登録販売者は意味ない資格なの?仕事の需要や更新しないと役立たないかまで解説!

更新日時 2020/05/11

登録販売者って意味ない資格なの?役に立たない?

と疑問をお持ちの方もいるでしょう。

結論から言うと、登録販売者は医薬品の販売業務で高い需要を持つ使える資格・役に立つ資格です。

けれども巷では「役に立たない」「意味ない」という評判があるようです。

今回は「登録販売者は役に立たない・意味ない」という噂について、資格の需要や登録・更新などを解説します。

これを読めば、登録販売者は役に立たない資格でないことがよく分かるでしょう。むしろ使える資格だと思うはずです。

「登録販売者は役に立たない?」の真相をざっくり説明すると

  • 一般用医薬品の販売業務で大変役に立つ資格
  • 時には薬剤師より重宝されることも
  • 実務経験の条件を満たして更新しないと役に立たない

登録販売者は意味がない?

双子の女性 登録販売者は役に立たない・意味ない資格なのでしょうか。

まずは登録販売者の価値について、様々な観点から考察してみましょう。

仕事内容は医薬品の販売

登録販売者の仕事は、一般用医薬品の販売です。

一般用医薬品とは、医師の処方箋なしでも入手することができる医薬品を指します。具体的には、副作用の少ない風邪薬や解熱剤などです。

登録販売者は、第二類医薬品と第三類医薬品を扱うことができ、これらは一般用医薬品の大半を占めます。

また販売以外に、お客さんの薬や健康に関する相談に乗ることも登録販売者の仕事です。

登録販売者は様々な場面で活躍するため、職場によってはそれら以外の業務を行うこともあります。

ちなみに登録販売者は、国家資格ではなく公的資格に分類されます。

役に立たない資格ではない

登録販売者は、2009年の薬事法改正によって新設された比較的新しい資格です。そのため、資格保有者の数はまだ多くないため、飽和状態ではありません。

登録販売者は、薬剤師が不在でも一般用医薬品の販売ができるため、薬局やドラックストアでは重宝されます。

高齢化に伴う医療分野の需要増加なども影響して、医薬品の販売は今後の成長産業の一つです。

実際、薬局やドラッグストアの求人数は安定しています。今後はドラッグストアで働くには、登録販売者が必須の資格となるでしょう。

登録販売者は薬局やドラッグストア以外にも、医薬品を扱うコンビニやスーパーなどでも勤務することが可能です。

働き口が多いため、就職や転職には有林な資格と言えます。

登録販売者の需要は大きい

一般用医薬品を販売する目的で、登録販売者を求めるコンビニやスーパーは多いです。そのため、資格を持っているとそれらへの就職・転職には間違いなくプラスになるでしょう。

また、試験勉強を通じて身に付けた健康や医薬品に関する知識は、生涯役に立つ財産となります。

さらに登録販売者の働き口はあらゆる地域に存在するため、全国どこでも通用する医療資格と言えるでしょう。

一般用医薬品の販売などの登録販売者の仕事は、軽作業が多いため女性向きとも言える資格です。

職場によっては資格手当が支給される場合もあるため、お金周りのメリットもあります。

医療事務と比較

医療事務や調剤薬局事務なども、女性に人気の職業です。医療分野なので需要が安定しており、働き口が多い点は共通しています。

しかし、これらの事務に関しては国家資格や公的資格は存在しません。そのため、医療系の民間資格を取得するか、資格がなくても働くことは可能です。

民間資格も簡単なものが多いので、働くまでのハードルが低いことが医療事務の魅力と言えます。

一方で公的資格である登録販売者の方が、給料は高いです。難易度が比較的高い試験を突破しなければならないというデメリットはありますが、待遇の良さはメリットと言えるでしょう。

薬剤師が重宝されるのでは?

