登録販売者試験の願書とは?2020年度の試験日程や申し込み方法を解説!
「登録販売者の願書ってどうやって手に入れるの?」
「2020年度の試験日程はどうなる?」
このような疑問をお持ちの方もいるでしょう。
登録販売者試験は都道府県ごとに実施されるため、願書の入手及び提出の方法や試験日程は各都道府県で異なります。
また2020年度に関しては試験の延期・中止も考えられるため、最新情報を注視しておくことが必要です。
今回は登録販売者の願書について、試験日程や申し込み方法などを解説します。
これを読んで、登録販売者試験を受ける上での参考にしてください。
登録販売者の願書についてざっくり説明すると
- 願書はダウンロード・直接受け取り・郵送のいずれかで入手
- 2020年度の東京都の試験は延期が決定
- 願書は持ち込みもしくは郵送で提出する
登録販売者とは
登録販売者の仕事は第二類・第三類医薬品の販売です。これらは一般用医薬品の約9割を占めるため、ほとんどの医薬品を扱えると言っても良いでしょう。
ちなみに一般用医薬品とは医師の処方箋なしでも販売できる医薬品のことで、その中でも副作用のリスクが少ないのが第二類・第三類医薬品です。
登録販売者は薬剤師がいなくても医薬品を販売することができるため、薬局やドラッグストアでは重宝されます。
また登録販売者の資格ができたことで、スーパーやコンビニ、ホームセンターなどでも医薬品の販売・購入が可能になりました。
そのため、登録販売者はそれらの職場においても高い需要のある資格です。
ちなみに登録販売者試験には受験資格がありません。そのため、年齢や学歴、性別などを問わず誰でも受験できます。
登録販売者試験は各都道府県で年1回実施されますが、それぞれ試験日程が異なるため複数回の受験も可能です。合格率は40%程度のため、合格しやすい試験だと言えます。
取得の難易度が比較的低く、就職・転職に役立つため、主婦をはじめとする様々な人に人気の資格です。
登録販売者試験の申し込み方法
登録販売者試験の申し込みは以下の流れで行います。申し込み期間は2週間程度と短い場合もあるため注意してください。
願書を入手する
まずは願書を受け取りましょう。受け取りの方法は各都道府県によって異なります。
願書の入手方法
登録販売者試験の願書は、試験日の約4ヶ月前から入手可能です。各都道府県のホームページからダウンロードできる場合もあれば、指定された場所での直接受け取りもしくは郵送にて受け取らなければいけない都道府県もあります。
郵送の場合は申請の手間と費用がかかるのに加え、事故等で届かないリスクもあるので、ダウンロードもしくは直接受け取りをおすすめします。
直接受け取り・郵送の場合は、それぞれで受け取り期限が定められているため注意が必要です。
ダウンロードの場合
各都道府県のホームページから願書をダウンロードすることが可能です。これが最も簡単な受け取り方法になります。
例えば、関西広域連合や北海道ではインターネットから願書が入手可能です。そのため、北海道及び滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山、徳島で受験する際はネット経由で受け取りましょう。
直接受け取る場合
各都道府県によって受け取り場所が指定されています。大抵の場合は保健福祉事務所や保健福祉センター、保健福祉薬務課などです。
受け取りには期限があるため、受け取り場所と受け取り時間帯を事前に把握しておきましょう。
郵送で取り寄せる場合
郵送の場合は角2サイズの返信用封筒に郵便番号・住所・氏名を記入し、必要な分の切手を貼って指定の住所へ送ります。
郵送受け取りには一定の日数がかかるため、余裕を持って行うようにしましょう。
願書提出日間近では願書提出日に間に合わない可能性もあるので注意が必要です。
願書を提出する
願書を提出する場合は以下のことを参考にしてください。
提出期日と提出方法
登録販売者試験では都道府県ごとに試験日程が異なるため、提出期限や提出方法は各都道府県の試験情報に従ってください。
提出の際は受験願書に必要事項を記入し、受験手数料の領収済証明書などの必要書類と共に提出します。
願書の提出方法は郵送と持ち込みの2通りです。郵送の場合は簡易書留で提出します。都道府県によっては願書の受付期間が10日間程度のこともあるため注意が必要です。
必要書類や提出方法の詳細は各都道府県のホームページで必ず確認するようにしてください。
受験料はどのくらい?
