MBA取得のメリット・デメリットは?取得の目的やその後のキャリアまで解説!
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「MBAを取得するメリットや必要性について知りたい!」
「MBAは働きながらでも取得できる難易度なの?」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
経営の専門家であるMBAですが、その必要性や取得した際のメリットについて、詳しく知りたいと考えている方は多いでしょう。
しっかりと取得する意味や目的を把握しておかないとキャリアで生かすことはできないため、目的意識を持って学ぶことが重要です。
こちらの記事で、MBA取得のメリットやデメリット、キャリアでの活かし方について、詳しく解説していきます!
MBAの取得メリットについてざっくり説明すると
- 経営に関する専門的な知識を習得できる
- 幅広い人脈が形成でき、大きな財産となる
- 高い語学力も習得できる
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MBAを取得するメリットは?
MBAを取得することによってどのようなメリットがあるかについては、多くの方が気になるポイントであるといえるでしょう。
ここでは、MBAの取得メリットを詳しく紹介していきます。
経営に関する知識が身につく
MBAでは単なる経営だけでなく、ヒト・モノ・カネ・情報の経営資源について深く学ぶことができます。
これらの学びを通して、企業収益を高めるための思考力や経営スキルを習得でき、経営に関するノウハウを幅広く吸収できるのです。
つまり、経営者やそれに近い役職を目指す上で欠かせないもので、新卒の場合でも経営について学習済の人材として評価され、より良い企業に就職できるチャンスが広がるメリットがあります。
ビジネスエリートになれる
MBAの大学院ではマーケティングやファイナンス・人事戦略などビジネスに関連する幅広い分野を深く学んでいくため、ビジネスエリートを目指すことができます。
勉強する過程でMBAホルダーにしか理解できない専門用語を学ぶことができますが、この専門用語は限られたエリートの世界でしか話されていません。
つまり、MBAを取得することで専門的な用語を駆使して活躍することができるようになるため、ビジネスエリートの仲間入りが可能となるのです。
意思決定能力が身につく
経営やビジネスの現場では重要な意思決定をしなければならない場面が多くありますが、ビジネスで起こり得る問題を解決するための意思決定能力を磨くことができます。
クラスメイトと行うディベートでは、他人の意見をきちんと聞くことによって、自分の考え方にも幅が出て視野を広がることもできるでしょう。
また、ケーススタディを行うことで「速く正しい」思考プロセスを鍛えることができ、非常に有意義な学びとなるはずです。
年収の増加が見込める
勤めている企業でMBAを取得した場合は、幹部候補として評価され収入アップが期待できるでしょう。
また、経営に関する専門家として対外的にアピールできるようになるため、転職した場合にも年収アップを目指すことができます。
転職サービスを展開しているDODAの調査によると、卒業後約3年経過後のMBA取得者は平均して年収が28%増加しており、5年以上経過している取得者は48.3%も年収が増加していることからもその年収アップ効果は明らかであるといえるでしょう。
さらに、独立起業して成功するとさらに高い収入を狙うことも可能なので、独立して自分でビジネスを展開したいと考えている方にも魅力的に映るでしょう。
人脈が形成できる
MBA取得のために大学院に通うクラスメイトは高い意識を持っているビジネスパーソンが多く、非常に幅広い人脈を形成できます。
様々なキャリアを築いている方とディスカッション重ねることで、これまでの仕事だけでは知り合えなかった階層の方と関係を持つことができます。
その結果、一般的なサラリーマンでは築くことのできない人脈を持つことができ、多くの場面で役立つ情報を得ることにも繋がるのです。
ヘッドハンティングもある
MBA取得後に、転職サイトやエージェントを通じてヘッドハンティングやオファーを貰うことが増えたというケースは数多く存在します。
これは経営に関するプロの需要が高まっているという証拠に他ならず、収入アップやキャリアアップを目指している方にとってMBAは欠かせない学位なのです。
つまり、多くの企業ではビジネスを学んだ人材が求められているという実態が分かるため、今後もより一層MBAホルダーの需要は高まると考えられています。
自分の人生の意味を考えられる
自分とは違う職業に就いている方と話すことで視野を広げることができ、その上で「自分は将来何を成し遂げるべきか」という疑問と向き合うことができます。
幅広い職業に携わっている方々と共に学ぶ経験は貴重な財産となるでしょう。
