社労士試験の受験者数はどれくらい?受験者・合格者のデータを徹底考察!
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社労士
のんびり社労士いけい
「社労士の受験者数はどのくらいいるの?」
「社労士試験ってどんな人が受けているんだろう・・・」
社労士試験を受けるにあたって、ライバルがどれくらいいるのか、最近は増えているのか減っているのかなどは気になるポイントですよね。
そこでこの記事では、社労士試験の受験者に関するデータとそこから分かる傾向についてまとめました。
これを読めば社労士試験の受験者の特徴が分かります!
社労士試験の受験者をざっくり説明すると
- 社労士試験の受験者数は、増加傾向にあったが近年は減少傾向にある
- 申し込みをしても受験していない人が一定数いる
- 合格者は30~40代が最も多い
- 他の士業と比べて女性の受験者(合格者)が多い
社労士試験の受験者数の推移
社労士試験は、平均合格率は6%前後の難易度の高い試験ですが、毎年多くの人が受験している人気の資格です。
社労士の過去20年間の受験申込者数、受験者数、合格者数、合格率の推移を以下の表にまとめました。
実施年 | 受験申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
2004年 | 65,215 | 51,493 | 4,850 | 9.4% |
2005年 | 61,251 | 48,120 | 4,286 | 8.9% |
2006年 | 59,839 | 46,016 | 3,925 | 8.5% |
2007年 | 58,542 | 45,221 | 4,801 | 10.6% |
2008年 | 61,910 | 47,568 | 3,574 | 7.5% |
2009年 | 67,745 | 52,983 | 4,019 | 7.6% |
2010年 | 70,648 | 55,445 | 4,790 | 8.6% |
2011年 | 67,662 | 53,392 | 3,855 | 7.2% |
2012年 | 66,782 | 51,960 | 3,650 | 7.0% |
2013年 | 63,640 | 49,292 | 2,666 | 5.4% |
2014年 | 57,199 | 44,546 | 4,156 | 9.3% |
2015年 | 52,612 | 40,712 | 1,051 | 2.6% |
2016年 | 51,953 | 39,972 | 1,770 | 4.4% |
2017年 | 49,902 | 38,685 | 2,613 | 6.8% |
2018年 | 49,582 | 38,427 | 2,413 | 6.3% |
2019年 | 49,570 | 38,428 | 2,525 | 6.6% |
2020年 | 49,250 | 34,845 | 2,237 | 6.4% |
2021年 | 50,443 | 37,306 | 2,937 | 7.9% |
2022年 | 52,251 | 40,633 | 2,134 | 5.3% |
2023年 | 53,292 | 42,741 | 2,720 | 6.4% |
データ出典:社会保険労務士オフィシャルサイト
この表からも分かるように、社労士試験の受験者数は、平成22年までは増加傾向にありましたが、それ以降は逆に減少傾向となっており、近年では20年前の水準とほぼ等しくなっています。
この要因としては、景気回復により求人倍率が高くなったことや、それに伴っていわゆる資格ブームが過ぎ去ったことが考えられます。これは、他の士業にも同じことが言えます。
ただし、この減少も現在では落ち着いてきており、2019年度試験では前年と申込者数・受験者数ともに昨年とほぼ同じ数値となりました。
受験率は毎年77%前後
社労士試験では、受験率(受験申込者数に対する受験者数の割合)は平均して77%前後となっており、約4人に1人が申し込みをしても実際には受験していないことが分かります。
これは、受験者の属性として社会人が多いためであり、仕事の都合で試験が受けられない場合や、仕事と勉強の両立がうまくいかず試験までに十分な勉強が出来なかったという場合が考えられます。
社労士試験合格に必要な勉強時間は800時間から1000時間と言われています。働きながらこの勉強時間を確保することは決して簡単なことではありません。そのため、途中で諦めてしまう人も多くいるのが現状です。
社労士合格者の年齢層と男女比
合格者の年齢層としては40代が最も多い
過去15年間の合格者の年齢層別割合は以下の表の通りです。