薬剤師であれば、調剤や第一類医薬品の販売も可能です。そのため、登録販売者よりも薬剤師の方が価値深いように思う方もいるでしょう。

しかし、ドラッグストアやコンビニなどでの一般用医薬品の販売業務においては、むしろ登録販売者の方が重宝されると言えます。

なぜなら、それらの場所での一般用医薬品の販売なら登録販売者で十分だからです。

登録販売者が扱える第二類医薬品と第三類医薬品は、一般用医薬品の約9割を占めます。

登録販売者でも幅広い医薬品を扱えるため、ドラッグストアやコンビニでは、わざわざ給料の高い薬剤師を雇う必要はないのです。

登録販売者になるにはどうすればいい?

勉強する少女 ここからは、登録販売者の資格を取得する方法についてお伝えします。

試験に合格する必要がある

登録販売者試験は各都道府県ごとに実施されています。

試験は年1回の実施ですが、都道府県によって実施日が異なるため、複数回受験することは可能です。

登録販売者になるには、試験合格後に各都道府県で登録を行う必要があります。

登録販売者試験に受験資格はありません。学歴や実務経験を問わず、誰でも受験できます。

各都道府県で試験の合格率が異なるため、近隣で合格率の高い県を狙って受験することがおすすめです。

都道府県別の合格率

以下は、平成30年度における登録販売者試験の合格率を、都道府県ごとにまとめたものです。

都道府県 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
北海道 1,937人 1,136人 58.6%
青森 655人 326人 49.8%
岩手 589人 298人 50.6%
宮城 1,106人 626人 56.6%
秋田 439人 215人 49.0%
山形 502人 265人 52.8%
福島 1,826人 867人 47.5%
茨城 1,813人 676人 37.3%
栃木 1,213人 432人 35.6%
群馬 1,354人 487人 36.0%
埼玉 3,222人 1,035人 32.1%
千葉 2,622人 945人 36.0%
東京 5,001人 1,769人 35.4%
神奈川 3,442人 1,357人 39.4%
新潟 989人 413人 41.8%
山梨 382人 142人 37.2%
長野 925人 347人 37.5%
富山 806人 286人 35.5%
石川 838人 290人 34.6%
福井 915人 178人 19.5%
岐阜 1,280人 476人 37.2%
静岡 2,240人 1,061人 47.4%
愛知 2,789人 1,170人 42.0%
三重 930人 411人 44.2%
滋賀 1,000人 293人 29.3%
京都 1,992人 768人 38.6%
大阪 5,012人 2,425人 48.4%
兵庫 3,504人 1,268人 36.2%
奈良 1,121人 466人 41.6%
和歌山 645人 199人 30.9%
鳥取 249人 71人 28.5%
島根 265人 81人 30.6%
岡山 1,204人 342人 28.4%
広島 899人 309人 34.4%
山口 834人 255人 30.6%
徳島 354人 115人 32.5%
香川 483人 187人 38.7%
愛媛 517人 186人 36.0%
高知 320人 111人 34.7%
福岡 4,425人 2,330人 52.7%
佐賀 775人 378人 48.8%
長崎 524人 291人 55.5%
熊本 791人 451人 57.0%
大分 609人 311人 51.1%
宮崎 471人 217人 46.1%
鹿児島 915人 402人 43.9%
沖縄 776人 358人 46.1%

近年の全国平均合格率

登録販売者の全国平均合格率は40%台で推移しています。以下は、過去の全国平均合格率のデータです。

実施年 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
2019年 65,288人 28,328人 43.4%
2018年 65,500人 27,022人 41.3%
2017年 61,126人 26,606人 43.5%
2016年 53,369人 23,330人 43.7%
2015年 49,864人 22,901人 45.9%
2014年 31,362人 13,627人 43.5%
2013年 28,527人 13,381人 46.9%

平均合格率は約40%という難易度

上記の7年間の平均合格率は44%程度です。受験者数は過去7年間の間に倍以上増えていますが、合格率に変化はありません。

平成30年度の都道府県別合格率を見ると、最も合格率が高いのが北海道で58.6%、最も低い合格率は福井県の19.5%でした。

このように都道府県によってかなり合格率に差があることが分かります。

ちなみに、登録販売者試験は各都道府県が問題を作成し、合格ラインを設定します。そのため、合格率および難易度に差が生まれるのです。

難易度の差を是正するために厚労省によるガイドラインが作成されていますが、上記のデータから難易度に差があるのは明らかでしょう。

登録販売者になるのは難しい?

