ITストラテジストは独学で合格可能?おすすめの対策方法から参考書まで徹底解説!

ITストラテジスト試験って独学でも合格できるの?

講座を受講しないと合格できないのかな?

といった疑問をお持ちの方もいるでしょう。

結論から言うと、ITストラテジスト試験に独学で合格することは可能です。ただし、多忙な社会人には通信講座を利用した効率的な勉強をおすすめします。

今回はITストラテジスト試験の独学について、おすすめの対策方法や参考書を詳しく解説します。

これを読めば、ITストラテジストのより良い対策法が分かるはずです。

ITストラテジスト試験の独学についてざっくり説明すると

  • インプットからアウトプットという流れがおすすめ
  • 学習計画を立てて環境にも気を配る
  • 通信講座なら短期間て効率的な対策が可能

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ITストラテジスト試験は独学で合格をつかめる

ITストラテジストの独学表

ITストラテジスト試験は2009年に始まった比較的新しい国家試験です。

ITストラテジストはITに関する高度な専門性を持つ人材で、企業の経営方針に沿ったIT戦略の策定や業務改革を行うポジションのことを指します。

またそのIT技術を活用し、競合に打ち勝つようなサービスや製品の創出を企画・推進するのもITストラテジストの役割です。

情報処理技術者では最上位の高度情報技術者試験に分類され、IT系資格の中では最も難関な試験の一つに数えられます。その合格率は例年15%前後です。

難易度の高い試験ではありますが、独学でも十分合格することができます

以下では独学での勉強におけるメリット・デメリットを解説します。自分に独学が向いているかを考えながらお読み下さい。

独学で勉強するメリット

ITストラテジスト試験に独学で挑戦するメリットは、どのような部分にあるのでしょうか。

以下で詳しく解説していきます。

勉強にかける費用が少ない

独学のメリットはなんと言ってもお金がかからないことです。

ITストラテジスト試験には、試験対策の通信講座などが開講されていますが、利用する場合には決して安くない受講料を支払わなければなりません。

一方で、独学の場合必要となるのはテキスト代だけです。ITストラテジスト試験に必要なテキストは、インプット用の参考書と演習用の問題集、過去問の3つです。

これらを全て購入したとしても、せいぜい1万円程度でしょう。抑えようと思えばかなり費用を節約できる試験と言えます。

忙しくても勉強できる

通信講座などはあらかじめ決められたカリキュラムに沿って進むため、授業のペースは固定的です。そのため多忙な社会人には、時間の融通が利きにくい点がネックになります。

一方で独学の場合は、自分の予定に合わせて自由に学習スケジュールを決めることが可能です。

忙しくない日に集中的に勉強して、全く勉強しない日を作ることもできます。スキマ時間を活用するのも良いでしょう。

ITストラテジスト試験の受験者は、その大半が社会人です。仕事をしながら試験勉強を続けるには、自由に勉強のペースを調節できることは魅力的と言えます。

独学で勉強するデメリット

受験コストが抑えられ、時間の融通も利く独学ですが、デメリットもいくつか存在します。

スケジュール管理が難しい

独学における最大のデメリットは、学習スケジュールの管理が難しいことが挙げられます。

多忙な仕事の合間を縫って勉強する場合は、勉強のペースを厳格に管理するのは困難で、どうしてもだらけてしまいがちです。

スケジュール管理ができないと、その日ごとにやるべきことを定めづらくなるため、日々の試験勉強に達成感が生まれません。そのためモチベーションの維持も大変になります。

忙しくなるとだらけてしまいがちな人は、手帳やスマホを活用してスケジュールをいつでも見れる状態にすることがおすすめです。

常に予定を意識できるようにしておくことで、スケジュールが乱れにくくなります。

記述式の対策が難しい

ITストラテジスト試験では、午後試験で記述式の問題の割合が大きくなります。記述式はマークシート式のように明確な答えが一つに定まるわけではないため、対策が困難なのです。

午後試験Ⅰでは文章中に含まれる要素が答えを構成しますが、それらの要素をどのように文から抽出するのかといったことを、独学で把握するのは難しいと言えます。

また午後試験Ⅱは大論述と呼ばれる問題です。テーマに対する自分の考えを、問題にふさわしい知識を根拠に記述する必要があります。

そのため午後試験Ⅱは客観問題ではないため、正解のパターンは無限に存在します。自分の解答が正しいか間違っているかの判断が、独学ではつけにくいのです。

午後Ⅱの論文式試験については下記の記事を詳しくご覧ください。

独学に向いている人の特徴

デメリットもいくつか存在する独学ですが、以下のような特徴のある人は、独学でも十分合格できるでしょう。

記述式が得意な人

ITストラテジスト試験における山場は午後試験の記述式です。独学の場合、正誤の判定が難しいというデメリットがあります。

しかし論述に自信がある人ならある程度の判別は可能です。

例えば、大学受験における国語の試験などで論述や小論文が得意だったという人なら、記述式の正解の書き方を知っているでしょう。そのメソッドはITストラテジスト試験にも応用できます。

