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社労士試験の平均受験回数は?何度も不合格にならないためには

更新日時 2019.07.19

「社労士資格の取得を考えているけど、合格までの平均受験回数はどれくらいなのかな?」

「なかなか合格出来ないけど、他の人は何回くらいで合格してるのかな?」

社労士試験の受験生なら誰でも一度はこんな疑問を持つのではないでしょうか?この記事では、平均受験回数から分かる社労士試験の魅力や合格率について分析。そこから分かる「社労士」という資格の魅力を解説します。

この記事を読めば、多くの人が社労士試験を諦めず受け続ける理由が分かるはずです!

社労士の受験回数についてざっくり説明すると
  • 受験回数は1~2回と6~8回に集中している
  • ポイントを抑えれば短期合格は可能
  • 一発合格できる人の共通点は「素直さ」

社労士試験の平均受験回数は4回前後

時計 残念ながら受験回数の正確なデータとして発表されていませんが、社労士試験の合格までの平均受験回数は4回程度といわれています

しかし、これは4回で合格する人が一番多いということではありません

社労士試験では1~3回で合格する人と5回以上受験してようやく合格する人の2種類に人が集中しています。その結果、平均としては4回前後という数字となるわけです。

もちろん、中には一発合格する人もいれば、諦めず粘り続けて10年という人もいます。

年代によっても回数が違っている

実は、年代によっても平均受験回数は違っています。2014年までは、2回から3回までの人が多数派でした。

しかし、2015年から2016年あたりから、問題が一気に難化し、合格率も下がりました。それに伴い受験回数も7回から9回の人が増えたという実情があります。

これからは回数が少なく合格出来るチャンス?

一旦下がった合格率ですが、2017年以降は回復傾向にあり、平均水準に戻ってきています

つまり、今後はまた以前のように、2回から3回ほどで合格する事の出来る人が多数派になると予想されます。

社労士は何回も受験する価値はあるの?

就職や転職に有利になる

社労士の資格を持っていれば、まず「社会保険労務士事務所」への就職が有利になることは間違いないです。ここで、経験を積んだのちに、社労士として開業するというやり方もあります。あとは、法律事務所でも、労災等の相談や指導を行うことが出来るため有利になります。

他に、有利になるであろう就職先としては、一般企業の人事部や総務部も挙げられます。この理由は、外部の社労士に頼る必要がなくなるため、コストカットの面からも優遇されるからです。

平均年収が高い

社労士の平均年収は、500万から700万といわれています。日本人の平均年収が420万円くらいなので、社労士の年収は平均より高めということになります。

ただ、社労士には、企業に雇われている「勤務社労士」と、開業してフリーで活動している「開業労務士」の2つがあります。勤務労務士の場合は、給料に資格手当が1万円から3万円程度プラスされるのが一般的です。

一方で開業している社労士は、社会保険労務の手続きから、給与計算、書類作成の代行などの独占業務を1人で行います。開業の場合、年収1,000万円を稼いでいる人もいます。両者には差がありますが、つまりは働き方次第で高い年収も期待出来るということです。

独立開業することが出来る

社労士は、独立開業することが出来ます。 フリーの社労士になると、自分次第で収入もさらに上を狙えるかもしれません。

開業した場合に社労士は、行政書士などと比べて安定して稼ぐことが出来るという魅力があります会社との顧問契約や給与計算は継続的な仕事です。更には、それに伴って就業規則の作成や変更、助成金の申請などの業務も加わってくるため、安定的に仕事が発生してきます。

開業して稼げるかどうかは、いかにして仕事を掴めるかが重要になりますが、一度会社との契約が出来れば仕事は定期的に入ってくることになります。

社労士資格を取得するメリットについて更に知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

社労士試験の合格率と合格基準点

分析

基準点

社労士試験の問題は、選択式と択一式の2種類があります。選択式とは、穴埋め問題、択一式は、5つの文章の中から正しいもの(誤っているもの)を選択する問題のことです。

社労士試験の合格基準点は、この「選択式」と「択一式」それぞれの総得点と各科目ごとの最低合格点が設定されています。

社労士試験の合格基準

選択式試験の合格基準点

  • 総得点24点以上/各問1点40点満点

  • 各科目3点以上/一科目5点満点 (ただし、雇用保険法・健康保険法は3点以上)

