ITストラテジストの難易度は最高峰!合格率から試験攻略の対策法まで徹底解説
「ITストラテジストの難易度ってどのくらい高いの?」
と疑問をお持ちの方もいるでしょう。
ITストラテジスト試験は、IT系資格の最高峰である高度情報技術者試験の一つです。さらに同試験の中でもトップクラスの難易度を誇ります。
今回はITストラテジスト試験の難易度について、合格率から試験攻略の対策法まで詳しく解説します。おすすめの参考書や通信講座も紹介しましょう。
これを読めば、ITストラテジストの難しさと合格の方法がよく分かるはずです。
ITストラテジスト試験の難易度をざっくり説明すると
- 合格率は14%前後・偏差値は63
- 独学での勉強はインプットとアウトプットの徹底がおすすめ
- 多忙な社会人は通信講座も活用すべき
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ITストラテジスト試験の難易度
ITストラテジスト試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。資格の概要と合わせてお伝えします。
そもそもITストラテジストって
ITストラテジストの仕事は、企業の経営方針に沿ってIT戦略を策定することです。
また高度なIT技術を活用し、業務改革や競合を圧倒するようなサービスや製品の創出を企画・推進することなども行います。
つまり企業のIT戦略に関するコンサルタントのような立場です。そのため技術面だけでなく、経営的な観点が必要になります。
ITストラテジスト試験は、2009年から開始された比較的新しい資格です。
資格の取得者には、CIOやCTO、ITコンサルタントなど、経営者に近い上の立場からビジネスを主導する役割が求められます。
ITストラテジストの難易度は最高峰
ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験における高度情報技術者試験の一つです。最上位のレベル4に分類され、情報技術系の資格では最高峰と言えます。
高度情報技術者試験には他にもプロジェクトマネージャー試験などがありますが、それらと並ぶ高い難易度です。
合格率は例年14%前後で、2022年度の試験では14.8%でした。
ITストラテジスト試験は受験者のレベルが相当高いため、合格率15%はかなりの難易度を示すといえるでしょう。
ITストラテジストの偏差値はどれくらい?
ITストラテジストの資格偏差値は63です。これは、三大国家試験と呼ばれる弁護士や公認会計士の難関試験に近い水準となります。
他の情報処理技術者試験と比較すると、レベル3の応用情報技術者試験の偏差値は61です。
同じく高度情報技術者試験に分類されるプロジェクトマネージャーは62で、高度情報技術者試験の中でもトップの難易度を誇ります。
ITストラテジスト試験の受験資格はない
ITストラテジスト試験に受験資格はありません。学歴や年齢、実務経験などに関わらず、誰でも受験することが可能です。
ITストラテジストに限らず、情報処理技術者試験には、試験のレベルに関わらず全ての試験で受験資格が存在しません。
難易度を押し上げている大きな要因
ITストラテジスト試験の難易度がこれほど高い原因は、試験形式にあると考えられます。
試験の種類が多いため試験範囲が幅広く、対策が困難なのです。また、その内容が高度に専門的であることも難易度を押し上げる一因でしょう。
以下では試験の種類や形式、出題内容の詳細を解説します。
試験は4種類
ITストラテジスト試験では、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱの4種類の試験が実施されます。
各試験の試験時間および出題形式は以下の通りです。
試験 | 試験時間 | 出題形式 |
---|---|---|
午前Ⅰ | 9:30〜10:20(50分) | 四肢択一式 |
午前Ⅱ | 10:50〜11:30(40分) | 四肢択一式 |
午後Ⅰ | 12:30〜14:00(90分) | 記述式 |
午後Ⅱ | 14:30〜16:30(120分) | 論文式 |
午後Ⅰに関しては4問中2問を、午後Ⅱに関しては3問中1問をそれぞれ選んで解答します。
午前試験・午後Ⅰ試験はそれぞれ100点満点です。
午後Ⅱ試験はA~Dランクでの採点がなされ、Aランクの人のみが合格できるようになっています。
本番では、これら4つの試験を一度に受けなければいけないので負担は軽くありません。
また各試験で出題方法が違うため、個別の試験対策を行う必要があります。試験勉強はかなりハードになるでしょう。
