中小企業診断士の難易度は国家資格ランキングで何位なの?勉強時間や合格率から比較!

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中小企業診断士の難易度は国家資格ランキングで何位なの?勉強時間や合格率から比較!

この記事は専門家に監修されています

中小企業診断士

平井東

「中小企業診断士の資格に興味があるけど、どのくらい難しいかイメージできない・・・」

こんな悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?

中小企業診断士の資格はビジネス資格の中でも難易度の高い資格だと言われています。しかし、実際にどのくらい難しいかなかなかイメージがつかないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、中小企業診断士の試験の難易度を他の資格と比較しながら説明していきます!

これを読めば中小企業診断士の試験の難易度が分かり対策の仕方がイメージできるようになるはずです!

中小企業診断士の難易度をざっくり説明すると

  • 難易度ランキングでは弁護士・税理士・司法書士などよりも低い
  • 試験合格に必要な勉強時間は約1,000時間
  • 1次試験と2次試験を合わせた合格率は約4〜8%
  • 受験者は30〜40代が一番多い

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中小企業診断士の難易度・合格率

中小企業診断士の難易度表

中小企業診断士は経営コンサルティングに関する唯一の国家資格であり、特に働く社会人から高い人気を集める難関国家資格です。

そんな中小企業診断士の試験は1次試験7科目と2次試験4科目から成ります。

試験段階 形式 試験日
1次試験 マークシート 8月
2次試験 論述試験 10月
2次試験 口述試験 12月

合格点は合計で総得点の60%以上の点数を取り、なおかつ40%未満の科目が1科目もないことです。※合格基準は1次試験も2次試験も同じ

それでは最新のデータを基に中小企業診断士試験の難易度を具体的に確認していきましょう。

中小企業診断士試験の合格率の推移

出典:中小企業診断士協会

中小企業診断士試験の難易度はかなり高く、1次試験(7科目選択式筆記)で合格率約18~42.5%、2次試験(4科目論述式、口述)は合格率約20%前後です。

コロナ禍で一時的に合格率がグッと上がりましたが、それでも1次・2次双方に合格する確率は約3~8%であり大変狭き門であることが分かります

合格率の低さの理由としては、科目の多さや1次試験と2次試験の間の短さ、2次試験の対策の難しさが挙げられます。

さらに、1次試験では毎年難易度が極端に高い地雷科目が存在するのも合格率を下げる大きな要因です。

1次試験の科目別合格率

1次試験の科目別の合格率の推移を見ると、同じ年の試験でも科目ごとの難易度差がかなり大きいことがわかります。

例えば2022年度の試験では「経営法務」の合格率が26.9%、「経済(経済学・経済政策)」の合格率が10.5%と16.4ポイントもの差があります。同一試験内で科目ごとに例年大きな差が出るのが中小企業診断士試験ならではの特徴といえます。

合格率が飛び抜けて低い地雷科目に当たっても合格するためには苦手科目を作らないように満遍なく勉強する必要があり、これが試験の難易度を高くしています。

2次試験の合格率

中小企業診断士2次試験の筆記試験の合格率はおよそ20%、口述試験の合格率は99%以上です。

筆記試験に合格する学力を身に付けておけば、口述試験で落ちることはほとんどないと考えて良いでしょう。

中小企業診断士試験の合格に必要な勉強時間

一般的に中小企業診断士試験の合格までに必要な時間は平均1,000時間と言われています。

1日に2〜3時間ほどの勉強時間を確保したとしても、1年ほどの勉強期間が必要な計算になります。さらに仕事が忙しく時間を確保できない場合、1年以上の学習期間がかかるでしょう。

もちろん必要な勉強時間は仕事の経験による会計知識の有無や経済学部出身による経済知識の有無、情報処理のスピードなどによって前後します。しかし、中小企業診断士の資格取得には1年かかることを見込んで取り組んだほうが良いでしょう。

