土地家屋調査士試験の難易度は?合格率や受験資格・資格取得までの勉強時間も解説!

「土地家屋調査士の難易度って高いの?」

「土地家屋調査士の合格率や受験資格が知りたい!」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

土地家屋調査士は不動産系の資格の中でも、かなり難易度が高い資格です。

不動産登記に関する独占業務が与えられており、将来性は非常に豊かです。

法律の知識に加えて数学的な知識も問われるため、多くの勉強時間が求められます。

こちらの記事では、土地家屋調査士の難易度や合格率などについて、詳しく解説していきます!

土地家屋調査士試験の難易度をざっくり説明すると

  • 難易度は非常に高く、独学は困難
  • 筆記試験の午前の部免除を活用する受験生が多い
  • 偏差値は64で、国家資格の中でトップクラス
  • 計算問題や製図のスキルも求められる

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そもそも土地家屋調査士試験とは

疑問符

土地家屋調査士試験の難易度を知るにあたって、まずは土地家屋調査士試験の概要について簡単に把握しておきましょう。

土地家屋調査士の試験科目

土地家屋調査士は、毎年10月に行われる筆記試験と翌年1月に行われる口頭試験に分けられています。

筆記試験の概要

一次試験である筆記試験は、午前と午後の二部に分かれています。

午前の部と午後の部の出題は、それぞれ以下のようになっています。

<午前の部>

  • 平面測量(トランシットおよび平板を用いる図根測量を含む)10問

  • 作図(縮図及び伸図並びにこれに伴う地図の表現の変更に関する作業を含む)1問

<午後の部>

  • 択一式

不動産登記法・民法などから20問

  • 書式

土地・建物から各1問

口述試験の概要

二次試験である口述試験は、1人15分程度の時間で面接形式で行われます。

試験範囲は筆記試験の午後の部と同じであり、土地家屋調査士の業務に関する基礎知識が問われます。

筆記試験とは違い口頭で説明しなければならず、慣れていないと緊張して頭が真っ白になってしまいます。

せっかく勉強した内容を忘れないためにも、しっかりと対策を取る必要があります。

土地家屋調査士試験の受験資格

土地家屋調査士試験に受験資格は設けられていないため、不動産系の仕事に興味がある人はチャレンジしてみると良いでしょう。

誰でも気軽に受験することができるため、ぜひ積極的に受験を検討してみてください。

ただし、口述試験を受験するためには筆記試験にパスする必要があるため、まずは筆記試験を突破することを優先しましょう。

土地家屋調査士の難易度

土地家屋調査士の難易度表

土地家屋調査士は近年の合格率が8%〜10%台と合格の難易度は高い試験と言えます。

合格のための勉強時間は1,000〜1,500時間程度と言われており、法律系の知識に加えて、数学の知識や記述問題を速く解く能力も求められるため、しっかりと対策する必要があります。

