インテリアコーディネーターは独学で受かる?勉強法からおすすめ参考書まで解説!
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「インテリアコーディネーターは、独学でも合格できるの?」
「インテリアコーディネーターのおすすめの勉強法や参考書を知りたい!」
このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?
インテリアコーディネーターは、その名の通りインテリアなどをコーディネートして快適な住環境の提供を行っています。
高い美的センスを持っている人は、ぜひ取得を目指すと良いでしょう。
こちらの記事では、インテリアコーディネーターは独学で取得することが可能か、またどれくらいの勉強時間が必要なのかを分かりやすく解説します!
インテリアコーディネーターの独学についてざっくり説明すると
- 独学でも合格することは可能だが、難易度は高い
- 初学者の場合、必要な勉強時間は300時間が目安となる
- 独学のメリットとデメリットをしっかりと理解すると良い
- スケジュール管理とモチベーションの維持も重要な要素
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インテリアコーディネーター試験は独学合格可能?
インテリアコーディネーターの合格率は2021年試験では23.5%という結果でした。
4人に1人程度しか合格できていないため、難易度の高い試験と言えるでしょう。
しかし、一次試験はマークシート方式で行われるため、対策はしやすい試験です。
出題の内容や重要論点を大まかに掴み、試験の流れを把握することで自然と得点できるようになるでしょう。
また、二次試験に関しても製図試験や論文試験が出されるため難易度は高いですが、しっかりと対策をすれば次第に慣れていきます。
過去問を解いて、制限時間内に図面と論文を完成させる練習を重ねておくことで、自然と実力が身に着いていきます。
これらを総合的に判断すると、インテリアコーディネーターに独学で合格することも可能な資格と言えるでしょう。
合格率が低い理由
インテリアコーディネーターの一次試験と二次試験を総合した合格率は、以下の表のようになっています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2015 | 9,154人 | 2,063人 | 22.5% |
2016 | 8,589人 | 2,055人 | 23.9% |
2017 | 8,569人 | 1,931人 | 22.5% |
2018 | 8,966人 | 2,135人 | 23.8% |
2019 | 7,561人 | 1,896人 | 25.1% |
2020 | 8,468人 | 2,045人 | 24.1% |
2021 | 9,935人 | 2,334人 | 23.5% |
試験の特徴として、一次試験は試験範囲が広く専門用語が多く用いられる点が挙げられます。
また、二次試験では分かりやすい製図とプレゼンテーションを行うことが求められる点が、合格率が低い要因として挙げられます。
また、合格ラインに関しては明確に定まっているわけではありません。
しかし、概ね1次試験では70~75%、2次試験では課題の7割程度をクリアすることができれば合格と言われています。
このように、高い合格基準も試験の難易度を引き上げている理由の一つと言えるでしょう。
インテリアコーディネーターの合格率について以下の記事で詳しく記載しています。ぜひご覧ください。
初心者の目安勉強時間は300時間
インテリアに関して初学者の場合は、合格までに最低でも300時間程度の勉強時間が必要になります。
勉強時間の配分としては、1次試験対策が200時間、2次試験対策が100時間となるイメージです。
ただし、この300時間という数字は最低限の時間であるため、仕事の都合や勉強の進み具合によってはさらに長引く可能性はあります。
勉強期間としては、1日1~2時間程度の勉強をこなすと仮定した場合、5か月~10か月程度はかかるでしょう。
このように長期間に渡る勉強が必要になる理由としては、試験範囲がとても広く暗記量が多いことが挙げられます。
特に、初学者にとっては分からづらい専門用語などが出てくるため、序盤はじっくりと時間をかけてインプットを行うと良いでしょう。
インテリアコーディネーターの勉強時間に関してより知りたい方は以下の記事をご覧ください。
独学で勉強するメリット
自分のペースで勉強を進められる
自分のペースで勉強を進めることができる点は、独学の大きなメリットです。
独学は予備校とは異なり予めカリキュラムなどは組まれていないため、スケジュールに追われることなく自分のペースで勉強を進めることができます。
特に、仕事が忙しく急に予定が入ったりする人は、空いた時間や隙間時間などをうまく活用する勉強法がおすすめです。
勉強の進め方に柔軟性を持たせることで自分にとってやりやすい勉強法を確立することができるため、独学慣れしている人にとっては独学の方が効率的ということもあります。
重点的に勉強できない苦手分野に時間を割いたり、逆に得意な部分は軽く済ませるなど勉強にメリハリをつけることができるでしょう。
勉強のための費用が安い
独学の最大のメリットは、なんと言っても予備校などと比べると勉強の費用が圧倒的に安く済むことです。
