技術士試験の難易度は?一次・二次試験の合格率から資格取得のメリットまで解説!

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「技術士の資格試験の難易度はどのくらいなの?」

「技術士の資格や職業について詳しく知りたい・・・」

上記のような疑問・悩みを抱える人は多いと思います。

近年の技術革新による高度化により、専門知識と応用能力を持った技術士はかなりの高収入を得られ、また転職においても優位に働きます。そのため、資格を取得したいと感じる人は増加している傾向にあるのです。

そこで今回は、技術士試験の難易度や合格率から資格取得のメリットまで解説します。

この記事の内容を参考にして、技術士への挑戦に役立ててください!

技術士試験の難易度をざっくり説明すると

  • 技術士資格の「偏差値は70」で「難易度は超難関」
  • 令和元年一次試験の合格率は51.4%、二次試験の合格率は11.6%
  • 一次試験の合格基準は3科目全てにおいて50%以上の得点率
  • 二次試験の合格基準はそれぞれ60%以上の得点率

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技術士試験の難易度は?

技術士の難易度表

技術士試験の難易度は非常に高いです。片手間の勉強では、とても合格できるような資格試験ではありません。

以降ではまず、技術士試験の難易度についてより詳しく解説します。

偏差値は70で難易度が高い

技術士は名称独占資格の1つです。

弁護士、公認会計士、弁理士、不動産鑑定士とあわせて五大国家資格と言われており、科学技術系国家資格の最高峰の資格とも言われています。

実務経験のあるレベルの高いエンジニアが受験者の大半を占めていながら、合格率は10~15%です。これだけでも、技術士試験の難しさがわかります。

資格の偏差値・難易度を判定しているサイトでは、技術士を「偏差値は70」「難易度は超難関」と判定しています。

技術士になるには試験の合格が必要

技術士資格は技術士法に基づいて「国家資格」として定められています。その内容は多岐にわたり、部門については21もの数があるのです。代表的なものとして以下の3つがあります。

  • 建設部門
  • 上下水道部門
  • 航空・宇宙部門

このような技術士の資格を得るためには、一次試験と二次試験の両方に合格する必要があります。

さらに二次試験は筆記試験と口頭試験に大別され、両方を突破できなければ合格とはなりません。

取得までの道のりが厳しく、難易度大きく上げる要因となっているのです。

一次試験のポイント

基礎科目の内容については、以下の通りになっています。

  • 設計・計画に関するもの(設計理論、システム設計、品質管理等)

  • 情報・論理に関するもの(アルゴリズム、情報ネットワーク等)

  • 解析に関するもの(力学、電磁気学等)

  • 材料・化学・バイオに関するもの(材料特性、バイオテクノロジー等)

  • 環境・エネルギー・技術に関するもの(環境・エネルギー・技術史等)

適性科目については、技術士法第四章(技術士等の業務)の規定に遵守するか、その適性を確認するための問題が出題されます。

さらに、専門科目ではそれぞれの技術部門から1つ選択をして、受験をするという形式です。

一次試験の突破にはこれらの基礎科目・適性科目・専門科目においてそれぞれ50%以上の正答率を誇る必要があり、しっかりとした対策が必要です。

二次試験筆記試験について

筆記試験は、「必須科目」と「選択科目」の2科目の記述試験です。

必須科目は受験する技術の専門知識・応用能力や問題解決能力などに関する試験で、2時間で600字詰め答案用紙3枚にまとめます。

選択科目は専門知識と応用能力、または問題解決能力と課題遂行能力に関する2つの問題で構成されており、3時間30分で1問目は答案用紙1枚、2問目は2枚にまとめます。

二次試験口頭試験のポイント

上記のように、口頭試験は筆記試験合格者だけが受ける試験です。難関な筆記試験を突破しても、この口頭合格できなければ資格取得とはなりません。

時間は20~25分程度で、試験時間の約10分間は受験申込書提出の際に提出した「業務経歴と業務の詳細」に関し質問を受けます。

口頭試験では、下記の事項について確認を行います。

  • 業務遂行能力:コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメントの4つが評価項目

  • 技術士適性:技術者倫理と継続研鑽の技術士としての適性の有無を審査

技術士試験の受験資格

公益社団法人日本技術士会が行う技術士一次試験は、受験資格を問いません。

しかし、二次試験には次の受験資格が設定されています。この条件を満たさないと受験できません。

具体的には、一次試験合格者か日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定コース修了者で、かつ下記3つのうちのいずれかの実務経験を有していることが必要になります。