また、同じ不動産系の資格である宅地建物取引士の学習範囲の延長上にあるものの、宅建に比べるとかなり難しくなっています

土地家屋調査士の合格率は8~10%

ここ9年の土地家屋調査士の試験データを見てみましょう。

データ出典:法務省 土地家屋調査士試験

このように、合格率は例年8~10%で推移しており、かなり難易度が高いことが分かります。

近年は受験者数の減少の影響もあり合格率がわずかに上昇していますが、難関試験であることに変わりはありません。

土地家屋調査士合格までに必要な勉強時間

土地家屋調査士の合格に必要な勉強時間は1000~1500時間と言われています。

この数字は、1日3時間勉強できたとしても1年半程度の長期にわたる勉強期間が必要となります。

計画的に勉強し、長期にわたりモチベーションを維持できるかどうかが合否を分けるため、綿密な勉強計画を立てましょう。

なお、質の高い勉強を継続できれば目安となる勉強時間よりも短い時間で合格することもできるため、集中して質の高い勉強を心がけてください。

土地家屋調査士試験の勉強時間についてより知りたい方は以下の記事をご覧ください。

土地家屋調査士の偏差値

土地家屋調査士の取得難易度は、偏差値で表すと64程度と言われています。

国家資格の中では、社会保険労務士より少し難しいレベルに位置しており、偏差値から見ても難関資格であることが分かります。

国家資格の偏差値ランキングでも上位に位置しており、受験資格が設けられていない資格でありながら取得するのは容易ではありません。

合格率は8〜10%程度で10人に1人も合格できない試験なので、入念な対策が必要です。

土地家屋調査士の難易度が高い理由

土地家屋調査士が難易度の高い資格であることを見てきましたが、ここまでの高難易度になってしまう背景には以下のような理由があります。

土地家屋調査士の難易度が高い理由

これらの要因について詳しく見ていきましょう。

計算や作図など法律知識以外のスキルも必要

土地家屋調査士の試験を難しくしている一番の要因は計算と作図が必要な点です。

もちろん計算自体がそこまで高度というわけではありませんが、関数電卓を使った計算や複素数の知識なども必要で、苦手な方には大変な部分があります。

また、作図も素早く正確に行う必要があり、練習を積まなければうまく点数を取ることは難しいでしょう。

法律の知識だけでは突破できないのがこの試験の難関ポイントですが、逆に言えば計算や作図ができれば差をつけれられるわけなので、しっかりと時間を取って対策することがおすすめです

試験時間が短め

もう一つの要因が「午後の部」の試験時間が分量に対して短いことです。

試験内容は

  • 択一問題20問
  • 土地建物の申請書2件
  • 地積測量図、建物図面、各階平面図などの3つ以上の図面
  • 座標値や面積に関する問題

と盛りだくさんにも関わらず、試験時間はたったの2時間30分しか用意されていません。

中には図面の作成を始めることすらできずに終わってしまうという人がいるぐらいで、テンポ良く解きすすめるスキルも必要になります

初学者には民法が重い

これは法律系の資格を初めて受験する方に関するポイントですが、民法の概念の理解に時間がかかるのも特徴です。

土地家屋調査士試験では民法は「総則」「物権」「相続」の分野からそれぞれ1問ずつが出題されます。

たった3問ではありますが、逆にその3問にこれだけの範囲の学習が必要になるのは初学者には辛い部分があるでしょう。

すでに他の資格などで勉強している方を除いて、民法の対策には思ったより時間がかかるかも知れないことは覚えておきましょう

土地家屋調査士の合格ラインと受験者の年齢層

黒板

土地家屋調査士の合格基準

午後の部は合格点と基準点の両方の基準をクリアしなければ合格できず、例年だと基準点は30~35点、合格点は70~75点程度となっています。

ちなみに、令和4年度の基準点は午前・午後試験でそれぞれ下記の通りとなりました。

午前 午後
多肢択一式 30.0点/60点 37.5点/50点
記述式 32.0点/40点 34.0点/50点

データ出典:令和4年度土地家屋調査士試験の最終結果

このように、択一式試験と書式試験の両方で基準をクリアしなければならないため、偏った勉強は厳禁です。

なお、口述試験を受験することができるのは筆記試験を突破した人だけですが、口述試験の難易度は高くなく、受験者のほとんどが合格できる試験となっています。

土地家屋調査士を受験する年齢層

試験合格者の平均年齢は39.41歳となっており、比較的年齢層は高いと言えます。(令和4年度試験)

なお、受験者の約半数を40代以上が占めており、実務経験を積んで資格の取得を目指す人が多いことがうかがえます。

また、土地家屋調査士の事務所に勤めている人だけでなく「安定して高収入を得られる」「定年退職がない」「受験資格がない」といった理由から他職種から転職する方も多くいます。