一般的なサラリーマンが今後のキャリアについてじっくりと考えることは稀で、MBAの勉強を通して得ることができる経験はとても有意義なものです。
働き方が多様化する現代において、自分の働く意味や目的を考える時間は貴重なので、じっくりと自分の人生やキャリアを考えてみると良いでしょう。
留学の場合は英語力が身につく
MBAの中でも特に海外で学ぶメリットとしては、留学を通して英語力を大きく向上させることができる点が挙げられます。
グローバル化が加速度的に進展している世の中において、世界と渡り合っていくためには英語でのコミュニケーション能力が必須です。
海外のMBAでは英語でのディスカッションが多く行われる傾向にあるため、このような経験を通して仕事でも通じるような英語力を身に着けることができるでしょう。
一部企業で転職が有利に
一部企業では、MBAの取得が転職が有利に作用します。
例えば、投資ファンドやコンサルタント会社ではMBAの知識が活かされるので、転職が非常に有利になります。
また、日本企業よりも外資系企業の方がMBAを評価する傾向が強く、外資系に管理職として雇用される際にMBAの取得が大きく生きる場面が多くあります。
収入アップやキャリアアップを目指して転職活動をするMBAホルダーは多くいるので、取得後は積極的に動いてみることをおすすめします。
キャリアチェンジが可能
日本企業に就職した場合、配属先を自分で選ぶことはできず企業側から拝命することが多いため、自分のやりたい仕事ができない可能性があります
そこで、MBAを取得して専門的な知識や実践力を身に着けることによって、転職によるキャリアチェンジが可能となるでしょう。
自分がやりたいことを仕事にできる方は限られており、実現できれば自分の職業人生は豊かなものになるでしょう。
つまり、MBA取得によって憧れていた職業に挑戦できるチャンスを得ることができるのです。
MBAを取得するデメリット・注意点は?
続いて、取得するにあたってのデメリットや注意点についても確認してみましょう。
費用と時間を浪費する
国内で学ぶ場合は働きながら通うことができる点が大きなメリットですが、高い費用が掛かる上に勉強の負担が増えるので、自由時間が無くなってしまう点には注意が必要です。
また海外MBAは日本のMBAよりも学費がはるかに高い傾向にあり、在籍期間中に1,000万円以上の費用が掛かるなど、金銭的な負担は非常に大きいといえるでしょう。
更に海外MBAは仕事をストップして一度収入源を断ってから学習をスタートさせる必要があるため、時間という観点から見ても大きな負担になります。
2年間仕事から離れることで実践的なブランクができてしまうため、今までの仕事に悪影響を及ぼしてしまう点は大きなデメリットと言えるでしょう。
国内の場合は多様性が限られる場合も
幅広い国籍に出会うチャンスが豊富であるという意味の人種の「多様性」を考えると、国内MBAは海外と比較するとかなりその機会が限定されているといえるでしょう。
海外はアジア・ヨーロッパや南米など、幅広い地域から経営の知識を学びに来ている生徒がいる一方、国内ではアジア地域からの留学生が中心となっており、人種の多様性は限られているといわざるを得ません。
よって、多様な人種の方との交流を模索している方は海外のMBAを中心に進学を考えるようにしましょう。
専門資格ではない
MBAはあくまで学位なので、弁護士や税理士といった専門資格とは異なり、取得したからといって必ず関連する職業に就けるというわけではありません。
そのため、取得する際は「本当に自分に必要なのか」「MBAを通して自分は何を実現したいのか」を明確にしておきましょう。
目的意識が無いと学ぶ意欲も失ってしまい、時間を浪費してしまうことになります。
さらに、せっかく取得したMBAを仕事で活かすことはできなくなってしまうことにもなるので、要注意と言えるでしょう。
家族がいる場合はケアをしよう
仕事を休職・退職して海外留学する場合は、家族へのケアを必ず行うべきです。
当然、安定した収入が途絶えてしまうため家族も大きな不安を抱えることになります。
集中して勉強に励むためにも事前に十分な蓄えがあるか確認しておき、家族に不安定な生活を強いないように心掛け、家族からの応援してもらえるようにしておくべきです。
実際に、会社を辞めたことで家族の重要性に気づいたという声もあるため、家族へのケアを怠ってはいけません。
MBA取得自体を目的化しない
資格勉強でもありがちなミスですが、MBAの取得自体を目的としている方は注意が必要です。
資格や学位を取得しても、それを実際に生かすことができなければ取得した意味がありません。
基本的にMBAというネームバリューが選考で有利に働くのは書類選考までなので、それ以降の評価に関しては仕事で成し遂げてきた実績が重要視されます。
そのため、MBAを取得して勉強や努力を終わりにするのではなく、今後のキャリアに活かせるかどうかをしっかりと意識することが重要なのです。