参考書や必要な本の書籍代や受験料などに出費することはありますが、それでもトータルで見ると予備校や通信講座と比べると圧倒的に安い費用で済みます。
また、予備校などを利用すると受講料だけでなく交通費や設備費なども負担しなければならないため、想像以上に出費が嵩んでしまいます。
「とにかく安く合格を目指したい!」と考えている人は、まずは独学で挑むことから考えると良いでしょう。
独学で試験に挑むデメリットも理解しよう
スケジュール管理がしづらい
独学だとカリキュラムが組まれているわけではないので、自分でスケジュールを立てなければなりません。
自分で何となく勉強スケジュールを立てると、実現不可能な日程を組んでいたり問題演習の量が不足してしまうことがあります。
その結果、試験を受ける前から絶望的な状況に陥ってしまうことも少なくありません。
特に、インテリアコーディネーターは試験範囲が広いため、幅広い分野に対応できる勉強スケジュールを立てる必要があります。
スケジュールを立てる段階で間違えてしまうと、インプットの量も足りず試験本番までに出題範囲を網羅できない可能性もあります。
このように、スケジュール管理で苦労する点は、独学のデメリットと言えます。
モチベーションを保ちづらい
インテリアコーディネーターに合格するためには、300時間以上の勉強が必要とされています。
試験範囲も非常に広いことから、勉強期間も長期化することを覚悟しましょう。
その中で、かなり先の試験を見据えて勉強のモチベーションを保つのは難しく、挫折しないように気を付ける必要があります。
また、予備校などの利用者とは違って目標を共有する勉強仲間がおらず、競争や情報の共有をするのが難しい点も孤独を深めてしまいモチベーションを失いやすい要因の一つとなっています。
わからないところを放置しやすい
インテリアコーディネーターは専門的な用語も多く出題されるので、用語を理解する段階で壁にぶつかってしまうこともあります。
独学の場合、分からない用語が出てきてもその都度教えてくれる講師がいないため、疑問が出てきたら自分で逐一解決していかなければなりません。
しかし、勉強のコツを分かっていない多くの人は、分からない問題などが出てきたときに後回しにしてしまう傾向があります。
分からない問題を放置すると疑問が積み上がってしまい、挫折の一因にもなるため気を付けましょう。
分からない問題が出てきても放置せず、面倒でもその都度解決していかなければ合格は難しいでしょう。
独学をおすすめする人
インテリア系資格を取得している人
すでにインテリアデザイナーやインテリアプランナーなどのインテリア系資格を取得している人は、インテリアに関する知識が既に身に着いています。
そのため、インテリアコーディネーターも独学で取得できる可能性は高いです。
このように、関連資格を取得していると基本的な知識が身に着いた状態で勉強に着手できる強みがあります。
その結果、理解が早まり初学者よりも圧倒的に有利になるのです。
他の試験を独学で突破したことがある人
他の資格試験に独学で合格した経験のある人は、勉強することに慣れていることが多く、インテリアコーディネーター試験にも独学で対応できる可能性が高いです。
具体的には、どのくらいのペースでインプットを進めれば良いか、こなすべき過去問題はどれくらいの量なのかを感覚的に理解できている人が多いです。
また、このような勉強のノウハウだけでなく、試験直前期の焦りなど精神的な面での経験もしているため、独学のハードルはかなり下がっていると言えます。
また、資格試験のみならず大学受験などでも自力だけで合格したという経験がある人も、独学に向いていると言えるでしょう。
このように、勉強に慣れている人や独学経験がある人は、難易度が高いインテリアコーディネータ試験にも独学で挑む価値があります。
独学の勉強時におすすめの参考書
独学で勉強を進めていく際には、まず参考書を揃える必要があります。
参考書選びは慎重に行うべきで、わかりやすいテキストや参考書を使うことで、効率よく学力を上げることができます。
こちらのトピックでは、1次試験と2次試験対策でおすすめの参考書をそれぞれ解説していきます。
1次試験のおすすめ参考書
まず、1次試験でおすすめの参考書は 「インテリアコーディネーター 1次試験合格教本 上・下巻」 です。
この参考書は、毎年多くの受験生が活用しているメジャーな教材です。
初学者にも分かりやすいように多くの図表を用いており、またカラー教材も導入しています。
解説も非常に丁寧で分かりやすいと評判であるため、この教材を使えば大きく躓くことは無いでしょう。
上下を合わせて使うことで、1次試験の対策はほとんど完璧に仕上げることができます。
2次試験のおすすめ参考書
次に、2次試験でおすすめの参考書は 「インテリアコーディネーター資格試験 はじめてのインテリア製図 合格する図面の書き方」 です。
この参考書は二次試験で出題される製図の問題を徹底的に対策することができます。
未経験者でもわかりやすく取り組めるように、解説が非常に充実しているため効率よく対策できるでしょう。
製図に関する基本知識から試験で実際に使える描き方まで幅広く学べるため、製図の参考書選びに迷ったらこの参考書を選ぶと良いでしょう。
また、論文を勉強する際のおすすめ参考書は 「インテリアコーディネーター2次試験 一番わかりやすい合格論文入門」 です。
