登録販売者はぶっちゃけ意味ない?口コミから需要や合格後の流れを解説
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「登録販売者の資格は意味ないと聞いたけれど……」
「せっかく資格を取っても需要がないなら勉強やめようかな?」
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
確かに、登録販売者の資格はぶっちゃけ意味ないという噂があるのは事実です。しかし本当にそうなのでしょうか?
この記事では登録販売者の資格に意味がないのかどうかを、口コミや試験の内容、実際の需要の有無などから徹底検証します。
読み終わった頃には登録販売者の資格について、疑問が払拭されているはずです!
登録販売者の需要についてざっくり説明すると
- 需要は常にあるため仕事はすぐに見つかる
- 資格を取ってもハードな仕事に耐えられず辞めてしまう人も多い
- 自身の適性に合っていれば楽しく働ける
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登録販売者とは
まずは登録販売者の資格がどのようなものか、簡単にご説明します。
薬剤師がいなくても一部の医薬品を販売できる資格
登録販売者は、「第二類・第三類医薬品を販売できる国家資格」です。第二類や第三類の医薬品とはかぜ薬や鎮痛剤など、いわゆる市販薬を指します。
2008年以前、一般的な医薬品は薬剤師がいなければ販売できませんでした。しかし2009年に薬事法が改正になり、登録販売者という資格ができたのです。
現在は登録販売者がいれば薬剤師が不在でも、第二類と第三類の医薬品の販売を行うことができます。そのため登録販売者の資格は非常に人気があり、今も多くの方が資格取得に向けて勉強しています。
登録販売者の資格が役に立つ理由
登録販売者の資格は、どのような場面で役に立つのでしょうか。
需要が高い
近年はドラッグストアが非常に増えており、慢性的に薬剤師が不足しています。
ドラッグストアの中には24時間営業を始めているところも多く、薬剤師不足がさらに顕著になりつつあります。
ここで頼りになるのが登録販売者の資格保有者です。
登録販売者は薬剤師不足を補うことができる
登録販売者がいれば、第二類と第三類の医薬品の販売を行うことができます。
つまり登録販売者の存在は、薬剤師不足を補うことができるのです。なおかつ人件費も薬剤師ほど高くありません。
こうしたことからドラッグストアなど医薬品を扱う店舗では、登録販売者の採用が積極的に行われています。
今では登録販売者も不足気味で、ギリギリの人数で回している店舗も増えてきています。
就職や転職がしやすい
登録販売者の仕事は、パートやアルバイト等の短時間勤務でも時給が比較的高く設定されているため、主婦でも働きやすいでしょう。
募集している勤務時間帯も幅広く、求人も多いです。個々の事情に合わせた働き方ができるのも登録販売者の魅力のひとつです。
働ける場所が多い
登録販売者の主な勤務場所はドラッグストアですが、今は全国各地に店舗が存在します。
また最近は家電量販店やスーパー、コンビニなどでも医薬品を取り扱う店舗が増えています。
こうしたことから、登録販売者の資格は就職や転職がしやすいと言えるでしょう。ご自宅の近くに1~2軒は登録販売者が働くお店があるはずです。
登録販売者の就職・転職事情については下記の記事をご覧ください。
収入が上がる
登録販売者の資格はかなり有意義なものとみなされ、資格手当がつくことが多いです。
どのくらいの手当てになるかは職場によりますが、一般的には5,000円~10,000円くらいの手当てがつくと言われています。
業務の内容は普通の販売員とそこまで大きく変わるわけではありません。それでいて収入が上がるのは非常に大きなメリットですよね。
基本給が上がる可能性も
ドラッグストアなどに勤務している方が登録販売者の資格を取得すると、職場内での評価が上がります。
評価が上がれば基本給の上乗せが期待できます。資格手当に加えての昇給ですから、収入面でのメリットはますます大きくなるでしょう。
登録販売者の給料面については以下の記事で詳しく解説しています。
キャリアアップに繋がる