勉強する子供 各都道府県によって難易度に差がある登録販売者ですが、資格を取得するのは難しいのでしょうか。

合格基準は全体で70%の正解

登録販売者試験では、第1章から第5章までの項目から合計で120問が出題されます。試験形式はマークシート方式です。

試験に合格するには、総出題数に対する正答率が70%以上で、各試験項目の正答率が35〜40%以上である必要があります。

つまり120問中84問以上に正解することが必要条件です。

各項目のボーダーラインが何パーセントになるかは都道府県によって異なります。

合格基準は試験後に公表されるため、前もってボーダーラインを知ることはできません。

また出題範囲や問題数は全国共通であるものの、出題項目に関する午前・午後の割り振りは各都道府県によって異なる可能性があります。

試験日は都道府県ごとに異なる

登録販売者試験では、試験問題や試験日程が各都道府県で異なります。

そのため都道府県をまたいで複数回受験することが可能です。

試験は8月下旬から12月上旬ごろまでの間に実施されます。

都道府県ごとに合格率が異なるため、合格できるか不安な人は、近隣の都道府県で複数回受験するのがおすすめです。

ちなみに各都道府県は、厚生労働省によって発表される「試験問題作成に関する手引き」というガイドラインに従って問題を作成します。

2〜3ヶ月の勉強時間が妥当

登録販売者試験に合格するには、一般的に2〜3ヶ月の勉強時間が必要と言われています。

ただしこれはあくまで目安であり、人それぞれ必要な勉強時間は異なります。

例えば薬学に関する知識がある人であれば、1ヶ月で合格することも可能でしょう。

しかし登録販売者試験には、各項目でボーダーラインの設定があるため、合格点ギリギリで臨むのはリスキーです。

暗記が苦手だという人は、4ヶ月程度じっくり勉強するのも良いでしょう

試験について

ひだまりの少年 ここからは登録販売者の試験に関する基本情報をお伝えします。

受験資格はあるの?

登録販売者に受験資格はありません。年齢や性別、学歴などに関わらず、誰でも受験できます。実務経験も不問です。

ただし、正規の登録販売者として働くには実務経験が必要となります。

登録販売者として働くには「販売従事登録」をしなければいけませんが、この登録に2年以上の実務経験が求められるのです。

実務経験がない場合は、登録販売者もしくは薬剤師と共に勤務する時でないと、一般用医薬品の販売が行えません。

出題範囲

登録販売者試験では、医薬品に関する幅広い知識が必要です。具体的には以下の5項目が出題されます。

試験項目 出題数
医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問
人体の働きと医薬品 20問
主な医薬品とその作用 40問
薬事に関する法規と制度 20問
医薬品の適正使用と安全対策 20問

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識

第1章では以下の内容が出題されます。

  • 医薬品概論

  • 医薬品の効き目や安全性に影響を与える要因

  • 適切な医薬品選択と受診勧奨

  • 薬害の歴史

第1章では、医薬品に関する基本的な知識が問われます。そのため難易度は易し目です。

プラセボ効果や副作用などの重要なキーワードをきちんと理解しましょう。

「薬害の歴史」に関してはやや難易度が高いので、注意が必要です。有名な4つの訴訟を押さえておくことが重要になります。

独学の場合は入門編として第1章から勉強を始めるのも良いですし、後回しにして試験直前に対策するのも良いでしょう。

第2章 人体の働きと医薬品

第2章の出題内容は以下の通りです。

  • 人体の構造と働き

  • 薬の働く仕組み

  • 症状からみた主な副作用

第2章では専門的な内容が問われるため、第1章よりも難易度が上がります。

臓器の名称を覚える必要があるため、適宜図などを用いながら視覚的に理解することがおすすめです。

独学で勉強する際は、この項目から勉強を始めるのが良いでしょう。

山場である第3章に繋がる内容も多いため、重要な語句を中心に暗記を行います。

難易度はやや高いため、標準レベルの問題を落とさないことが重要です。

第3章 主な医薬品とその作用

第3章では以下の内容が出題されます。

  • 精神神経に作用する薬

  • 呼吸器官に作用する薬

  • 胃腸に作用する薬

  • 心臓などの器官や血液に作用する薬

  • 排泄に関わる部位に作用する薬

  • 婦人薬

  • アレルギー用薬(鼻炎用内服薬を含む)