この参考書で、2次試験対策でついつい手を抜きがちな論文の対策をすることができます。
原稿用紙の使い方などの基本的な内容から書き方の手順まで、詳しく解説されている点が特徴です。
論文に書き慣れていない人は、この参考書を準備しておけば基本から学ぶことができます。
また、過去問題の中から6課題をピックアップして16通りの添削例を収録しているため、書き方のパターンを増やすこともできるでしょう。
テキスト選びの際に知っておきたいポイント
テキストを選ぶ際には、自分の学力レベルや事前知識に合ったものを選ぶ必要があります。
例えば、初学者の場合でいきなり難しい参考書を使うと、専門用語などの言葉のニュアンスを全く理解できない危険があるため、自信がない場合は無理をせずに簡単な参考書を使うべきです。
また、自分のレベルに合っているかを確認するだけでなく、分かりやすい参考書かどうかも併せてチェックしておくことも大切です。
わかりづらいテキストを選んでしまうと効率の悪い勉強になってしまいモチベーションも損なわれてしまうため、テキスト選びは慎重に行いましょう。
最新版を選ぶ
テキストを購入する際は、必ず最新版のものを選びましょう。
受験者の中にはテキスト代を節約するために古本屋などで数年前のテキストを使う人がいますが、これは良くありません。
最新版のテキストはこれまでの試験データを踏まえて改良が重ねられており、最新の内容を学ぶことができます。
また、最新の出題傾向も踏まえた内容となっているため、万全の試験対策を行うためには最新版のテキストは欠かせません。
シリーズは統一する
資格試験の勉強をする際には、できるだけ同じシリーズの教材で統一するようにしましょう。
違うシリーズのテキストを買ってしまうと、せっかく学んだ内容に重複や漏れが生まれてしまう恐れがあります。
また、それぞれの教材で説明の仕方が違うことで混乱してしまい、インプットをやり直さなければならない必要性も出てきます。
勉強のリズムを掴んで効率よく勉強していくためにも、同じシリーズの教材を使うようにしましょう。
独学時におすすめの勉強法
試験日までのスケジュールを立てる
インテリアコーディネーター試験は毎年10月に実施されています。
試験日から逆算して必要な勉強期間を考えて、効率の良い勉強スケジュールを立てていくことが大切です。
スケジュールを立てる際には、必ず試験範囲を余裕を持って終わらせられるように心掛けましょう。
その理由は、途中で突発的な予定などが入ったりして勉強スケジュールがズレてしまっても、計画を修正できるようにするためです。
余裕が無いスケジュールだと少しスケジュールがズレただけで挽回することが不可能になってしまうため、できるだけゆとりを持ったスケジュールを立てることを意識しましょう。
1次試験は必要項目を確実に暗記
1次試験は試験範囲が広く暗記しなければならない箇所が多いため、まずは知識のインプットを丁寧に行うことが最優先です。
具体的には、テキストを一通り読んで基本的な知識を仕入れた後に、過去問で演習を繰り返していくと良いでしょう。
インプットの過程ですべてを完璧に覚える必要はなく、インプットとアウトプットをバランス良く行うことを意識しましょう。
インプットは流れを大まかに把握
1次試験はマークシート方式であるため、対策は難しくありません。
重要単語の意味をしっかりと覚えたり、頻出ポイントの暗記や内容理解をすることが大切です。
手順としては、まずは参考書を一通り読むことからスタートします。
参考書を読む際はできるだけ時間をかけないで読むことを意識し、何度も読むようにしましょう。
序盤は理解できなくても、何度も読み直す内に徐々に理解できるようになります。
勉強を効率化するために、1周目で分からなかった部分に関してはマーカーなどでチェックを入れておき、2周目以降で重点的に理解するようにすると良いでしょう。
アウトプットは過去問を中心に行う
インプットが済んだら、過去問などを使ってアウトプットをこなしていくことが大切です。
アウトプットは本番に向けた練習という意味だけでなく、苦手な分野や問題を把握して次回以降に生かしていくという目的も含んでいます。
こなすべき過去問の量としては、5~7年分の量は解くようにしましょう。
また、一度解くだけでなく何度も解き直すことも大切です。
これにより、出題の傾向や重要論点を把握できるようになり、本番に向けた対応力が磨かれていきます。
また、間違えた問題はしっかりと見直して、インプットの段階から復習することで着実に知識が定着します。
アウトプットの効果を最大限にするためにも、何度も繰り返し解いて間違えた問題はしっかりと見直すことを心掛けましょう。
2次試験は難易度が上がるので入念な対策が必要
2次試験は論文と製図のプレゼンテーションが行われますが、特に製図を中心に勉強することが大切です。
対策としては、テキストを読みながら図面を真似て書いてみることが有効です。
また、論文はテキストを基に問題を解いてみて、どのような要素が求められるかを把握することを意識しましょう。
文章や論文を書くことに慣れていない人や苦手意識がある人は、模範解答を読むなどして正しい書き方を身に着けるようにしましょう。
何度も模範解答を読み、実際に書いていくことで自然と論文対策は仕上がっていきます。
インテリアコーディネーター試験の勉強方法をもっと深く知りたい方は以下の記事をご覧ください。
インテリアコーディネーター資格を取るメリットは?
