設備士試験の種類ごとの難易度や偏差値はわかりましたが、そもそもどのぐらいの合格率なのでしょうか。

次の項目で詳しく解説していきます。

甲種の合格率は30%程度

ここでは、消防設備士試験の種類別に、合格率を見ていきます。

甲種試験の過去5年間の平均合格率は以下の通りです。

試験 平均合格率
甲種特類 26.4%
甲種1類 27.2%
甲種2類 34.0%
甲種3類 37.5%
甲種4類 35.2%
甲種5類 36.0%

この表からわかるように、甲種の合格率は30%程度です。資格の偏差値が50程度であったとしても、合格率をみると油断できない試験であることがわかるでしょう。

特に、特類の合格率は低いため、受験を考えている人は時間をかけて対策を行う必要があります。

乙種の方が合格率は高い

では次に乙種の合格率を見てみましょう。

試験 平均合格率
乙種1類 31.1%
乙種2類 36.0%
乙種3類 32.7%
乙種4類 34.2%
乙種5類 29.0%
乙種6類 40.1%
乙種7類 58.0%

乙種の合格率は、38~40%のあたりですので甲種から比べるとかなり合格率は高いです。しかも、乙種試験の偏差値は45であるため甲種よりずっと取得しやすい資格であると言えるでしょう。

資格を取得して就職に活かしたい人や、建物の点検・整備などの職業に就きたいなどの希望がある人などは、消防設備士資格の乙種を取ることから始めてみましょう

消防設備士試験の合格基準

消防設備士試験は合格基準というものがあります。試験は筆記・実技ともに60%の正解率で合格となりますが、さらに科目の成績も審査されます。

科目それぞれ40%以上の正解率でないと合格にはなりませんので注意が必要です。

試験全体の平均の合計点が良くても、科目のひとつに40%を超えないものがあると不合格です。

消防設備士の試験そのものは、合格基準に満ちていれば受験者の合格そのものには制限がありません。そのため、他の受験者と比べて点数が悪かったら不合格というようなことは起きません。

あくまでも、受験した科目全てで40%以上の正解であることに加えて、試験全体の平均点数が60%を超えていないといけないという条件があるだけです。

消防設備士試験の受験者数

合格基準の次は、受験者数についてみていきましょう。最初に乙種の受験者数を紹介します。

  • 乙種の受験者数
資格試験 受験者数(人)
乙種6類 21,244
乙種4類 10,677
乙種7類 5856
乙種1類 2604
乙種5類 992
乙種3類 800
乙種2類 759

上記の表からわかるように、乙種6類の受験者が群を抜いて多いということです。

次いで乙種4類、乙種7類が人気があることが受験者数から分かります。

同様に、甲種の受験者数を種別に見ていきます。

  • 甲種の受験者数
資格試験 受験者数(人)
甲種4類 18,544
甲種1類 11,357
甲種3類 3307
甲種5類 3223
甲種2類 2963
甲種特類 1204

わかることとして、甲種の資格でも4類は人気であるということです。また、乙種では、1類も非常に人気があり受験数が多いです。

甲1と甲4の受験者だけで甲種試験全体の75%に近いシェアがあることからも、その人気の程が伺えます。

免除を利用できる資格もある

チューリップ

消防設備士の試験を受験する時に、試験の資格概要をよく読みましょう。受験が免除になる資格がいくつかあります。

自分の受験する科目が免除対象になるかを確認することで、より楽に合格を目指すことが可能なのです。

消防設備士資格所持による甲種・乙種の免除

受験する資格以外の消防設備士資格を有している場合、大幅な免除を受けられる場合があります。

それぞれの消防設備士資格の種類によって、免除対象となる資格や、問題を解かなくて良くなる分野などは大きく異なるため、しっかりと確認するようにしましょう。

また、「消防設備士乙種7類」の資格では、免除を最大限適用することで試験問題が10問になります。このように、免除についての知識によって大きく合格率が変わる資格もあるのです。