択一式試験の合格基準点

  • 総得点45点以上/各問1点70点満点

  • 各科目4点以上/1科目10点満点 (ただし厚生年金保険法は3点以上)

この基準の点数は、平均点などを考慮して若干変動します。

過去5年の選択式と択一式の合格点
年度 選択式 択一式
平成30年度 総得点23点 総得点45点
平成29年度 総得点24点 総得点45点
平成28年度 総得点23点 総得点42点
平成27年度 総得点21点 総得点45点
平成26年度 総得点26点 総得点45点
平成25年度 総得点21点 総得点46点

(科目ごとの点数は、ここでは省略します。)

合格率

ここでは、ここ数年の合格率と合格者の年齢別の内訳を分析しました。

合格率(全体)
年度 受験者数 合格者数 合格率
H30年度 38,427 2,413 6.3%
H29年度 38,685 2,613 6.8%
H28年度 39,972 1,770 4.4%
H27年度 40,712 1,051 2.6%
H26年度 44,546 4,156 9.3%
H25年度 49,292 2,666 5.4%
合格者の年代別内訳
年度 20代 30代 40代 50代 60代~
H30年度 9.2% 29.5% 32.8% 19.2% 9.3%
H29年度 10% 30.7% 31.2% 19.6% 8.5%
H28年度 9.1% 31.4% 32.3% 18.8% 8.4%
H27年度 9.6% 32.5% 30.9% 18% 9%
H26年度 11.1% 35.8% 28.5% 17.9% 6.7%
H25年度 11.8% 40.7% 28.5% 13.3% 5.7%

合格率は年度によって多少のバラつきはあるものの、5%から10%で推移しています。合格者数は、30代40代の方が約6割を占めており、7割近い年度もあります

30代から40代の人は、転職や開業を考える人が多いことや、企業の中で管理職を目指すうえで社労士という資格が魅力的であることから取得する人が多くなっていることが理由として挙げられます。

とはいえ20代や、50代以降の年代も毎年一定数受験しているということから、社労士という資格は幅広い年齢層から人気があるということが伺えます。

社労士試験の合格率が低い理由

analysis 社労士試験は、一回で合格出来る人は少なく複数回受験している人がほとんです。この理由としては、先ほど記述したように合格率が非常に低くなっていることが挙げられますが、合格率が低くなっている理由はなぜなのでしょうか。

本当に合格率くらい難しい内容なの?

社労士試験は、確かに勉強しなければならない範囲は広いです。しかし、社労士試験合格のために必要な勉強時間は800時間から1000時間と言われており、きちんと勉強すれば1年程度で終えることの出来る勉強量です。

他の資格と比較しても、司法書士で3000時間以上、税理士2000時間以上とされていることから、合格率ほど難しくない資格であると考えられます。

1点の差が大きい

社労士試験の合格基準には、選択式と択一式の問題それぞれに総合点と科目別の合格点があります。科目別の点数において、1点でも足りない科目があると不合格となってしまいます。

難易度が高い問題においては、基準点が下がるという救済措置もあります。しかし、逆に正答率が高い問題が一問でも分からず不正解だった場合には、この1点に泣かされる人もいます。この複雑な合格基準のシステムも合格率を下げている要因です。

選択式が合否を決めることも

選択式問題では、法律の条文が出題されます。条文の一部が空欄になっており、そこに当てはまる語句を複数の選択肢から選ぶという問題です。

広い出題範囲の中から、ごく一部の条文が出題されるため、見覚えのある条文なら良いですが、分からない場合には大きく点数を落としてしまうため合格を左右する一因となることもあります。

