登録販売者の勉強方法は?勉強時間やノートのコツ、独学の仕方を解説!

更新日時 2020/05/11

登録販売者ってどうやって勉強すれば良いの?

と疑問をお持ちの方もいるでしょう。

登録販売者は2009年から始まった比較的新しい資格のため、勉強方法については不明な点も多いはずです。

今回は登録販売者の勉強方法について、勉強時間やノートの使い方のコツ、独学の仕方などを解説します。

これを読めば、登録販売者の勉強方法がよく分かるはずです。

登録販売者の勉強方法についてざっくり説明すると

  • 必要な勉強時間は400時間
  • 自分の苦手箇所をまとめてオリジナルノートを作る
  • 独学でも合格可能だが通信講座がおすすめ

登録販売者試験の概要

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登録販売者は一般用医薬品の販売を行う職業です。扱えるのは第2類医薬品と第3類医薬品のみですが、それでも全体の約9割を占めます。

一般用医薬品とは、医師の処方箋がなくても購入できる薬のことです。副作用などのリスクが少ない風邪薬や鎮痛剤などを指します。

登録販売者がいれば薬剤師が不在でも一般用医薬品の大半が販売できるため、薬局やドラッグストアなどでは重宝される存在です。

登録販売者は、指定第2類を含む第2類医薬品については、情報提供の努力が義務付けられています。

一方で、第3類医薬品に関しては法的義務はありませんが、顧客からの相談に応じる義務はあります。

よって、第2類・第3類を中心に医薬品全般に対する知識が必要な資格だと言えるでしょう。

登録販売者試験は受験資格がない

登録販売者試験に受験資格はありません。学歴や年齢、実務経験を問わず、誰でも受験できます。

ちなみに、受験資格は2015年4月1日より撤廃されました。

これにより、以前までは大学で薬学を専攻しなければなりませんでしたが、現在は文系でも合格が可能な試験です。

また、登録販売者試験は独学でも合格できる試験になります。

試験日程

登録販売者試験は、各都道府県によって実施されます。実際されるのは毎年8年〜12月頃です。

試験日程や試験内容は、実施される各都道府県ごとに異なります。

試験は一つの都道府県で年一回の実施ですが、日程が別であれば都道府県をまたいで複数回受験することも可能です。

受験資格がないことを考えても、気軽に受験できる資格だと言えるでしょう。

試験の出題範囲

登録販売者試験における試験科目および出題数、試験時間は以下の通りです。

試験科目 出題数 試験時間
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 20問 40分
第2章 人体の働きと医薬品 20問 40分
第3章 主な医薬品とその作用 40問 40分
第4章 薬事関係法規・制度 20問 40分
第5章 医薬品の適正使用・安全対策 20問 40分

難易度はどれくらい?

登録販売者試験の合格率は例年40%程度で、2019年度の全国平均は43.4%でした。

よって難易度はそれほど高くありません。

ちなみに、2019年度の合格率が最も高かったのは北海道の64.3%です。反対に最も低い合格率は、埼玉県の23.3%でした。

試験は全て選択問題で、実技や記述がないことも高い合格率の一因でしょう。

勉強方法の比較

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登録販売者の資格を取得したい場合は、以下の2点を考えて勉強方法を選びましょう