  • 技術士の指導の下で「技術士補」として4年(総合技術監理部門は7年)を超える実務経験

  • 職務上の監督者の下で「修習技術者」として4年(総合技術監理部門は7年)を超える実務経験

  • 「修習技術者」として7年(総合技術監理部門は10年)を超える実務経験

技術士試験の合格率・合格基準

ここでは、技術士試験の合格率や合格基準などについて解説します。

まず、技術士試験の合格率の推移から紹介しましょう。

一次試験の合格率の推移

年度 申込者数(人) 受験者数(人) 合格者数(人) 対申込者合格率(%) 対受験者合格率(%)
令和3年 22,753 16,977 5,313 23.4 31.3
令和2年 19,008 14,594 6,380 33.6 43.7
令和元年 22,073 13,266 6,819 30.9 51.4
平成30年 21,228 16,676 6,302 29.7 37.8
平成29年 22,425 17,739 8,658 38.6 48.8
平成28年 22,371 17,561 8,600 38.4 49.0
平成27年 21,780 17,170 8,693 39.9 50.6

一次試験の合格率は平成27年の50.6%から毎年低下し、平成30年に37.8%まで低下していました。

しかし、令和元年には51.4%まで上昇しています。

二次試験の合格率の推移

年度 申込者(人) 受験者数(人) 合格者数(人) 対申込者合格率(%) 対受験者合格率(%)
令和3年 29,828 22,903 2,659 8.9 11.6
令和2年 25,603 20,365 2,423 9.5 11.9
令和元年 30,690 24,326 2,819 9.2 11.6
平成30年 32,744 25,914 2,355 7.2 9.1
平成29年 32,947 26,253 3,501 10.6 13.3
平成28年 31,635 25,032 3,648 11.5 14.6
平成27年 30,823 24,878 3,649 11.8 14.7

二次試験の合格率も平成27年の14.7%から毎年低下し、平成30年9.1%まで低下していました。

令和元年の合格率は11.6%で、わずかながら上昇していますが、以前よりも合格率が低くなっているのは明白でしょう。

【部門別】一次試験・二次試験合格率

以下では令和3年度の部門別合格率を各試験ごとに見ていきましょう。

一次試験の部門別合格率

技術部門 受験申込者数 受験者数 合格者数 受験者に対する合格率
機械部門 2,400 1,752 599 34.2
船舶・海洋部門 28 16 11 68.8
航空・宇宙部門 56 46 22 47.8
電気電子部門 2,198 1,548 513 33.1
化学部門 254 192 93 48.4
繊維部門 41 32 17 53.1
金属部門 132 99 41 41.4
資源工学部門 17 12 3 25.0
建設部門 11,440 8,581 2,483 28.9
上下水道部門 1,452 1,092 346 31.7
衛生工学部門 477 302 107 35.4
農業部門 824 646 239 37.0
森林部門 362 288 102 35.4
水産部門 98 73 17 23.3
経営工学部門 288 228 102 44.7
情報工学部門 735 581 320 55.1
応用理学部門 407 302 80 26.5
生物工学部門 157 131 50 38.2
環境部門 1,251 955 108 11.3
原子力・放射線部門 136 101 60 59.4

二次試験の部門別合格率

技術部門 受験申込者数 受験者数 合格者数 受験者に対する合格率
機械 1,055 871 121 13.9
船舶・海洋 14 12 3 25.0
航空・宇宙 39 35 5 14.3
電気電子 1,339 1,077 108 10.0
化学 156 134 24 17.9
繊維 42 39 10 25.6
金属 83 72 19 26.4
資源工学 25 24 3 12.5
建設 17,625 13,311 1,384 10.4
上下水道 1,850 1,399 185 13.2
衛生工学 636 499 51 10.2
農業 993 702 80 11.4
森林 321 259 59 22.8
水産 151 107 11 10.3
経営工学 252 210 16 7.6
情報工学 457 373 29 7.8
応用理学 692 544 92 16.9
生物工学 35 27 5 18.5
環境 522 411 48 11.7
原子力・放射線 68 55 8 14.5
総合技術監理 3,473 2,742 398 14.5

