登録販売者試験の漢方・生薬の覚え方は?ゴロや成分表を使った覚え方を解説

更新日時 2020/05/16

「漢方薬や生薬の名前を覚えるにはどうしたらいいの?」

「漢方薬の作用が分からなくて困っている」

この様に、登録販売者試験に出題される漢方や生薬の問題に頭を悩ませている方はたくさんいます。

漢方薬の名前は他の薬に比べて覚えにくく、苦手意識を感じている方も多いです。

そこで、試験に登場する漢方を覚えるテクニックを解説します。

漢方薬の名前は覚え方を活用すれば、簡単に覚えられるようになります。試験対策にお役立て下さい。

登録販売者試験の漢方薬の覚え方についてざっくり説明すると

  • 漢方は人の体質に合わせて調合するため、生薬も漢方薬名もかなりの数が存在する
  • 実際に試験に出る漢方薬は薬局で市販される薬のほんの一部
  • 漢方薬が良く出題される第3章を押さえてから取り組むのがおすすめ
  • 覚え方を工夫すれば漢方薬や生薬も覚えやすくなる

登録販売者試験における漢方の覚え方

漢方や生薬の覚え方の基本 漢方薬はその仕組み上、かなりの数の薬が存在します。登録販売者試験に登場する薬はほんの一部ですが、それでも他の薬と同じような覚え方を使用とするのは難しいです。

漢方薬の簡単な解説と、それに沿った漢方薬の名前や効能を覚えるテクニックを解説していきます。

漢方の種類はどれくらい?

漢方薬は西洋の薬とは違い、人の体質に合わせて生薬を調合する薬です。体質を改善させることで症状を改善するので、その調合はとても複雑です。

人の体質に合わせるということは、投薬を受けた人の数だけ漢方薬があるということと同じです。そのため、漢方薬の総種類は詳しく知られていません。

現在日本では 150種類の漢方が医薬品として活用されています。かなり多いですが、その内ドラッグストアで使用される薬はほんの一部です。

登録販売者試験で出題される漢方薬も同じく、漢方薬の一部が出題されます。

漢方・生薬の問題はどれくらい出題されるの?

実際の出題数ですが、 第3章で40問中3~5問 と数自体は少ないです。しかし、漢方やその材料である生薬は、難しい漢字が多い上に、特徴が識別しにくい傾向にあります。

漢方薬や生薬の問題が苦手な方が多いのは、この特徴が関係しています。勉強の仕方としては、第3章、又は全ての章を一通り終えた後にまとめて勉強するのが基本の勉強法となります。

漢方・生薬の覚え方のポイント

漢方や生薬が試験問題に出る時の傾向として、 作用の文章がそのまま出題されることが多いです。

漢方や生薬の作用に関する文章は長いですが、これを どれだけ正確に暗記できるか が試験をクリアするカギとなります。

時々、ひっかけ問題として作用の文章の内、体力の部分に違う文章が入っている場合があります。

このタイプの問題も作用の文章を正確に暗記していれば、ひっかけに惑わされなくなります。

漢方薬や生薬の特徴と作用は、関連付けて覚えるようにしましょう。

成分表を使った漢方・生薬の覚え方

登録販売者試験で出題される漢方には、以下3つの生薬が含まれている漢方が多いです。

  • 甘草(カンゾウ)
  • 麻黄(マオウ)
  • 大黄(ダイオウ)

この3つの生薬が作り出す作用を覚えておきましょう。 キーワードを絞って覚えておけば、漢方薬の名前と作用をそのまま覚えるより簡単に覚えられるようになります。

よく出題される漢方薬と含まれる生薬、効能と効果

甘草と麻黄、大黄が含まれている漢方薬の内、よく出題されている漢方を含まれる生薬と効能、効果別に表にまとめました。文字だけよりも、表を使った方が覚えやすくなります。 これもテクニックの一つです。

