建築士のおすすめ副業ランキング!副業8つの年収や選ぶときのポイントを紹介
「建築士の資格を生かして副業することはできる?」
「建築士の副業はどのようにすればいいの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
建築士資格の保有者は建設業界で欠かせない人材ですが、必ずしも建設業界でないと活用できないわけではありません。
近年は副業解禁の動きも活発化しているため、自分のアイデアや工夫次第で副業にも生かすことができます。
ここでは建築士資格を生かした副業や、転職でどのように生かしていけばいいのかを解説していきます!
建築士の副業ついてざっくり説明すると
- 建築士の副業としての働き口は非常に多い
- 副業は転職を目指したスキルアップや、独立に向けた準備にもなる
- ライター業務や図面作成など、仕事の案件は多彩
- 副業での実績を重ねて独立開業も可能
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建築士におすすめの副業は?
近年は、副業解禁の流れが強まっており、実際に大手企業などで副業解禁が相次いでいます。
それでは、建築士としての資格や能力を生かした副業には何があるのでしょうか?
副業を選ぶときのポイント
建築士の副業のメリットとして、仕事場所を選ばずに効率よく稼げるという点があります。
しかし、あくまで副業としての働き方だとまとまった時間が取れず、実務作業が中心でクリエイティブな仕事はしにくいというデメリットもあります。
以下で、建築士の副業を選ぶ際の注意点などを紹介していきます。
使える時間を逆算する
建築士はかなり人手不足の状況であるため、普段の仕事からハードワークになりがちです。
そのため、副業にかけられる時間や体力があまりなく、実際に副業へのアクションしづらいのが実情です。
そのため、建築士資格を活かした副業をする場合、限られた時間の中で生活とのバランスを見極めることが重要です。
どれくらい副業に割く時間があるのか、どれくらいのペースなら体力的にも続けられそうかを計算しながら考えていきましょう。
このように実際に副業プランを考えてみると、「移動時間がもったいない」「わざわざ副業のために通勤ラッシュに巻き込まれたくない」という考えから、多くの人は在宅で副業を行っています。
使える体力を考える
建築士の業務量はかなり多く、ハードワークしている人が多いことから体力を無理に削らないように注意を払う必要があります。
遅くまでハードワークした後に、すぐに副業に取り掛かってもなかなか長続きさせるのは難しいでしょう。
睡眠時間を削ってまで働くような副業のやり方は数ヶ月で挫折してしまう可能性が高いため、まずは自分の体力や健康の維持を優先しましょう。
本業の納期が迫っていく中で残業も多い建築士は、なかなか時間の融通が利きません。
そこで、副業の納期に関して融通が聞き、自分のペース配分などの裁量が認められる仕事を選ぶと良いでしょう。
年収目標を計算する
副業で得たい年収や月収目標を考えた上で、どのような時給やどの程度の収入の案件をやるべきかを考えることも大切です。
副業はあくまでサブの仕事なので、メインの業務との両立をまずは考えなければなりません。
そのため、「とにかくお金を稼ぎたい」というモチベーションではなかなか長続きせず、途中で無理が発生してしまうでしょう。
副業による年収や月収目標を立てるときは、いつまでに達成するかも加味して計画を立てると良いでしょう。
転職や独立に向けてスキルを積めるか
副業を行うときに、単にお金を稼ぐ目的ではなく自分の建築士としてのスキルをどう生かせるのかを考えると有意義な副業になります。
又は、その仕事を生かしてどのような新しいスキルを身に着けたいのかを考えておくのも良いでしょう。
このように「副業で何を得て、どのようなスキルを身に着けたいのか」という目的を明確にしておくと、高いモチベーションを維持しながら副業をすることができます。
また、将来的な独立を狙うのであれば、「独立の時に役立つような人脈やスキルを得る」という観点を持っておくと幅広いスキルを身に着けることができるでしょう。
建築士におすすめの副業ランキング
こちらのトピックで、建築士資格を生かしたおすすめの副業について紹介していきます。
【第1位】記事の執筆やWebライター
建築士の専門知識を生かした副業で最も人気で代表的なのは、インターネット上のライター業務です。
建築に関する専門的知識を持っていることで濃い内容の記事を書けることから、ライター業界での需要がかなり大きいのです。
特に、建築系の会社やリフォーム大手が作っている広報用のサイトの記事を書くことは、資格の勉強で学んだ専門的な知識をダイレクトで生かせるため大きなやりがいを感じることができるでしょう。