各科目には救済措置も

科目別の点数には「救済措置」というものがあります。救済措置は科目別の合格基準点を下げることで行われます。これは、合格者が少なく合格率が著しく下がることを避け、合格率を一定にコントロールするための仕組みです

救済措置が行われる基準は各科目においての受験生の得点分布が関係しています。

救済措置が行われる基準
  • 択一式については、科目における点数が3点以下の人数が受験者数の50%以上、かつ2点以下が30%以上の場合。

  • 選択式については、科目における点数が2点以下の人数が受験者数の50%以上、かつ1点が30%以上の場合。

難易度が高い問題が出題され、科目においての平均点が明らかに低くなった場合に試験の公平性を保つために救済が行われます。

どの科目において救済が行われるかは、合格発表まで分かりません。自己採点で基準に満たなくても合格の可能性がありということです。

救済措置についてより詳しく知りたい方は以下の記事がおすすめです。

何年も不合格になってても大丈夫

砂時計

社労士試験は合格率も低く、試験も年一回とチャンスが少ないため、何年も不合格になってしまう人も珍しくありません。

不合格になると今までの努力は無駄だったのかなと感じてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。何年も勉強をしている人は、その分理解を重ねてきています。

何年も勉強している人は一度で合格した人よりも、理解度や知識の量が多く、定着度も高いはずです。このことは、社労士として働く上ではとても大切なことです。社労士試験は合格基準が複雑です。しかし、この仕組みがある理由は社労士としての実務は科目ごとに偏りなく万遍のない知識を必要とされているからなのです。

出来ることは、継続して何度も反復し学習して理解を深め、それをひたすら覚えることだけですが、その繰り返しがいつか実を結びます。

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短期間で合格するための勉強法は?

勉強 とはいっても、出来れば短期間で合格したいですよね。短期間で合格するための勉強のポイントをまとめました。

綿密なスケジュール

特に働いている人は、平日の勉強時間などは限られてしまいます。だからこそ、綿密なスケジュールで計画性を持って勉強することが大切になります。仕事の調整や長期休暇などの予定も考慮し、集中して勉強出来る時間を確保しましょう。これは、早いに越したことはありません。来年の合格を目指すならば今すぐ計画を立てましょう。

短期合格できる人の共通点は「素直さ」

短期間で合格出来た人には、テキストや講師の助言に素直に従った人が多いという共通点があります。一見、平凡なことに思えるかもしてませんが、この謙虚な姿勢こそが大切なのです。テキストや講師は、いわば社労士試験のプロです。自分なりの勉強方法も大切ですが、短期合格を目指すならば、まず信頼出来るプロの助言に素直に従ってみましょう。

理解して反復

社労士試験では、試験範囲が広くボリュームのある内容です。そして、暗記的要素が高いです。しかし、ただ暗記しようとしてもすぐに忘れてしまいます。この方法では、試験範囲を一巡する頃には初めに覚えたことは忘れてしまっている可能性が高いです。

大切なのは「理解」して反復し「長期記憶」として頭に入れていくことです。なぜこのような法律があるのか、この制度が出来た背景は何なのかを理解することで、より記憶に残りやすくなります。早い段階で理解を深め、後半は一気に詰め込み頭に叩き込んでいくことで効率よく勉強が進められるため短期合格が狙えます。

社労士試験の平均受験回数についてのまとめ

社労士試験の平均受験回数についてのまとめ
  • 社労士試験の平均受験回数は4回前後
  • 合格基準の複雑さから合格率が低くなっているが、難易度はそれほど高くない
  • 社労士資格は、転職や管理職を目指すうえで魅力的な資格であり、何度も受験する価値は十分にある
  • 短期合格のポイントは「スケジュール管理」「素直さ」「理解して反復」の3つ

社労士試験は、一発合格出来る人は非常に少ない試験です。ですが、合格までに何度も繰り返し勉強し身に付けた知識は、実務において必ず役に立ちます。

そして、社労士という資格には、何年もかけて合格を目指すだけの価値のある資格です。諦めず、合格を目指して頑張りましょう!

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