このように、土地家屋調査士は多くの層から人気のある試験なのです。

土地家屋調査士試験の常識を知ろう

鉛筆

筆記・午前の部は免除が多い

土地家屋調査士には一部免除の規定があり、以下のいずれかに当てはまる方は筆記試験の午前の部を免除されます。

  • 測量士・測量士補・一級建築士・二級建築士のいずれかの資格を保有する

  • 測量の試験について筆記試験に合格した者と同等以上の知識及び技能を有するものとして法務大臣が認定された

  • 前々回以前の筆記試験に既に合格した

午前の部は問題が難しいので、多くの受験生は難易度が低い測量士補試験に合格して一部免除のメリットを受けています。

測量士補試験は毎年5月に行われており、同時に勉強を進めることも可能なのでぜひ取得を目指してみてください。

択一式は正答率が重要

近年は択一式試験は民法が3問、不動産登記法が16問、土地家屋調査士法が1問出題されています。

民法からは総則、物権、親族・相続の分野からの出題が多く、重点的に対策しておくと良いでしょう。

合格者と不合格者の差は僅かなので、ケアレスミスをしないように細心の注意を払い、1問1問を大切に取り組むようにしてください。

20問中8割にあたる16問の正答率をクリアできれば、合格圏と言えるでしょう。

書式は内容理解が大切

午後試験の書式の出題範囲は以下の通りです。

  • 民法

  • 登記の申請手続(登記申請書の作成に関するものを含む)および審査請求の手続

  • その他、土地家屋調査士の業務に必要な知識および能力

具体的には計算問題や図面作成問題、資料の読み取り問題などが出題される傾向にあります。

過去問にしっかり取り組んで頻出論点は必ず押さえておきましょう。

勉強方法としては、丸暗記ではなく内容をきちんと理解するように心がけると良いでしょう。

午後の部の方が難しい

筆記試験の午前の部は、前述の一部免除制度を活用して免除される方が多く、口頭試験はほとんどの人が合格できるレベルです。

また、午前の部は午後の部より難易度が低いため、午後の部の試験を攻略することが合格の鍵となります。

計算や作図問題が出題される

午後の部の試験が難しい最も大きな理由は、計算や作図問題が出題されることです。

計算問題はそこまで難しくありませんが、三角関数や複素数といった数学的知識を求められるため、文系の人には辛いでしょう。

また、作図問題は素早く正確に書く必要があり、ズレや未記入があると減点されてしまいます。

そのため、「早く正確に作図する」練習を積んでおくことが非常に重要です。

民法の学習に苦労する

民法は「総則」「物権」「相続」の分野からそれぞれ1問ずつ出題されます。

民法は3問の出題だけなのでウェイトは軽いですが、出題範囲が広いため勉強しづらい特徴があります。

難易度は高くないものの、法律を初めて学ぶ人にとってはとっつきにくい用語がたくさん出てくるため、かなり苦労してしまうでしょう。

ちなみに、民法が出題範囲となったのは平成16年の試験からなので、過去問のデータが少なく対策しづらい特徴があります。

苦手意識を持たないようにして、丁寧に勉強を進めていきましょう。

足きり制度が存在する

筆記試験の午後の部では足きり制度が存在しており、この点も午後試験の難易度を上げる一因となっています。

具体的には、択一問題と書式問題でそれぞれ基準点が設けられており、片方で基準点をクリアできなかった場合はもう片方は採点すらしてもらえず不合格になってしまうのです。

苦手があると不合格に直結してしまうため、苦手科目を作らないことを心掛けながらどちらもバランスよく得点できるように勉強していきましょう。

問題量に対して試験時間が短い

午後の部は試験時間が2時間30分となっていますが、受験生の中には「時間が全然足らなかった」という意見が多いです。

2時間30分で20問の択一問題・2件の申請書作成・座標値や辺長・面積を求めた上での3つ以上の作図を行う必要があります。

そのため、ゆっくり解いていると時間が足りなくなってしまうため、早く正確に解けるようにしましょう。

日頃の演習から本番のつもりで取り組むことで、本番でも対応できるようになります。

土地家屋調査士を難易度ランキングで比較

土地家屋調査士の難易度比較

土地家屋調査士は他の資格と比べるとどれくらい難しいのでしょうか。また、土地家屋調査士と合わせて取るべき資格はあるのでしょうか。

ここでは他の不動産系資格の難易度や土地家屋調査士との相性を確認していきましょう。

他の不動産関係資格と難易度を比較

土地家屋調査士は不動産鑑定士やマンション管理士と難易度を比較されることが多いです。

不動産鑑定士

不動産鑑定士は、不動産系資格の中で最も難易度が高い資格です。

試験は短答式と論文式に分かれており、短答式の合格率は30%程度、論文式の合格率が14%程度です。

論文式の合格率は土地家屋調査士より高いものの、これは短答式の合格者しか論文式を受験できないため、受験者のレベルが高いことが理由です。

そのため、全体的な合格率は土地家屋調査士よりも圧倒的に低く、司法試験や公認会計士と同じレベルの超難関国家資格と言えるでしょう。

不動産鑑定士は土地や建物の不動産価値を鑑定することが仕事ですが、不動産鑑定士の仕事は景気の判断材料になるほど社会への影響力が大きく責任が重いです。

ただし、その分収入も高くなるため、大きなやりがいを感じられるでしょう。

不動産鑑定士と土地家屋調査士の違いについて、以下の記事でより詳しく解説しています。

マンション管理士

マンション管理士は、マンションなどの集合住宅で住民の快適な暮らしをサポートしています。

試験の合格率は8%程度で土地家屋調査士と同じ程度のレベルとなっていますが、試験は四肢択一のマークシート方式のみなので土地家屋調査士よりも対策はしやすいと言えます。

