中小企業診断士は独学でも大丈夫?おすすめのテキストを紹介

更新日時 2019/12/06

中小企業診断士は企業の経営に関する知識を身につけ、経営コンサルタントとしてのお墨付きが得られる国家資格として知られています。

スキルアップや自己成長のために中小企業診断士の資格を取得する人もいますが、独学で取得することは可能なのでしょうか。

ここでは、独学で中小企業診断士の資格を取得するためにおすすめのテキストを紹介します。

中小企業診断士試験むけのテキストの種類

  • 資格の概要や仕事に興味がある人向けの書籍
  • 1次試験対策用のテキスト
  • 2次試験対策用のテキスト

中小企業診断士とは?

診断する人 中小企業診断士とは中小企業の経営課題に対応するための診断や助言を行うエキスパートで、国家資格となります。

単に企業へのアドバイスを行うだけでなく、中小企業と行政や金融機関等を繋ぐパイプ役として、また適切な事業活動の支援を行うなど多角的な働きをします。

そのため、企業に関する幅広い活動に対応できるよう、専門的な知識や能力が求められます。

中小企業診断士の資格を取得すると、プロの経営コンサルタントとして活躍できるだけでなく、企業内において企業内診断士として活躍することも可能です。

1つの部署に属し専門的な知識を持ちながらも、会社や顧客を含め俯瞰的に業務全体を見ることができ、ビジネスマンとしてさらなる高みへと飛躍することができます。資格を取得することで、会社内での地位の向上も期待できるでしょう。

中小企業診断士の資格勉強は独学でも大丈夫か?

勉強机の写真 中小企業診断士の資格勉強は、専門学校に通ったり通信講座を受けたりする方法もありますが、独学で合格するのも不可能ではありません。

ここでは、中小企業診断士の資格勉強を独学で行うメリットとデメリットについて解説します。

独学のメリット

中小企業診断士を独学で取得するメリットは、予備校に通うのに比べると、費用を安く抑えられることがあげられます。

予備校の受講料は20万円から30万円が相場ですが、独学では実質的にテキスト代くらいしか費用がかからず、10万円以内で購入することが可能です。

予備校に通うより10万円から20万円ほど費用をおさえることができるでしょう

また、独学は自分のペースで学習を進められるのもメリットです。仕事や学校から帰宅した後の合間時間を使い、コツコツと学習できます。学習のスケジュールも自分で立てるため、苦手な分野に時間をかけるなど勉強の比重も自分で決められるのが魅力です。

そして、専門学校のように決められた時間に通学する必要もないため、時間や場所を選ばず学習できるのもメリットです。

仕事や学校があると毎週決まった時間に予備校に通うのは難しいですが、独学なら自宅で学習が進められます。

独学のデメリット

中小企業診断士を独学で取得するデメリットとしては、勉強のペースやモチベーションの管理が難しいことがあげられます。

予備校や通信講座では同じ目標に向かい共に勉強する仲間がいるため、精神的な励みになります。しかし、独学では一人で孤独に勉強を続けねばならず、精神的に辛くなることもあるでしょう。また、ペースメーカーとなる講義がないので学習面も全て自己管理せねばなりません

中小企業診断士の試験科目は多く、1年で全ての科目を合格しようとすると綿密にスケジュールを立てる必要があります。講師から細かいアドバイスやコツを聞きこともできず、仲間の経験談などを参考にできないのもデメリットです。

中小企業診断士を独学で取得するためのポイント

考えるポイント 中小企業診断士を独学で取得するには、押さえておくべき重要なポイントがいくつかあります。ここでは、中小企業診断士を独学で取得するためのポイントを解説します。

スケジュールを立てる

中小企業診断士を独学で取得するためのポイントは、しっかりとスケジュールを立てることです。独学では予備校や通信講座のように決められたカリキュラムがあるわけではなく、自分で勉強のペース配分をしなければなりません

そのうえ、中小企業診断士の試験は全7科目と試験範囲も広く、それぞれの科目ごとにどのように勉強を進めるのか綿密にスケジュールを立てることが大切です。

中小企業診断士の資格を取得するために必要な勉強時間はおよそ1000時間とされています。

1年で資格を取得しようとするなら、1日3時間以上勉強しなければなりません。仕事や学校に通っていると、1000時間を捻出するのも難しいため、スケジュール管理が大切になるのです。

