インテリアコーディネーターの合格ラインは?1次・2次試験の目標点や合格率を紹介!

「インテリアコーディネーターの合格ラインってどのくらい?」

試験の合格ラインは難易度をはかる目安にもなるため、気になる人が多いのではないでしょうか。

ここでは、インテリアコーディネーター試験の合格ラインについて、公式情報から一般に言われている数値感まで解説します!

試験の合格率や勉強時間の目安も紹介していますので、インテリアコーディネーターの受験を考えている人はぜひ参考にしてください!

インテリアコーディネーターの合格ラインをざっくり説明すると

  • 合格ラインは公表されていない
  • 受験者の肌感覚及び資格学校の見解では、合格点は7割前後とされている
  • 近年の試験全体の合格率は23%前後
  • 合格ラインが公表されていないことや、試験範囲が広いことなどが合格率の低い要因と考えられる

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インテリアコーディネーター試験の合格ライン

テストを受ける人たち ここまでインテリアコーディネーターは合格率が低く、比較的難易度が高い試験であることを解説してきました。ここからは、合格率が低い理由について見ていきましょう。

合格ラインは公表されていない

インテリアコーディネーター試験の合格ラインは非公表です。公表されているのは試験範囲と審査基準のみで、公式ホームページに過去問が1回分掲載されていますが、解答や解説はなく、配点も書かれていません。

試験は一般的に、出題に傾向があり合格ラインがはっきりしているものの方が、重要視する部分とある程度にする部分に分けられるため、対策が立てやすいです。

インテリアコーディネーター試験は公表されている内容が少ないことから、勉強する分野を絞りにくく、包括的に対策しなくてはならないため、難易度が上がっているといえるでしょう。

合格ラインの目安は存在

インテリアコーディネーター試験の正式な合格率は公表されていませんが、1次試験は70~75%の正答、2次試験は70%以上の得点が合格の目安とされています。

模擬試験問題に挑戦したときの目安にもなるため、頭に入れておくとよいでしょう。

1点が明暗を分けることもあるため、試験当日は見直しを忘れずに行いましょう。

また、時間管理も忘れずに行うようにしましょう。

1次試験は暗記量が多い

1次の学科試験の試験範囲は、インテリアの歴史から、建築構造、法律や室内環境・住宅設備に関することなど、多岐に渡ります。試験範囲が広く、暗記量が多いのが特徴です。

専門用語が多いため、なかなか頭に入っていかず苦戦する人も多いです。領域が広いため、範囲によって得手不得手がどうしてもできやすく、苦手な範囲で大きく点を落としてしまうこともあります。

覚えなくてはならない範囲が広く、インテリアについての総合的な知識が必要なことが、難易度を上げている要因だと考えられます。

2次試験は製図が特に難しい

2次試験では、プレゼンテーションと論文が出題されます。また、プレゼンテーションでは、設問に合わせた製図の作成を行います。製図には専門知識が必要不可欠であり、すぐに身に着けられるスキルではありません。

製図対策には、多くの問題を解き、繰り返し練習していくことが大切でしょう。繰り返し作成する中で、実践的な能力が身につき、合格に繋がります。勉強に時間がかかることが多く、難易度が高い要因になっています。

また製図の練習だけでなく、別途論文対策もしなくてはならないことも、合格率が低くなっている理由だと考えられます。

インテリアコーディネーターの合格率は24%前後で推移

参照:公益社団法人インテリア産業協会「試験結果」

インテリアコーディネーターは、公益社団法人インテリア産業協会が実施している、民間資格です。1次の学科試験と2次のプレゼンテーション・論文試験の両方をクリアして初めて合格となります。

上のグラフは1次試験と2次試験を合わせた合格率の推移を示したものです。

グラフを見ると、近年の合格率は24%付近であることがわかります。年によって合格率に大きな変化はなく、比較的低い合格率で推移しています。このことから、難易度が高く、毎年苦戦している人が多い試験だと言えるでしょう。