現在、日本人の約8世帯に1世帯は分譲マンションに住んでいる上、建替えや老朽化が進むとマンション管理士の専門的な知識が求められます。

また、災害対策や高齢者が安心して暮らせる住居作りも求められており、マンション管理士の必要性は今後も高まっていくでしょう。

マンション管理士試験の難易度については以下の記事でまとめています。

土地家屋調査士と一緒にとるべき資格

土地家屋調査士として独立開業を目指す場合は、競合と差別化するためにも以下の資格を持っていると有利になります。

測量士補

測量士補は、測量士の指示に従って計測器等を用いて使って実際の測量を行う仕事を行います。

測量士補で学ぶ内容は土地家屋調査士の試験と重複する部分もあるため、取得しておくと実務にも生かしやすくなります。

前述した通り、測量士補の資格を取得することで土地家屋調査士試験の筆記試験の午前の部が免除され恩恵を受けることができます。

測量士補の難易度はそこまで高くなく、合格率は35%程度で推移しています。

測量士補の難易度を知りたい方は以下の記事をご覧ください。

行政書士

行政書士は官公庁に対して提出する書類の作成や提出代行を行う仕事です。

法律系資格の中では比較的取得がしやすく、合格率は10%程度で推移しています。

また、難易度としては土地家屋調査士と同じ程度と言えるでしょう。

行政書士の勉強で学ぶ内容と土地家屋調査士の出題内容では民法が重複しており、あらかじめ行政書士を取得すると難なく民法の勉強に着手できるでしょう。

行政書士を取得することにより、農地転用などを専門的に扱うなどの差別化ができるようになり、自身の業務の幅を広げることができます。

以下の記事では行政書士試験の難易度を詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

司法書士

司法書士は不動産の登記や会社の登記に関する専門家であり、行政書士よりもかなり難易度が上がります。

合格率は3%程度で推移しており、超難関資格と言えるでしょう。

不動産の登記を代行する上で、「権利部」と「表題部」の違いがありますが土地家屋調査士と得意分野は共通しています。

そのため、司法書士と土地家屋調査士をダブル取得することにより不動産登記のプロフェッショナルとして活躍の幅が大きく広がるでしょう。

競合の土地家屋調査士との差別化を図る上でも、この組み合わせは非常に効果的です。

また、これらの仕事は社会に不可欠な職業であり、需要が無くなることはない強みがあります。

司法書士試験の難易度を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

土地家屋調査士を取得するメリット

土地家屋調査士取得のメリット

難易度の高い土地家屋調査士の資格を苦労してまで手に入れるメリットはあるのでしょうか。

ここでは難関資格である土地家屋調査士を取得した後に得られる恩恵を確認しておきましょう。

活躍の幅が広がっている

2006年1月の行われた不動産登記法の一部改正に伴って、土地家屋調査士も筆界特定制度手続きの代理・筆界調査委員としての活動・弁護士と協力した裁判外紛争解決手続の代理業務ができるようになりました。

このように、活躍の場が広がっていることから着実に自分のスキルを高めることで土地家屋調査士として様々な場面で求められるようになるでしょう。

また、従来の仕事のやり方に縛られずにAIを導入したり機械化を進めて業務を効率化し、サービスの質を高めることも差別化の一つとして考えられます。

「表示に関する登記」は独占業務

土地家屋調査士は、不動産の所有者に義務付けられている「表示に関する登記」に関する独占業務が与えられています。

独占業務があるということは仕事が法律上保護されていることを意味するため、非常に仕事が安定していることを示しています。

また、不動産がこの世に存在する限りは「表示に関する登記」の仕事が無くなることはあり得ないため、需要と将来性も高いと言えるでしょう。

なお、司法書士は不動産登記における「権利に関する登記」に関する独占業務が与えれており、実務上は司法書士と協力することも多いです。

そのため、司法書士と良い関係を築いて人脈を広げておくことで仕事の幅を広げることができます。

需要が安定している

土地家屋調査士の需要は地域差があるものの、安定して高い需要が期待できます。

都市部ではマンションの建設や新築一戸建ての建設が多く行われており、需要が非常に高く1,000万円以上の高収入を狙うこともできます。

ただし、競合も多く競争も激しくなるため、信頼や経験・技術が顧客から求められるでしょう。

都市部から離れた郊外においては人口減少の影響もあり都市部ほどの収入は期待きませんが、不動産のやり取りは絶えずあるため仕事量は安定しています。

建設ラッシュが下火になったり景気によって土地や建物の価値が変動したりしても、土地家屋調査士の需要が大きく影響を受けることは無く安心して働くことができる安心感があるのです。

土地家屋調査士の独学勉強法は?