また、やみくもに勉強するだけではなく、モチベーションを維持するために目標を立てたり、息抜きの時間を作ったりすることも必要です。

効率的な勉強法を確立する

中小企業診断士の試験は一次試験と二次試験に分かれており、まずは一次試験に合格する必要があります

一次試験は7科目あり、総点数が60点以上の得点を取得し、なおかつ1科目も100点満点中の40%未満の得点にならないことが合格の条件です

そのため、合格ラインを見定めたうえで、自分に合った効率的な勉強法を確立することが合格への近道となります。

出題数が多い主要4科目で得点を稼ぐ、苦手科目は40%以上の最低合格ラインを目指すなど、苦手科目と得意科目のバランスを取りながら合格基準に達するように工夫して勉強することが大切です

自分に合ったテキストを見つける

自分に合ったテキストを見つけることも、独学で中小企業診断士を取得するための重要なポイントです。なぜなら、独学では講師による指導が受けられないため、テキストが大きな役割を果たすからです。

一般的な勉強法としては、テキストで基礎知識を習得した後に問題を解き、解説を読んでさらに学習するというルーティーンを繰り返すことになります。

そして、自分に合ったテキストを選ぶことはもちろんですが、解説が詳しいものや、多くの人が使っているものなど、独学に適したテキストを使うのがポイントです

特に、独学では講師から得る知識を全てテキストで賄わなければならないため、詳しく解説されていることは非常に重要です。

過去問題などの解答例を分析したり、間違いやすいポイントを指摘したりと、丁寧に解説されているものが良いでしょう

中小企業診断士に興味がわいたらまず読みたい書籍

テキストの写真 中小企業診断士に興味がわいたら、もっと詳しく中小企業診断士について知りたくなることでしょう。

ここでは、中小企業診断士に興味がわいたら、まず読んでおきたい書籍をご紹介します。

中小企業診断士合格へのはじめの一歩

中小企業診断士に興味がわいたら読んでおきたい書籍としては、「中小企業診断士合格へのはじめの一歩」があります。

中小企業診断士の試験の概要や範囲などが解説されており、中小企業診断士の資格勉強をどのように進めるべきか、どのように試験に挑めばよいのかを指南する入門書のような位置づけとなります

イラストや板書を使い視覚的にも分かりやすくまとめられており、中小企業診断士の知識が全くない初心者でも無理なく読み進めることができるでしょう。楽しく学習することをコンセプトに作られており、勉強のモチベーションも上がるはずです。

中小企業診断士は勉強範囲も広くいきなり本格的なテキストを使用するのはとっつきにくいため、入門書としてこうした本を読むことでざっくりとしたイメージを掴むことができます。プレテキストとして読むのにぴったりの書籍です

中小企業診断士の「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本

中小企業診断士の「お仕事」と「正体」がよ~くわかる本」は現役の中小企業診断士によって書かれた書籍で、タイトルの通り中小企業診断士の仕事内容や生き方について書かれています。

中小企業診断士の資格取得のための勉強法から、資格取得後にどのような仕事ができ、どのような生活になるのか詳しく描かれています。中小企業診断士について漠然としたイメージしかわかない人も、その実像を把握することができるでしょう。

専門用語にも注釈が付いており、初心者でも中小企業診断士の仕事内容を把握しながら読み進めることができます。また、業界内部の情報なども、建前でなく本音で書かれており興味深いでしょう。

まるで楽しくレクチャーを受けているかのように、中小企業診断士への知識が深められる書籍です。

中小企業診断士の一次試験対策におすすめのテキスト

テキストのイメージ 中小企業診断士の資格を取得すると決めたら、独学に適したテキストを揃える必要があります。

ここでは、中小企業診断士の一次試験対策におすすめのテキストをご紹介しましょう。

最速合格のためのスピードテキスト

一次試験対策にお勧めのテキストとしては、「最速合格のためのスピードテキスト」があげられます。

このテキストは中小企業診断士のテキストの中でも定評のある、大手資格予備校TACから出版されています。TACの中小企業診断士講座で実際に使用されている公式テキストで、内容も充実しており多くの人に使用されています。

図表も豊富に載せられており、視覚的に理解しやすいのも特徴で、初心者にもわかりやすいテキストです。また、合格に必要な要点を絞り込んだ作りで、効率的に学習できるのも魅力です。索引も豊富で独学にも向いています