午前試験は免除可能
午前Ⅰ試験に関しては免除制度が存在します。以下のいずれかを満たせば、免除を受けることが可能です。
-
応用情報技術者試験合格
-
高度情報技術者試験に分類される試験に合格
-
高度情報技術者試験に分類される試験の午前Ⅰ試験で合格基準点をクリアする
平成30年度の試験では、受験者の63.6%がこの免除制度を利用しました。かなり多くの人が午前Ⅰ試験を免除されています。
試験は長時間に及ぶため、少しでも負担を軽くしておくことは重要です。
免除制度を使えば、試験本番だけでなく試験勉強も少し楽になるため、該当者は積極的に利用することをおすすめします。
試験内容について
各試験における出題内容の詳細は以下の通りです。特に午後試験が難易度の高い試験になります。
午前試験
午前試験Ⅰ・Ⅱの試験範囲は、テクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3分野です。
出題は同時期の応用情報技術者試験の午前Ⅰ試験からなされます。
午前Ⅰの配点は1問3〜4点です。テクノロジ系17問、マネジメント系5問、ストラテジ系8問で計30問という出題構成になります。
午前Ⅱは上記の出題範囲のうち、以下の8分野から出題されます。
-
セキュリティ
-
システム戦略
-
システム企画
-
経営戦略マネジメント
-
技術戦略マネジメント
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ビジネスインダストリ
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企業活動
-
法務
午後Ⅱ試験の配点は4点×25問です。範囲は午前Ⅰと同じですが、午前Ⅱではマネジメント系とストラテジ系からの出題が多くなります。
つまりビジネス的側面からの出題が目立つということです。
午後Ⅰは記述中心
午後Ⅰ・Ⅱはどちらも以下の範囲から出題されます。
-
業種ごとの事業特性を反映し情報技術を活用した事業戦略の策定又は支援に関すること(IT技術によるビジネスモデルの開発提案や事業戦略の策定など)
-
業種ごとの事業特性を反映した情報システム戦略と全体システム化計画の策定に関すること(業務モデルや情報システム全体体系の定義など)
-
業種ごとの事業特性を反映した個別システム化構想・計画の策定に関すること(システム化の構想および機能の整理やシステム方式の策定など)
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事業ごとの前提や制約を考慮した情報システム戦略の実行管理と評価に関すること(情報システム基盤標準やシステムソリューションの適用の促進など)
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組込みシステムの企画、開発、サポート及び保守計画の策定・推進に関すること(組込みシステムに関わる技術動向分析やリスク分析など)
午後試験Ⅰは4問の中から2問を選んで解答します。配点は各問50点です。
長文を読み、その内容に関する記述を求められます。記述の際は、解答の要素を本文から的確に見つけることや出題者の意図に沿うことなどが必要です。
午前試験に比べて難易度がかなり上がるため、入念な対策が求められます。
午後Ⅱは1番の鬼門
午後試験Ⅱでは3問の中から1問を選んで解答します。短い文章に対する自分の考えを、大論述形式で解答するという試験です。
定番問題と最新のトピックに関わる問題の両方が出題されるという傾向があります。
大論述は1000文字以上に及ぶものもあるため、相当の作文能力が必要です。
論述の際は、自分の経験も織り交ぜながら与えられた課題に対する自分の考えを書かなければなりません。難易度はとても高いと言えるでしょう。
また文字数が多くなればなるほど、文章の論理関係を意識したり、設問に沿った考えを即席で整理することは難しくなります。
そのため、午後ⅡがITストラテジスト試験における鬼門だと言えるでしょう。
ITストラテジスト試験の合格率と学習期間
ここでは合格率や合格基準、勉強期間などから、ITストラテジスト試験の難易度を考えてみましょう。
合格率は14%前後
ITストラテジスト試験における各年度ごとの合格率は以下の通りです。
年度 | 合格率 |
---|---|
平成24年度 | 14.0% |
平成25年度 | 14.1% |
平成26年度 | 15.0% |
平成27年度 | 14.6% |
平成28年度 | 14.0% |
平成29年度 | 14.7% |