漢方名 甘草 麻黄 大黄 効果と効能
芍薬甘草湯 こむら返り
釣藤散 慢性頭痛
麦門冬湯 咽頭の乾燥感と咳

過去問で出てきた漢方・生薬を重点的に覚える

試験対策テキストの中には、出題頻度がマイナーな漢方も含まれています。テキストを一通り学んだら、過去問に挑戦しましょう。

過去問をある程度といていると、出題される漢方の傾向が自然と分かるようになります。出題頻度の高い漢方が出たら、以下の方法で重点的に勉強しておきましょう。

  • 暗記カードに漢方や生薬の名前、効果や効能を記載して覚える
  • テキストに頻出した漢方や生薬をマーカーでチェックする

暗記カードやマーカーはかなり役に立ちます。漢方薬や生薬は覚えるのが大変な個所ですから、便利な道具はどんどん活用していきましょう。

身近な漢方をチェック

登録販売者試験の第3章「主な医薬品とその作用」では、多くの漢方や生薬が出題されます。

しかし、実際にドラッグストアに足を運ぶと、それよりも数が少ないことが分かります。

漢方薬に限らず、生薬は一般的な医薬品には良く含まれています。しかし、その数は栄養剤や風邪薬、鼻炎薬や胃腸薬等ごく限られた種類だけです。

身近な薬の成分を確認すると、自然と出題傾向の高い生薬や漢方に詳しくなれます。

五虎湯と五積散の語呂合わせを使った覚え方

では実際に漢方薬を覚えるテクニックを紹介します。よく使われるテクニックの一つに、ゴロ合わせがあります。

出題される漢方薬の内、五虎湯と五積散は同じ「五」という文字が使われているため、混同してしまう人が多いです。

ここでは、ゴロ合わせを使った覚え方で区別を付けていきます。

五虎湯

五虎湯の 「五」使われている生薬が5種類であることが由来です。五虎湯と同じ作用とされている「麻杏甘石湯」に配合されている生薬は以下の生薬です。

  • 麻黄
  • 杏仁
  • 甘草
  • 石膏

麻杏甘石湯は、これらの生薬の頭文字から名前を付けられています。これに、桑白皮という生薬を足したのが五虎湯です。ゴロ合わせで 「魔境の虎」と覚えておきましょう。魔境は麻杏(麻黄と杏仁)のことです。

五積散

五積散の 「五」五つのものが滞っているイメージです。

  • 気(気力、生命力)
  • 血(血液やその循環)
  • 水(体内の水分やその流れ)
  • 寒(冷えている状態)
  • 食(胃腸の状態)

この五つが滞っているイメージから五積散という名前になっています。

五積散は婦人系の症状に使われる漢方ですが、麻黄が配合されていないため、感冒の症状にも活用される場合があります。

五積散のゴロ合わせは 「5匹の黄色い孔雀が散歩する」と覚えましょう。この中の「黄色」は麻黄のことです。

薬の名前から作用をイメージするテクニック

漢方や生薬の名前を応用したテクニック

暗記のテクニックは、ゴロ合わせだけではありません。例えば、五積散の様に漢方の名前には作用を意味する漢字が使われています。

これを覚えておけば、漢方薬の名前が分からなくても、その作用をある程度想像することが可能です。 薬の作用を意味する感じも覚えておきましょう。

「辛」は鼻の症状に関係した薬

漢方薬の中には 「辛」の文字が入っているものがあります。これは、鼻の症状に効果がある生薬である 辛夷(シンイ)が使われているためです。

辛夷はコブシ、又はタムシバの蕾を乾燥させた生薬で、肺の微熱を取り鼻のふさがりを改善します。

そのため、鼻水や鼻詰まり、くしゃみ等の症状を軽減させる薬に使用されます。風邪やアレルギー関連の薬です。

よく出題されている漢方薬

辛夷が使用されている漢方薬の内、登録販売者試験によく出題されるものは以下のものがあります。

漢方薬名 作用
辛夷清肺湯 症状の重い蓄膿症に使われる。体質の弱い人には使えない
葛根湯加川芎辛夷 葛根湯が有効な症状での鼻詰まりや蓄膿症、慢性鼻炎に使用さ

問題に「辛、又は辛夷」の文字が使われていたら、風邪やアレルギー症状等、鼻に関係する作用があると覚えておきましょう。

「補」は気を補う薬

登録販売者試験に出題される漢方薬の名前を見ると 「補」の漢字が使われている漢方薬があります。これは、 体力を補う作用があるという意味です。

補が入っている薬は、体力や元気がない人、つまり虚弱体質や疲労に関係した症状で使われる漢方薬です。

よく出題されている漢方薬

よく出題される漢方薬は以下の薬です。

漢方薬名 作用
補中益気湯 元気がなく胃腸の働きが衰えて疲れやすい人に処方される。虚弱体質、疲労、倦怠、病後の衰弱に適するとされる。
十全大補湯 体力が虚弱なものの、病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血に適するが、胃腸の弱い人では胃腸不快感があらわれやすい。