オンラインMBAのメリット・デメリット
MBAの中でも近年オンライン形式で学習を進める「オンラインMBA」が登場してきており、MBAを取得する上での選択肢の一つとして検討している方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は上記の対面の場でのMBAとは異なるオンラインMBAならではの受講・取得のメリットやデメリットを解説していきます。
オンラインMBAのメリット
場所や時間を選ばずいつでも受講できる
オンライン授業最大のメリットは、場所や時間をいつでも講義を受講できる点でしょう。
対面の授業の場合は、居住地を学校の近くにしたり、仕事のスケジュールを授業に合わせて調整したりと、授業を受けるまでに多くのハードルが存在します。
しかし、オンラインの場合は自分の家で気軽に講義を受けることができたり、時間に関しても仕事の合間を縫って柔軟に講義を受講できるのです。
よって、MBAに通いづらい場所に住んでいる方や、仕事の都合上MBAに合わせてスケジューリングが難しいと考えている方は特に重宝する受講形式であるといえるでしょう。
海外大学へのプログラムへの参加も可能
オンラインの大きなメリットとして、海外大学のMBAプログラムに国内にいながら参加できる点が挙げられます。
現地でのMBA取得は豊富な人脈や語学力の向上など独自のメリットが大きい一方、仕事を辞める必要がある・生活費の負担が日本よりも大きいなど、小さくないデメリットがあるのも事実です。
しかし、オンラインで海外プログラムに参加することで、上記のデメリットを減らし、働きながら海外のMBA講義を受講できるのです。
よって、海外の授業を受けたいけど、現在の仕事や生活リズムを崩したくないと考えている方に特におすすめの受講形態であるといえるでしょう。
オンラインMBAのデメリット
オンラインMBAのデメリットとして以下のようなものが挙げられます。
- 学習内容のアウトプットの機会が限定的
- 講義の緊張感が欠け、学習効果が薄まる
一つ目のデメリットとして、対面で豊富に設けられていた学習内容を発揮する機会が限定的になる点が挙げられます。
対面のMBAではクラスの仲間と講義を受け、その中ですぐにグループディスカッションやクラスでの公開討議を通じて意見を出し合うことで、学習内容の確認・定着が図ることができます。
ただ、オンライン上だと録画授業もあるため、そのような機会は限られてしまうでしょう。
二つ目のデメリットとして、講義中の緊張感がどうしても欠けて、集中的に学習をこなすことが難しくなる点です。
対面では教授や生徒同士が醸し出す、教室ならではの緊張感のもと集中して学習に取り組むことができますが、オンラインでは自宅など緊張感を保ちづらい環境下で授業に臨むことになります。
これにより、一定時間での学習効果を最大化することは難しくなり、これはオンライン授業による弊害といえるでしょう。
MBA取得に向いている人
続いて、MBAの取得が向いている方の特徴について見てみましょう。
外資系企業やコンサル会社の転職を目指す人
MBAは外資系企業やコンサルティング会社で高く評価される傾向があるため、これらの企業や業界への転職を考えている方には特におすすめです。
特に、コンサルティング会社は社員に対して海外MBAの取得を推奨・支援している傾向が強く、この点からもMBA取得を重視していることが分かります。
ただし、外資系企業は国内MBAよりも海外で取得したMBAを高く評価しているため、国内MBAホルダーは要注意と言えるでしょう。
起業したい人
MBAを取得する過程で学ぶ経営に関する幅広い知見や人脈は、起業したい人にとって大きな武器となります。
起業するということは自分が経営者になるということを意味するので、勉強を通して得た知見や人脈は非常に貴重です。
なお、大学院によっては起業家の育成をメインに扱っている学校もあるため、起業を目指している方はこのような大学院に入学すると良いでしょう。
経営層を目指す人
MBAの取得が経営幹部へ昇進するための必須条件になっている企業もあるので、経営層を目指している方は取得を目指すべきです。
また、社内でのキャリアアップだけでなく転職を通して経営層を目指すことも可能なので、自分の可能性を大きく広げることができるでしょう。
特に、大手グローバル企業はMBAを高く評価する傾向にあり、昇進や経営への関与を目指している方は取得を目指すと良いでしょう。
また、MBAはビジネスの知識だけでなく、グローバルな視野やリーダーシップ、戦略的思考を身につけることに繋がります。そのため、経営者や幹部として必要な能力を磨くことができる点も経営層を目指す人にとっては魅力的なポイントだといえるでしょう。
転職でキャリアアップを目指す人
今勤めている会社よりも高年収ややりがいの大きい業務内容に惹かれて、転職しようと思っている方も多いでしょう。