登録販売者の資格を取るためには、医薬品についての専門知識を一通り学ぶことになります。
医薬品販売の専門家という立ち位置になりますので、仕事の幅が広がることは間違いないでしょう。
また登録販売者の資格は、店舗管理者になるための条件でもあります。
医薬品を扱う企業では登録販売者の資格取得を正社員になるための条件としているところも多く、この点においてもキャリアアップの土台となります。
経営者として独立も可能
以前は、医薬品販売店を開業するには薬剤師か薬種商の資格が必要でした。
しかし現在は登録販売者の資格を取れば店舗管理者になれます。もちろん経営者として独立することも可能です。
その場合は経営やビジネスの知識も必要ですが、夢が広がりますよね。
登録販売者の試験は学歴などの受験資格は特にありません。そのため開業やスキルアップを目指してドラッグストアで働きながら資格取得を目指す方もいます。
スキルアップできる
登録販売者としての知識があれば、健康面において客様にアドバイスできるのはもちろんのこと、ご自身や家族の健康維持に役立てることもできるでしょう。
また保育園や学校のような店舗以外の場所でも、登録販売者の勉強で得た専門知識を活用することができます。
保育園に転職する際に登録販売者の資格が決め手になったケースも、実例として存在します。
どんどん広がる可能性
最近は登録販売者の資格保有者向けに、介護用品など医薬品以外の専門知識を身に付ける機会を用意している企業もあります。
今後も医薬品の分野に限らず、幅広い分野に登録販売者が活躍できる場が広がっていくことは間違いありません。
登録販売者のきついところをぶっちゃけると
登録販売者の資格は非常に役立つものですが、逆に「きついところ」もあると言われています。
以下の内容は、実際に経験した方からぶっちゃけていただいた口コミを参考にまとめました。まずはご一読ください。
シフトがきつい
登録販売者がドラッグストアなどで働く場合、ほとんどがシフト制だと言われています。
実はこのシフト制が、登録販売者の仕事においては一番きついというのです。
勤務時間が長くなる
ドラッグストアでは、薬剤師か登録販売者がいなければ医薬品を販売することができません。
もし他の登録販売者とのシフト調整が上手くいかない場合は、一人で一日中働かなくてはならなくなります。
パート勤務には基本的に「残業」の概念はありませんが、15分以上の残業が必要な場合は事前に申請すれば1分単位で給与に反映できてしまいます。
このシステムを利用して、予定以上の勤務をさせられてしまうことも多いようです。
急に休日がなくなる
ドラッグストアでは、医薬品を販売する時は必ず登録販売者が店舗にいなくてはいけません。
もし違反した場合は医薬品の販売権が剥奪されるという重い罰則があります。
このため登録販売者の資格保持者が急に休んだ場合、他のスタッフに出勤命令が下ることがあります。
医薬品を扱っている以上、休日や夜間でも関係なく登録販売者は出勤しなくてはなりません。
ご自身が何らかの事情で休みたい場合も、自分で他の登録販売者に連絡を取る必要があります。
例えばお子さんの急病というような緊急の用事であっても、すぐに駆けつけることができません。
ご自身の代わりを見つけてから、初めて休むことができるというわけです。
辞めてしまう人が多い?
登録販売者の仕事に就いたとしても、「仕事がきつい」という理由で辞めてしまう人が多いという口コミも多く寄せられています。
特に30代男性の場合、登録販売者の資格を取得して正社員として働いても、3年ほどで辞めてしまう方が少なくありません。
登録販売者を辞めた男性の多くが退職後は別の業界を希望しています。
この実態を見ても、登録販売者の仕事がかなりきついことがわかります。
ただし50代くらいの年代で店長クラスに昇格した場合は、辞める方は少ないようです。
転勤がある
登録販売者として正社員雇用されますと、転勤の可能性があります。
チェーンのドラッグストアは、全国に支店が存在します。そのため県外はもちろん、かなり遠い場所に転勤しなくてはならないケースもあります。
既婚者が転勤する時は単身赴任になる場合もある
既婚者の方が県外への転勤をする場合、単身赴任が多いようです。
登録販売者の資格をこれから取ろうとしている方は、単身赴任での転勤の可能性があることを考慮しておきましょう。