  • 一人でどこまで計画的な勉強ができるか

  • 費用はどのくらい出せるか

独学で勉強する

登録販売者試験は独学でも合格が可能な試験です。

独学のメリット・デメリット

独学のメリットはその自由度の高さにあります。勉強のペースも使うテキストも自分の予定や好み次第です

また、お金がかからないということも大きなメリットと言えるでしょう。

独学の場合、受験料以外の目立った出費と言えば、テキストの購入代金くらいです。

市販されている登録販売者試験の教材は2000円前後のものが多いため、3〜4冊買ったとしても1万円もかかりません

教材を選ぶ際は、書店で実際に手にとって中身を確認するのが良いでしょう。

一方で独学のデメリットは、質問や相談ができないことです

教材の内容が理解できなかったり、勉強で行き詰まったとしても、自分で解決しなければいけません。

さらに、自分でスケジュール管理を行うのが難しいということもデメリットでしょう。勉強計画を立て、それを実行するのには強い意志が必要です。

独学の場合はテキスト選びの段階から苦労する可能性もあります。

文字ばかりの参考書が苦手という場合は、解説動画などの映像教材で視覚的な理解を図るのも良いでしょう。

既にドラッグストアや薬局で勤務している場合は、登録販売者試験向けの社員研修が行われる場合もあります。そうした機会もぜひ活用してみましょう。

ネット情報には試験の合格体験記が多数見受けられますが、広告用ブログの可能性もあるため、全てを鵜呑みにするのは危険です。

受験の時期や個人の性格などによって、適切な勉強のスタイルは変わってきます。

独学する人におすすめのテキスト

独学する場合のテキスト選びは非常に迷ってしまうものです。

そんな時は、「ビジュアルのとっつきやすさ」と「内容のとっつきやすさ」を重視して参考書をチョイスすると良いでしょう。

暗記の多い登録販売者試験の独学は想像以上にモチベーションの維持が難しいため、テキストや問題集は楽しく読めるようなカラフルでわかりやすいものを選ぶのに越したことはありません。

登録販売者の独学に使うテキストの選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

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通信講座を利用する

独学以外には通信講座を活用するという選択肢があります。

通信講座のメリット・デメリット

通信講座のメリットは、気軽に利用ができることです。自らのデバイスで好きな時間に講義を視聴でき、申し込みを行えばすぐに利用できます

また独学の場合と異なり、試験勉強に関する質問や相談に答えるサービスが用意されていることも魅力です。

試験日や試験内容に合わせてカリキュラムや教材が設定されているため、自分で計画を立てたり、参考書を選ぶ必要はありません

一方でデメリットとして、3〜4万円程度の費用がかかることです。費用面がネックだという人は、国の給付制度を利用するという手もあります。自分が対象者になっているか確認してみましょう。

通信講座は複数存在するため、資料請求などを活用して自分に合ったサービスを選択すべきです。

教材やカリキュラム、サポート体制など勉強環境は整っている通信講座ですが、最終的な合否を決めるのは自分の努力次第だと言えます。

効率的に合格を目指すなら通信講座がおすすめ

「短期間で試験に合格したい」「確実に登録販売者の資格を取得したい」という場合には、通信講座を受講するのが良いでしょう。

資格Timesがイチオシする「ユーキャンの登録販売者講座」では、出題されるポイントのみを徹底的に反復したテキストや7回に渡る添削サポートなど充実のカリキュラムにより短期間で合格可能性を一気に高めることができます。

