登録販売者の過去問活用法は?解説の使い方や問題演習のポイントを解説

更新日時 2020/05/11

「登録販売者ってどんな資格でどのような仕事をするの?」

「登録販売者の過去問はどのように活用していけばいいの?」

登録販売者は略して登販とも呼ばれており、薬局やドラッグストアなどで働く場合に重宝される資格です。

登録販売者試験対策をする上で過去問題集の活用は非常に重要であり、何度も繰り返し過去問題集に取り組むことで、着実に学力は向上していきます。

こちらの記事では、登録販売者の過去問題集の活用方法や演習のポイントについて解説します!

登録販売者の過去問題活用方法についてざっくり説明すると

  • インプットを済ませてから取り組むのではなく、早い段階から取り組むと良い

  • 正答率に一喜一憂するのは無意味

  • 数多くの過去問に取り組むことで着実に学力を鍛えることができる

  • 漫然と解いても意味は無いため、集中して解くようにするべき

登録販売者の過去問

鉛筆とノート

登録販売者の過去問は存在するのでしょうか?

登録販売者の試験方式

登録販売者の試験は都道府県ごとに実施されており、合格ラインも都道府県ごとに定められています。

ただし、大阪などは関西広域連合として共通実施しています。

登録販売者の試験の合格ラインは原則として全体の7割以上得点することとされており、問題数は全部で120問(1問1点)なので84点以上の得点が合格ラインと言えます。

合格条件には各試験科目ごとに3.5割以上(都道府県によっては4割以上)という足切りラインが定められているため、特定の科目が苦手であったり科目の点数の偏りが激しいと不合格になってしまいます。

そのため、あまり苦手を作らないように各科目を満遍なく勉強することが重要です。

なお、合格率は北海道の64.3%から埼玉県の23.3%まで都道府県によりかなり差が出ています。

登録販売者の過去問は存在する

登録販売者の過去問は、ネット上の「過去問クイズ.com」などで各都道府県別で見ることが可能です。

とはいえ、このサイトではクイズ形式で過去問を無作為に出題するだけなので、あくまでも隙間時間の有効活用程度にしかならず、本格的な過去問演習とはなりません。

過去問を使った勉強を進めたい場合は、株式会社ドーモが出している「平成31年度全国登録販売者試験過去問正解」などを買うと良いでしょう。

過去問題集を手元に準備して繰り返し解き直すことで、本番レベルの学力が鍛えられ合格に近づくことができます。

詳しい解説をもらえる通信講座も

通信講座などを受講すると、市販の過去問題集よりも詳しい解答・解説がついた過去問を教材として入手できることもあります。

通信講座では合格へのノウハウが詰め込まれているオリジナル予想問題集などを出版している所も多く、これらの教材は試験前のアウトプットに非常に効果的なものとなっています。

独学だと不安だという人や、確実に合格を掴み取りたいと考えている人は通信講座を利用すると良いでしょう。

費用は高くつくものの、何度も不合格を繰り返す方が時間と費用を無駄にしてしまうため、よく考えると良いでしょう。

登録販売者の過去問題集活用法

たくさんの参考書

それでは、登録販売者の試験において過去問を活用するにはどのようにすれば効率的でしょうか?

スタートはテキストを読み終わってすぐ

過去問をスタートさせる時期は、できるだけ早い方が良いです。

そのため、参考書を一通り読んだらすぐに過去問題に挑戦するようにしましょう。

いきなり問題に取り掛かるのは不安だという人もいるかもしれませんが、早めに過去問に着手することで問題の内容の聞かれ方や問われやすい論点・代表的なひっかけパターンが掴めるようになります。