ただし、勤める企業によっては転勤がない場合もあります。
正規の登録販売者になるまで時間がかかる
登録販売者は、試験に合格すればすぐになれるというものではありません。
一人で医薬品の販売を担当できるようになるには、登録販売者の試験に合格した後、「直近5年間で通算2年(毎月80時間以上)」の実務経験が必要です。
つまり最低でも2年間は、登録販売者の見習いとして薬剤師や先輩の登録販売者の指導のもとで研修を受けながら働く必要があるというわけです。
登録販売者の資格を持っていても、研修中はかなり給料が安く、パートの場合の月収は10万円程度だと言われています。
モチベーションを維持するにはかなり強い意志が必要になるでしょう。
仕事がハード
登録販売者も、店舗内ではレジ打ちや品出しを行います。その上で登録販売者としての仕事もこなしていきます。
品出しで重い荷物を扱いながら、処方箋が届けばそちらのお客様の対応をしなければならないこともあります。
登録販売者は体力勝負の仕事
登録販売者の資格を取ると仕事の幅が広がる反面、仕事量も増えます。
売り場と調剤室を行き来しながら、勤務中はずっと動き回ることになります。
立っている時間も多く、非常に体力のいる仕事と言えるでしょう。
せっかく登録販売者の試験に受かっても、体力が追いつかないことで諦める方もいます。
接客業が合わない
登録販売者は店舗で医薬品を売ることを目的とした資格であるため、一般小売店での勤務が主体となります。
小売店の主な業務は接客です。接客業が合わない方は登録販売者も向いてないと言えるでしょう。
接客スキルの重要性
いくら有資格者とは言え、お客様への接遇スキルは重要です。
コンビニやスーパーと同じようにレジを打ち、来店するお客様に笑顔で挨拶をし、問い合わせには柔軟に丁寧に答える必要があります。
こうした一般的な接客スキルがない方は登録販売者の資格を取ることは諦めて、接客が必要ない他の資格を考えたほうが良いかもしれません。
販売ノルマがある
登録販売者は販売員の一人として働くポジションですから、会社によっては厳しい販売ノルマを課していることもあります。
それでいて社内研修が不十分な企業もあり、厳しい雇用環境になることも少なくありません。
どのような商品にノルマがあるのか
販売ノルマを課せられる商品は、口コミによると主に健康食品やドリンク剤が多いようです。医薬品以外でも商品ごとに、毎月の販売目標が設定されます。
ただし登録販売者として働くからには、おすすめの商品だけでなくお客様の症状に合ったものを販売することも必要になるでしょう。
会社の事情とお客様の都合、両方を考えながらの販売活動をするスキルが、登録販売者には求められるのです。
登録販売者の試験について
この段落では、登録販売者になるための試験の内容を解説いたします。
受験資格はない
登録販売者試験には、受験資格は特にありません。
以前は学歴や実務経験など細かい規定がありましたが、2015年の法律改正により全ての受験資格が撤廃されました。
現在は、学歴や経験に関わらずどなたでも登録販売者試験を受けることができます。
なお、登録販売者試験はどの都道府県で受験してもOKです。日程さえ被らなければ複数の都道府県で受けることもできますから、何回でも挑戦しましょう。
合格ラインは7割
登録販売者試験の問題は、全て択一式となっています。マークシート方式なので比較的受けやすいと言えるでしょう。
合格ラインは「正答率が全体の70%以上であること」です。
ただし、出題項目のうち1つでも正答率が35%、もしくは40%以下の項目があると不合格になります。 (35%か40%かは、都道府県によって異なります。)
試験の出題範囲
登録販売者試験の出題範囲は、以下の通りです。
出題項目 | 配点 |
---|---|
1章:医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20点 |
2章:主な医薬品とその作用 | 40点 |
3章:人体の働きと医薬品 | 20点 |
4章:薬事に関する法規と制度 | 20点 |
5章:医薬品の適正使用と安全対策 | 20点 |
合計 | 120点 |
2章「主な医薬品とその作用」の配点が一番高くなっているため、落とさないようにしっかり勉強しておきましょう。
試験合格は簡単?