中小企業診断士試験の平均受験回数

一般的に中小企業診断士試験の平均受験回数は、3回と言われています。ここで注意しておきたいことは、3回受験して合格する人が一番多いわけではないということです。

合格者の学習年数 割合
1年以内 27%
2年以内 21%
3年以内 21%
4年以内 13%
4年より長い 15%

上の表は、大手資格学校のLECによって公表されている中小企業診断士の合格までの学習年数の調査結果です。

表から見て分かるように、1番多いのは学習してから1年以内の合格者です。3年以内までを合わせると5割を超します。

しかし一方では10年以上かけて挑戦する人がいます。これらを平均すると合格までの平均受験回数が3回になるのです。

また、何年も合格できずに途中であきらめる人がいることも注意しましょう。 途中で挫折した人は上記の表には反映されていません。

中小企業診断士の難易度は偏差値63

中小企業診断士試験の難易度を他の資格と比較すると、どのくらい難易度なのでしょうか。

わかりやすく偏差値で表すと資格難易度は63ほどになります。このように、中小企業診断士試験は資格難易度ランキングでは難関資格に分類されます。

やや難しいとされる宅建士の偏差値がおよそ56なので、中小企業診断士はかなり高めの難易度であることが分かります。

ちなみに、認知度の高い税理士や弁護士、公認会計士の資格難易度の偏差値は70以上と言われています。

税理士や弁護士、公認会計士などの資格と比べると、中小企業診断士は、難しいながらも取得しやすい方だと言えるでしょう。

受験生の大半が会社勤めの社会人

下記の表は、2022年度試験の1次試験の受験者の年代と申込者数と構成比をまとめた表です。40代が29.0%、30代が28.7%、の構成比で最も多いです。

1次試験受験者の年代 申込者数 構成比
20代未満 136名 0.5%
20代 3,681名 14.9%
30代 7,103名 28.7%
40代 7,187名 29.0%
50代 5,118名 20.7%
60代 1,410名 5.7%
70歳以上 143名 0.6%

つまり、働きながらでも資格取得のために勉強できることが言えます。

働いているから受験・合格できないというわけでは必ずしもないということです。働いているから無理であると、受験を諦めてしまうのはもったいないことです。

また、社会人の知識があることが有利に働くこともあります。経営や財務会計、経済政策などについての知識や経験があれば、試験内容に柔軟に対応できるでしょう。

このように、社会人経験が中小企業診断士試験の勉強に活きることがあります。

中小企業診断士の難しさは大学だとどのレベル?

中小企業診断士はとても取得が困難な資格というのは分かりましたが、大学でいうとどのくらいのレベルなのでしょうか。

中小企業診断士と同じく偏差値が63(2023年のベネッセデータより)の大学を見てみると、次のようになります(国公立大学を一部抜粋)。

大学 学部
筑波大 芸術専門学群
京都府立大 公共政策
大阪公立大 現代システム科学域-学域一括
信州大 人文
広島大 総合科-総合科
三重大 人文
横浜市立大 国際商

出典:マナビジョン2023年度入試対応

筑波大学や広島大学など錚々たる大学名が連なっていることから、中小企業診断士の難易度の高さが伺えます。

一方で東大の偏差値は77〜80程度、早慶の偏差値は75前後なので、流石にこうした日本トップの大学と比べると中小企業診断士は合格しやすいと言えます。

もちろん大学入試とは受験科目も受験者層も異なるので一概に同じとは言えませんが、大凡の難易度感は掴めるのではないでしょうか。

中小企業診断士と他の国家資格との難易度比較

難易度の比較画像

中小企業診断士の難易度や合格率についてご説明してきましたが、どのくらい難しいのかのイメージは付いてきたでしょうか。

ここでは他の国家資格と難易度を比較していきます。他の資格と比較することで、大体の難易度感が掴めるかと思います。

社会保険労務士(社労士)

中小企業診断士と同様に高い人気度をもっている社労士の資格と比べてみましょう。中小企業診断士と社労士のダブルライセンスを目指す方も多く、相性の良い組み合わせでもあります。