平成30年度 | 14.3% |
平成31年度 | 15.4% |
令和3年度 | 15.3% |
令和4年度 | 14.8% |
※令和2年度は新型コロナウイルス感染症の影響で試験中止
上記によると合格率は例年14%程度で推移しています。これはかなり低い数字と言えるでしょう。
ちなみに他の高度情報技術者試験の合格率も同程度の水準です。
受験者の平均年齢は他の資格に比べると高めで、令和元年度試験では41.3歳となっています。経験豊富なIT業務の従事者が多く受験していることが読み取れます。
受験者のレベルが相当高いことを鑑みても、14%の合格率はかなりの難易度を示していると言えるでしょう。
ITストラテジストは4つの合格点を超える必要がある
ITストラテジスト試験における4つの試験では、それぞれで合格点の設定があります。資格を取得するには、それら全てを突破しなければなりません。
午前試験Ⅰ・Ⅱと午後試験Ⅰでは、100点満点中60点以上の得点が必要です。
午後試験では、独自の評価基準に沿った成績ランク付けがなされます。評価基準は以下のようなものです。
- 設問で要求した項目の充足度
- 内容の妥当性
- 論理の一貫性
- 見識に基づく主張
ただし問題冊子にある「解答にあたっての指示」に反する解答を行った場合は、論述内容に関わらず評価の程度が下げられる可能性があるため注意しましょう。
ランクにA〜Dまでの4つがあり、ランクAのみが合格となります。
ランクによる評価のため、午後Ⅱ試験に関しては配点や合格点の設定はありません。
試験全体の合格条件は、全ての試験に合格することです。仮に途中で不合格となった場合、それ以降の試験では採点がなされません。
つまり午前Ⅰ試験を突破しなければ、その後3つの試験では採点が行われないということです。
午前Ⅱ試験、午後Ⅰ試験でも同様に、それ以降の2つもしくは1つの試験の採点が行われません。
勉強期間は長期にわたる
実務経験がある者が働きながらITストラテジストの資格取得を目指すなら、必要な勉強期間は2年程度になります。
これは毎日勉強を続けた場合ではなく、多忙により勉強できない期間があることも考慮に入れた計算です。
応用情報技術者などの資格を保有している場合でも、長期の勉強期間はやはり必要になります。
午後試験の大論述など試験形式が増えているため、その分の追加の対策をしなければならないからです。
そのため、いずれの場合もかなり時間がかかると見積もって、余裕のある学習スケジュールを立てましょう。
IT系の最難関資格であるため、勉強期間が長くなるのはやむを得ないことです。
他の資格と難易度を比較
続いては他の資格と比較しながら、ITストラテジスト試験の難易度を考察してみましょう。
同じ情報処理技術者試験の資格と比較
他の情報処理技術者試験と比較するとどうでしょう。
応用情報技術者
応用情報技術者試験はITストラテジストのワンランク下の資格です。情報処理技術者試験ではレベル3に分類されます。
応用情報技術者試験の合格率は20%前半であり、ITストラテジストの14%と比較すれば、ITストラテジストの方が難しいと言えるでしょう。
試験内容はテクノロジ系・ストラテジ系・マネジメント系の3分野が中心であり、ITストラテジスト試験の午前試験と同じような内容です。
IT関連の知識に不安を覚える場合は、まず応用情報技術者試験を受験すると良いでしょう。
基本的な知識がおさらいできるため、スムーズにITストラテジストの勉強に入れます。
応用情報技術者の難易度については下記の記事をご覧ください。
ネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリストは、ITストラテジストと同じく高度情報技術者試験に分類される資格です。
ネットワーク関連の技術を駆使して、情報システム基盤の最適化に関する主導的な役割を担います。
また高度な専門性を活用して技術指導を行うことも、ネットワークスペシャリストの仕事です。
情報処理技術者試験では、ITストラテジスト試験同様、レベル4に位置付けられます。
合格率は14%前後のため、これもITストラテジストと変わりません。
ただし、偏差値においてはITストラテジストが63なのに対し、ネットワークスペシャリストは62です。
よって、総合的に見ると、ITストラテジストの方がやや難易度が高いと言えるでしょう。
ネットワークスペシャリストの難易度については下記の記事をご覧ください。
システムアーキテクト
システムアーキテクト試験も高度情報技術者試験の一つです。
システムアーキテクトは、ITストラテジストからの提案を元に、システムの開発要件を定義したり、その実現に向けたアークテクチャの開発を行います。