技術士試験の合格基準点

技術士試験の配点と合格基準点は一次試験と二次試験で異なりますし、二次筆記試験の総合技術監理部門以外の部門と総合技術監理部門でも異なります。

以降では、一次および二次試験の配点と合否基準について解説していきます。

一次試験の配点と合格基準

一次試験の科目ごとの配点と合格基準は、次のように設定されています。

科目 満点 合格基準
基礎科目 15点満点(15問を選択解答) 8問以上の正解で8点以上
適性科目 15点満点(15問を全問解答) 8問以上の正解で8点以上
専門科目 50点満点(25問を選択解答) 13問(52%)以上の正解で26点以上

二次筆記試験の配点と合格基準

総合技術監理部門以外の20部門の二次筆記試験の配点と合格基準は以下のとおりです。

科目 配点 合格基準
必須科目 40点満点 60%以上の得点 24点以上
選択科目 2種類とも30点満点 60%以上の得点 各18点以上

総合技術監理部門の場合の配点と合格基準は以下のとおりです。

科目 配点 合格基準
必須科目 択一式・記述式とも50点満点 60%以上の得点それぞれ30点以上
選択科目 選択1は40点満点・選択2,3は各30点満点 1は24点以上・2,3は18点以上

口頭試験の配点と合格基準

口頭試験では、以下のように点数が設定されています。

  • 「技術士としての実務能力」にあたるコミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメントの項目がそれぞれ30点満点

  • 「技術士としての適性」にあたる技術者倫理、継続研鑽がそれぞれ20点満点

合否基準はそれぞれ60%以上の得点なので、「技術士としての実務能力」の項目はそれぞれ24点以上、「技術士としての適格性」の項目はそれぞれ12点以上が必要です。

技術士試験の受験者層

技術士試験の受験者は10代から70代以上まで、さまざまな年齢層で構成されています。

令和3年度の一次試験の受験者を年齢層別データは、下表のとおりです。

総数 20代未満 20代 30代 40代 50代 60代 70代以上 平均年齢
申込者数(人) 22,753 852 10,031 4,711 4,368 2,349 402 40 33.7
(%) 100.0 3.7 44.1 20.7 19.2 10.3 1.8 0.2
受験者数(人) 16,977 734 7,905 3,327 3,062 1,642 277 30 33.0
(%) 100.0 4.3 46.6 19.6 18.0 9.7 1.6 0.2
合格者数(人) 5,313 200 2,819 1,026 772 386 101 9 31.6
(%) 100.0 3.8 53.0 19.3 14.5 7.3 1.9 0.2
対申込者合格率(%) 23.4 23.5 28.1 21.8 17.7 16.4 25.1 22.5
対受験者合格率(%) 31.3 27.2 35.7 30.8 25.2 23.5 36.5 30.0

受験者は20代から40代が圧倒的に多いこと、50代以上や20代未満も以外に多いことが分かります。

技術士試験は難化しつつある

難易度に関連して、一部には「技術士試験の難化傾向」を心配する向きがあります。

上記のように一次試験については合格率が高くなっているため、この心配はいらないとされていますが、問題なのは二次試験の合格率です。

令和元年度の試験の合格率は高くなりましたが、以前までの13〜14%からは下がっており、今後は10〜11%に収まると考えられます。つまり、二次試験については難しくなったと言えるでしょう。

この部分は今後よりシビアになる可能性があるので、やはり的確に文章で表現できるような対策が必要です。

技術士資格のメリット・魅力とは?

技術士資格を取得すると、「手当が支給される・昇給する・早く昇進昇格する・仕事の幅が広がる」といったメリットがあります。

さらに、技術士の場合は、メンタルの部分でのメリットも大きいと理解しておくべきです。

技術士資格は、優れた専門知識と技術力がある証として客観的で最高レベルの評価を受けます。

また、専門知識や技術力だけではなく高い倫理観を備えたエンジニアとして認定され信頼されることから、誇りを持って仕事ができるのです。

技術士の魅力や取得する価値を4つ紹介!