登録販売者試験では受験料も都道府県によって異なります。2019年度試験では12,800円〜18,100円でした。
2019年度における各都道府県の受験料は以下の通りです。
都道府県 | 受験料 |
---|---|
北海道 | ¥18,100 |
青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島 | ¥17,600 |
新潟・群馬・栃木・茨城 | ¥15,000 |
千葉 | ¥14,000 |
埼玉 | ¥15,000 |
神奈川 | ¥14,200 |
東京 | ¥13,600 |
長野 | ¥15,300 |
石川・富山 | ¥15,000 |
山梨 | ¥14,000 |
静岡 | ¥15,000 |
福井 | ¥13,000 |
岐阜・愛知・三重 | ¥15,000 |
滋賀・京都・大阪・兵庫 | ¥12,800 |
奈良 | ¥13,000 |
和歌山 | ¥12,800 |
鳥取・島根 | ¥14,000 |
広島 | ¥15,000 |
岡山 | ¥14,120 |
山口 | ¥14,070 |
徳島 | ¥12,800 |
香川・愛媛・高知 | ¥15,000 |
福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島・沖縄 | ¥13,000 |
受験料の支払い方
受験料は受験願書の提出前に支払います。支払い方法は収入証紙です。収入印紙とは別物なので注意しましょう。
ネットで「収入証紙」と検索すれば、自分の都道府県における収入証紙の売りさばき所が確認できます。
場合によっては保健福祉事務所や郵送で購入できることもあるようです。詳細は各都道府県のHPで確認してください。
なお、郵送の場合は日数がかかるので余裕を持って行うようにしましょう。
受験票を受け取る
受験票は受験願書提出後に自宅に郵送されます。内容を確認したら、試験当日まで無くさないように保管しましょう。試験当日は受験票の持参が必要です。
受験票が届く時期に関しては各都道府県の受験案内を確認してください。期日を過ぎても受験票が届かない場合は指定の連絡先へ問い合わせましょう。
都道府県によっては「○月△日までに届かない場合は、お問い合わせください」などと指示がなされている場合もあります。その場合はそちらに従ってください。
試験日程と申し込み日程
ここからは登録販売者における試験日程の詳細をお伝えします。
試験と受験申し込みはいつごろ?
登録販売者試験では都道府県ごとに試験日程が異なるため、注意が必要です。
試験はたいてい8月から12月
登録販売者試験は、8月下旬から12月中旬にかけて全国で実施されます。申し込みは試験日の約2ヶ月前に締め切られる場合が多いです。
申し込み期間は各都道府県で異なるため、必ず受験する都道府県の情報を確認してください。
2020年度の試験日程に注意
試験日程は各都道府県のホームページで確認するようにしましょう。
2020年度試験に関しては延期・中止の可能性もあるため、特に注視しておくべきです。
ちなみに令和2年9月13日に東京で実施予定だった登録販売者試験に関しては、すでに延期が決定しています。
全国で受験可能
登録販売者試験は、各都道府県のブロックごとに年1回実施されます。試験日程はブロックによって異なるので、都道府県をまたげば年に複数回受験することも可能です。
登録販売者試験は都道府県ごとに合格率が異なるため、合格できるか不安な人は近隣の合格率の低いブロックで何度か受験すると良いでしょう。
ただし、受験するたびに受験料や交通費がかかるため注意が必要です。
2019・2020年度の全国の試験日程と申し込み期日
以下では、都道府県のブロックごとに試験日程の詳細を解説します。
北海道・東北ブロック
北海道・東北ブロックの2020年度試験は8月に実施予定です。試験日程の詳細は、北海道で6月頃、宮城・青森では5月下旬頃に発表される予定になっています。
ちなみに2019年度試験における日程は以下の通りでした。
※試験日程・合格発表はブロックごとに固定
都道府県 | 試験日程 | 合格発表 | 申込期日 |
---|---|---|---|
北海道 | 5/31~7/2 | ||
青森県 | 6/26~7/2 | ||
岩手県 | 6/10~7/2 | ||
宮城県 | 8/28 | 10/1 | 6/10~7/2 |
秋田県 | 5/31~7/2 | ||
山形県 | 5/28~7/2 | ||
福島県 | 6/3 ~7/2 |
