登録販売者には仕事がない?口コミや将来性について解説
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「登録販売者は仕事がきついって聞くけど、実際はどうなの?」
「薬局やドラッグストアでしか働けないので、将来性低いのでは?」
登録販売者に興味がある、あるいは資格取得を目指している人の中には、このような疑問を持っている人も多いかと思います。
そこで、今回の記事では、「登録販売者には仕事がない?」というテーマで、登録販売者の口コミや将来性など、様々な観点から解説していきたいと思います。
登録販売者の仕事についてざっくり説明すると
- 登録販売者に抱かれるきついイメージについては、正しいものもあれば少し異なるものもある。
- 登録販売者の需要は今後ますます増えていくことが予想される。
- 登録販売者に特化した求人サイトもあるので、これらを活用しながら求人検索を行うのが望ましい。
- 薬局やドラッグストアのイメージが強い登録販売者であるが、それ以外にも様々な仕事・職場が考えられる。
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登録販売者に抱かれるきついイメージ
ここでは、登録販売者に抱かれるきついイメージと、その実際について解説していきます。
職場の人間関係
1点目は、職場の人間関係についてです。人間関係の難しさはどの職業でも大変なものですが、登録販売者には独特の難しさがあります。
大規模な店舗においては様々な人がいることから、小規模な店舗においては人数が少ない分、人間関係が濃密となることから、各々の難しさ・きつさがあります。
もしその店舗の中で性格的に合わない人がいると、やっていき辛くなってやめてしまうことも多々あります。
また、登録販売者に占める男性の割合が少ないことから肩身が狭くなってしまうケースもあります。また、お客さんも女性の割合が高いため、男性の中には接客に向いてないといったケースも見受けられます。
専門知識を活かせないことも
2点目は、専門知識を活かせないこともあるということです。
登録販売者に抱くイメージとは裏腹に、実際の仕事においては、立ち仕事など体力的にきついことが多いです。
また、登録販売者全員が医薬品に携われるわけでもないため、職場にやりがいを感じられないケースもあります。
せっかく登録販売者の勉強を行い、試験に合格して晴れて資格を手に入れたにもかかわらず、理想と現実とのギャップが生まれてしまうような状況になってしまうということは、なかなかきついことでしょう。
勤務時間や時給などの雇用条件
3点目は、勤務時間や時給などといった雇用条件についてです。
雇用される店舗によっては、「忙しくて休みが十分に取れない」「時給換算すると一般のアルバイトとほとんど変わらない」「今後のキャリアアップや将来像が見えない」などといった不満や不安が出てきます。
たとえば、給与を更に上げるためには責任者や管理職になることが必要だったりもしますので、そこまでして今の店舗に在籍したいか、などといった考えもでてくることでしょう。
薬局やドラッグストア以外に仕事がない
4点目は、薬局やドラッグストア以外に仕事がないと思われがちな点です。
「登録販売者=薬局・ドラッグストア」というイメージが強いため、それ以外のところでは仕事がないと思われがちです。
また、資格制度がスタートしてから登録販売者の数は増え続けており、そのために登録販売者は飽和状態となっているというイメージもあります。
さらに、「同じ登録販売者なら経験者を」という店舗の意向から、研修生よりは経験者が採用されやすいというイメージもあります。
登録販売者試験の難化と需要の関係
ここでは、登録販売者試験の難化傾向と、これによる需要との関係について解説していきます。
登録販売者の現状
近年の登録販売者試験は実務に近い形での出題となっており、これに伴い、しっかりした登録販売者が増えてきた傾向にあります。
また、かつて薬剤師しかできなかったOTC販売が、登録販売者の仕事となったことや、法改正により、一般医薬品が扱えるようになり、登録販売者の需要が拡大しました。