実施年 | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代以上 |
---|---|---|---|---|---|
2009年 | 18.7 | 45.7 | 19.8 | 11.1 | 4.7 |
2010年 | 15.6 | 42.8 | 23.0 | 12.8 | 5.8 |
2011年 | 13.2 | 40.2 | 24.1 | 15.8 | 6.8 |
2012年 | 12.2 | 41.5 | 26.8 | 14.0 | 5.6 |
2013年 | 11.8 | 40.7 | 28.5 | 13.3 | 5.7 |
2014年 | 11.1 | 35.8 | 28.5 | 17.9 | 6.7 |
2015年 | 9.6 | 32.5 | 30.9 | 18.0 | 9.0 |
2016年 | 9.1 | 31.4 | 32.3 | 18.8 | 8.4 |
2017年 | 10.0 | 30.7 | 31.2 | 19.6 | 8.5 |
2018年 | 9.2 | 29.5 | 32.8 | 19.2 | 9.3 |
2019年 | 8.2 | 33.1 | 31.5 | 18.8 | 8.4 |
2020年 | 12.3 | 30.1 | 30.1 | 18.7 | 8.8 |
2021年 | 12.8 | 35.6 | 28.9 | 16.9 | 6.2 |
2022年 | 10.7 | 30.4 | 31.7 | 20.1 | 7.1 |
2023年 | 11.8 | 32.6 | 29.2 | 18.9 | 7.5 |
データ出典:社会保険労務士オフィシャルサイト
合格者は、30代から40代が大半を占めています。以前は30代が最も多かったですが、ここ数年は40代が一番多くなっています。
また、受験者の属性としては会社員が半分以上を占めていることから、企業などで一定の社会経験を積んだ人が受験している傾向があることが分かります。
30代から40代というと会社員としても中堅とよばれ、管理職になる人も出てくる頃です。これからのキャリアアップを考えて、総務・人事としても役に立つことの出来る国家資格である社労士の取得を目指す人が多いことも考えられます。
また、今後の働き方として独立開業を目指して受験する人もいるでしょう。
合格者の男女比率
合格者の男女別の内訳は以下の通りです。
実施年 | 男性(%) | 女性(%) |
---|---|---|
H21年度 | 65.5 | 34.5 |
H22年度 | 64.0 | 36.0 |
H23年度 | 68.3 | 31.7 |
H24年度 | 65.2 | 34.8 |
H25年度 | 64.3 | 35.7 |
H26年度 | 64.3 | 35.7 |
H27年度 | 67.2 | 32.8 |
H28年度 | 66.1 | 33.9 |
H29年度 | 63.8 | 36.2 |
H30年度 | 65.1 | 34.9 |
R1年度 | 64.3 | 35.7 |
R2年度 | 64.0 | 36.0 |
R3年度 | 61.7 | 38.3 |
R4年度 | 61.9 | 38.1 |
R5年度 | 61.2 | 38.8 |
データ出典:社会保険労務士オフィシャルサイト
男女別の内訳をみると、男性が65%前後を占めています。しかし、女性も35%前後となっており、一定数合格していることが分かります。この数字は、他の士業と比べると比較的高い数字となっています。
ちなみに、社労士と難易度が近い中小企業診断士の合格者に占める女性の割合は約7.5%となっています。このことからも、社労士合格者に占める女性の割合が高いことがわかります。
社労士の業務内容は、社会保険に関する書類の作成や給与計算など細かい作業が多いことから女性に向いている職業と言われています。人事や総務などの部署で働いたことをきっかけに興味を持ち資格取得を目指す人も多いようです。
社労士試験の受験者まとめ
社労士試験の受験者まとめ
- 社労士試験の受験者数は、増加傾向にあったが近年は資格ブームが去ったことなどを背景として減少傾向にある
- 申し込みをしても受験していない人が約4人に1人いる
- 近年では合格者は40代が最も多い
- 他の士業と比べて女性の受験者(合格者)が多い
社労士は、人事や総務と関係が深い資格であることからも、企業の中で一定年数の経験を積んだ人が興味を持ち、キャリアアップや独立開業を目指して受験する場合が多い傾向にあります。
そのため、受験者の多くは会社員であり、年代としては30代から40代が大半です。また、女性に向いている職業と言われていることから、他の仕業に比べても女性の割合が高くなっています。
是非、今後の自分の働き方の選択肢として「社労士」を考えてみてはいかがでしょうか?