北関東・甲信越ブロック
北関東・甲信越ブロックの2020年度試験の日程は、5月下旬以降に発表される予定です。
2019年度試験に関しては以下の日程で行われました。
都道府県 | 試験日程 | 合格発表 | 申込期日 |
---|---|---|---|
茨城県 | 6/3~6/28 | ||
栃木県 | 6/17~6/28 | ||
群馬県 | 9/11 | 10/11 | 6/17~6/28 |
新潟県 | 5/29~6/26 | ||
山梨県 | 6/13~6/26 | ||
長野県 | 6/3~6/14 |
南関東ブロック
先述の通り、東京都で2020年9月13日(日)に実施予定だった試験に関してはすでに延期が決定しています。
千葉・神奈川の日程は4月下旬以降に発表予定でしたが、神奈川に関しては「未定」となっています。
ちなみに2019年度における日程は以下の通りです。
都道府県 | 試験日程 | 合格発表 | 申込期日 |
---|---|---|---|
埼玉県 | 6/12~6/28 | ||
千葉県 | 9/8 | 10/8 | 5/21~6/21 |
東京都 | 5/27~6/7 | ||
神奈川県 | 5/20~6/21 |
北陸・東海ブロック
北陸・東海ブロックにおける2020年度の試験日程はまだ不明です。
2019年度試験に関しては以下のような日程で行われました。
都道府県 | 試験日程 | 合格発表 | 申込期日 |
---|---|---|---|
富山県 | 6/10~6/21 | ||
石川県 | 6/10~6/21 | ||
岐阜県 | 9/4 | 10/18 | 6/10~6/21 |
静岡県 | 6/3~6/7 | ||
愛知県 | 6/10~6/21 | ||
三重県 | 6/10~6/21 |
福井ブロック
福井県における2020年度登録販売者試験の日程に関してもまだ不明です。
2019年度の試験日程は以下の通りでした。
都道府県 | 試験日程 | 合格発表 | 申込期日 |
---|---|---|---|
福井県 | 8/25 | 10/4 | 6/3~6/14 |
関西広域連合ブロック
このブロックにおける2020年度の試験日程は、関西広域連合のHPで5月中旬以降に発表される予定です。
ちなみに2019年度試験は以下の日程で行われました。
都道府県 | 試験日程 | 合格発表 | 申込期日 |
---|---|---|---|
大阪府 | |||
滋賀県 | |||
京都県 | 8/25 | 10/4 | 6/6~6/21 |
兵庫県 | |||
和歌山県 | |||
徳島県 |
奈良ブロック
奈良における2020年度登録販売者の試験日程は4月下旬頃に発表予定でしたが、こちらも未定となっています。
2019年度は以下の日程で行われました。
都道府県 | 試験日程 | 合格発表 | 申込期日 |
---|---|---|---|
奈良県 | 8/20 | 10/15 | 5/8~5/17 |
中国ブロック
中国ブロックの2020年度試験は11月17日(火)に実施予定です。ただし、中止・延期の可能性もあります。
ちなみに2019年度は以下の日程で行われました。
都道府県 | 試験日程 | 合格発表 | 申込期日 |
---|---|---|---|
鳥取県 | |||
島根県 | |||
岡山県 | 10/30 | 12/13 | 7/22〜8/2 |
広島県 | |||
山口県 |
四国ブロック
四国ブロックにおける2020年度の試験日程はまだ不明です。2019年度は以下のような日程でした。
都道府県 | 試験日程 | 合格発表 | 申込期日 |
---|---|---|---|
香川県 | 7/16~7/29 | ||
愛媛県 | 10/24 | 12/3 | 7/16~7/29 |
高知県 | 7/1~7/29 |
九州・沖縄ブロック
九州・沖縄ブロックに関しても、2020年度の試験日程はまだ不明です。以下は2019年度の日程をまとめたものになります。
都道府県 | 試験日程 | 合格発表 | 申込期日 |
---|---|---|---|
福岡県 | 8/26~9/13 | ||
佐賀県 | 8/26~9/20 | ||
長崎県 | 8/26~9/6 | ||
大分県 | 12/8 | 1/15 | 8/26~9/6 |
宮崎県 | 9/2~9/13 | ||
熊本県 | 9/2~9/13 | ||
鹿児島県 | 8/26~9/6 | ||
沖縄県 | 8/26~9/6 |
登録販売者試験に受験資格はあるの?