登録販売者の合格率は、例年およそ40%程度となっています。
半分以上が落ちていることを考えると難関資格とも言えるのですが、登録販売者は国家資格のひとつです。
他の国家試験では合格率が2割、もしくは1割を切るような試験も珍しくありません。
登録販売者は、国家試験の中では難易度が低いほうだと言えます。
登録販売者試験の勉強期間はぶっちゃけ3ヶ月程度
登録販売者試験に合格した方の口コミを見ますと、「勉強時間はぶっちゃけ3ヶ月程度」というものが多いようです。
1ヶ月は危険
登録販売者試験の勉強を1ヶ月しか行わずに合格できる方も稀にいます。
ただ、普通に考えて1ヶ月では暗記時間が足りません。かなり必死で覚える必要があります。合格できたとしてもギリギリの点数になることが多いでしょう。
3ヶ月程度がベスト
登録販売者試験の勉強期間は、3ヶ月程度がベストだと言われています。
登録販売者試験の勉強内容はほとんどが暗記です。特にカタカナの成分名を覚えるのが大変なので、語呂合わせを使ったり練習問題を解きながら頭に入れることをおすすめします。
一夜漬けが役に立つような内容ではありませんので、記憶を定着させるために何度も繰り返しテキストを読みながら、覚えていく必要があります。
半年以上はおすすめしない
登録販売者試験の勉強は、長くかければ良いというものではありません。半年以上かけてダラダラやることはあまり望ましくないです。
勉強期間が長くなると前に覚えたことが頭から抜けてしまいます。
一度忘れたことを覚え直すには忍耐が必要ですし、モチベーションの維持も難しいでしょう。
通常は3ヶ月程度の勉強で合格できます。ぜひ、適切に対策をしていってください。
一日の勉強時間は3時間程度
登録販売者試験を受けるには、一日どれくらいずつ勉強すれば良いのでしょうか。
最初は2時間弱、慣れてきたら3時間
登録販売者試験の対策を始める時、最初はまず「一日2時間弱」から始めてみましょう。
最初から根を詰めすぎると疲れてしまいます。まずは2時間程度で様子を見ながら、慣れてきたころ「一日3時間程度」に勉強時間を増やしていってください。
登録販売者の勉強時間については下記の記事をご覧ください。
試験当日の流れ
登録販売者試験の当日の流れを簡単にご説明します。
当日の持ち物
登録販売者試験当日の持ち物は以下の通りです。
<必ず持参するもの>
- 受験票
- 筆記用具
- 腕時計
筆記用具は、マークシート方式ですので鉛筆を用意しましょう。試験会場には時計がない場合もあります。腕時計を忘れずに持参してください。
<持っていくと便利なもの>
- 羽織るもの
- 試験勉強の時に使っていたテキスト・ノート
- 昼食
会場が寒いこともありますので、ブランケットやストールなど、羽織る物があると便利です。
昼食を調達できるお店が周辺にないことも考えられます。お弁当を持参するか、事前に購入しておくと良いでしょう。
試験直前には使い慣れたテキストやノートで最終チェックをしてください。
試験時間は合計4時間
登録販売者試験の試験時間は、午前、午後ともに2時間、計4時間です。
制限時間内に全て解き終わった場合は、試験監督の指示があれば試験中でも退出が可能です。
可能であれば、午前中の試験の途中で退出して午後の試験のために勉強しても良いでしょう。
試験当日の注意点
登録販売者試験は途中退出が可能なため、退出場所近辺の席は騒がしくなる可能性があります。
ご自身が退出する場合は周りの方の迷惑にならないようにしましょう。
また、早ければ当日中に解答速報が出ます。ご自身の解答と照らし合わせて確認しておいてください。
試験中は、もし見たことがない単語や問題が出ても諦めないでください。慌てずに、解ける問題を確実に解いていきましょう。
合格発表
登録販売者試験の合格発表は、試験当日の約2ヶ月後となります。都道府県のホームページでの発表となりますので楽しみに待ちましょう。
合格発表と同時に、受験者数と合格率も発表されます。次回の試験に備えてこちらも確認しておいてください。
なお合格通知書は、合格発表の翌日くらいにご自宅に届きます。
試験合格後の流れ
登録販売者試験に合格した後の流れも知っておきましょう。
販売従事登録が必要
登録販売者試験に合格しましたら、勤務先の所在地の都道府県で「販売従事登録」の申請を行ってください。申請に必要な書類は以下の通りです。
- 販売従事登録申請書
- 登録販売者の合格通知書
- 戸籍謄本、戸籍抄本または戸籍記載事項証明書
- 医師による診断書
- 使用関係を示す書類(雇用証明書など)
- 登録手数料
申込書は各都道府県のホームページで入手可能です。登録手数料は都道府県によって異なりますので、登録先の自治体で一度しっかり確認しておきましょう。
申請が済みますと、販売従事登録証が発行されます。ここまでの一連の流れを経て、登録販売者としての勤務が可能となります。