問われやすい論点や頻出問題を把握することでメリハリをつけた勉強が可能になり、その後の勉強を効率化することができるのです。

早い段階で出題の癖や頻出論点を把握することで周りの受験生と差をつけることにもつながるため、過去問はフル活用することを心がけましょう。

正解率は気にしない

過去問を解き始めると、その時の正解率がどれくらいかや合格ラインに達していたかどうかを気にする人は多いです。

やはり「自分がどの程度の得点ができるのか」はどうしても気になってしまうものです。

しかし、本試験で過去問と全く同じ問題が出題されるケースは稀なので、その時の正解率を気にして一喜一憂するのは全く無意味なのです。

もし成績が芳しくなかった場合、落ち込んでモチベーションは低下してしまうこともあるので、過去問演習中の正解率や得点はあまり気にしないようにしましょう。

あくまで「どの科目ができていないか」「自分の重点的に勉強するべきポイントはどこか」を分析するための指標として用いるべきです。

一喜一憂せずに、「その後の勉強に生かすための演習」と割り切ることが重要です。

最低3周はする

過去問に取り組んだ際には、問題の横に取り組んだ日付と正解不正解を○×でメモしておくと良いでしょう。

このような記録を残しておくことにより、後日復習するときに間違えたポイントを把握できるようになり復習のペースが掴みやすくなります。

また、自分の出来るところと重点的に復習するべき分野がすぐに把握できるメリットがあります。

その上で、勉強が進んでいくと知識があるが故の誤答なども出てくることもあるため、過去問は最低でも3周以上はこなすようにしましょう。

また、何度も過去問を繰り返すと答えを覚えてしまうこともありますが、そのときも漫然と解くのではなく丁寧に取り組むことで着実に学力が鍛えられます。

別の都道府県の問題も参考に

受験予定の都道府県の過去問を解き終えてしまった場合は、他の都道府県の過去問も解くと良い対策になります。

試験形式はどの県でもマークシート式で統一されており、都道府県ごとに難易度に差が出ないように厚生労働省からガイドラインが示されているため、他県の過去問を本番レベルの演習をこなすには丁度いいのです。

また、都道府県ごとに聞いてくる論点などや出題パターンの癖は異なるため、初見の問題に対する対応力を高めることができるメリットもあります。

余裕があれば、他県の過去問にも取り組んで、実践力や対応力を鍛えていきましょう。

過去問の間違った使い方

赤ちゃんの疑問

こちらのトピックでは、不合格者がよくやりがちな間違った過去問の使い方を紹介します。

以下で紹介する過去問の使い方はしないように気を付けましょう。

過去問の間違った活用法

受験生の中には、過去問を本番前の腕試しとして1回だけ解いたり、過去問を重要論点などのポイントを意識せずに漫然と解いている人がいます。

残念ながら、この2つは代表的な誤った使い方なので注意しましょう。

大学受験等では上記のような過去問の使い方をしていてもそれなりの成果を上げることができるため、それにつられて多くの人が登録販売者試験でもこのような過去問の使い方をしてしまっています。

しかし、前述したように登録販売者試験では入試や学校のテストの時と比べて圧倒的に過去問の使い方が重要となる試験です。

過去問を上手に活用できないと合格が遠のいてしまうほど、過去問は重要な学習ツールなのです。

また「過去問は大事」とただなんとなく理解するだけでなく、それを具体的な勉強法に落とし込んで実践しなければ意味がありません。

重要論点は押さえておくべきポイントを意識しながら問題を解き、丁寧に解説を読み込むことで着実に学力が鍛えられるのです。

間違いを試験に生かすことが重要

過去問は身につけた知識を応用するための教材ではなく、実はそもそも知識を身に着けるための教材でもあります。

実際に、テキストを読んだだけではイマイチ理解できなかった部分でも、問題に取り組んで解説を読むことで理解できるというケースは多くあります。

間違えた場所は解説を読み込んでなぜ間違ったかを理解し、場合によってはテキストを読み返して知識が曖昧な部分やインプットが甘かった部分を確固たるものにする必要があります。

過去問を上手に使いこなしている人はこのような作業を丁寧に行っており、インプットを済ませた後にただ漫然と解いている人と比べると知識の完成度に差が出てくるのは当然と言えるでしょう。

過去問を上手に使うことで、使わない場合と比べて極めて効率的に基礎知識を身に付けることができるのです。

また、過去問を何周か取り組むことで頻出論点とそうでない論点の識別ができるようになります。

このような分析を丁寧に行っていくと、過去問にあまり出てこない論点はほとんど勉強しなくて良いことに気づき、勉強を効率化することができるのです。

正解率が上がらない時は

何度も問題に取り組んでいるのになかなか正解率が上がらずに歯がゆい思いをしている人も多いのではないでしょうか?