勉強する子供

土地家屋調査士の難易度は非常に高いため、独学での勉強はおすすめしません。

しかし、独学での攻略法も存在するため今回はその方法を詳しく解説していきます。

まずは民法から勉強する

民法は生活に密着した法律であり、身近な事例に落とし込みやすいです。

民法の概念を理解することで不動産登記法も勉強しやすくなるため、まずは民法から勉強することをおすすめします。

不動産登記法の多くは民法の知識や理解が基になっているため、民法を理解できればその後の勉強もスムーズに進めることができます。

民法は勉強量が多く対策に時間がかかるため、不動産登記法の勉強時間を確保するためにも早めに着手するようにしましょう。

問題は択一式なので一字一句細かい理解をする必要はなく、早い段階で過去問に取り組み対策すると良いでしょう。

電卓・定規・申請書の書き方に慣れる

書式の問題を解くために利用する電卓・定規は使い慣れておくと安心です。

また、申請書も例を繰り返し写すことで、記載方法を体で覚えるレベルまで高めておきましょう。

書式の過去問は問題数が多くないため、1問ずつ丁寧に取り組み失点しないように心がけると良いでしょう。

書式問題は慣れておくことで得点に直結するため、多くの練習を積むようにしてください。

問題演習を繰り返す

試験問題の内、計算問題はパターン化されているので問題演習を繰り返し行うことが効果的な対策です。

過去問は近年の試験問題の方が易しい傾向にあるので、新しい年度から解き始めて昔に遡って解くと良い腕試しになります。

また、過去問を解く際は本番を意識しながら時間を計って解いてみてください。

前述したように「試験時間が足りなかった」という事態にならないためにも、解くスピードを上げつつも正確に解けるように訓練しておきましょう。

土地家屋調査士試験の独学勉強については以下の記事でまとめています。

独学時におすすめのテキストを紹介

独学の際におすすめのテキストとして、「土地家屋調査士受験100講」シリーズをおすすめします。

土地家屋調査士受験100講(I)理論編 改訂5版 (不動産表示登記法と調査士法)
4950円
土地家屋調査士受験100講(I)理論編 改訂5版 (不動産表示登記法と調査士法)
4950円

このシリーズは上記で紹介している理論編がもう1冊と書式編の全3冊で構成されています。

受験に必要な民法とその判例を中心に詳しく解説した1冊となっており、わかりやすい解説で多くの受験生から支持を集めています。

バイブル的参考書として網羅性も高いため、1冊持っておくことで学習時の助けになること間違いなしです。

効率よく合格するなら通信講座

確実に合格を目指したい場合は、独学で頑張るのではなく予備校や通信講座を利用するべきです。

予備校や通信講座を利用した方が合格のノウハウが詰め込まれた教材やカリキュラムを利用することができるため、効率よく勉強することが可能です。

土地家屋調査士試験は多くの知識と技術が求められる上に、市販のテキストでオススメできるものも少ないので、独学での対策が難しいのが実情です。

測量や作図に関しては独学での対応が非常に難しく、プロの指導を受けてコツを教えてもらう必要があります。

分からない問題があってもすぐに質問できるメリットなどもあるため、予備校や通信講座を利用してプロの指導を受けた方が確実に合格に近づくことができます。

おすすめはアガルートの土地家屋調査士講座

通信講座を受けるなら、アガルートの土地家屋調査士講座の受講をおすすめします。

アガルートの講座は、過去に土地家屋調査士試験1位を獲得したこともあるプロの講師によるわかりやすい講義動画が大きな売りとなっており、試験の頻出ポイントや間違えやすいポイントまで丁寧に解説してくれます。

他にもテキストや学習サポートなど、魅力がたくさん詰まった講座となっているので、土地家屋調査士試験対策はこれ1つでばっちりでしょう。

土地家屋調査士の勉強を始めようと思っている方はぜひアガルートの講座をチェックしてみてください!

アガルートの公式サイトはこちら

土地家屋調査士の難易度まとめ

土地家屋調査士試験まとめ

  • 受験資格は設けられていないが、難易度は非常に高い
  • 勉強期間は長期化するため、勉強の計画はしっかりと立てよう
  • 司法書士や行政書士など、ダブルライセンスを実現するとより自分の価値を高めることができる
  • 独学での合格はかなり難しいため、予備校や通信講座の利用がおすすめ

土地家屋調査士試験は合格率が8~10%と、とても難易度が高い試験です。

確実に合格を目指したい場合は、独学で進めるのではなく予備校や通信講座を利用して効率の良い勉強法で進めていきましょう。

取得が難しい分取得できた時のメリットは大きいため、不動産の世界で活躍したいと考えている人は土地家屋調査士の取得を検討してみてはいかがでしょうか?

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