さらに、薬局以外でも薬品が扱われるようになった(インターネットでも販売可能になった)点も、登録販売者にとっては追い風となっています。
将来的にも、今後は高齢化により医薬業界の需要も拡大することが見込まれており、また、薬局は薬剤師よりも平均的な時給が低い販売登録者を採用する傾向になってきているといった理由から、登録販売者の需要は増え続けるだろうと言われています。
登録販売者の将来性
上記でも触れましたとおり、登録販売者の上位資格にあたる薬剤師も飽和状態が続いていることから、コストの低い登録販売者の需要が拡大している傾向にあります。
また、今後は少子化の影響で日本の経済構造自体が人材の供給不足になると予想されています。
これらの点を踏まえると、登録販売者は将来性のある資格と言えるでしょう。
登録販売者の将来性については下記の記事をご覧ください。
登録販売者の求人の探し方
ここでは、登録販売者の求人の探し方について紹介していきます。
インターネットの求人サイト
まずは、インターネットの求人サイトを活用するという方法です。
一般的な求人サイトにも登録販売者の求人情報は掲載されていますが、「ジョブメドレー」や「アポプラス登販ナビ」などといった、登録販売者の求人サイトが存在しており、こちらを利用した方がより多くの求人に触れることができます。
求人サイトでは、地域や給与、その他の特徴から検索することが可能ですので、自身の好みに合わせて検索条件を変えてみてください。
また、同じ登録販売者でも、地域によって条件が変わるということも、頭に入れておきましょう。
その他
インターネットの求人サイト以外にも、以下のような方法で求人を探すことができます。
- 店頭の貼り紙をチェックする
- 新聞の折込求人をチェックする
- 会社のホームページをチェックする
- 口コミサイトで職場の雰囲気をチェックする
この中でも特におすすめなのが、店頭の貼り紙をチェックするということです。この方法は、実際に店舗へ足を運ぶことになりますので、店の雰囲気や人間関係もつかむことができますので、採用後のギャップを少しでも減らすことができます。
そのため、これ以外の方法で求人を探す際にも、時間があればできるだけ実際の店舗に足を運んだ方が良いでしょう。また、実際に働いている人の口コミも是非参考にしてみましょう。
薬局やドラッグストア以外の仕事について
ここでは、薬局やドラッグストア以外での仕事について、2点ほど紹介いたします。
製薬会社の営業
1点目は製薬会社の営業職です。登録販売者として学んだ医薬品の専門知識を活かして、製薬会社の営業職として働くという選択肢も考えられます。
実際に薬局やドラッグストアなどで登録販売者として働いている際、製薬会社から商品の売り込みなどの営業を受けるケースもよくあります。この営業を受ける側としての経験、あるいは、実際に店舗で医薬品を販売するという立場での経験を活かして、製薬会社に転職するというケースも多く見受けられます。
介護サービス業
2点目は介護サービス業です。高齢化が進んでいる現代社会において、登録販売者の資格・知識は介護サービス業で働く際にも十分活用することができます。
介護職員という身近な存在に、医薬品の効能や飲み合わせ、副作用などの専門知識が備わっていれば、正に鬼に金棒であり、安心して相談することができます。
これにより、ケアの質的向上や介護サービス利用者との信頼関係構築につながっていくことでしょう。
登録販売者の仕事についてのまとめ
登録販売者の仕事についてのまとめ
- 登録販売者には、例えば「男性の割合が少なく人間関係が大変」など、仕事にまつわる様々なイメージがあるが、その正誤もまちまちである。
- 今後、登録販売者の需要は増えていくことが予想されている。
- 求人検索にあたっては、登録販売者に特化した求人サイトの活用や、口コミについても参考にすべきである。
- 薬局やドラッグストア以外にも、様々な仕事・職場が存在する。
今回は、「登録販売者には仕事がない?」というテーマで、登録販売者の口コミや将来性など、様々な観点から解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
今回の記事が、登録販売者に興味がある、あるいは資格取得を目指している人々にとっての参考情報の1つとなれば幸いです。