社労士の難易度は国家資格ランキングだとどれくらい?資格を偏差値で明快に比較!

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社労士

のんびり社労士いけい

「社労士という資格の難易度って、どれくらいなんだろう?」

「他の資格と比べてどれくらい難しいんだろう?」

そんな疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。

社労士の難易度を他の資格を見比べることで、社労士資格の社会的評価や「格」といったものも理解することが出来るかと思います。

そこで、今回の記事では社労士を他の資格と比較した場合の難易度について、偏差値を用いてランキング形式で示していきたいと思います

この記事を読むことで、社労士の難易度や資格のランクについてバッチリ把握できるはずです。

社労士の難易度についてざっくり説明すると

  • 社労士の難易度は偏差値62程度
  • 取得までの標準勉強時間は1000時間程度であり、試験合格率は約6%
  • 社労士は人事系最高峰の資格である

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社労士の国家資格難易度ランキング

ランキングを図式したイメージの画像 社労士は、国家資格の中でどれくらいの難易度になっているのでしょうか?

以下は有名な国家資格の難易度について、偏差値を用いてランキング形式で示したものになります

社労士の難易度の立ち位置や、難易度の近い資格などが一目で分かるようになっています。

資格 偏差値
弁護士 75
医師 74
公認会計士 74
司法書士 72
税理士 72
弁理士 70
不動産鑑定士 68
中小企業診断士 63
一級建築士 63
社労士 62
海事代理士 62
気象予報士 61
土地家屋調査士 61
行政書士 60
マンション管理士 60
FP1級 58
保育士 57
電気主任技術者 第3種 57
宅建士 56
二級建築士 55
危険物取扱者(甲種) 54
エネルギー管理士(熱) 54
キャリアコンサルタント 51
第一種衛生管理者 50

難易度を勉強時間で比較

資格 勉強時間
弁護士 3,000~8,000時間
公認会計士 4,000時間
司法書士 3,000時間
税理士 3,000時間
弁理士 3,000時間
不動産鑑定士 2,000時間
気象予報士 1,000~1,500時間
土地家屋調査士 1,000~1,500時間
一級建築士 800~1,500時間
社労士 1,000時間
中小企業診断士 1,000時間
行政書士 500~1,000時間
マンション管理士 500時間
宅建士 300時間
保育士 60~180時間

各資格の難易度を勉強時間で比較した表は上記の通りとなります。

社労士の勉強時間は1,000時間となっており、合格するまでの期間の目安としては半年~1年が目安となります。

超難関資格で軒並み3,000時間が目安となっていることを鑑みると、準難関資格ほどの位置づけであることがこちらの表からも見て取れます。

難易度を大学で比較

社労士は、大学で言うとどれくらいのレベルの難しさなのでしょうか?

社労士と同じく偏差値が62(2024年のベネッセデータより)の大学・学部をチェックしてみました。

大学名 学部
埼玉大 経済
埼玉大 教養
岐阜大 地域科
岡山大
岡山大 経済
広島大
横浜市立大 国際商f
大阪公立大 現代システム科学域-教育福祉学類

出典:マナビジョン2024年度入試対応

社労士と同じ偏差値の大学を並べてみると、誰もが知っているような有名大学が並びました。

大学入試と資格試験では、受験者層も人数も異なるため、一概に比較することは難しいものの、社労士の難易度の高さは理解できたのではないでしょうか。

十分な学習を積まないと合格しない難関な試験であることがこちらの表からも見て取れます。

社労士は偏差値62

社労士の勤務状況をイメージした画像 上記のランキングによると、社労士は「偏差値62」に位置付けられており、他の国家資格と比べても、いわゆる難関資格に分類されていることが分かります。

一方で、認知度の高い税理士や弁護士、公認会計士などと比べてみると、難易度が低いために比較的取得しやすい資格とも言えます。

そのため、サラリーマンなどが普段働きながら取得を目指すことが出来る国家資格の中では、最高峰の難易度の資格と言えるでしょう。

社労士の勉強時間の目安

社労士試験の合格に要する勉強時間は人それぞれですが、一般的には1000時間程度が標準勉強時間として必要であると言われています。

仮に平均して1日3時間勉強することが出来る場合でも、単純計算で最低333日必要となってきます。

そう考えると、勉強期間については少なくとも1年間は見込んでおいた方が良いと言えるでしょう。

社労士試験の平均受験回数

社労士試験の平均受験回数も人によって様々です。

ストレートで合格する人もいれば、2~3回で合格する人、5回以上受験してようやく合格する人もたくさんいます。

これらのデータを平均すると、だいたい4回くらいが平均的な受験回数と言えるのではないでしょうか。

社労士の平均受験回数についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

社労士試験の合格率

上のグラフや社労士試験の合格率の推移を表しています。

グラフを見て分かるように、近年の社労士試験の合格率は6%台と非常に低い水準で推移しています。

さらに、過去には2.6%という驚異の合格率を記録したこともありますので、この点からも難関資格の1つと言えるでしょう。

受験生の過半数が会社員

上記で書いた通り、比較的難易度は高いものの、働きながらでも合格を目指せることから、受験生の過半数を会社員が占めています。

そのため受験者の年齢層は比較的高く、30代から50代が受験者の大半を占めています。

社労士試験の受験者層についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

社労士と難易度の近い資格

二者を比較しているイメージの画像

中小企業診断士

中小企業診断士とは、経営コンサルティングに関する唯一の国家資格であり、中小企業を対象にして、企業の財務・労務・生産・販売など経営の全般にわたっての調査・分析を行い、改善方法などを助言します。