1次試験と2次試験を分けた合格率も公表されているため、詳しく見ていきましょう。

1次試験の合格率

参照:公益社団法人インテリア産業協会「試験結果」

2022年度の1次試験合格率は、34.2%です。この数字からカラーコーディネーターは1次試験の時点で難易度が高く、合格率の低い試験だと言えるでしょう。

合格率が低い理由としては、

  • 試験範囲が広い
  • 専門用語が豊富

なことが挙げられます。多くの事柄を覚えるため、しっかり勉強しなくてはならず、クリアできる人が限られています。

ただ、難易度が高い試験は取得者が限られるため、価値が上がるという良い側面もあります。

2次試験の合格率

参照:公益社団法人インテリア産業協会「試験結果」

インテリアコーディネーター2次試験の2022年合格率は57.8%です。特段低い合格率ではなく、多くの人が1次試験でふるい落とされていることが分かります。

合格率が高いのは、1度1次試験に合格すると、1次試験が3年間免除されるため、複数回チャレンジしている人がいることも考えられます。

このことから、まずは1次試験を合格し、2次試験に挑めるよう対策を行っていくのが重要だと言えるでしょう。

他のインテリア系資格の合格率との比較

どのインテリア系資格を取ろうか迷っている人もいるでしょう。

インテリアコーディネータと他のインテイリア系資格の合格率を比較すると以下のようになります。1次試験と2次試験が行われるものについては、試験全体の合格率を記載しています。

資格 合格率
インテリアコーディネーター 24.5%
インテリアプランナー 23.5%
キッチンスペシャリスト 31.6%
マンションリフォームマネージャー 31.1%

インテリアコーディネーターの合格率が一番低いことが分かります。ただ、大きな差はなく、インテイリア系の資格は全体的に低い合格率になっています。

インテリアコーディネーター試験の難易度について別記事でより詳しく解説しています。

種類別の合格者数をチェック

黒板にはてな 性別や年代別、地域別の合格者数を見ていきましょう。

女性合格者のほうが多い

参照:公益社団法人インテリア産業協会「試験結果」

合格者数を男女で比較すると、女性の方が多いという結果になっています。2019年度でいえば、合格者の80%以上が女性です。実は合格率の低い資格において、女性の方が合格率が高いというケースは稀です。

インテリアコーディネーターは女性からの人気が高い資格であり、意欲的に勉強に取り組んでいる女性が多いことが伺えます。

40代以前の合格者が多数を占める

参照:公益社団法人インテリア産業協会「試験結果」

上のグラフは2022年インテリアコーディネータ試験合格者の年齢別割合を示しています。

インテリアコーディネーターは40歳未満の合格者が過半数を占めています。若年層の合格者が多く、若い世代からも人気のある資格と言えるでしょう。

30代の合格者が顕著ですが、24歳以下の合格者も比較的多いです。経験が浅くても努力次第で合格が期待できることが伺えます。

また50歳以上の合格者もおり、幅広い年代に支持されていることが分かります。

関東甲信越地方の合格者が多い

インテリアコーディネーター試験は地域別の合格者数も公表されています。2022年度の試験で合格者が多かった地域トップ3は、関東甲信越地方の992人、関西の413人、中部の245人でした。

人口や資格が活用できる就業場所の多寡が関係していると考えられます。

2023年度の試験は、北海道・岩手県・宮城県・群馬県・東京都・愛知県・石川県・大阪府・広島県・香川県・福岡県・沖縄県で実施が予定されています。三大都市以外にも会場が用意されているため、比較的受けやすい試験です。

参照:公益社団法人インテリア産業協会「試験結果」

目安の勉強時間と対策法は?

ペンと問題 インテリアコーディネーターは、合格が難しい資格です。ここからは、試験対策について解説していきます。

最低300時間の勉強時間が必要

勉強を始める上で、合格に必要な勉強時間の目安が気になる人も多いでしょう。個人差が大きいためあくまで目安ですが、基礎知識があまりない場合、300時間以上の勉強が必要となる人が多いです。

試験別に見ると少なくとも、1次試験対策に200時間、2次試験対策に100時間程度かかります。またこれ以上の時間がかかったという人も多いです。

1日の勉強時間を1~2時間とすると、約5~10ヵ月かかることになります。試験範囲が広く、覚えなくてはいけないことがたくさんある、資格取得までに時間がかかる資格だと言えるでしょう。