そのような際にも、MBAは有利に作用することがあります。
ただし、年齢には注意を払う必要があり、転職市場は広がっているとはいえ若い人材の方が有利なのは変わりません。
20代で転職する場合は問題ありませんが、30代以降で転職を目指す場合はこれまでのキャリアを活かせなくなるリスクが高いため、要注意です。
明確な目的を持っている人
MBAを取得する目的や理由が不明確な方は、無理に取得してもうまく活用できないでしょう。
MBAの学習は専門性が高く難しいため、覚悟を持って勉強に励まないとすぐに挫折してしまいます。
逆に、「卒業後にコンサルティング会社に勤めたい」「起業して成功を収めたい」など、目的をしっかりと持っている方にはMBAの取得は非常におすすめです。
海外留学をして取得を目指す方も、「なぜ海外まで行く必要があるのか」を今一度考えて、学ぶべきなのかどうかを判断しましょう。
解決策をより具体的に学びたい人
コンサルティング会社で勤めており、実務で扱うような課題の解決法を具体的に学びたいと思った方は、MBAの取得がおすすめです。
高い費用はかかるものの、解決能力を磨くことができる上に経営に関する幅広いスキルを習得できるため、MBAの取得の魅力的な選択肢と言えるでしょう。
また、MBAを取得して経営学を総合的に学ぶことで、経営層に自分の提案を受け入れられやすくなるというメリットも考えられます。
このように、実務に直結するような仕事に携わっている方は、MBAの取得を目指してみましょう。
そもそもMBAとは?
MBAのメリット・デメリットを押さえたところで、ここでMBAの基本についても復習しておきましょう。
そもそも、MBAとは日本語で「経営学修士」と呼ばれる学位です。
また、MBAを取得できる大学院はビジネススクールとも呼ばれており、起業家や実務家の育成を重視していることを目的としています。
国内MBAは働きながら取得可能
MBAを取得するには国内か海外の大学院に通う必要がありますが、国内の大学院では会社を働きながらMBAの取得が目指せるように、夜間や休日に講座を開講しています。
また、地方の方のMBA取得をサポートするために、オンライン配信をしている大学院もあります。
一方、海外で取得を目指す場合は退職か休職をする必要があり、生活費も嵩んでしまうというデメリットがあります。
しかし、世界中からレベルの高い学生が集まるという海外ならではの魅力があり、築ける人脈も国内で学ぶよりも豊かで優れたものになるでしょう。
MBA取得の難易度は?
MBAの入学にあたり一定の経営学の知識が必要となりますが、特別な対策は不要です。
ただし、研究計画書の作成や面接などの経験が少なく不安がある方であれば、アガルートなどの予備校・通信講座の利用を検討すると良いでしょう。
ただし、国内の大学院で学ぶ場合は仕事と勉強を両立させる必要があるため、負担が重く難易度は高い点に留意しておきましょう。
また、海外で学ぶ場合は英語力が必須となり、英語で議論をするコミュニケーション力が求められるため、国内よりも難易度は高いです。
国内MBAと海外MBAのどちらにもそれぞれの特色と利点があるので、自身のキャリア目標や学びたい内容に基づき、選択することが重要だといえます。
日本におけるMBA取得者の価値・必要性は?
グローバル化の進展の中で、単純作業を海外へ委託して国内では質の高いサービスの提供に特化するという動きが活発になっています。
それに伴い、経営全般に関する理解がありリーダーシップを発揮できる人材の価値が高まり、MBA取得者は企業で求められているのです。
つまり、MBA取得者は国際競争が激しくなるにつれて需要が増えているため、今後ますます価値と必要性は高まっていくでしょう。
MBAの取得方法とかかる費用
国内MBAの場合、入学の際に大学卒業レベルの学力と一定の実務経験が求められる場合があります。
一方で、海外では適正テストを受けた上でTOEFLのスコアなどの英語スキルが求められ、さらに入学後も修了に必要な単位と年数を満たさなければなりません。
学習費用に関しては、国内で自宅から通学する場合は概ね300~500万円、海外の場合は現地での生活費もかかるので1,000万円以上の費用が発生するでしょう。
学習費用は一般的にかなり高額になるため、家計や予算面での折り合いをつけることが重要です。
MBAの取得メリットまとめ
MBAの取得メリットまとめ
- 難易度が高い分、価値は高く多くの企業から評価される
- 年収アップやキャリアアップに直結することがある
- 明確な目的なビジョンを持って勉強することが大切
MBAの取得難易度は高く、様々なハードルを乗り越えなければなりません。
しかし、取得メリットは非常に大きく、様々な場面で活用することができるでしょう。
今後ますます需要が高まる人材になることができるため、興味がある方はぜひMBAの取得を目指してみてください!