  • 鼻に用いる薬

  • 眼科用薬

  • 皮膚に用いる薬

  • 歯や口中に用いる薬

  • 禁煙補助剤

  • 滋養強壮保健薬

  • 漢方処方製剤・生薬製剤

  • 公衆衛生用薬

  • 一般用検査薬

登録販売者試験では、第3章だけ問題数・試験時間が倍になります。

総出題数120問のうち、40問が第3章からの出題で、1番の山場と言えるでしょう。難易度も一番高い試験です。

第3章では、登録販売者の業務に関わる内容が出題されます。

第4章 薬事関連法規・制度

第4章の出題内容は以下の通りです。

  • 薬事法の目的

  • 医薬品の分類・取扱い

  • 医薬品の販売業の許可

  • 医薬品販売に関する法令遵守

第4章は、医薬品に関わる法律問題です。法律用語の暗記や法律内容の理解が中心となるため、法律が苦手な方は要注意の項目です。

類似用語を入れ替えた引っ掛け問題が出題されるため、過去問演習などを通して傾向を掴むことが重要になります。

知識を深めることにこだわり過ぎず、演習を中心に効率よく進めるのがおすすめです。

第5章 医薬品の適正使用・安全対策

第5章では以下の内容が出題されます。

  • 医薬品の適正使用情報

  • 医薬品の安全対策

  • 医薬品の副作用等による健康被害の救済

  • 要指導医薬品及び一般用医薬品に関する主な安全対策

  • 医薬品の適正使用のための啓発活動

第5章は、第1章と同じく易し目の項目なので得点源にするべきです。

第3章と似た内容の出題が多いため、第3章の後に対策を行えば問題なく理解できるでしょう。

過去問の類似問題も多いため、過去問演習が有効です。

登録販売者になるための勉強法

ひだまりの少女 登録販売者試験の勉強には、以下で紹介するポイントを参考にしてください。

参考書を読む

まずは参考書を一回読んで、試験内容の全体像を大まかに把握しましょう。

馴染みのない単語や概念が多いはずですが、あまり気にせずざっとと目を通します。

登録販売者試験の勉強では、インプット作業をあまり重視する必要はありません。

問題演習や過去問演習を中心に、必要な語句だけ適宜暗記する方が効率的です。

参考書は後に紹介するものを使用してください。厚労省のガイドラインを用いても良いですが、量が膨大で試験に関係のない内容も含まれるので、一般的にはおすすめできません。

難しいところを把握する

参考書を一通り読み終えたら、問題演習・過去問演習に進みましょう

演習の際は、自分が難しいと感じる内容を把握することが重要です。

苦手な部分を克服すれば、他の問題に関しては過去問を反復するうちに自然と解けるようになるでしょう。

難しい部分を明確にできていないと、試験勉強全体が漠然と難しいと感じてしまうため、勉強のモチベーション維持が大変になります。

特に第3章は情報量が多く、専門用語の暗記も必要なので、早めに難しいところを押さえておきましょう。

過去問を活用する

他の資格試験同様、登録販売者試験でも過去問演習が有効になります。

過去問を解くことで、出題傾向や頻出範囲を把握することができるので、実力アップに効果的です。

出題傾向を把握するには、問題と解答のパターンを推測しながら解くようにすると、出題の構造が徐々に分かるようになるでしょう。

覚えにくいと感じる単語に関しては、ノートにまとめて暗記するのがおすすめです。

できなかった箇所を参考書で補強する

問題集や過去問で間違えた問題や不安に思う箇所は、参考書に戻って復習するようにしましょう。

演習を通して苦手を発見し、一つずつ確実に克服していくことで得点も上昇していきます。

疑問点はすぐに解消することがおすすめです。つまづきを放置しておくと、知識が不完全なまま本番を迎えることになるため、思わぬところで足元をすくわれる危険があります。

重要なことはテキストやノートに書き込んで、自分だけのオリジナルテキスト・ノートを作るのも良いでしょう。

薬事法改正により更新制に

本を読む少年 薬事法が改正されたことにより、実務経験に関する規定が変更になりました。合格後は以下の内容に留意してください。

合格後に働かないのはアリ?