就職・転職で有利に
インテリアコーディネーターは、無資格者でもなることができる職業です。
そのため、インテリアコーディネーターの資格を持っていることで無資格者よりも顧客から信頼を得ることができ、差をつけることができます。
また、即戦力を求めている企業や資格保有者を優遇している求人も数多く出ているので、就職や転職の際に非常に有利に働くでしょう。
資格を持っていることで自分の見識の高さを証明できるため、選考の際にプラス評価をしてもらえるのは間違いありません。
顧客に安心感を届けられる
近年では、建築技術の発展などの効果もあり住空間にこだわりを持つ人も増えてきています。
それに伴って、能力の高いインテリアコーディネーターが求められる場面が増えてきているため、今後の活躍できるフィールドは広いでしょう。
顧客に対して様々な提案をする際には、資格を保有していることで高い知識や能力を持っていることをアピールできるため、顧客に安心と信頼を与えることができます。
自分自身の知識が広がる
インテリアコーディネーターの勉強を通して、インテリアに関する様々な知識を学ぶことができます。
当然のことながら、試験に合格するためには自分が興味のない分野でも勉強しなければなりません。
その結果として、これまでは触れてこなかったような幅広い知識まで身に着けることができるため、自分自身の見識を広げることができます。
自分の見識を高めて資格を取得することが大きな自信になり、顧客に対して様々な提案をするときに自信をもって対応できるようになります。
これにより、相手に安心感を与えて仕事によりやりがいを感じることができるようになるでしょう。
人脈拡大にも役立つ
インテリアコーディネーターの資格を取得すると、社団法人インテリア産業協会のセミナーなどの情報を得ることができます。
このようなセミナーに参加することで、勉強になるだけでなく多くの人と交流を深めることができるでしょう。
人脈を築くと、さまざまな情報交ができるようになりスキルアッにつなげることができます。
人脈を広げることでより自分の見識や能力を高めることに繋がるため、将来的な独立を考えている人にとっては大きな財産となるでしょう。
独学と通信講座はどっちがおすすめか
取得難易度の低い試験やマークシート型だけで行われる試験のように、独学でも対策のしやすいテストであれば、わざわざ通信講座を利用するまでもないでしょう。
一方で、インテリアコーディネーター試験に関しては、合格率が低いことや製図試験等の対策が必要になるので、基本的には通信講座を用いて勉強するのが圧倒的におすすめです。
実際、非常に多くの合格者が通信講座を使った対策をしているので、特に独学に対してこだわりがないのであれば、講座受講をメインで考えるのが得策でしょう。
インテリアコーディネーターの通信講座を選ぶなら
通信講座をお探しの方に特におすすめなのが、ユーキャンのインテリアコーティネーター講座です。
ユーキャンは初学者にも分かりやすい教材と解答作成力が身に付く添削指導が強みであり、受講生からも高い評判を集めています。
育児をしながら・働きながらでも合格できるという口コミも多く、大変人気の講座となっているので、ぜひこの機会にチェックされてみてはいかがでしょうか。
インテリアコーディネーターの独学まとめ
インテリアコーディネーターの独学まとめ
- 出題範囲がかなり広いため、効率の良い勉強法を意識しよう
- 使うテキストは同じシリーズに統一すると勉強効率が上がる
- 1次試験の対策は容易だが、2次試験は難易度が上がるため入念に対策が必要
- 自分が本当に独学に向いているか、冷静に分析しよう
インテリアコーディネーターは難しい試験ではありますが、独学で太刀打ちできないほどのレベルではありません。
勉強スケジュールをしっかりと立てて、勉強のモチベーションを維持できれば合格は見えてきます。
また、インプットとアウトプットのバランスを意識して効率の良い勉強を意識することも重要です。
インプットコーディネーターは取得することで様々なメリットがあるので、興味がある人はぜひ資格の取得を目指してみてください!