このライター業務の相場は1文字あたり0.5~0.6円程度であり、年収で見ると30万程度になることが多いです。
インターネットの環境さえあれば自宅でもできるのがメリットですが、単価はそこまで高くないため莫大な収入は得られない点はデメリットと言えるでしょう。
【第2位】図面のトレースや補正
ライター業務の次に人気がある副業は、製図図面のトレースや補正の業務です。
建築士のスキルである、図面のトレース(手書きで図面をなぞって複製する作業のこと)をフリーランスとして引き受けることが可能です。
この仕事はCADについてのスキルやトレース技能がないとできないため、副業ハードルは少し上がることになります。
しかし、この業務も在宅勤務で全て完結させることができるので、時間の融通が利きやすい上に本業とのシナジーも見込める点は大きなメリットです。
デメリットとして、単純作業であるためモチベーションが上がりづらい点、そもそもの案件数が少ない点が挙げられます。
相場は1件あたり数万円程度のことが多く、年収で換算すると30万円程度が目安となります。
【第3位】パースデザイン・図面作成
続いて人気の副業は、パースデザイン・図面作成です。
飲食店や店舗などの設計の時に重要になる図(建物の外観や室内を立体的な絵にした透視図)の作成を外注している業者は多いです。
そこで、建築士としての高い専門的な知識を生かして、副業としてそれを引き受けることが可能です。
実際、この業務をしている建築士が一番多いためかなり需要は高いと言えます。
報酬の相場は、図面作成で1件あたり1~3万円、パースデザインに関しては1件あたり1.5万円〜10万円程度の案件が多いです。
年収で換算すると50万円程度が目安となるでしょう。
この仕事は自宅でCADさえあればできるため、手軽さがメリットです。
意匠に精通した設計士であれば効率よく仕事をこなすことができますが、納期が厳しいことや仲介業者にかなりのマージンを取られてしまう点はデメリットと言えるでしょう。
【第4位】ブロガー・アフィリエイター
ブログやアフィリエイトでは、記事の受注ではなくnoteなどを活用することで稼いでいくことになります。
ブロガーなどとして活用する場合は、人気の記事を書き多くの人の目に留まるようになれば、将来的には100万円の月収も夢ではありません。
しかし、尻上がりのビジネスとなってしまうのでブロガーとして稼げるようになるためには最低でも1年以上の時間がかかってしまう点がデメリットと言えます。
読者を獲得して多くの人に読んでもらうためには、継続的に1年以上記事を上げ続けることや、とにかく実験感覚でなんでも試してみるという積極的な姿勢が必要になります。
収入の目安としては、半年間記事を上げ続けて4000~5000円、三年続けて10万円程度の収入が目安となるでしょう。
【第5位】住宅相談会での専門アドバイザー
住宅相談会のアドバイザーなどとして、単発で引き受ける副業も存在します。
具体的な仕事内容は、住宅展覧会や住宅展示場などのブースで来客の対応をしたり、間取りを提案したり、リフォームの相談に乗ったりすることです。
建築士の人数が足りていない中小の建設会社やハウスメーカー主催のイベントでは多くの建築士の需要があり、実際に単発の仕事が多くヒットするでしょう。
報酬の相場は日当で1~3万円ですが、年収は個人のスキル次第です。
インテリアに関しての知識はもちろんのこと、一級建築士などの資格を保有していないとこの副業は難しいでしょう。
建築士の勉強で学んだ専門知識を十分に生かした仕事ができる上に、貴重な経験が積める点は大きなメリットです。
ただし、休日が丸一日潰れてしまう点はデメリットで、また営業や対面業務が苦手な方には向きません。
【第6位】リフォームプランの作成
クライアントと適切にコミュニケーションをとりながら、リフォームプランや設計図を作成する副業もあります。
リフォームプランは非常に時間がかかりますが、マンションの1室で5万円、店舗1件なら1件30万円前後が相場であるため、副業の中ではかなり高収入である点がメリットです。
一方で、本業をしつつクライアントとの相談の時間や提案の時間を確保するのはかなり難しいため、年間でも受注できる案件は少ない点はデメリットと言えるでしょう。
【第7位】塾や予備校の講師
自分の受験の体験や勉強のコツなどを還元する副業もあります。
塾や予備校の講師として、建築士試験の合格を目指して勉強してきる受験生の指導やサポートにあたる仕事も多くあります。
具体的な仕事内容は、大手の予備校や通信講座の映像授業の講師として出演することが多いです。