下記の表は、社労士勉強時間と合格率の比較です。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4%
社労士 800~1,000時間 約6%

合格のために必要な平均の勉強時間は、中小企業診断士の方がやや多めか同じくらいであるといえるでしょう。合格のために毎日2~3時間の勉強を1年間ほどする必要があります。

合格率は、社労士の方が若干高く約6%です。

このようにどちらもほとんど同じくらいの難易度ですが、どちらかと言えば中小企業診断士の方が難しいと言えるでしょう。

社労士の難易度についての詳細は、以下の記事をご覧ください。

司法書士

司法書士は、簡易訴訟や登記に必要な書類を作成するための専門知識があることを証明する国家資格です。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4%
司法書士 約3,000時間 約3~5%

司法書士は国家資格の中でもかなり難易度の高い資格です。試験科目が11科目あり、勉強時間は約3,000時間必要であるため、余裕を持った計画と継続した勉強が求められます。

合格率は中小企業診断士とほぼ同じ程度で、約3~5%となっています。

その合格までの大変さから司法書士の偏差値は72とされており、これは中小企業診断士の63に比べると非常に難しいと言えます。

司法書士の難易度については、以下の記事でより詳細に解説しています。

行政書士

法律関連の業務の中でも特に書類作成の専門知識についての国家資格である行政書士と、難易度を比較してみましょう。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4%
行政書士 約600~800時間 約10%

合格に必要な勉強時間は、中小企業診断士に比べて少なめになっています。1年間の勉強で合格するには1日2時間の勉強が必要な程度です。

合格率は10%前後であるため決して高いとは言えませんが、中小企業診断士などの難関国家資格の中では比較的高めと言えるでしょう。

行政書士の難易度は偏差値で表すと60とされており、どちらかというと中小企業診断士よりは合格は簡単と言えるでしょう。

行政書士の難易度についての詳細は、以下の記事をご覧ください。

弁理士

弁理士とは、特許や商標を中心に、独占業務を行う法律家の国家資格です。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4%
弁理士 3,000時間以上 約7%

弁理士試験の合格には、一般的には3,000時間以上の勉強時間が必要と言われています。しかしながら勉強の定型は決まっているため、それを効率良くこなせればもっと短い時間での合格も可能です。

合格率は毎年約7%で推移しており、中小企業診断士よりも合格率の面ではやや高めと言えるでしょう。

弁理士の難易度についてより詳細に知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

弁護士・司法試験

法律に関するプロフェッショナルである弁護士になるために合格が必要な、司法試験と難易度を比較してみましょう。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4〜8%
司法試験 約3,000~8,000時間 約30%

司法試験の合格には、最低でも3,000時間、専門知識がない場合から学習を行うと長ければ8,000時間もの勉強時間が必要と言われています。

中小企業診断士も決して簡単な資格ではないですが、司法試験の勉強に比べると短い時間で済むと言えるでしょう。

表では合格率は30%となっていますが、司法試験を受けるための受験資格として合格率4%の司法試験予備試験に合格するか法科大学院を卒業する必要があるため、全体で見ると中小企業診断士よりも非常に難易度は高いです。

司法試験は難しすぎて諦める人も多いので、気軽な気持ちで挑戦するのはお勧めできません。

司法試験の難易度については以下の記事で解説しています。

公認会計士

会計監査のプロフェッショナルであり有名な国家資格である公認会計士と、中小企業診断士の難易度を比較してみましょう。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4〜8%
公認会計士 約3,000時間 約10%

公認会計士試験に合格するには、約4,000時間以上という中小企業診断士よりもはるかに長い勉強時間が必要です。

合格率は約10%ほどですが、長い勉強時間を乗り越えてしっかりと対策してきた人が多いことが、比較的高い合格率の理由と考えられます。

偏差値は最難関レベルの77とされているため、中小企業診断士よりも難易度がはるかに高いといえるでしょう。

最近では試験がさらに難化傾向にあるので、興味がある方はしっかりと最新情報をキャッチアップするようにしましょう。

税理士

国家資格の中でも知名度が高く人気の資格である税理士と、中小企業診断士の難易度を比較してみます。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4〜8%
税理士 約3,000時間 約15%