他の通信講座に比べてもずば抜けた高クオリティで丁寧なサポート体制が敷かれていると評判の人気講座ですので、この機会に是非チェックしてみてください。

通学講座を利用する

予備校などに通って講義を受けるという選択肢もあるでしょう。

通学講座のメリット・デメリット

通学講座のメリットは、ある意味強制的に勉強ができることです。

指定された時間に教室で講義を受ければ、試験範囲を網羅的に学習することができます

また講師が目の前にいるため、すぐに質問や相談を行えることもメリットです。疑問点をその都度解消しながら勉強が進められます。

さらにクラスメートの存在も大きいでしょう。情報共有や切磋琢磨ができることは、独学や通信講座にはない魅力です。

中にはドラッグストア等で実務研修を行う講座もあり、試験勉強の良い刺激となるでしょう。

一方で、時間や日程の融通がきかないという点はデメリットです。居住地域によっては、近くに学校がないこともあるでしょう。

また通学講座は、通信講座よりもさらに費用がかかります。受講料の相場は7万円前後で、さらに交通費も必要です。

授業に参加するだけで学力がつくわけではないため、自宅等で復習や問題演習を行わなければなりません。

国の給付制度がある

以下のような給付制度を利用すれば、費用面の課題を克服することも可能です。

一般教育訓練給付制度

一般教育訓練給付制度は、働く人の能力開発やキャリア形成を支援する仕組みです。

雇用の安定と再就職の促進を目的に、厚生労働省により実施されています。

その支給額は、教育訓練施設に支払った教育訓練費の20%に相当する金額です。

ただし上限は10万円で、4千円未満の場合は支給されません。

母子・父子家庭等自立支援給付金制度

この制度は、母子家庭の母・父子家庭の父を対象とした仕組みです。

主体的な能力開発の取り組みを支援する目的で、厚生労働省が実施しています。

給付の対象となるのは、以下の2種類の講座です。

  • 雇用保険制度における教育訓練給付の指定教育訓練講座

  • 都道府県等の長が地域の実情に応じて対象とする講座

上記の講座を修了した場合、その経費の60%が支給されます

支給額の下限は12,100円、上限は修学年数×20万もしくは80万円です。

試験勉強のポイント

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試験勉強を行う際は、以下のポイントが重要になります。

合格基準に注意

登録販売者試験では、全体の7割以上の得点、つまり120問中84問以上に正解すれば合格となります。

そのため、今までに見たことがない問題が出題されても気にすることはありません。

数問分からない問題があっても合格には影響しないからです。

ただし、登録販売者試験には足切りもあるため注意しましょう。基準は都道府県ごとに異なりますが、3.5〜4割以下の科目が一つでもあると不合格になります。

確実に合格するには、120問中100問以上を狙って勉強すると良いでしょう。

ガイドラインが改定された影響か、近年は出題傾向に若干の変化が見られます。そのため、万全の対策を行ったとしても本番で点数を落とす可能性があるです。

よって目標点数を高く設定し、余裕を持って試験に臨めるようにしましょう。

試験はマークシート方式のため、語句を一言一句正確に暗記する必要はありません。覚えにくい成分名などは、大まかに記憶しておけば良いでしょう。

ガイドラインの改定に注意

登録販売者試験では、各都道府県(厳密には地域ごとのブロック)がそれぞれで試験を作成します。

そのため試験ごとに難易度の差が出ないように、厚生労働省が試験問題作成の手引きとしてガイドラインを発表しています。

ガイドラインは改定されることがあり、2018年(平成30年度)には改定が行われました。一方で2019年(平成31年度)に関しては、改定はありません。

尚、ガイドラインが改定される年度においては、試験前の3月30日に発表されます。

改定内容は、主に第4章の「薬事関係法規・制度」に関する変更や追加です。

通信講座や通学講座を利用する場合は、改定発表後にスクールから追加教材の提供があります。それを見て改定点を確認しましょう。

独学の場合は、厚生労働省のホームページより確認が必要です。

改定後の最新ガイドラインもしくは改定点が赤字で追加された旧ガイドラインのPDFが掲載されています。

ただし厚労省のPDFでは、試験に関係ない改定点も大量に記載されているため、自分で教材を見ながら該当箇所を見つけるのは困難です。

その場合は、改定後に出版される最新版教材を購入することで対応しましょう。発売されるのは改定後の6月上旬ごろになります。

勉強開始は早いほうがいい

登録販売者試験の出題範囲は幅広いです。そのため、試験直前期の詰め込み型の勉強は向いていません。

本番直前に、知識を理解せずに丸暗記して試験に臨むのは困難です。

試験の知識は取得後の実務で必要になる実用的なものなので、きちんと意味を理解しながら勉強を進めましょう。

ガイドラインの改定はあるものの、「人体の構造と働き」や「医薬品の成分名」が変更されることはまずありません

また、試験に出やすい重要法規も変わらないため、早めに勉強を始めても困ることはないでしょう。

過去問を何度も解く

他の資格試験同様、登録販売者試験においても過去問演習が有効な勉強法になります。

なぜ過去問は重要なのか?

登録販売者試験は出題傾向や重要ポイントが限られた試験です。そのため、過去問演習でそれらを把握することが重要になります。

過去問を解くことで、出題傾向や頻出範囲を体得できるため、実力アップに効果的です。

また演習を繰り返せば、試験に必要な知識が定着していきます。

過去問の使い方

過去問演習は量をこなすことが大切です。最低でも3年分は解くようにしましょう

テキストで試験内容を大まかに理解したら、早速過去問演習に進みます。

間違えた問題や分からない箇所は、テキストに戻って復習することが大切です。

過去問演習をある程度こなしたら、一度テキストを読み返してみましょう。

演習前よりも内容がよく理解できるはずです。さらに読むことで理解を深めることができます。

過去問を解く際は、間違った問題に印をつけるのがおすすめです。再度解く時に自分の苦手な部分を把握できるだけでなく、直前期の見直しにも役に立ちます。

ネットでも過去問は入手できますが、解説が充実している過去問題集の購入がおすすめです

本の方が印付けや書き込みも行いやすいので、勉強が捗ります。知識の確認程度なら、ネットの過去問を使うのも良いでしょう。

各科目の内容と勉強方法

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ここからは、各科目ごとにさらに詳しい勉強法を解説します。