登録販売者試験には受験資格がありません。そのため性別や学歴、年齢を問わず誰でも受験できます。
登録販売者試験に受験資格はない
登録販売者試験の受験資格は、2015年の薬事法改正によって撤廃されました。それ以前には以下のような受験資格が存在しました。
-
大学などで薬学に関する専門の課程を修了した者
-
高校卒業以上で、1年以上一般用医薬品の販売等に関する実務に従事した者
-
上記に掲げる者と同等以上の知識経験を有すると東京都知事が認めた者
ちなみに薬剤師に関しては、現在も大学で6年間の薬学課程を修了するという受験資格があります。
年齢制限がないため、若いうちから受験することも可能です。
早めに受験したほうがよい
登録販売者試験の受験者は年々増加傾向にあり、それに伴い試験問題の難易度も徐々に高くなってきています。そのため、早めに合格しておくべきです。
いずれは第一類医薬品に関する問題も出題されるようになるという噂もあり、将来的にはかなり合格の難しい試験になる可能性があります。
今なら合格率40%程度のため、比較的簡単に合格することが可能です。
登録販売者試験の概要
ここからは登録販売者試験の受験に必要な基本情報をお伝えします。
試験当日の流れ
試験当日の持ち物及び注意事項を紹介します。当日は余裕を持って会場入りするようにしましょう。
試験当日の持ち物
試験当日は受験票・鉛筆・消しゴム・腕時計を持参します。鉛筆削りもあった方が良いでしょう。
万が一受験票をなくした場合は、試験前に試験官に申告すれば仮の受験票を発行してもらえます。
試験は午前・午後とあるため、各自で昼食を用意しなければなりません。
試験中の注意事項
試験が始まる前に参考書などを鞄の中にしまいましょう。携帯電話は電源を切ってからしまい、カンニングを疑われないように心がけます。
また試験を妨害するような行為は絶対にしてはいけません。試験当日は試験官の指示によく従いましょう。
試験の出題方式
登録販売者試験はマークシート方式で実施されます。真偽式や多肢選択式などの客観問題が出題されます。
問題数は全部で120問です。解答時間は全て合わせて240分のため、ある程度の解答スピードが求められます。
合格ラインは正答率70%で、ボーダーラインは5つの出題項目全てで35〜40%以上を超えることです。
合格発表
以下では登録販売者の合格発表について解説します。合格発表前に自己採点で結果を知ることも可能です。
合格発表の方法
登録販売者試験の合格発表は試験の約1ヶ月後に行われます。結果は各都道府県のホームページで確認することが可能です。
また各都道府県庁では合格者の受験番号が貼り出されます。ちなみに開示期間は1ヶ月です。
試験の点数が知りたい場合は開示期間中に指定の場所に行き、身分証明書を提示することで教えてもらうことができます。福祉保健局や保健センターに電話して合否を教えてもらうことはできません。
合格発表後には、合格通知書もしくは合格証明書が合格者のもとに郵送されます。通知書や証明書は販売従事登録の際に必要になるため、大切に保管しておきましょう。
合格発表のさらなる詳細に関しては、各都道府県のホームページで確認してください。
自己採点も可能
試験終了後すぐに解答速報が発表されるため、自己採点を行うことが可能です。
就活など次の準備に早速取り掛かることができるため、答えを控えておいて自己採点を行いましょう。
遠方の試験地にはなりますが、場合によっては別の試験に申し込むことも可能です。
試験の出題範囲
登録販売者試験の出題内容及び問題数、試験時間は以下の通りです。
出題内容 | 問題数 | 試験時間 |
---|---|---|
第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識 | 20問 | 40分 |
第2章 人体の働きと医薬品 | 20問 | 40分 |
第3章 主な医薬品とその作用 | 40問 | 80分 |
第4章 薬事に関する法規と制度 | 20問 | 40分 |
第5章 医薬品の適正使用と安全対策 | 20問 | 40分 |
上記の内容は全国共通ですが、問題の内容は都道府県によって異なります。また試験は午前・午後に分けて行われますが、出題の順番も各都道府県次第です。
よって過去問演習を行い、自分が受験する都道府県の問題に慣れておくことが重要になります。
試験合格後の流れ
登録販売者試験に合格したら、販売従事登録へと進みましょう。
販売従事登録が必要
登録販売者として働くには販売従事登録が必要です。登録は勤務先のある都道府県で行います。
販売従事登録を申請し販売従事登録証が手元に届くまでには、2週間程度の日数が必要です。そのため申請は余裕を持って行うようにしましょう。
ちなみに販売従事登録証は指定の窓口もしくは郵送で受け取ります。
申請方法の詳細は各都道府県のホームページで確認してください。
必要なもの
販売従事登録の申請には以下の書類が必要です。
-