正規の登録販売者になるには実務経験が必要
販売従事登録を行っても、すぐに正規の登録販売者になれるとは限りません。
正規の登録販売者になるには、「直近5年間で通算2年(毎月80時間以上)」の実務経験が必要です。
この要件を満たすまでは、薬剤師や登録販売者(正規資格保有者)の管理や指導のもと、研修を受けながら医薬品販売を行っていくことになります。
試験を受ける前の経験も有効
「実務経験」は、登録販売者試験を受ける前の経験も有効です。
試験を受けた段階で「通算2年」の実務経験があれば試験の合格とともに正規の登録販売者として働くことが可能です。
もし経験が2年に満たない場合でも、追加で実務経験を積んで「通算2年」に達すればその時点で正規資格を得ることができます。
合格後すぐに働かなくても良い
登録販売者試験に合格すれば、資格自体は一生有効です。すぐに働かない場合も資格がなくなることはありません。
登録販売者の資格は一生役に立ちますから、勉強する時間がある時に取っておくと良いでしょう。
登録販売者になってからも勉強し続ける
登録販売者は、一度なってしまえばそれで終わりというわけではりません。常に勉強し続ける必要があります。
外部研修への参加が必須
登録販売者の資格自体は一生有効ですが、医薬品の販売資格を持ち続けるためには「外部研修」への参加が義務付けられています。
医薬品は日進月歩ですから、登録販売者の資格取得後も医薬品の知識を更新することは非常に重要です。
時間数としては、毎年少なくとも12時間以上を継続することと定められています。
独自の研修を実施する会社もある
企業によっては、登録販売者向けに内部研修を独自に実施しているところもあります。
例えば花粉症や風邪が流行る時期に備えて、どの医薬品の販売を強化するか、またお客様への説明の方法などを社内で勉強できます。
こうした研修にもしっかり出席して、知識を増やしておいてください。
登録販売者の就活方法
登録販売者はどのように就活を行えば良いのでしょうか。
社員採用の場合
登録販売者として正社員採用を狙う場合は、基本的に本社での採用となります。
ドラッグストアにはフランチャイズ経営がないため、店舗ごとの採用になることはまずありません。
チェーンのドラッグストアは従業員1万人以上の会社が多く、労働組合もしっかり存在するところが多いです。
こうした企業に登録販売者として入社すれば、比較的整った環境で働くことができるでしょう。
パート・アルバイト採用の場合
パートやアルバイトでの登録販売者採用を目指す場合は、店舗ごとの採用です。働きたいドラッグストアやスーパーなどに直接電話をし、面接のアポイントを取りましょう。
なおパートの場合、面接から仕事開始までは1ヶ月程度かかると言われています。
就活での注意点
就活の常識ではありますが、社員・パート・アルバイト全てにおいて、面接時はスーツを着用しましょう。
登録販売者試験に合格したら、就活は早めに始めることをおすすめします。昼間や平日の勤務は人気がありますので、早く応募しないと枠が埋まってしまうおそれがあります。
試験の合否が出る前でも自己採点で合格が確実だった場合、その時点から就活を始めても良いでしょう。
面接時に伝えるべきこと
在職中に他の企業や店舗の採用試験を受ける場合は、面接時に「在職中である」ことをしっかり伝えてください。
相手の企業も退職時期を考慮した採用日を考えてくれますし、現在の職場とも揉めることなく転職できます。
登録販売者の年収は400万円程度
登録販売者の年収の目安ですが、一般の正社員が400万円、店長クラスで500万円程度と言われています。
契約社員の場合は250万円~300万円、パートですと150万円~250万円程度、時給に換算すると800円程度(昼間)が相場です。
店舗管理者になると給与が上がる
上記を見ると登録販売者の年収はあまり高くないように感じますが、店舗管理者として夜間に働くようになると、収入は一気に上がります。
例えばパートの場合、週休2日、1日8時間労働でも月収は20万円程度になると言われています。
経験値を積んで幅広い業務ができるようになればその分収入にもつながりますので、しっかり励んでいきましょう。
登録販売者の需要まとめ
登録販売者の需要まとめ
- 登録販売者は常に需要のある仕事である
- 業務はハードな面もあるので自身の適性をしっかり考える必要アリ
- 資格取得後すぐに登録販売者になれるわけではない
- 経験を積み、できる業務が増えれば収入にもつながる
登録販売者には意味がないという噂があるのは事実ですが、医薬品販売業がある以上、登録販売者の需要がなくなることはありません。
医薬品への興味や接客業の適性がある方はぜひ、登録販売者を目指してください。楽しく働いてスキルアップしていきましょう!