扱うシステムは情報システムと組込みシステム・IoTを利用したシステムなどです。
こちらも情報処理技術者試験の中でレベル4に分類されます。
合格率は例年12〜15%の間を推移しており、14%前後のITストラテジストと遜色ありません。
ただし、こちらも偏差値ではITストラテジストの方が難しいと言えます。63のITストラテジストに対し、システムアーキテクトの偏差値は62です。
システムアーキテクトの難易度については下記の記事をご覧ください。
中小企業診断士と比較
中小企業診断士も、ITストラテジスト同様に、コンサルティングを専門とした国家資格です。
ITストラテジストは企業のIT戦略が専門ですが、中小企業診断士は企業経営に関するコンサルティングを行います。
そのため、中小企業診断士の試験内容は、企業経営や経済学が中心です。
試験で扱われる分野が異なるため単純比較はできませんが、合格率からすると中小企業診断士の方が難しいと言えます。
中小企業診断士における一次試験と二次試験の合格率を掛け合わせると、その数値は4%前後になるからです。
両者のダブルライセンスは一般的とは言えませんが、両方取得すればコンサルの領域は大きく広がるでしょう。
ライバルとの差別化に大いに役立つと考えられます。
中小企業診断士の難易度については下記の記事をご覧ください。
ITストラテジストを取るメリットは?
同じ高度情報技術者試験と比較しても難易度の高いITストラテジスト試験ですが、取得するメリットはどういった点にあるのでしょうか。
自らの市場価値を上げられる
ITの普及と共に、現在は多くの企業がIT戦略の立案ができる人材を求めています。そのためITストラテジストは需要の高い存在です。
取得すれば自らの市場価値を高めることができるでしょう。
また高度はIT人材を求めているのはIT業界だけではありません。
昨今はあらゆる業界でITが利活用されているため、企業へのITコンサルタントとして活動することも可能です。
よってITストラテジストを取得すれば、キャリアの選択肢は大幅に広がります。
能力を評価してもらいやすい
ITストラテジスト試験はIT関連資格の中でも最上位の難易度を誇る資格です。そのため資格を取得すれば、ITに関する高い実力の持ち主であることも証明になります。
取得者はIT業界で一定の経験を積んだ者が多いため、ITストラテジストを取ればその経験に箔をつけることも可能です。
よって初対面でも信用を得やすくなり、そのことが案件確保など、業務上の円滑さに大きく貢献するでしょう。
また難易度の高い資格のため、取得における努力や行動力といった才能も評価の対象になります。
年収面からも高い評価を受けられる
ITストラテジストは市場価値が高い資格のため、その分高年収が期待できます。
ITストラテジストとして働く場合、その平均年収は650万円程度です。
システムエンジニアの平均年収は550.8万円、一般的なサラリーマンが454.5万円ということを考えても、かなり高い水準だと言えます。
IT分野のコンサルに強くなる
中小企業診断士も、ITストラテジスト同様に、コンサルティングに関わる国家資格です。
両者の違いですが、中小企業診断士は企業経営にコンサルを専門に行います。一方でITストラテジストは、企業のIT戦略に関するコンサルタントです。
そのためIT業界でコンサルタント活動がしたいなら、ITストラテジストをおすすめします。
IT業界では高度な専門性を有するとして、高評価を受けるケースが多いです。
また、システムエンジニアとして働く場合には、ITストラテジストの資格は大いに役に立ちます。
ただし、企業経営一般のコンサルティング業務に関心があるなら、中小企業診断士を取得するべきです。
中小企業に関するコンサルにおいては、各業界から大きな信頼を得ています。
国家資格の免除も付いている
ITストラテジスト試験に合格すれば、他の試験で免除制度の対象となる場合があります。具体的には以下のような免除です。
-
中小企業診断士の1次試験科目の一部免除
-
弁理士試験の論文式筆記試験選択科目の理工V免除
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技術士試験の第一次試験の専門科目「情報工学部門」が免除
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ITコーディネータ試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験を受験可能