販売従事登録申請書
-
合格通知書または合格証明書
-
戸籍謄本、抄本または戸籍記載事項証明書
-
医師の診断書
-
使用関係を証明する書類
なお、合格通知書や合格証明書を紛失した場合は再発行が可能です。ただし、日数や手数料がかかる場合もあるため注意しましょう。
医師の診断書に関しては、かかりつけ医から入手することができます。
登録販売者試験の合格率
登録販売者試験を受ける前に、試験の合格率を知っておきましょう。
全国平均は40%超え
以下は過去5年間に実施された登録販売者試験の全国平均合格率の推移です。
年度 | 合格率 |
---|---|
2019年 | 43.4% |
2018年 | 41.3% |
2017年 | 43.5% |
2016年 | 43.7% |
2015年 | 45.9% |
このように直近5年間の全国平均合格率はいずれも40%を超えています。この結果から、登録販売者は比較的合格しやすい試験だと言えるでしょう。
都道府県によって合格率に大きな差
都道府県ごとに合格率が異なることが登録販売者試験の特徴です。以下では平成30年度試験のデータを元に、合格率が高かった都道府県と低かった都道府県をまとめています。
合格率が50%を超えた都道府県
都道府県 | 合格率 |
---|---|
北海道 | 58.6% |
岩手県 | 50.6% |
宮城県 | 56.6% |
山形県 | 52.8% |
福岡県 | 52.7% |
長崎県 | 55.5% |
熊本県 | 57.0% |
大分県 | 51.1% |
上記より、北海道・東北ブロックと九州・沖縄ブロックの合格率が高いということが分かります。
合格率が30%を下回った都道府県
都道府県 | 合格率 |
---|---|
福井県 | 19.5% |
滋賀県 | 29.3% |
鳥取県 | 28.5% |
岡山県 | 28.4% |
このように都道府県によっては合格率が30%を切る場合もあります。
最高だった北海道の58.6%に対し、最低合格率は福井県の19.5%です。よって、受験する都道府県によって合格のしやすさは大きく異なると言えるでしょう。
登録販売者には実務経験が必要
2015年の薬事法改正で登録販売者試験の受験資格が撤廃されたことは先述しましたが、代わりに設けられたのが実務経験の規定です。
具体的には直近5年間で2年以上の実務経験がない者は、正規の登録販売者とは認められないという規定になります。
よって登録販売者試験は実務経験なしでも受験が可能ですが、一人で店頭に立つには上記の実務経験が必要です。
そのため、実務経験なしで試験を受験した場合、合格後の2年間は研修中の登録販売者として働くことになります。
研修中は薬剤師や正規の登録販売者の管理・指導の元で医薬品販売業務に従事します。
なお、受験前にある程度の実務経験がある場合は、試験前後の実務経験を合算することが可能です。
ちなみに直近5年間で2年以上というルールは全ての登録販売者に適用されます。
よって、すでに正規の登録販売者になった者も、さらなる実務経験によって資格を更新しなければいけません。
登録販売者の勉強法
登録販売者試験の試験対策には、以下の内容を参考にしてください。
過去問を有効活用する
登録販売者試験の過去問は、各都道府県のホームページや市販の過去問題集を通して入手することが可能です。
登録販売者試験は難関国家資格と比べると合格しやすい試験なので、過去問演習を繰り返し行うことで独学でも合格を狙うことは可能です。ただし、後述のように通信講座等を利用した方が合格に近づきやすくなるでしょう。
自分が受験する都道府県の過去問だけではなく、他の都道府県の過去問も解くのがおすすめです。
通信講座の利用もおすすめ
独学での試験対策に不安を覚える場合は、通信講座を活用するのがおすすめです。
通信講座なら短期間で効率よく勉強できるため、勉強時間が満足に確保できない場合にも有効な勉強法になります。
現在、たのまなやユーキャンなどが登録販売者の通信講座を開講しています。受講料は4万〜5万円程度です。
通信講座を利用すれば試験対策に特化した学習が可能なので、合格の可能性も高くなるでしょう。
登録販売者の願書についてまとめ
登録販売者の願書についてまとめ
- 受け取り方法はダウンロードか直接受け取りがおすすめ
- 試験日程や受験料は都道府県ごとに異なる
- 早めに合格しておくのがおすすめ
今回は登録販売者の願書について解説しました。
願書はダウンロードもしくは直接受け取りによって入手可能です。郵送でも受け取れますが、日数がかかるため上記2つの方法をおすすめします。
すでに東京都では延期が決定しているように、2020年度試験に関しては実施の目処が立たないという現状です。
よって各都道府県のホームページの情報を注視しておくようにしましょう。
登録販売者試験はこれから難易度が上がっていくことが予想されるため、できるだけ早いうちに合格しておくことをおすすめします。