2015年に薬事法(現薬機法)が改正されたことにより、受験資格および合格後の実務経験に関する規定が変更されました。

2015年までは、約1年間の実務経験が受験資格で、合格者は誰でも正規の登録販売者として一人で販売業務が可能でした。

一方で改正後の登録販売者試験に受験資格はありません。

ただし、合格後は5年以内に2年以上の実務経験が必要になりました。この実務経験の条件をクリアしなければ、正規の登録販売者としては認められません。

つまり薬事法改正により、受験資格がなくなる代わりに更新制となったのです。

改正前に合格した人はどうなるの?

2014年度までに合格した人、つまり改正前に登録販売者となった人に関しては、2020年3月までは、上記の実務経験に関する規定は適用されません

しかし、それ以降に関しては現行の規定に従います。つまり2020年3月以降は、改正前の合格者であっても5年間で2年以上の実務経験が必要です。

この条件を満たさない場合は、正規の登録販売者ではなくなります。

実務経験がないと独立して販売できなくなる

実務経験の条件を満たさない場合は正規の登録販売者ではないため、一人で店頭販売を行うことはできません

この場合は、正規の登録販売者もしくは薬剤師の管理・指導の元で業務を行うことになります。

3年以上のブランクがあるなど、実務経験の条件を満たさないが再就職したい場合は、何か前向きな理由を探すと良いでしょう。

例えば登録販売者の資格を持ってないと仮定して、2年間の研修さえ受ければ資格が取得できると考えれば、少しは気持ちが楽になるかもしれません。

ブランクがない場合も気をつけて

ブランクがない場合でも、状況によっては実務経験を認められないケースがあるので注意しましょう。

現行法では、実務経験として認められるのは月に80時間以上働いている時のみです。

つまり長期のブランクがなくても、月に80時間以上働いていない月に関しては勤務していないものと見なされます。

もし自分が実務経験の条件を満たしているか分からない場合は、一度転職エージェントに相談することをおすすめします。

登録販売者のメリット・デメリット

腕を組む少年 資格を取得するメリットを知ることは大切です。それは試験勉強における大きなモチベーションになります。

また実際に勤務する前には、デメリットも把握しておく方が良いでしょう。

登録販売者になるメリット

登録販売者はメリットの多い資格です。具体的には以下のようなメリットがあります。

転職や就職に有利

登録販売者は薬剤師が不在でも一般用医薬品の大半を販売できるため、薬局やドラックストアでは大変重宝されます。

薬剤師人口は不足しており、また登録販売者の方が人件費がかからないため雇い主側のメリットは大きいのです。

最近は24時間営業のドラックストアも増えており、今後はますます需要が高まるでしょう。

それら以外にもコンビニやスーパーマーケットでも働けるため、登録販売者は就職・転職に強い資格だと言えます。

給料アップのチャンス

登録販売者の資格を取得することで、職場によっては資格手当が支給されます。

また資格の取得は高評価に繋がるため、昇格および昇給の可能性もあるでしょう。

一般の登録販売者は高収入の職業とは言えませんが、店舗管理者になることができたらある程度高い水準の年収を得ることも可能です。

求人数が安定しているだけでなく、お金周りのメリットもある資格だと言えます。

キャリアアップも期待できる

登録販売者の試験勉強を通して、医薬品や医学、健康などに関する様々な知識を身に付けることができます。

それらの知識は医療業界をはじめ、色々な業界での仕事に活かすことが可能です。

また登録販売者は公的資格であるため、信頼性や権威性は高い資格だと言えます。

そのため資格を取得すれば、自らの市場かつを高めることができるでしょう。

登録販売者を取得することで、仕事の幅が増え、ひいてはキャリアアップに繋がります。

開業にも使える資格

登録販売者を取得すれば、自らの医薬品販売店を開業することも可能です。