第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識

この科目では、医薬品に関する基本的な知識が問われます。

勉強のポイント

基本的な問題が多いため、一般的な知識で答えられるものが大半です。

勉強を通して基本用語をおさらいできるため、受験勉強のウォーミングアップには良いでしょう。

テキストで一通り内容を確認する必要はありますが、本格的な対策は試験直前期に行えば十分です。

満点も狙える簡単な科目のため、9割以上の正答率を目指しましょう

項目ごとの勉強方法

各項目ごとの勉強方法は以下の通りです。

  • 医薬品の効果とリスク

用量-反応関係に基づいて評価されるグラフ」を用いて理解しましょう。用語の意味を暗記することで対策が可能です。

  • 副作用

穴埋め問題がよく出題されるため、重要語句の暗記が効果的です。WHOとPMDAの違いを定義を見て確認しておきましょう。

  • 小児、高齢者等への配慮

小児と高齢者の年齢区分や身体機能をよく確認しておきましょう。

  • プラセボ効果

毎年出題される頻出項目です。出題範囲は狭いため、言葉の意味を正確に理解しておきましょう。

  • 一般用医薬品で対処可能な症状等の範囲

過去問演習を繰り返し、出題傾向を把握することが重要です。

  • 薬害の歴史

必ず出題される項目です。4つの訴訟について、表で整理するなどしてポイントを把握しましょう。

第2章 人体の働きと医薬品

この科目では、以下の3つの内容が問われます。

  • 人体の構造

  • 薬が働く仕組み

  • 医薬品を使用した事で起こる主な副作用

勉強のポイント

購入者への情報提供や相談対応に活かせるレベルまで知識を高めることを意識しましょう。

「人体の構造」に関しては、中学や高校の生物と似た内容です。テキスト上の臓器の図を見ながら勉強するのが良いでしょう。

「薬が働く仕組み」と「医薬品を使用した事で起こる主な副作用」では、難しい専門用語が多数登場します。

ただし頻出事項は決まっているため、演習を重ねれば問題なく対応可能です。

項目ごとの勉強方法

各項目ごとの勉強方法は以下の通りです。

【人体の構造】

  • 消化器系

消化酵素の種類を働く三大栄養素に対応させながら記憶しましょう。特に「小腸」、「大腸」、「膵臓」、「肝臓」を重点的に対策すべきです。

  • 循環器系

心臓に関しては、心房と心室の位置を図を書きながら覚えましょう。血液に含まれている成分の種類や働きを理解することも重要です。

  • 泌尿器系

医薬品が排泄される腎臓が最重要となります。医薬関係者には必須の知識となるため、その働きをきちんと理解しましょう。

  • 目・鼻・耳などの感覚器官

頻出事項の一つなので、名称や機能を正確に理解しましょう。日常生活と関係付けて考えるのがおすすめです。

  • 脳や神経系の働き

神経の分類と役割を把握しましょう。特に「延髄」と「脊髄」の区別は重要です。また「自律神経の各臓器の働き」は第3章の基礎となります。

【薬が働く仕組み】

  • 薬が働く仕組み

吸収・分布・代謝・排泄の意味」をきちんと把握することが重要です。テキストの図や表で視覚的に理解することをおすすめします。

  • 剤型ごとの違い・適切な使用方法

特に「錠剤」の使い方を覚えることが重要です。口内で舐めたり噛み砕いて服用するチュアブル剤や、ゼラチンアレルギーには向かないカプセル剤などがあります。

【副作用】

  • 症状からみた主な副作用

頻出項目は「皮膚疾患」です。「接触皮膚炎」と「光線過敏症」は両者の特徴を入れ替えた出題があるため、二つの違いを記憶しておきましょう。

第3章 主な医薬品とその作用

医薬品に使用される「有効成分やその副作用」に関する出題がなされます。

勉強のポイント

登録販売者の業務との関係が深いことから、出題数は他の2倍程度です。

カタカナで覚えにくい成分名や難読な漢字を使用した漢方薬など、暗記事項が多いことが特徴になります。

出題数が多いことから最も対策が大変な科目です。そのため時間をかけて取り組むようにしましょう。

範囲が膨大なので全てを満遍なく覚えるのではなく、頻出の成分を中心に記憶しましょう。

前半・後半に分けて勉強することで、勉強量の多さが気にならなくなります。

項目ごとの勉強方法

各項目では、以下のような勉強方法がおすすめです。

  • かぜ薬、解熱鎮痛剤