ここでは、技術士のさまざまな魅力や取得するメリットの内、代表的な4つについて解説します。

転職・独立に有利で将来性がある

急激な技術革新がすすみ専門性の高さが求められるなか、企業からは「技術士は高い価値のある人材」と見なされています。

わが国に根付いていた終身雇用や長期雇用が崩壊しつつある近年、技術士という難関国家資格を持っていることは転職において有利に働くとともに、将来を考える上でも大きなメリットです。

また、官公庁に勤めたり技術コンサルタントとして独立したり、といった職業の選択肢も広がります。

年収アップを目指せる

「賃金構造基本統計調査(厚生労働省)」にもとづいて作成されたデータによると、2019年度の技術士の平均年収は次のとおりです。

  • 男性:673万円
  • 女性:573万円
  • 男女計:666万円

わが国の男性の平均年収は560万円程度ですから、技術士の平均年収は平均額の約1.2倍です。

また、独立することで年収1,000万円を超えることも可能で、技術士は年収アップを目指せる資格と言えます。

プロフェッショナルと人脈を築ける

技術士には「日本技術士会」をはじめ、各企業や出身大学によって独自の「技術士会」が存在しています。

その技術士同士のネットワークに入ることで、次のようなメリットが期待できるのです。

  • 各種技術士会の行事に参加することで人脈が築ける。
  • 自分の専門分野でないことを、各分野の専門家に気軽に相談できる。
  • 専門分野でない技術士を通じて新たな仕事に誘われることがある。

他の国家資格を取る際に有利

技術士または二次試験合格者として他の国家資格試験を受ける際には、次のように一部または全免除の特典があります。

  • 弁理士:論文試験免除(全技術部門)
  • 中小企業診断士:筆記試験一部免除(情報工学)
  • 気象予報士:学科試験免除(応用理学)
  • 消防設備士試験:技術の部門に応じ、筆記試験の一部免除

なお、詳細な情報を確認したい人は、ネット上で『国家資格試験の受験・免除規定』を参照ください。

技術士にはどんな人が向いてる?

どんな人

技術士は、いわば技術部門に働く人たちのなかのエリートとして、次の3つの要件を満たす人材であることが求められています。

  • 専門家として活躍していきたい人
  • 向上心のある人
  • 高い倫理観を持った人

ここでは、これらについて解説しましょう。

専門家として活躍していきたい人

専門性をセールスポイントにして仕事をするためには、その人物の持っている専門性の高さを「国」に保証されることがすべてに勝るでしょう。

つまり、技術士の国家資格を取得することです。

特に、扱う分野の専門性が高ければ高いほど、技術士という肩書の信頼性を高めてくれます。

ですから、技術士の資格を取得することでとどまるのではなく、さらに高い専門知識とスキルを求めて特定分野を極めたい人に向いているのです。

向上心のある人

平成13年施行の『技術士法』には、「技術士は、業務に関して有する知識及び技能の水準を常に向上させ、資質の向上に努めなければならない」と定められています。

その定めにもとづいて公益財団法人日本技術士会でスタートさせたのが、技術士のCPD(Continuing Professional Development)です。

このCPDにより、技術士は、資格取得後も「継続研鑽」として最先端情報をキャッチアップし続ける義務があります。

ですから、常に学び続ける向上心のある人が技術士に向いているのです。

高い倫理観を持った人

技術士には「CPD」同様、「3義務2責務」が求められます。

義務は「信用失墜行為の禁止の義務・秘密保持の義務・名称表示の場合の義務」で、責務は「公益確保の責務、資質向上の責務」です。

したがって技術士には、知識や技術面で優れているだけではなく、3義務2責務を順守できる高い倫理性が備わった人材が求められています。

技術士は独学で目指すことができるのか

技術士に限らず、資格試験の勉強方法としては、独学・スクール(講座)・通信教育というのが一般的です。

とは言え、それぞれに一長一短がありますので、どの勉強法がベストとはいえません。

技術士の受験勉強は数週間や数カ月といった短期ではなく、一般的に1年以上の準備が必要です。

家庭や仕事を持ちながらそれだけの期間、自分を律して受験勉強を続けられるのであれば、独学での合格は不可能ではありません。ただし、非常に困難を要するため、通信講座の受講が最善と言えるでしょう

独学合格は難しい?