ただし、免除はメリットだけではありません。免除次第で試験時間が短縮されてしまう場合もあるので、その点だけ注意するようにしましょう。

その他の様々な資格でも免除がつく

消防設備士の資格以外でも、免除対象となる資格がいくつかあります。これは代表的なものとして、以降では3つの資格についての免除を紹介していきます。

  • 電気工事士
  • 電気主任技術者
  • 技術士

どのように免除となるのか詳しく見ていきましょう。

電気工事士の資格や知識がある場合

消防設備士の筆記試験において電気に関する問題が出題されます。

そのため、電気工事士(1種・2種)を取得している場合は、「基礎的知識」と「構造・機能・工事・設備」の電気に関する問題が免除となります。

また、筆記だけでなく実技でも免除があります。免除の対象となる実技は下記の通りです。

  • 甲種第4類・乙種第4類の試験を受験する時・・・鑑別等試験の問1

  • 乙種第7類を受験する時・・・実技全問免除

電気主任技術者や技術士の資格でも免除を受けられる

電気工事士の資格同様に、電気主任技術者、技術士の資格があると電気に関する出題が免除になります。

筆記においては下記のような免除内容となります。

  • 機械部門・・・第1、2、3、5、6類

  • 化学部門・・・第2、3類

  • 電気・電子部門・・・第4、7類

  • 衛生工学部門・・・第1類

これ以外の専門分野は、免除対象となりません。

検定協会などの職員でも免除で有利になる

電気工事士、電気主任技術者、技術士の他に下記の場合も免除があります。

  • ① 日本消防検定協会又は指定検定機関の職員で、型式認証の試験の実施業務に2年以上従事した者

  • ② 5年以上消防団員として勤務し、かつ、消防学校の教育訓練のうち専科教育の機関科を修了した方

①の場合の免除対象は、筆記試験の「基礎的知識」と「構造・機能及び工事・整備」です。

②の場合は乙種第5種、乙種第6類を受験のときに下記のような免除があります。

  • 実技全て
  • 筆記試験の「基礎的知識」

初心者には乙種6類の資格がおすすめ

メガネと本

受験者数についての項目でも紹介したように、乙種では第6類が群を抜いて受験者数が多く人気がある資格です。

もしも初めて消防設備士試験を受験するのでしたら、乙種6類から取得し始めるのが良いでしょう。

以降では、人気の乙種6類について、人気の理由や合格率・科目免除などについて解説をしていきます。

乙種6類が1番人気な理由

上記したように、乙種6類の資格は「消化器の整備・点検」を独占業務として行うことができます。

消化器は様々な施設に必ず置いてあり、また目にする機会も非常に多い消防設備です。そのため、乙6の資格所持者には「非常に活躍の場が広く、需要も多い」という大きなメリットがある、と言えます。

こういった背景から、消防設備関係の点検・工事を行う会社で働く人であれば持っていて損のない資格であると考えられており、受験者の増加につながっているのです。

乙種6類の合格率の推移

乙種6類の受験者数や平均合格率については先に述べたとおりですが、ここではもう少し詳しく見ていきましょう。

乙種6類の合格率や受験者数・合格者数を平成27年から令和4年までまとめたものが下記の表です。

年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率
令和4年度 16,592 6,437 38.8%
令和3年度 17,247 7,000 40.6%
令和2年度 20,955 8,944 42.7%
令和元年度 21,333 8,176 38.3%
平成30年度 21,194 8,476 40.0%

合格率は40%弱であることからもわかるように、難易度が高い資格ではないことがわかるでしょう。

始めて消防設備士の試験に臨む場合でも、しっかりと勉強をすることで十分合格に手が届きます。

乙種6類の免除科目

乙種6類の科目免除について、より詳しく解説を行っていきます。

甲種1類から5類、もしくは乙種1類から7類までのいずれかを取得している場合には「消防関係法令の共通部分」が免除になるので覚えておくと良いでしょう。

また甲種5類もしくは乙種5類の資格を持っている場合、さらに筆記試験の「基礎的知識」が免除になります。これらの資格取得者であれば、より合格がしやすいような内容になっているのです。

ただし、上記したように免除によるデメリットもいくつかあります。その点を踏まえた上で免除を用いるか決めると良いでしょう。

消防設備士の学習方法は?

勉強

以降では、消防設備士の試験に合格するためどのように勉強をしていくとよいのか、具体的に紹介していきます。

あくまでも目安ですので、個人差があることを踏まえて参考にしてください。

学習期間は種類によって変わる

消防設備士の試験は、前にも述べたように甲種特類、甲種、乙種で難易度が異なります。そのため、受験に向けて勉強する時間も当然異なってきます。

最も難易度がやさしい乙種の場合は1~2ヶ月を目途に勉強をしてみましょう。

甲種ではさらに1ヶ月プラスし3ヶ月ほど学習期間が必要と考えるとよいでしょう。

一般的に乙種よりは、甲種のほうが学習時間は長くなりがちです。しかし、すでに様々な資格を取得している場合は科目免除がある場合には、それに応じて学習時間を短くすることは可能です。