税理士試験は、11科目中5科目に合格する必要があります。科目ごとに必要な勉強時間は異なりますが、全体として税理士試験に合格するには約3,000時間という長い勉強時間が必要です。

合格率も科目ごとに異なりますが、平均して約15%の合格率となっています。一見高めにも感じますが、5科目で合格しなければいけないのでその分難易度は高いでしょう。

そんな税理士の偏差値は75程度とされており、これは中小企業診断士よりも遥かに難しいと言えます。

税理士試験の難易度についてより深く知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。

不動産鑑定士

不動産業界に勤務している人にとっては聞き馴染みのある不動産鑑定士の資格と比較してみましょう

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4〜8%
不動産鑑定士 約2,000時間 約5%

不動産鑑定士の試験に必要な勉強時間は約2,000時間と言われており、中小企業診断士の倍以上長く勉強する必要があることが分かります。

ちなみに不動産鑑定士の試験は短答式試験・論文式試験・実務修習試験の3つから構成されており、論文式試験の合格率が約15%ほどと、特に難しくなっています。

合格率はやや中小企業診断士の方が低いですが、総合的にみて不動産鑑定士の方が難しいと言えるでしょう。

気象予報士

テレビのニュース番組の天気予報コーナーで華やかに活躍しているイメージの強い気象予報士。中小企業診断士と比べるとどちらが難しいのでしょうか。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4〜8%
気象予報士 約1,000時間 約4%

上記の表から分かるように、気象予報士と中小企業診断士の勉強時間と合格率ともに同じくらいです

しかし、気象予報士の試験は理系科目が多いです。数学・物理・化学などの知識が問われます。理系科目に対して苦手意識があったり、不得手であると難易度はさらに高く感じるでしょう。

気象予報士がどれくらい難しいのかについてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

その他中小企業診断士の関連資格との難易度比較

経営士

経営士は中小企業診断士と同じく経営コンサルタントに関連する資格ですが、国家資格ではなく産業界の勧めで生まれ、現在は日本経営士会が認定している民間資格です。

経営管理に関して高度な専門知識を有しており、それを駆使して経営の効率化・業績向上・企業文化の創造などに貢献できるスペシャリストであることを認める資格です。

経営士になるには、経営管理の実務経験を5年以上積んだのちに経営士試験に合格する必要があります。

試験は筆記試験・面接試験・経歴審査の3つの内容に分かれていますが、日本経営士会の講習を受けた場合は筆記試験が免除されます。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4〜8%
経営士 60時間以上 約70%

筆記試験免除となるためには養成講座を60時間以上受講する必要があるため、経営士になるための勉強時間は60時間以上が目安となります。

経営士試験の合格率はおよそ70%とされており、中小企業診断士などの難関国家資格と比べると簡単な試験と言えます。

しかしそもそも試験を受けるために実務経験が必要であるということを考えると、未経験者には取得が難しいでしょう。

MBA(経営学修士号)

MBAは厳密には資格ではなく、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位のことです。

MBAのプログラムでは、経営資源の扱い方や経済学・法律学など、経営に関する実践的な知識に加え、組織行動論やマーケティングなどを幅広く学ぶことができます。

日本国内でMBAを取得する場合は経営学の大学院の修士課程又は専門学位課程で最低2年の学習が必要です。企業に勤めつつ夜間や休日に講義を受けられるスクールで取得を目指す人もいます。

海外MBAは、世界中の優秀な学生に囲まれてハイレベルな環境で学習して取得を目指すことができます。ただし授業料や生活費がかかることや、勤めている企業を休職又は退職しなければならず、経済的負担が大きいのがネックです。

必要な学習時間や難易度での比較は難しいですが、MBA取得には大学院での学修が必要なのに対し、中小企業診断士は受験資格がないため取得ハードルは低めと言えるでしょう。