かぜ薬は市場での需要が大きい分、出題数が多くなります。

解熱鎮痛剤の副作用である「アスピリン喘息」は頻出事項なので、正しい理解が必要です。

  • 小児鎮静薬

「動物性生薬」の基原を暗記することが大切です。他の科目でも出題されるため、きちんと理解しておきましょう。

ちなみに「レイヨウカク」は乳児には使用できない漢方処方製剤になります。

  • 鎮咳去痰薬

「鎮咳薬」と「去痰薬」の区別ができるようにしておきましょう。

前者は咳を鎮める薬、後者は痰のキレをよくする薬です。

  • 胃腸に作用する薬

頻出の成分を中心に勉強することが重要です。食品やアレルギーとの関わりをきちんと理解しましょう。

  • 高コレステロール改善薬

「LDL(低密度リポタンパク質)とHDL(高密度リポタンパク質)」の内容を把握することが大切です。

同時に高コレステロール改善薬の目的を把握しておくことも重要になります。

  • 婦人薬

頻出事項である「漢方薬」の「寒熱」について理解することが大切です。

また妊婦の服用について重要事項を把握しておきましょう。

  • 内服アレルギー用薬・鼻に用いる薬・眼科用薬

アレルギー用薬の副作用に関する暗記を行いましょう。

鼻炎用点鼻薬や点眼薬の使用上の注意を確認しておくことも重要です。

  • 殺菌消毒成分

成分と「一般細菌・真菌・結核菌・ウイルス」の適用関係を暗記しましょう。ここでの知識は他の分野にも応用可能です。

  • 滋養強壮保健薬

ビタミンとその欠乏症の暗記が必要です。

またガンマ‐オリザノールやグルクロノラクトンなど、ビタミンと関わりのある成分に関する知識も重要となります。

第5章 医薬品の適正使用・安全対策

この科目では以下の3つに関する出題がなされます。

  • 医薬品の添付文書の読み方

  • 副作用情報

  • 医薬品副作用被害救済制度

勉強のポイント

他の分野との関連が深く、すでに知識を習得している場合も多いため、比較的対策しやすい分野です。特に第3章と同内容の出題が目立ちます。

第5章では、暗記以外に文章読解力が必要となります。

出題は毎年似通っているため、高得点が可能な分野です。

項目ごとの勉強方法

各項目ごとの勉強方法は以下の通りです。

【医薬品の添付文書の読み方】

  • 添付文書の読み方

「標識的マーク」など添付文書の記載ルールを押さえましょう。

「次の人は使用(服用)しないこと」の記載内容を確認することも重要です。

  • 安全性情報など、その他の情報

緊急安全性情報(イエローレター)と安全性速報(ブルーレター)の共通点と相違点を覚えましょう。

また「医薬品・医療機器等安全性情報」の様式を確認しておくことも重要です。

【副作用情報】

  • 副作用情報等の収集

第5章別表の記載も見ながら、情報提供における「報告時期」に関する理解を深めましょう。

  • 医薬品による副作用等が疑われる場合の報告の仕方

登録販売者の業務に深く関係する実用的な内容です。

報告の条件や様式、報告先を整理しておきましょう。

【医薬品副作用被害救済制度】

  • 医薬品副作用被害救済制度

申請内容の審査方法や必要な費用の出どころなど、制度に関する一連の流れを把握しましょう。

勉強の際は参考書の表や図を利用して、視覚的に理解することがおすすめです。

  • 医薬品副作用被害救済制度等への案内、窓口紹介

給付の種類や請求期限を把握しておきましょう。

制度の対象となる医薬品と対象外の医薬品を区別できるようにしておくことも重要です。

  • 一般用医薬品に関する主な安全対策

「アンプ入りかぜ薬」など過去におきた健康被害の事例を把握しておきましょう。

4つの有名事例に加え、重要語句に関しても合わせてチェックしておくのがおすすめです。

  • 医薬品の適正使用のための啓発活動

覚えるべき啓発活動は「薬と健康の週間」と「ダメ。ゼッタイ。普及運動」です。

ひっかけ問題が出題されるため、正確に覚えることを心がけましょう。

時期別の勉強方法

遠くを見る女性

登録販売者の勉強は、以下のようなタイムスケジュールで行うのがおすすめです。

初期の勉強方法

試験対策用のテキストは一冊で十分です。内容はどれも似たようなものなので、書店で気に入ったものを選べば良いでしょう。

まずはテキストを一回読んで、全体の流れを把握します。初めは単語の意味を覚えようとしなくて構いません。

見慣れない専門用語も多いはずですが、細部には気にせず大枠を捉えましょう。