独立には訪問販売やフランチャイズなど様々な選択肢があります。

薬剤師を雇用すれば、調剤薬局を開業することも可能です。その場合は保険薬局指定と薬局開設許可などが必要になります。

独立開業して経営を軌道に乗せれば、一気に高所得者の仲間入りの可能性もあるでしょう。

他の仕事の役に立つ資格

先述したように、登録販売者の資格を取得することで、医薬品や健康に関する専門的な知識を身に付けることができます。

そうした知識は、医薬品販売業務以外の仕事にも有用です。

例えば介護施設や保育園などで働く場合、お年寄りや子供が風邪を引いた時に医薬品の知識があれば適切な処理ができるでしょう。

他にもエステサロンなどにおいても医学や健康の知識が役に立つと予想されます。

多様なワークスタイルがある

登録販売者は薬局やドラッグストアをはじめ、コンビニやスーパーマーケットなどでも働けます

働き口が多いため、自分の生活スタイルに合った働き方が可能です。

登録販売者の業務は専門性を伴いため、バイトであっても高時給の求人はたくさんあります。

短時間でもある程度の給与を得られるため、主婦の方にもおすすめです。

全国どこでも働く場所はあるため、夫の転勤に合わせて勤務先を変えることもできます。

登録販売者になった場合のデメリット

豊富なメリットを持つ登録販売者ですが、デメリットもいくつか存在します。

研修に時間がかかる

正規の登録販売者として働くには、直近5年間で2年以上の実務経験が必要です。

登録販売者試験に受験資格はないため、実務経験がなくても受験できますが、すぐに正規の登録販売者にはなれません。

2年間の実務経験を積むまでは、研修中として扱われ、薬剤師や正規の登録販売者の元で働きます。

研修期間は資格手当も少なく、下積みが長いという点はデメリットです。

販売目標というプレッシャーがかかるケースも

勤務先によっては、推奨商品に関する販売目標が設定されている場合があります。

医薬品をはじめ、健康食品やドリンクなどの販売ノルマを抱えながら仕事しなければいけないということです。

日々数字に追われることになるため、人によってはプレッシャーやストレスを感じることもあるでしょう。

コミュニケーション能力やセールスのスキルが求められる仕事になります。

立ち仕事が多い

登録販売者の主な仕事は、売り場でお客さんの対応をすることです。

ほぼ立ち仕事になるため、医療事務などに比べれば身体的にはきつい仕事と言えます。

ただし、一般用医薬品などの販売業務は軽作業であることが多いため、重労働を課せられる可能性は低いでしょう。

病気や怪我を抱えながら仕事をするという場合は、あらかじめ勤務の内容を確認しておくことをおすすめします。

販売登録者の仕事に向いている人

スマホを見る女性 以下のような人は、登録販売者に向いていると言えるでしょう。

合格後もコツコツと勉強を続けられる人

登録販売者は、お客さんのニーズに合わせて一般用医薬品を提供する必要があります。また質問や相談にも応じなければなりません。

そのため、新薬や法改正などの医薬品にまつわる様々な最新情報を常にキャッチアップしておく必要があるでしょう。

よって試験に合格したからといって、勉強が終わるわけではありません。

薬剤に関する知識を貪欲に勉強したいという勤勉さを持つ人は、登録販売者に向いていると言えるでしょう。

健康に興味がある人

登録販売者は、お客さんから健康に関する質問を受けることもあります。その際は即座に適切なアドバイスを返さなくてはなりません。

そのため日頃から健康に関心があり、情報収集をするような人には向いている職業と言えます。

特にドラックストアや薬局での勤務では、健康食品やサプリメントに接する機会も多いため、健康マニアにとっては楽しい職場になるでしょう。

勉強や勤務を通して、健康に関する最新情報に触れられることは、自分や家族、友人の健康にとってもメリットになります。

責任感のある人

一般用医薬品の販売業務は大きな責任を伴う仕事だと言えます。