MBAの難しさについては、以下の記事でより詳しく解説しています。

ITコーディネーター

ITコーディネーターは、経営者の立場に立ってIT利用の助言・支援を行える人材であることを認める、経済産業省推進の民間資格です。

企業の経営状況にアドバイスをしたい方やビジネスへの興味がある方におすすめの資格で、製造業やサービス業、小売業など様々な業種や、病院・学校など多くの施設で活躍の場があります。

ITコーディネーターになるには、ITC試験への合格とケース研修の受講を終えたのち、ITC資格の認定を受ける必要があります。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4〜8%
ITコーディネーター 約2ヶ月 約70%

ITC試験に合格するためには、約1ヶ月から1ヶ月半の勉強が必要です。またケース研修は15日間あるため約2ヶ月の勉強期間がかかるでしょう。これは中小企業診断士に比べて非常に短く、忙しい方も取得しやすいと言えます。

合格率も約70%と高めなので、難易度は易しめの資格です。

ITコーディネーターの難易度について知りたい方は、詳しく解説している以下の記事も参考にしてみてください。

国家資格の中小企業診断士はビジネス資格で最高ランク

難易度比較画像

中小企業診断士の資格はビジネス関連の資格の中で、難易度・階級ともに最高レベルであると言えます。

中小企業診断士は日本版MBAと言われるほどの格式が高く、日本で唯一のコンサルタントの国家資格でもあります。

資格 勉強時間 合格率
中小企業診断士 約1,000時間 約4〜8%
簿記1級 約600時間 約10%
ビジネス実務法務検定1級 約100時間 約11%
簿記2級 約250時間 約25%

ビジネス関連の資格で有名なものは、簿記やビジネス実務法務検定の資格があります。

このうち特に簿記1級は約600時間の勉強時間が必要と言われており、合格率も約10%となかなか難しい試験ですが、中小企業診断士と比べると遥かに取得しやすいことが分かります

ビジネス資格の最高峰ということもあって、中小企業診断士の資格を持っていると仕事の幅が広がったり昇給や昇格に繋がるというメリットがあります。

中小企業診断士の資格は経営能力・知識についての幅広い知識のある証明になり、論理的思考力やビジネス感度が高いと認められるからです。

プロジェクトマネージャーや、経営に携わる仕事の重要な役割を任せられることになることもあります。難易度が高い分、取得した場合のメリットも極めて大きい資格であると言えるでしょう

中小企業診断士試験は独学合格できる難易度?

勉強する女性

もちろん中小企業診断士に独学で合格するのは不可能ではありません。実際に独学で合格されている方もいらっしゃいます。

しかし、ここで注意したいのは独学合格は不可能ではないことと、誰でも独学ですんなりと合格できるというのは全く別の話だということになります。

事実、中小企業診断士に独学で合格するのは極めて難しいです

よほど勉強に慣れている方でない限り、独学だと非効率な勉強をし続けることになり、途中から点数が伸びなくなってきます。

さらに自分では点数が伸びない原因がわからないので、いつまでたっても合格できないという状況に陥ってしまいがちです。

このように合格までに何年も費やしてしまうと心身ともに疲弊してしまいますし、仕事との両立が難しくなって途中で挫折してしまう可能性も高くなります。

合格までに年数をかけるのは避けるべき

独学で受験期間を長引かせるのには他にもデメリットがあります。

中小企業診断士の資格を活かしてキャリアアップを考えていても、資格取得までに何年もかけていては年齢が昇格や転職の足枷になってしまう可能性が年々高まってしまいます

実際、転職市場では年齢が高いほど転職が難しくなるので、合格までに何年もかけていてはせっかくの資格を転職に活かしきることができません

独学は確かに予備校や通信講座よりも費用は抑えられることが多いですが、講座の受講料よりも受験期間が長引くことによる機会損失の方が遥かに大きくなる場合がほとんどです

よほど合格に自信がある場合を除いてですが、基本的には無理に独学合格を目指すのは避けるべきでしょう。

コスパが良いのは通信講座

資格学校には通学制の予備校と通信講座の2種類がありますが、コストパフォーマンスを考えれば通信講座が圧倒的におすすめです

通信講座では予備校と変わらないクオリティの講義を好きな時間に受けられる上に、予備校以上に充実したスマホ学習機能を駆使して隙間時間を活かして効率的に勉強を進めることができます