「過去問を解いているのに本番の試験では問題が理解できず全く歯が立たない」というような経験をする人は、往々にして過去問を用いて勉強をする際に「まぐれで正解できた」「正解の選択肢が何番かをたまたま覚えていた」という場合が多いです。

つまり、インプットが甘い上に勉強の質が低く、過去問をうまく使いこなせていないのです。

過去問に取り組む際は、正解の選択肢が正解である理由だけではなく、他の誤っている選択肢がなぜ間違えているかの根拠を説明できるレベルまで学力を養わないと意味がありません。

本試験では時間の制約もあるので選択肢を一つ一つ吟味する必要はありませんが、過去問を用いた演習であれば自分の学力を向上させることが目的なので、時間をかけて選択肢を丁寧に見ていきましょう。

問題そのものは正解できたとしても、選択肢の中で「この選択肢のどこが誤りなんだろう?」という疑問がある場合は必ず解説の内容を読み込み、押さえるようにしましょう。

こうした丁寧が勉強の積み重ねが合格への近道なのです。

過去問を解き終わったら

駆ける女性と犬

それでは、過去問を解き終わった後は何をするべきか見ていきましょう。

予想問題集にとりかかろう

過去問を5~10年分解き終わったら、資格予備校などが出版している予想問題を解いてみましょう。

これら予想問題は書店で容易に入手できることができます。

予想問題に解く組むべき理由としては、登録販売者試験は過去問と同じ問題が出るケースはあまり多く無いため、初見の問題に対する対応力を磨いていく必要があるためです。

また、そもそも過去問を10年程度解くだけでは演習量が足りないため得点が安定しません。

どのような問題が出てきても安定的に得点できる対応力や実践力を養うためにも、多くの予想問題に取り組み学力を向上させていきましょう。

模試も活用しよう

同様に、大手予備校などが主催している模試も、演習量や本番試験の形式に慣れるという面で重要です。

また、模試は本番と同じような雰囲気で、本番と同じ時間制限がある中で初見の問題に取り組むことができます。

つまり、本番の雰囲気を味わうことができるだけでなく、「その時の自分の学力で合格ラインに届いているか」を確認できる絶好の機会なのです。

また、試験結果の中には正答率や得点だけでなく、「自分が全国でどのあたりの順位なのか」「周囲が正解しているけど自分は間違えてしまっている問題はどれか」などを知ることができます。

自分の弱点や苦手を分析してその後の勉強に生かすためにも、模試には真剣に取り組み結果は隅々まで見返すようにしましょう。

モチベーションをうまく管理しよう

楽しそうな女子

過去問の重要性はお伝えしてきましたが、質の高い勉強を維持するためにはモチベーションの管理も重要になります。

合格した後に登録販売者として活躍している自分の姿をイメージしたり、医薬品の販売や説明を通じて様々な人に感謝される姿をイメージしてみると良いでしょう。

また、それだけでなく普段の勉強の中でもモチベーションを向上させる工夫を取り入れると有効です。

例えば、小さな勉強目標をこまめに設定して達成感を味わえるようにしたり、これまでは間違えていた論点を攻略できたときには大げさに喜んでみたりと、様々な工夫を凝らして勉強を続けていきましょう。

また、なんとなく集中できない日であったり、仕事で疲れて勉強する体力がない、という日であれば無理をせずに思い切って休んでしまうのも一つの手段です。

ダラダラと勉強しても質が低くなってしまい、モチベーションを損なってしまう原因にもなるので、疲れて集中できないような日は思い切って休んで翌日以降の勉強に備えるべきです。

このような体調管理も勉強の一部なので、うまく自分で調整するようにしましょう。

なお、質の高い勉強をするためには「日ごろの演習では本番のつもりで」勉強することが重要です。

過去問に取り組んでいるときに分からない問題が出てきても、すぐに答えを見るのではなく「本番だったらどの選択肢を選ぶか」という心意気で取り組むようにしましょう。

このように普段の演習から本番のつもりで勉強することで、試験当日は平常心で臨むことができるというメリットもあるのです。

登録販売者の過去問活用方法のまとめ

登録販売者の過去問題活用方法のまとめ

  • 勉強の早い段階で過去問に取り組むことで、出題傾向なども早く把握できる

  • 自分の苦手分野などをしっかり分析して、そのポイントを重点的に勉強すると良い

  • 最低でも3周はこなして、過去問を十分にこなしたら予想問題や模試に取り組むと良い

  • 間違えた過去問の活用法をしないように注意しよう

登録販売者に合格するためには過去問を上手に活用しなければなりません。

そこまで難関試験ではないものの、間違えた過去問活用法で勉強していると何度も不合格を繰り返していしまいます。

こちらで紹介した過去問活用方法を実践して、登販の合格を掴み取ってください!