読み終わったら再び頭から読み始めます。その後は何度の繰り返し読むことで、知識の定着を図りましょう。

テキストによっては単元ごとにチェック問題が掲載されているものもあります。その場合は、問題も適宜活用しながら読み進めると良いでしょう。

テキストの文章をノートに書きながら読んだり、内容をまとめたりすることは非効率です。最初はとにかくアバウトに読むだけで構いません。

中期の勉強方法

テキストをざっと読んで試験の全体像を掴んだら、次は丁寧に読む段階に入ります。

中期では内容理解に加え、語句の暗記や問題演習を行いましょう。

具体的には以下の通りです。

学習する順番

中期では以下の順番で学習するのが良いでしょう。

  1. 第2章

  2. 第3章

  3. 第4章

  4. 第1章と第5章

特にボリュームの大きい第3章に時間をかけるべきです。この第3章を理解するための基礎知識を身に付けるために、第2章を先に行います。

また第1章や第5章に関しては、内容・問題共に比較的易しいので、最後に回しても問題ありません。

問題演習を行う上でのポイント

問題演習でよく間違えたところや授業で気になった箇所に関しては、復習をよく行うことが重要です。

テキストやノートに該当部を書き留めておき、自分だけのオリジナルテキスト・ノートを作りましょう。

テキストでのインプット作業がある程度済んだら、問題演習を積極的に行うべきです。

問題を解くことで、頻出範囲や出題傾向を把握できます。またテキストを読むだけは気付かなかった自分の弱点を見つけることも可能です。

間違えた問題や不安な部分は、必ずテキストに戻って復習しましょう。

正解できる問題は一度解けば十分ですが、よく間違える問題に関しては重点的に対策する必要があります。

選択問題では、自分が選ばなかった問題に関しても、不安な選択肢があれば復習しておくようにしましょう。

暗記のコツ

登録販売者試験では医薬品の名称と成分の暗記が重要です。数式や化学式を使う問題は出題されません。

医薬品は覚える量が少ないため、先にこちらから片付けると良いでしょう。暗記は量の少ないものから順に覚えるのがコツです。

先に「婦人薬」や「喫煙補助剤」、「一般用検査薬」などの量の少ない項目から始め、量の多い「かぜ薬」は最後に回します。

近年の試験では問題文が長くなっており、長い薬の成分が出題されることも多いです。

長いカタカナの成分名は、正しい発音と共に覚えることで暗記が捗ります。

また、漢方薬の作用に関しては、全てを暗記するのではなく、重要なキーワードを中心に記憶するのがおすすめです。

「漢方は捨て問」という意見もありますが、直近の試験では漢方薬と生薬関連も問題が増加傾向にあるため、きちんと対策しておきましょう。

暗記の際は、「口で誦じてみたり」、「手で書いてみたり」、「耳で聴いてみたり」、視覚以外にも全身を使って覚えるのが効果的です。

ドラッグストアや薬局で製品を手に取ってみるなど、日常生活と結び付けて理解するのも良いでしょう。

後期の勉強方法

本番が近付いてきたら、通勤時間や昼休みなどスキマ時間も活用して勉強時間を増やしましょう。

苦手分野をなくす

苦手な項目は克服した上で試験に臨むべきです。苦手分野が残る原因は以下の2つが考えられます。

  • 正しい理解ができていない

  • 勉強方法に問題がある

1つ目に関しては、そもそも内容の理解ができていなかったり、間違った理解をしていることから勉強が捗らないという状況です。

2つ目ですが、細部にこだわりすぎて大局が把握できていなかったり、問題を深読みしすぎていることなどが考えられます。

上記に該当する場合は、誰かに相談するのが良いでしょう。

通信講座や通学講座を利用している場合は、質問サービスや講師との面談なので解決を図るべきです。

独学の場合であっても、一人で悩むのではなく同僚や友人に相談してみましょう。

本番と同じ形式で問題を解く

登録販売者試験の本番では、4時間以内に120問を解く必要があります。単純計算で1問にかけられる時間は2分以内です。

そのため、試験直前には時間を測って解答する練習をしましょう。

近年は問題が長文化しているので、解答のペースを掴んでおくことが重要です。

実際の勉強スケジュール例

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登録販売者試験に合格するには、一般的に400時間の勉強時間が必要と言われています。