適切な医薬品の紹介やアドバイスは、人の健康を左右するからです。

そのため、真剣に業務に向き合い、責任感を持って決断ができる人物が登録販売者にふさわしいと言えるでしょう。

登録販売者のバイトが高時給なのは、それだけ専門性が高く、責任の重い職業だからです。

責任感がある分、仕事のやりがいも大きい職業のため、自分を変革する意味で挑戦してみるのも良いでしょう。

思いやりがあり人とコミュニケーションをとるのが好きな人

一般用医薬品に関する質問や相談に応じることも、登録販売者の重要な役割です。

お客さんの悩みや症状に応じて、適切な医薬品を勧めなければなりません。

よって、その業務にはコミュニケーション能力が必要です。

何気ない会話からお客さんが話しやすい環境を作ったり、要望を上手く聞き出せるスキルが求められます。

そのような話ぶりをするには、お客さんへの思いやりのある人の方が向いていると言えるでしょう。

人の健康に寄与したいという献身的な人におすすめです。

登録販売者試験の勉強方法

落ち葉と少年 登録販売者試験の勉強方法は3つあります。独学か通信講座、通学講座のいずれかです。

以下の2点を考慮して、自分に合った勉強方法を選びましょう。

  • 自分で計画を立てて勉強するのが得意か

  • 費用はどのくらい出せるか

独学でも合格できるの?

登録販売者試験に独学で合格することは可能です。独学でのメリット・デメリットを確認してみましょう。

独学のメリットとデメリットを確認しておこう

独学のメリットは、何と言ってもその自由度にあります。独学なら自分の好きなペースで勉強でき、お気に入りのテキストを使うことが可能です。

また、お金がかからないという点も大きなメリットでしょう。独学の場合、受験料以外にかかる費用は教材の購入費くらいです。

一般に市販されている登録販売者の参考書は2000円前後のものが多いので、3〜4冊購入したとしても1万円以内に抑えられます。

教材を選ぶ際は、実際に書店で手にとって選ぶのが良いでしょう。モチベーションを保つためにも、好みの教材を使うのがおすすめです。

一方デメリットとしては、質問や相談できる相手がいないということが挙げられます。

教材の内容が分からなくても、勉強で行き詰まっても、全て一人で解決しなければなりません。

さらに、独学の際に課題となるのはスケジュール管理です。仕事などの合間を縫って、自分で学習計画を立てて努力するのは困難を伴います。

そもそも独学では教材選びの段階から苦労する人もいるでしょう。

文字ばかりの参考書が苦手という人は、解説動画などの映像教材で視覚的に理解するのがおすすめです。

ドラッグストアや薬局などで勤務している場合は、社内で登録販売者試験向けの研修が行われることもあります。そうした機会を積極的に活用するのも良いでしょう。

ネット上には合格体験記が多数掲載されていますが、広告用ブログの可能性もあり、それらの勉強法を鵜呑みにしては危険です。

受験の時期や個人の性質などによって、適切な勉強方法は異なります。

独学する人におすすめのテキスト

独学を考えている方のテキスト選びは、「解説がわかりやすい」「ビジュアルがとっつきやすい」という2つの観点を中心に選ぶと良いでしょう。

独学をする場合は、テキストのとっつきやすさや、読んでいての楽しさが勉強のモチベーションを大きく左右してしまいます。

そのため、文字ばっかりの分厚いテキストを買うよりも、読んでいて楽しくなるようなカラフルでイラスト豊富なテキストを選んだ方が良いでしょう。

登録販売者の独学用テキストについて、もっと詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事もチェックしてみてください。

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通信講座を利用するのも手

独学での勉強に不安を感じる人は通信講座を利用するのも良いでしょう。

通信講座を受講するメリットは?