このように多くの資格で免除制度を利用することができます。いずれも難易度の高い試験なので、少しでも負担が軽減できることは大きなメリットです。
特に中小企業診断士はダブルライセンスも考えられるため、免除制度は魅力的と言えます。
ITストラテジストは独学できるのか
ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験の中でも特に難関な試験ですが、独学で合格されている方も実際にいらっしゃいます。
やはり適切な勉強法で試験対策を行うことが、合格の秘訣となります。
独学の対策で大事な点
以下では独学での勉強において、重要視すべき点をお伝えします。
スケジュールを管理する
合格には継続的な勉強は何より大切です。そのために、まずは学習スケジュールを立てましょう。
合格までの道筋をはっきりさせておくことで、勉強が継続しやすくなります。
スケジュールを立てる際には、試験範囲をきちんと把握した上で、自分にとって適切な勉強期間を設定することが必要です。
さらに、全てを満遍なく対策するのではなく、頻出範囲を重点的に特訓することが特に重要なポイントになります。
ITストラテジスト試験は、働きながら試験勉強を行う場合がほとんどのため、モチベーションの維持が課題です。
学習スケジュールを立て、日々やることを明確にしておけば、メリハリのある勉強によってやる気も維持できるでしょう。
モチベーションを保つ
ITストラテジストの試験勉強は長期に及ぶため、どうしてもやる気がなくなる瞬間があります。
そのため自身でモチベーション維持の工夫をすることが重要です。例えば目標点数や目標正解数など、勉強にノルマを設定するのも良いしょう。
日々に達成感を得られる仕組みを作ることで、やる気が継続しやすくなります。
短期間のノルマをこなしていくことで、モチベーションを高いレベルで維持しながら勉強を続けることが可能です。
インプットとアウトプットが基本
ITストラテジストの4つの試験に共通して有効な勉強法は、インプットとアウトプットの徹底です。
インプットとは、参考書を読み込んで基本的な知識を蓄えること、アウトプットは問題集や過去問で演習を行うことを指します。
インプットの際は、基本用語を中心に記憶し、試験内容の全体像を大まかに捉えることが重要です。
特に午前試験は知識量がものを言う試験のため、インプット作業が役に立ちます。
IT関連の知識に自信がない場合は、インプットにより多くの時間を使いましょう。
また、アウトプットでは問題の形式に慣れることが第一です。自分の弱点を把握し、その部分を確実に克服していくことも大切になります。
分からない箇所はテキストに戻ってしっかり復習しましょう。
過去問の使い方で合格が決まる
ITストラテジスト試験の過去問は、IPAの公式サイトや市販の過去問題集を通じて入手しましょう。
過去問を繰り返し解くことで、頻出範囲や出題傾向を把握できるため、効果的な実力アップが期待できます。
また自分の弱点を把握し、それを克服することも可能です。
特に午後試験は試験形式が独特で、難易度が上昇するため、問題に慣れるためにも問題演習は必須です。
ITストラテジスト試験は、過去問演習が合格に直結する試験です。そのため過去問を積極的に活用しましょう。
ITストラテジストの独学については以下の記事も併せてご覧ください。
ITストラテジスト試験対策におすすめの参考書
ITストラテジストを独学で勉強する際には質の高い参考書を使って勉強を進めることが必須となります。
これをすることで効果的な学習が可能になり、勉強のペースもスムーズになってきます。
ここでおすすめする参考書はTAC出版から出されている「ALL IN ONE パーフェクトマスター ITストラテジスト」です。
この本はITストラテジスト試験のメインである午前Ⅱ試験、午後の2つの試験の攻略方法を凝縮したものとなっています。
特に午後Ⅱ試験では、鬼門の論述テクニックについて三段跳び法・ステップ法などTAC独自のノウハウを生かしながら身につけることができます。
問題演習も充実しているため、これ1冊で対策を網羅できるでしょう。
ITストラテジスト試験の難易度まとめ
ITストラテジスト試験の難易度まとめ
- 合格率14%・偏差値63はIT系資格で最難関
- 独学では過去問演習が有効
- 社会人には通信講座を利用した効率的な勉強がおすすめ
ITストラテジスト試験の難易度について解説しました。
この資格は合格率や偏差値からして、取得はかなり難しいと言えます。しかし適切な勉強法を実践すれば独学での合格も可能です。
多忙な社会人は、通信講座も利用して効率的に学ぶことをおすすめします。