特に、一級建築士の難易度は高いためかなり需要は高いでしょう。
人に物事を教えるのが好きであったり、若い頃の自分と同じような境遇の若者などをサポートすることに大きなやりがいを感じる人もいます。
時給が3500円〜5000円と比較的待遇が恵まれている点がメリットです。
ただし、講義の前の下準備がかなり大変であったり、合格率が悪いと給料を下げられたりとかなり実績が重視されるシビアな世界である点はデメリットであると言えます。
人に物事を教えることが得意であったり、それを楽しめる人には向いている仕事です。
【番外編】一級建築士なら実施設計・確認申請の代行も
最も格が高い一級建築士であれば、実施設計や確認申請の代行の仕事もあります。
建築の主な流れは以下のような流れで進んでいきます。
- 建築相談
- 建築契約
- 基本設計
- 実施設計
- 工事契約・管理・申請
- 工事終了
この流れの中で、実施設計や確認申請を担うことで、報酬を得るのです。
家などを建てる際には、建築物が建築基準法をはじめとする多くの法令に適合しているかを実施設計図書などを用いて指定機関に承認してもらう必要があります。
この建築確認と呼ばれる業務は本来であれば建主の業務なのですが、これを建築士が代行することができるのです。
この業務を行うためには建築士免許は必須であり、工事現場の管理なども含めて30万円程度の報酬で発注されている場合が多いです。
将来的な独立開業を考えている人にとっては、事務所を作って独立する際の実務経験として引き受けるのも良いでしょう。
建築士の副業の探し方
建築士が副業を探す手段には、どのようなものがあるのか紹介していきます。
クラウドソーシングサイト
クラウドソーシングとは、大衆に対して発注者が「うちのこの仕事、誰かやってくれませんか?」と広く募集をかけることです。
クラウドソーシングサイトは、インターネット上で業務の委託や受注ができるサイトのことです。
仕事量を自分で調節できたり大きな単価の案件を見つけることができる点が大きなメリットです。
しかし、クラウドソーシングを始めたばかりの頃は受注者としての実績や信頼度が無いため大きな仕事は任せてもらえません。
少額の案件や単価の低い案件しか受注できないケースが多い点がデメリットです。
デメリットの解消法として、最初に受注した案件を納品する際に自分の能力を積極的にアピールしたり、安い案件は引き受けないスタンスを確立することが挙げられます。
また、以下でおすすめのクラウドソーシングサイトをご紹介します。
クラウドワークス
クラウドワークスはクラウドソーシングサイトの中では知名度ランキングが高く、登録者数も多くいます。
200万件以上の豊富な案件を探すことができるため、まず最初に登録する人が多いです。
そのため、副業を思い立ったらまずは登録しておき、魅力的な案件を見つけたら積極的にアピールしていくと良いでしょう。
ココナラ
ココナラは、商材などを自ら作成して知識・スキル・経験を売るサイトです。
主にブログを通して報酬を得られるため、ブロガーとして副業を始めたい人はぜひ利用するべきサイトです。
ライティングやデザインの仕事を発注している人も多いため、ぜひ登録してみましょう。
ランサーズ
ランサーズは記事の執筆やライティングの案件が多いクラウドソーシングで、高単価案件のスカウトが来ると評判が高いです。
リスクに対して、クラウドソーシング事業者であるランサーズから補償を受けられるという補償サービスがあるため、安心して副業に着手できるメリットもあります。
主にライター業務で副業を行いたい場合は、ランサーズを利用してみてください。
スタジオアンビルド
スタジオアンビルドは、インターネット上で建築・インテリア関連の仕事を受注できる、建築専門のクラウドソーシングサービスです。
全国の建築家やインテリアデザイナーが活躍しています。
なお、スタジオアンビルドは独立した人向けのサイトなので、報酬が高額で重い案件が多くあります。
ビズシーク
ビズシークはクラウドソーシングサイトではあまり有名ではありませんが、仲介手数料が10%と業界で最も安いです。
ライティングやデザイン、プログラミングなどの案件が多くあるため、建築士の知識を生かせる案件も多くあるでしょう。
予備校のホームページ
講師業をやりたい場合は予備校や建築学校のホームページを確認しておき、求人が出ているかどうかチェックしましょう。
4月の生徒の入学に合わせて12〜2月頃にかけて募集されることが多いため、その時期を狙ってホームページをチェックすると見つけられる可能性が高いです。
予備校の中には、11月ごろから募集を開始するところもあるので、早い段階からチェックしておくと見逃すことはないでしょう。
人材派遣会社