技術士試験は、試験範囲が広いことに加え最低でも4年の実務経験が必要です。

ですから 仕事や家庭などと調整をつけ、長期間にわたって受験勉強に取り組まなければなりません。

そうした条件のもとでも、自分一人で学習を続けることを苦にせず十分に自己管理ができる人にとっては、独学でも合格を目指すことは可能です。

しかし、自分で計画を立てて勉強に取り組むのが難しい人や苦手な人は、費用が必要ですがスクールや通信講座を利用すべきでしょう。

ここでは、以下に、独学で勉強する際のポイントをいくつか紹介しておきます。

技術士試験合格までに必要な勉強時間

技術士試験合格までに必要な勉強時間は、一般的な目安としては2000時間と言われています。

もっとも、個人個人で環境条件などの違いがありますので、2000時間はあくまでも目安の時間です。

2000時間とは、毎日3時間勉強すると667日ですから約2年弱ということでもあります。

大学進学に向けて何年かにわたって受験勉強の経験した人には、驚くような期間ではないかもしれません。

しかし、そうした経験がない人や仕事も家庭もある人にとっては、気の遠くなるような期間といえるでしょう。

独学で取り組む人は、この間、自己管理を徹底し続ける必要があるのです。

継続的な勉強が何よりも大事

どのような勉強方法を採用するにせよ、超難関といわれる資格試験に挑戦する場合は、長期間にわたっての継続的な勉強が何より大切と言えます。

このために欠かせないのは、合格までの道筋が見え、継続できる学習計画をたてることです。

学習計画を立てる際には、次の2点を押さえなければなりません。

  • 全力の70~80%レベルで取り組める計画を立てること

  • 計画の遅れを取り戻すために、週に1日は予定を組み込まない日を設定すること

記述式問題対策もしっかりと行おう

技術士には、高い専門知識だけでなく、それを適切に表現できることが求められます。それが、記述式の問題です。

この部分は、ただ一つの答えがあるものではないため、人に自分の答案を見てもらうことで、少しづつレベルアップをすることが必要になります。

身近にいる技術士の人に教えてもらったり、通信講座や通信教育の添削サービスでを利用したりして記述式問題への対策をすることで、独学ではできないような確実な対策を行えるのです。

過去問で実践的な対策もしよう

実践的で効率的な試験対策をするためには、徹底的に過去問を解くことが必要です。

過去問を解くことで、知らなかったことや誤って記憶していたことが明らかになり、合格するために記憶すべきことを確実に収集できます。

なお、技術士の過去問については、下記の日本技術士会のホームページから入手が可能です。

日本技術士会

技術士試験におすすめのテキスト

技術士試験では2段回でテストが課されますが、まずは一次試験に確実に合格できるように対策することが重要です。

一次試験対策として最もおすすめなのが、「技術士 第一次試験問題集 基礎・適性科目パーフェクト2023年版」です

このテキストでは全14回分の過去問の解答・解説に加え、試験傾向の分析もしっかりと行われているため、合格ラインを突破する上で心強いアイテムとなるでしょう。

技術士教科書 技術士 第一次試験問題集 基礎・適性科目パーフェクト 2023年版
2420円
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2420円

技術士試験対策には通信講座がおすすめ

技術士試験の二次試験は特に難関であるため、独学でテキストを読み込むのではなく、学識のある専門家の解説講義なども受けながら試験対策を行う方が、効率のよい対策が可能になります。

特にスタディングの講座は技術士二次試験に特化した講座であり、論文試験対策や口述試験対策まで講師の解説を聞きながら行うことができます。

スタディングの講義は移動時間等でもスマホで視聴できるように設計されているため、忙しい社会人の方にも受講がおすすめできます。

技術士試験の難易度まとめ

技術士についてまとめ

  • 技術士は五大国家資格の一つで、科学技術系の国家資格では最高峰の試験
  • 資格試験のランク付けをするサイトでは技術士資格の偏差値を70、難易度を超難関と判定
  • 令和元年一次試験の合格率は51.4%、二次試験の合格率は11.6%
  • 一次試験の合格基準は、3科目全てで50%以上の得点
  • 二次試験筆記試験の合格基準は必須科目、選択科目とも60%以上の得点
  • 二次試験口頭試験の合格基準は実務能力、適格性とも60%以上の得点

さまざまな側面から技術士試験の難易度について解説してきました。

技術士資格の取得には長期間の勉強と実務経験を求められますが、それだけの価値のある資格です。

非常に難易度が高いため、闇雲に独学をしても合格するのは難しいという現実があります。

技術士に興味のある人は1日でも早く、通信講座やテキストの購入といった資格取得に向けたアクションを起こしましょう!

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