通信講座のメリットは、気軽に講義が受けられることです。申し込みを行えばすぐに利用でき、自分のデバイスから都合の良い時間に視聴できます。

また、試験勉強に対する疑問や相談に対応するサービスもあるため、安心感を持って勉強を進めることが可能です。

教材やカリキュラムが用意されているため、自分で書店に行ったり勉強計画を立てる必要はありません。

一方でデメリットとしては、費用がかかることが挙げられます。受講料の相場は3〜4万円です。

受講料を払うのが厳しいという人は、国の給付制度もあるため、自分が対象になるかを確認してみましょう。

通信講座は複数存在するため、資料請求などを活用して自分に合ったサービスを選ぶべきです。

ただし、教材やカリキュラム、サポート体制などの勉強環境が整っていても、最終的に合格をできるかどうかは自分の努力次第となります。

効率的に合格を目指すなら通信講座がおすすめ

もし、「働きながら登録販売者に合格したい」「短期間で確実に登録販売者合格を掴み取りたい」と考えている方は、通信講座を利用した方が良いでしょう。

資格Timesがおすすめするユーキャンの登録販売者講座は、初心者の方でも短期間で確実に合格できるような綿密なカリキュラムが組まれています。

例えば出題されるポイントに絞ったわかりやすいテキストや、本番の回答力を錬成するための添削課題などが準備されており、独学とは比べ物にならないくらい効率よく対策を進めることができます。

忙しい主婦の方や働きながら登録販売者資格の取得を目指す方など、時間のない中で1発合格を狙う方には、ぴったりの講座になっていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。

通学講座のメリット・デメリット

通学講座のメリットは、決められた時間に教室に行きさえすれば、試験内容を一通り勉強することができるということです。

また、疑問をその場で解決できる点もメリットと言えます。目の前の講師に質問できるため、その都度つまづきを解消しながら勉強することが可能です。

さらにクラスメートの存在も大きいでしょう。情報共有や切磋琢磨が可能なので、試験勉強の心強い味方になります。

講座によってはドラッグストア等で研修を受けられることもあるので、良い刺激になるでしょう。

デメリットは、時間や日程の融通がきかないことです。居住地域によっては、近くに学校がないこともあるでしょう。

また、通信講座よりもさらに費用がかかることもデメリットと言えます。受講料は7万円前後が相場で、さらに交通費も必要です。

通学講座を利用する場合でも、自分自身の努力は重要になります。ただ授業に参加するだけではなく、自宅で復習や問題演習を行わなくてはなりません。

登録販売者試験情報をチェック

スマホを見て笑う女性 登録販売者試験は、各都道府県で年に1回実施されます。試験日は8月〜10月となる場合が多いです。

都道府県を跨げば、年に複数回受験することもできます。申込期間は4月〜6月頃です。

試験日程が各都道府県で異なるため、受験する都道府県の情報を確認してください。

登録販売者試験に受験資格はありません。学歴や実務経験などを問わず、誰でも受験できます。

ただし、合格後に正規の登録販売者となるには、直近5年間で2年以上の実務経験が必要です。

試験は択一式で120問が出題されます。試験時間は240分です。

5項目のうち4項目が40分、出題数が2倍の「第3章 主な医薬品とその作用」に関しては80分で実施されます。

登録販売者の実務経験について詳しく

女性と子供 薬事法の改正によって、正規の登録販売者になるためは直近5年間で2年以上の実務経験が必要となりました。

これから正規の登録販売者を目指す場合、パターンは以下の3通りあります。

  • 実務経験の条件を満たしてから試験合格

  • 合格前後の実務経験を合算して24ヶ月になるように勤務

  • 試験に合格してから実務経験を積む

実務経験として認められるのは、月に80時間に以上勤務した場合のみです。

これを満たすには、例えば1日4時間働く場合、週に5日勤務することになります。

ちなみに正規の登録販売者になるまでの実務経験とは、薬剤師や登録販売者(正規)の管理・指導の元で、一般用医薬品の販売業務に従事することです。

「登録販売者は役に立たない?」の真相まとめ

「登録販売者は役に立たない?」の真相まとめ

  • 医薬品販売は成長産業で意味ない資格ではない
  • 薬剤師よりも重宝される職場も存在
  • 更新を行わなければ意味ない資格になってしまう

「登録販売者は役に立たない」という噂について検証しました。

登録販売者は一般用医薬品の販売業務で需要の高い資格です。薬局やドラッグストラをはじめ、様々な場所で活躍できます。

よって意味ない資格ではありません。

ただし、正規の登録販売者には直近5年間で2年以上の実務経験が必要で、この条件を満たさないと使えない資格となってしまいます。