建築アドバイザーなどの仕事を探している場合は、人材派遣業者に登録するのも一つの選択肢です。
人材派遣会社に登録していると様々な企業から仕事が提案されますが、自分の専門分野でなかったり、スキルと合わない案件はしっかりと断ることがポイントです。
人材派遣会社としては、テンプスタッフやマンパワー、アデコなどが代表的です。
可能性を広げるために、複数の人材派遣会社に登録しておくと様々な案件に巡り会えます。
業界の繋がり
本業である建設会社の人脈を生かす方法もあります。
図面作成などは業界の繋がりや本業の人脈を生かして受注した方が、仲介手数料なども取られないため手間もコストもかからずオススメです。
また、業務を依頼する側も受注する側もある程度実力が把握できているため、お互いに信頼感がある点もメリットでしょう。
建築事務所や設計事務所の知り合いに、普段から副業をやる意志があり仕事がある場合は自分に任せてほしい旨をアピールしておくと良いでしょう。
フリーランスの建築士は目指せるか
最初は副業で開始しても、たくさんの案件を受注できるようになるとフリーランスとして独立開業も視野に入れることができます。
副業であらかじめ実務経験を積んでおくことで、いざ独立開業したときもスムーズに業務に着手することができるメリットがあるのです。
フリーランスとして働く場合の最も大きなメリットは、自分に仕事の裁量がある点です。
具体的には、「どのような仕事を請け負うのか」「どの金額以上なら引き受けるか」を自由に決定できるようになるため、自分の得意分野を最大限生かすことができるのです。
もちろん、独立を考えている人は積極的に独立開業を目指すことがオススメですが、独立した方が良いのか本業を続けたほうが良いのかは個人の資質や適性によります。
本業でも独立を意識する
ハウスメーカーやゼネコンなど、様々な企業で働いている建築士が多いですが、本業の仕事を通して「自分が経営者だったらどうするか」を意識してみると良いでしょう。
漫然と本業を行っていると見えてこなかった点や、「世間ではこのようなニーズがある」など、些細なことにも注意を払うようにすると自分の視野が広がります。
また、小規模な設計事務所に勤めている場合であれば、経営者の仕事内容や運営のノウハウを間近に見ることができるため、独立の際に役立つ多くの知識を得ることができるでしょう。
金銭面のリスクも考えておこう
独立して働く場合は、働く時間や仕事の量などを自分で自由に決定できる点は大きな魅力です。
また、収入についても多くの案件を受注できればこれまで以上の収入が見込めます。
しかし、独立すると会社員のような固定給は当然ないため、仕事が受注できなかったときの金銭的のリスクはかなり大きいです。
事務所の運営コストだけでなく、自分の生活費などもある程度は確保しておかないと、しっかりと腰を据えて事務所を運営することができません。
そのため、独立にあたっては最低でも半年分くらいの運営コストと生活費を貯めておくと安心です。
特に、独立して間もない時期は知名度も信用力も無いため、なかなか仕事を受注できず苦しい時期が続きます。
この苦しい時期にある程度の資金を確保しておかないと、早々に廃業してしまうことになるため注意しましょう。
このように、独立開業は夢がある一方で、うまくいかなかったときのリスクもしっかりと把握しておく必要があります。
建築士の副業・転職まとめ
建築士の副業・転職のまとめ
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一級建築士になると副業の単価も上がる
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本業との兼ね合いや、健康管理にも注意を払おう
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クラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスを使うと、簡単に副業が見つかる
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副業で濃密な経験をすることで、将来的な独立にもつながる
建築士は本業の世界でも人手不足の状況なので重宝される存在ですが、副業の世界でもその知識とスキルを生かすチャンスは多くあります。
副業を始める際には、本業に支障が出ないようにする・健康を害さないようにするなど、これらに気を付けていれば長続きするでしょう。
副業解禁の動きは今後ますます活発になっていくと予想されているので、建築士資格を生かした副業に興味がある人はぜひ様々な情報を生かして副業に挑戦してみてください!