スピードテキストの他、スピード問題集、過去問題集があり、7科目揃えるとそれなりの値段になります。しかし、他のテキストも大体同じような値段であるため、特別高いわけではありません。

TBC速修テキスト

「TBC速修テキスト」も、一次試験対策におすすめのテキストの1つです。受験指導に定評のあるTBC受験研究会が出版しているテキストで、プロ講師による講義動画を無料で視聴できるのが特徴です

スマホやパソコンを使って学習を進めたい人にもぴったりのテキストでしょう。テキストだけでの勉強ではなかなか理解できない、学習が難しいという人でも、通信講座を受けているような要領で講義動画を視聴して理解を深められます。

講義はテキストの全範囲を網羅しており、家にいながら好きな時間に講義が受けられる贅沢なテキストです。過去5年間の出題マップも掲載されており、出題傾向を予測することもできます。

中小企業診断士の二次試験対策におすすめのテキスト

時計の写真 中小企業診断士の二次試験は口述試験となります。筆記試験のような選択問題ではなく口述によるより深い回答が求められるため、しっかりと対策を練ることが必要です。

ここでは、二次試験対策におすすめのテキストをご紹介します。

最速合格のための第2次試験過去問題集

二次試験対策におすすめのテキストは、「最速合格のための第2次試験過去問題集」です。

二次試験は口述試験まで出題されるため、解答が充実したテキストを選ぶのが基本となります。

このテキストは一次試験対策のテキストでもご紹介したTACから出版されているもので、解答が充実しており二次試験対策には必須のテキストです。

過去5年間で中小企業診断士の二次試験で出題された問題が掲載されており、実際に出題された過去問題に挑むことで攻略方法を会得しやすくなります。

最初のうちはテキストの解答のように完璧な答えはできないことを覚悟したうえで、コツコツと進めていくのがテキストを効果的に使いこなすコツです。

まずは全問正解することを目標に、解答例や解説を参考にして時間内にある程度のレベルの解答が導き出せるようにしましょう。

ふぞろいな合格答案

「ふぞろいな合格答案」も、二次試験対策のテキストとしておすすめの1冊です。中小企業診断士の二次試験での答案を集めて分析したテキストで、合格者の解答と不合格者の解答を比較できるのが特徴です。

模範解答がないと言われる二次試験において、どれぐらいのレベルの解答なら合格できるのか把握しやすくなります。

二次試験は一次試験のように模範解答が発表されることはないため、特に独学者にとっては合格のボーダーラインを判断する基準となるでしょう。

また、独学ではアドバイスをもらう機会も少ないですが、解答にどのような要素を盛り込むべきか、どのような切り口にすべきかなど、詳しく解析されており参考になります

やみくもに勉強を進めるよりは、このようなテキストを活用して二次試験対策を進めるのがおすすめです。

独学でも資格学校の知識は役立つ

難易度の高い中小企業診断士試験を完全独学で攻略するのは、正直なところかなり苦労します。

そのため、確実に合格を掴み取るためには資格学校の学習ノウハウを知っておくことが重要になってきます

通常こうしたノウハウは予備校などに通わなければ得られませんが、大手資格学校のクレアールでは長年の指導実績に基づいて作成した中小企業診断士の勉強法をまとめた書籍「非常識合格法」を無料プレゼントしています)。

この本では注力すべき科目具体的な勉強の進め方など、独学者が知りたいポイントが凝縮されていますので、受験生の方はこの機会を逃さず手に入れておきましょう!

勉強法やテキストを賢く選んで独学で中小企業診断士を目指そう!

中小企業診断士のテキストまとめ

  • 中小企業診断士のテキストには1次試験対策に適したもの、2次試験対策に適したものがそれぞれある
  • 中小企業診断士の試験・仕事内容の大枠や勉強ノウハウそのものを学べる書籍もある

中小企業診断士は国家資格の1つであり、難易度もかなり高く簡単に合格できる試験とは言えません。

しかし、自分に合った勉強法を確立し、優れたテキストを使用すれば、独学でも合格を視野に入れることができるでしょう。

合格するにはテキストがカギを握ることになるので、慎重に選び資格取得を目指してしっかりと勉強しましょう。