以下の記事ではインテリアコーディネーター試験の勉強時間について徹底解説しています。

モチベーションの維持は大きな課題

勉強期間が長いため、モチベーションの維持が大きな問題となってきます。参考書を買ったはいいものの、途中で断念してしまう人も少なくありません

特に独学の場合は、相談相手や励まし合う仲間がいないため、リタイアしがちです。勉強方法を自分で決めるため、苦手な範囲から逃げてしまうこともあるでしょう。

短期的な目標を立てるなど、モチベーションが維持できるような工夫をしましょう。また合格には総合的に勉強が必要なことを頭に入れておきましょう。

また、適切な休息を取ることも大切です。一歩ずつ目標に向かって進んでいきましょう。

各試験の対策法

インテリアコーディネーター試験に合格するためには、1次試験と2次試験でそれぞれ適切な対策を取ることが求められます。

ここでは試験ごとに対策法を解説していきます。

1次試験はとにかく覚えること

1次試験合格には、暗記が欠かせません。まずは、問題を解くのに必要な知識を記憶するため、テキストを読みましょう。1度ですべてを覚えるつもりで細かく読むのではなく、1度に時間をかけず繰り返し読んでいくのがおすすめです。

一通りテキストを読んだら、過去問を解いていきましょう。問題を解くことで、苦手な箇所や理解できていない箇所を見つけることができます。出来なかった部分は復習し、次に繋げます。

過去問は少なくとも5~7年分チャレンジしておくのがおすすめです。多くの問題を解くことで、実践力が身につきます。また何回かは試験本番同様の形式で行うと、当日落ち着いて試験に臨みやすくなるでしょう。

二次試験は製図試験を重視

2次試験の試験範囲は、プレゼンテーションと論文です。2次試験で特に重要なのは、プレゼンテーションで問われる製図の対策です。

勉強法としては、テキストを参考に、図面をまねて書くことが有効でしょう。繰り返し正しい図面を書くことで、コツを掴むことができます。

文章を書くことが苦手でない場合、論文対策はそこまで時間をかけなくてもよいでしょう。テキストを参考に問題を解き、どんな出題があるのか把握しておきましょう。

文章を書くのが得意ではない場合は、論文の書き方を学んでおくとスムーズに解けるようになります。

インテリアコーディネーター試験のおすすめ勉強法が気になった方は下の記事を参照してください。

通信講座での学習がおすすめ

合格率の低いインテリアコーディネータの試験を突破するためには、独学ではなく通信講座を用いて効率的に勉強するのが圧倒的におすすめです

通信講座を受講することで、クオリティの高い教材を手に入れられるだけでなく、合格までのスケジュール管理やモチベーション維持にも役立つでしょう。

特に業界最大手であるユーキャンの通信講座であれば、分かりやすいテキストで初学者の方でもつまずくことなく知識を身に付けることができるでしょう。

さらにユーキャンは製図試験対策用の解説動画や添削指導も充実しているので、2次試験対策もバッチリです。

多くの合格者を輩出している大人気講座なので、ぜひこの機会にチェックされてみてはいかがでしょうか。

試験は年1回

スケジュールと女性

インテリアコーディネーター試験は、年1回開催されます。開催回数が多い試験ではないため、スケジュール調整も重要です。

1次試験はCBT方式で開催

例年1次試験は10月に開催されていましたが、2023年度からCBT方式での実施に移行することになりました。

2023年度の試験日は9月15日(金曜日)から10月15日(日曜日)の中から希望日を1日選択します。

闇雲に進めるのではなく、今年度か来年度の本番に合わせて、スケジュールを立てながら勉強していくとよいでしょう

2次試験は12月予定

2023年度の2次試験は、12月3日(日曜日)に予定されています。

2次試験の申込は合格後に行うのではなく、1次試験の申込時に、

  • 1次試験だけ受ける
  • 1次試験と、合格した場合は2次試験も受ける

のいずれかを選ぶ方式です。料金も異なります。

試験勉強にも影響してくるため、知っておきましょう。

インテリアコーディネーターの合格率まとめ

インテリアコーディネーターの合格率まとめ

  • 近年の試験全体の合格率は24%付近
  • 2022年度の1次試験の合格率は34.2%、2次試験の合格率は57.8%
  • 1度1次試験を突破すれば3年間1次試験が免除される

ここまでインテリアコーディネーター試験の合格率について、解説してきました。インテリアコーディネーター試験は、決して簡単なものではなく、多くの人が不合格になっていることが分かります。

ただ、若年層の合格者も多く、経験が浅くても努力すれば合格できる試験でもあります。また試験範囲が広いため、試験対策をしていくうちに豊富な知識が得られるでしょう。

勉強期間が長いため、モチベーションの維持が肝心です。ぜひ、効率の良い勉強法を取り入れて、資格取得にチャレンジしてみてください。

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