社労士の中には、中小企業診断士とのダブルライセンスを目指す人も多くいるほど、この2つの資格は親和性が高いです。

また、難易度や合格率も似ており、標準勉強時間は1000時間程度と言われており、合格率は約4%(1次試験と2次試験の双方に合格)で推移しています。

中小企業診断士の難易度についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

気象予報士

気象予報士とは、気象庁から提供される高度で様々な気象データを、総合的に判断した上で、自らの責任で的確に気象予報を行うことが出来る気象に関するスペシャリストです。

資格の種類や活用方面は全く異なりますが、気象予報士も社労士と似たような勉強時間・合格率となっています。

標準勉強時間は1000時間以上とも言われており、合格率は約4%で推移しています。

気象予報士試験の難しさについては、以下の記事で詳しく解説しています。

土地家屋調査士

土地家屋調査士とは、不動産表示に関する登記のスペシャリストであり、他人の依頼を受けて、土地や建物の所在・形状・利用状況などを調査し、図面作成や不動産表示に関する登記の申請手続などを行います。

標準勉強時間は1000時間程度と社労士と似ていますが、合格率は約8〜10%で推移しており、社労士よりもやや高い水準となっています。

土地家屋調査士の難易度については、以下の記事で詳しく解説しています。

一級建築士

一級建築士とは、家屋、学校や体育館、商業施設や病院など、様々な建造物の設計する建築の専門家です。

勉強時間は800~1500時間であり、合格率は例年10%前後となっているため、社労士と同じくらいの難易度になっていると思われます。

一級建築士の難しさについては、以下の記事で詳しく解説しています。

知的財産管理技術士(1級)

知的財産管理技術士とは、知的財産に関する知識などを測定する技能検定であり、3級、2級、1級の3種類があり、1級が最も難しいものとなっています。

標準勉強時間はおよそ400時間と社労士よりもやや少なく、合格率も約10%程度と、こちらも社労士よりもやや高い水準となっています。

知的財産管理技術士試験の難易度についてより詳しく知りたい方は、以下の記事をご確認ください。

社労士は人事系で最高難易度の資格

最高峰を選んでいるイメージの画像 社労士以外の人事系の資格としては、メンタルヘルスマネジメント検定や人事総務検定、キャリア・コンサルタントなどが挙げられます。

それぞれの資格の標準勉強時間や合格率について、以下のとおり表にしてみました(人事総務検定は非公開のため、未記載)。

資格名 標準勉強時間 合格率
社労士 1000時間 約6%
メンタルヘルスマネジメント検定(Ⅰ種) 120時間 約10%
キャリア・コンサルタント 100時間 約40%

この表からも分かるように、社労士は人事系の資格の中では最高難易度の資格に位置付けられています

また、社労士の資格については、開業する場合はもちろんのこと、企業内で勤務する場合にもその人事の専門性の高さを十分に活用することが出来ます。

このため、社労士は人事系の仕事に携わる人にとっては1つの目標となる資格と言えるでしょう。

社労士は独学でも合格できる難易度か

疑問のイメージ

社労士の資格の難易度は他の国家資格と比較しても高い方であることがわかりました。

合格率の数値が表すように社労士試験に独学で合格することは難しく、合格者の多くが予備校や通信講座を利用しています。

実際、社労士と難易度の近い資格を見ても、独学で合格される方は少ないです。

特に社労士は仕事で忙しい中で目指される方が多いために、隙間時間を勉強に活かせる通信講座が人気を集めています

合格者のデータを見てみても、独学者と通信講座利用者の合格率の差は非常に大きく、中には受講生の合格率が全国平均の4倍以上である通信講座も存在します

通信講座であれば予備校ほど費用もかからないので、社労士試験にチャレンジされる方は一度チェックしてみることをおすすめします。

社労士の難易度まとめ

社労士の難易度まとめ

  • 社労士の偏差値は62と、難関国家資格の1つである
  • 働きながら取得することが可能であり、多くの社会人の方が取得を目指して勉強している
  • 社労士の独学合格はかなり難しい

今回は社労士や他の色々な国家資格の難易度について、偏差値を用いてランキング形式で示しながら紹介してきました。

社労士試験は難易度が高いものの、公認会計士や税理士などの超難関資格と比べれば取得しやすい方だとも捉えられます。

この記事が、社労士の取得を目指す人にとっての参考や励みになるることが出来れば幸いです。

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