これを覚えておくと、漢方薬の名前が分からない時だけでなく、ひっかけ問題にも応用できます。

例えば、漢方薬名に「補」の文字が入っているのに、作用が「体力が十分にある」等と書いてあれば、内容が間違っていることに気が付けるのです。

「中」はお腹の症状に関係した薬

気に関する補と同じように、作用する場所を示した漢字として 「中」があります。これは、 お腹や胃の症状に作用する漢方薬に含まれている感じです。

補の項目でも取り上げた補中益気湯の中にも「中」の文字があります。作用を見てみると、元気を補くだけでなく、胃腸を整える作用もあることが分かります。

よく出題されている漢方薬

出題された漢方薬名では、以下のものがあります。

漢方薬名 作用
安中散 神経胃炎、慢性胃炎に作用する。体力中程度以上、腹部筋肉が弛緩し、胃痛や腹痛、たまにげっぷがある場合に処方する
小建中湯 沈静、滋養強壮、健胃効果。腹痛を和らげ胃腸の調子を整える。虚弱な子供の体質改善に用いられる場合もある

出題されている漢方薬名に「中」の文字があれば、作用に注目しましょう。 お腹の症状、特に胃に関する症状があるかどうかで、正しい答えを導き出せるようになります。

漢方や生薬は名前がヒントになる

漢方や生薬は名前に原材料名が含まれているもの、原材料名をそのまま使用しているものがあります。

例えば、よく問題に出される甘草は、原材料名がそのまま生薬名になっています。

原材料の名前からその作用を連想することも可能です。=例えば、鹿茸は鹿の角を使用しています。

生薬において、動物性の成分の多くは滋養強壮に活用されることが多いです。ここから、漢方薬や作用のヒントを得ることができます。

登録販売者試験では、今まで出てこなかった成分や漢方、生薬が出題される場合もあります。

例え知らない薬や原材料が出てきても、こうした知識があれば落ち着いて対応できるようになるのです。

第3章の勉強法のポイント

漢方薬の問題が多く出題される第3章では、市販薬に使用されている「有効成分やその副作用」についての問題が良く出されています。

これは、登録販売者が実際に仕事をする上で、一番活用する知識であるためです。

第3章は出題数が試験問題の3分の一を占めています。

一番活用する知識だからこそ、出題数も多いのです。カタカナや漢字、漢方薬や生薬の名前等、覚えなくてはならないこともたくさんあります。

覚えなくてはならないことが多い分、勉強時間も他の章よりも多く取らなくてはなりません。勉強時間をしっかり確保して取り組んで下さい。

範囲が広いので、頻出する部分を確実に覚え、得点につなげていくことも大切です。

登録販売者試験の漢方薬の覚え方まとめ

登録販売者試験の漢方薬の覚え方まとめ

  • 頻出する漢方薬や生薬の特徴を押さえておく
  • 漢方薬の作用を正確に覚えればひっかけ問題等にも対応できるようになる
  • 難しい感じや名前が紛らわしい漢方薬は語呂合わせで覚える
  • 知らない漢方薬や生薬でも、含まれる漢字から作用を判断できる

漢方薬や生薬の問題は、その名前と作用をどれだけ正確に覚えられるかがクリアのカギとなります。

他の問題よりも苦手な方の多い箇所ではありますが、暗記カードの活用やゴロ合わせでの覚え方等、工夫をすれば対策も簡単です。

苦手な方が多い問題は、クリアできるようになれば他の受験者と差を付けられるポイントでもあります。

登録販売者試験の受験を考えている方は、漢方や生薬の問題にも、恐れずに挑戦してみて下さい。