これは平日に1日3時間、休日に1日6時間勉強したとすると、3ヶ月程度の期間を要する計算です。

合格には継続的な勉強が大切になるため、30分でも良いので毎日勉強する習慣をつけましょう。

以下では3ヶ月で合格を目指すスケジュールを紹介します。

1ヵ月目

1ヶ月目は試験範囲の全体像の把握と第2章・第3章の勉強を行います

  • 1日目~10日目

まずはテキストを1、2回読んで、試験内容の全体像を大まかに把握しましょう。

単元ごとにチェック問題があれば、テキストを見ながら解いてみます。

  • 11日目~20日目

テキストで「第2章 人体の働きと医薬品」のインプット作業を行います。内容をよく理解し、重要事項を暗記しましょう。

それが終わったら問題演習に進み、第2章の過去問演習も行います。

  • 21日目~

「第3章 主な医薬品とその作用」をテキストを使って学習します。

その後は問題演習を行い、第2章と第3章の過去問を解きましょう。忘れてしまわないように第2章も解くのがおすすめです。

2ヵ月目

2ヶ月目は第3章の続きと第4章の対策を行います。

  • 1日目~20日目

第3章は分量が多いため、前半と後半に分けて行うのがおすすめです。1ヶ月目に前半を、2ヶ月目に後半を対策しましょう

まずはテキストでインプットを行い、問題演習に進みます。過去問は、第3章全部(前半・後半)を解きましょう。

  • 21日目~

残りの10日で第4章の対策を行います。

テキストで「第4章 薬事法関係法規」のインプット作業を行い、問題演習に進みましょう。

また、第3章〜第4章の過去問演習も合わせて行います。

3ヵ月目

このパートで残った第1章と第5章を対策します。また、試験直前には過去問演習で仕上げ作業を行うことも重要です。

  • 1日目~7日目

「第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識」をテキストで学習し、問題演習を行います。

過去問演習は、第4章と第1章に関する問題を解きましょう

  • 8日目~14日目

「第5章 医薬品の適正使用と安全対策」のインプット作業を行い、問題演習・過去問演習に進みます。

過去問演習の範囲は、第1章と第5章です。

  • 15日目~試験当日まで

第1章〜第5章の全ての範囲で過去問演習を繰り返します。試験時間に合わせて解くのがおすすめです。

仕上げとして、苦手な分野やよく間違える問題の克服に努めましょう。

登録販売者の取得メリット

勉強する少女

資格を取得するメリットを知れば、試験勉強の大きなモチベーションになります。

様々な場所で働ける

登録販売者は色んな場所で活躍が期待される職業です。

登録販売者の代表的な勤務先は、薬局やドラッグストアですが、一般用医薬品を扱う場所ならどこでも働けます。

他の勤務地として挙げられるのは、例えばコンビニやスーパーマーケットなどです。

ライフスタイルの多様化によって、医者や薬剤師なしで入手可能な気軽な市販薬のニーズは高まっています

そのため働き口が多く、将来性のある資格と言えるでしょう。

独立開業も可能

登録販売者は、ほとんどの一般用医薬品を販売できるため、店舗を開業してその管理者となることができます

薬剤師を雇用すれば、調剤薬局を経営することも可能です。この場合は保険薬局指定や薬局開設許可などが必要になります。

一般の登録販売者の年収はあまり高くはありませんが、独立開業すれば高収入も狙えるでしょう。

登録販売者の勉強方法まとめ

登録販売者の勉強方法まとめ

  • 合格には3ヶ月の勉強期間が必要
  • 独学では勉強の順番が大事
  • 通信講座で効率よく学ぶのがおすすめ

登録販売者の勉強方法について解説しました。

試験に合格するには400時間程度の勉強時間が必要です。独学で行う場合は、上記で紹介した勉強法を参考にしてください。

独学での勉強に不安を覚える場合は、通信講座を利用するのがおすすめです。

受講料を払う余裕がないという人は、国の給付制度を利用することもできます。是非試験の合格を目指してみて下さい!