勉強する速度は個人差がありますので、自分のペースに合わせてしっかり学習していきましょう。

特に実技試験対策に注力しよう

甲種の試験対策では特にですが、実技試験で確実に得点をとることが合格には必要になってきます。

また、この部分はそもそも問題数が少なく、正確な回答をしなければ部分点をもらうこともできないので、筆記試験よりも高い難易度になりがちです。

そのため実技試験の対策には特に注力しましょう。おすすめの学習時間の配分は「筆記試験:実技試験=4:6」です。

また実技試験では解答の正確さだけでなく、そのスピードも求められます。自分で問題を解く際も、時間を測りながら行うと良いでしょう。

練習問題や過去問を利用しよう

どのような資格試験についても言えることですが、対策として過去問を繰り返し、また練習問題を何度も繰り返すことが必要です。

乙種・甲種の過去問ともに「一般財団法人消防試験研究センター」のホームページなどからダウンロードできるので、利用してみると良いかのしれません。

また練習問題についてもネットで検索することによっていくつか例題を探すことができます。これらを使うことで演習量を確保すると良いでしょう。

実際に受験した人の声

ここで実際に試験に臨んだ人のリアルな声を紹介します。これからの試験対策に役立ててください。

「消防設備士乙6試験を受験しましたが、試験勉強は本番2週間前からでも大丈夫だろうとたかをくくって試験に臨みましたが、実際に試験を受けてみると予想以上に問題は難しくもっとしっかり対策をしておくべきだったと思いました。

少なくとも一ヶ月以上の時間を確保して、インプットとアウトプットの学習をしていくべき試験でしたが、地道に勉強を行った人なら合格を勝ち取れると感じました。」

おすすめテキストで学習しよう

消防設備士試験の中でも特に人気の乙6種対策におすすめなのが、「消防設備士第6類」という一冊です。この書籍は消防設備士関連書籍の中で売れ筋ランキング第1に輝いたという実績もあります。

知識事項を解説する「テキスト」として活用できるだけでなく、過去問とその解答・解説まで収録されているため、使用するテキストを最小限にしたいという場合には特に役立ちます。

消防設備士第6類 令和5年版
2750円
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通信講座の利用がおすすめ

消防設備士試験に独学で挑むという方も一定数いますが、限られた時間で効率よく学習を進めたいという方には通信講座を受講することをおすすめします。

中でも最もおすすめなのがたのまなの消防設備士講座です。たのまなの講座はテキストがやかりやすく、質問対応制度も充実している点などが強みです

また、たのまなの講座は受講価格が他社と比較しても安いという点もメリットです。年に複数回受験のチャンスがある消防設備士試験とはいえ、こうしたプロのノウハウを習得できる講座を利用して一発合格を目指した方がコスパがよくスマートといえるでしょう。

たのまなの公式サイトはこちら

どの資格の取得がおすすめ?

親指を立てていいねのポーズ

消防設備士試験は、今まで述べてきたように甲種特類、甲種、乙種と大きく3つあり、さらに甲種、乙種には類ごとに細かく分かれている資格です。

そのため、どれから受験をするとよいのか迷う人も多いでしょう。

次の項目ではおすすめの資格と、その理由について簡単に説明します。

甲4・乙4・乙6は人気資格

受験者数の項目でも解説したように「乙種6類」「乙種4類」「甲種4類」の受験者数が多く、人気な資格となっています。

その理由として、「需要のある仕事を行うことができる」ということがあげられます。

乙種6類については上記したように、「消化器を扱う」という資格であるため非常に需要は多いです。

同じように甲種乙種問わず4類は、「火災報知設備」を専門的取り扱うことができる資格であるために、こちらも多くの需要があります。

どの類の設備が必要かは建物の規模によって違いますが、消火器・火災報知器は、日頃の生活の中で目にする機会が多い消火設備ということからも、設置を義務付けられている建物が多いのです。

ゆえに乙6や甲種・乙種4類は就職、転職などに役立つおすすめな資格と言えます。

甲種はビルメンテナンスなどで需要がある

甲種4類と乙種4類を比較したときには、甲種4類の資格の方がよりおすすめであると言えるでしょう。

もちろん、甲種のほうが試験の難易度、合格率は乙種から比べると厳しくなりますが、それでも甲種4類の取得を最終的に目指すと良いでしょう。

その理由として、やはり「工事ができる」という点が挙げられます。よりマルチに働くことができるため、活躍の幅が広がりやすいです。

実際、ビルメンテナンスの会社であれば甲種の求人の方が圧倒的に多く、資格手当もつきやすいです。

消防設備士試験の難易度についてまとめ

消防設備士の難易度についてまとめ

  • 特に実技試験の「製図」の難易度が高く、対策は必須
  • 免除によって難易度が下がる場合もあるがデメリットに注意
  • 合格しやすく、需要も多い乙種6類から取得するのがおすすめ

消防設備士の資格は、取得することによって独占的に業務を行うことができます。仕事の需要も多いので、非常に人気の高い職種でもあるのです。

同様の理由から、就職・転職においても有利に働きます。特に甲種は求人数も多く、また資格手当がつく場合もあるので、積極的に取得を目指すと良いでしょう。

取得することで、手に職のつく資格です。効果的な対策を行って、ぜひ一発合格を目指してください。

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