その上予備校と違って膨大な校舎の維持費がゼロなので、通信講座の費用相場は予備校の3分の1以下となっています。

通学で学ぶことに特にこだわりを持っている方でなければ、通信講座を受講するのが良いでしょう。

おすすめはスタディングの中小企業診断士

コスパの良い通信講座の中でも、圧倒的価格の安さと学習クオリティを誇るスタディングの講座がおすすめになります。

最大の特徴は、スマホですべての学習が完結する点にあり、講義動画の視聴から問題演習まで全てこなせます。

よって、忙しい人にはもってこいのオンライン講座であるといえるでしょう。

2023年度には247名の合格者を輩出している実績抜群の講座としても名高い講座ですので、気になる方は、ぜひ一度受講を検討してみてください!

スタディングの公式サイトはこちら

高難易度の中小企業診断士試験に合格するポイントは?

最後に、中小企業診断士試験に合格するポイントを実際の声を踏まえて整理しましょう。

合格率が低い試験ではあるものの、効率の良いステップを踏んで勉強を進めれば着実に合格に近づくことが出来ます。

効率の良い勉強計画を立てる

中小企業診断士試験の平均勉強時間は1000時間であり、長丁場の勉強が必要とされます。

ただやみくもに参考書を開くのではなく、自分の強み・弱みを踏まえつつ過去の試験の傾向を分析して勉強計画を立てていきましょう。

特に基礎的な知識の部分と過去問での頻出部分は確実に回答できるような算段で勉強を進め、数週間おきごとに計画を見直すとベターです。

二次試験を見据えて勉強をスタートさせる

一次試験の合格率の低さから、勉強スタート時に一次試験に特化する受験生が毎年います。

しかし、確実に合格するためには勉強の初期から二次試験に必要な知識を整理しつつ勉強を進めることをお勧めします。試験の当日は、自分の頭の中の秩序立てた知識を素早くアウトプットできるかが勝負のカギとなるためです。

早期から2次試験の知識の整理を進めて、着実に合格に近づきましょう。

毎日少しでも勉強する

長期間にわたる勉強では、途中でやる気が起きなかったりうまく学習計画通りに進まないことが多々おきます。

しかし、どんな試験勉強でもやめてしまうと合格はできません。1日5分でもいいので、日常生活のなかで勉強組み込みましょう。

プロの指導や学習ツールに頼る

大学受験と異なり、社会人は一日中勉強に専念できません。いかに効率よく知識のインプットとアウトプットができるかが合格の明暗を分けます

そのため、プロ講師によるわかりやすい指導を受けて知識を効率よく蓄えていくようにしましょう。

前述したスタディングの通信講座などは、手軽に一流講師の指導を受けられる機会を提供してくれるので、そうした機会を積極的に利用することをおすすめします。

また、近年学習管理や暗記など、幅広い学習用途で使える学習ツールも多数登場しているため、こちらも積極的に試してご自身の学習に取り入れてみましょう。

中小企業診断士の難易度まとめ

中小企業診断士の難易度まとめ

  • 中小企業診断士は他の資格と比べても難関である
  • 弁護士・税理士・司法書士などの超難関資格よりは難易度は低い
  • ビジネス資格のなかでは最高難易度
  • 独学での合格は難しく、試験期間が長引く可能性が高い

中小企業診断士の難易度について解説しました!

ビジネス資格の人気度ランキングで上位にくる中小企業診断士の資格は難易度は高いものの、その分取得メリットも大きい挑戦する価値がある資格です

皆さんも中小企業診断士の資格を取得して、キャリアアップへの大きな一歩を踏み出してはいかがでしょうか。

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