国語が得意な人なら、文章中から大事な要素を取り出し、解答を構成する能力もあるでしょう。それなら午後試験Ⅰにも十分対応できます

独学で受験を成功させた経験のある人

過去に独学での成功体験を持っている人なら、ITストラテジスト試験も合格が可能でしょう。

大学受験を独学で突破した人などであれば、独学での試験対策におけるノウハウを持っているはずです。その場合は計画的に学習を進めることもできるでしょう。

基礎的な知識の効果的な習得方法や、効率的なアウトプット方法などを熟知しているのであれば、独学で十分だと言えます。

おすすめ対策法

こちらを見る女性 ここからは、ITストラテジスト試験の独学におすすめの勉強法を紹介します。

できるだけ早く勉強を始める

多くの社会人は働いているため、1日に勉強できる時間は限られてくるのが現実です。できるだけ余裕をもって試験に臨めるようできるだけ早い時期に勉強を始めましょう。

ITストラテジストでは、午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱ各試験で対策が必要となってきます。それぞれの対策をしっかりと計画的にこなせるよう時間に余裕を持ちましょう。

ある程度の学習指針を示す

独学で勉強を始める際は、まず学習スケジュールを立てましょう。アドバイスしてくれる人がいないため、自分で指針を作る必要があります

いつまでに知識を蓄えるのか、いつから演習を始めるかなどを細かく決めて、それぞれに適切な勉強時間を定めていきましょう。

計画を立てる際におすすめなのは、いくつかのゴールを設定することです。ゴールに辿り着く時期を明確にしておき、それを達成するためにやるべきことを1週間単位などの決まった期間で整理すると良いです。

また計画は立てるだけでなく、きちんと実行することが肝心です。そのため実現可能な計画を立てましょう

集中できる環境を見つける

独学での勉強では、短時間で集中できなくなってしまいがちです。長時間集中するためには、勉強する際の環境に気を配りましょう。

「ここなら勉強のスイッチを入れられる」という場所なら、集中力を持続させることが可能です。例えばカフェや図書館などがそうした環境として適しています。

周りがうるさくて集中しにくいといった場合は、環境を改善する工夫をすることも大切です。音楽を聴いたり、イヤホンのノイズキャンセル機能で音を遮るなどして、集中できる環境を作りましょう。

人間の脳は意識下では複数の情報を同時に処理することが苦手です。そのため、音楽は環境音やクラシックなど、歌詞が気にならないものを聞くと良いでしょう。

分散学習をしよう

分散学習とはいったん記憶したことを忘れかけてきたタイミングで反復することによって記憶を定着させやすくする学習法です。

エビングハウスの忘却曲線でも明らかにされているように、人間は学習してから24時間経つと学習した内容の大半を忘れてしまいます。

内容を忘れる前に期間を空けて繰り返し復習することによって内容を頭に定着させることが大切です。

ITストラテジストの午前問題は知識問題なのでしっかりと知識を頭の中に蓄えましょう。

勉強の基本はインプットとアウトプット

ITストラテジスト試験には、午前Ⅰ・Ⅱと午後Ⅰ・Ⅱの4つがあります。それら全てに共通して有効な勉強法は、インプットとアウトプットの徹底です。

インプットとは、テキストを読み込んで知識を蓄えること、アウトプットは問題集や過去問で演習を行うことを指します。

インプットを行う際は、基本用語を中心にしっかり記憶し、試験内容の全体像を大まかに把握しましょう。

特に午前試験では知識の量が物を言うため、インプットの学習が重要になります。IT関連知識が少ない状態で受験する場合は、インプットにより多くの時間を割くべきです。

一方、アウトプットではまずは問題形式に慣れることが肝心となります。問題を解くことで自分の弱点を把握し、その部分を確実に復習していくことも大切です。

ITストラテジスト試験は演習の量が得点能力に直結します。そのため演習には、特に力を入れて取り組むようにしましょう。

フローごとに押さえるべきポイント

試験勉強はインプット期とアウトプット期、そして試験直前期の3段階に分けて行うことがおすすめです。

まずはテキストを中心にインプット作業を行い、知識の定着とともにアウトプット作業に進みましょう。

試験直前期には、実力を落とさないように注意しながら、最後の仕上げを行います。

以下でそれぞれの段階について、重要な点を詳しく見ていきましょう。

インプット

ますはテキストを一回読んで、全体の流れを把握しましょう。読み終えたら再び頭から読み始める、といったように何周も読み返しましょう。

何度も繰り返し読むことで、徐々に必要な知識が定着していきます。途中で飽きてくるかもしれませんが、根気よく読み続けることが肝心です。

インプットの際は、具体例と結び付けて考えるようにすると、知識が覚えやすくなります。

独学で勉強する場合、インプット作業が雑になりがちです。知識をきちんと覚えられているか、定期的にチェックしながら読み進めるようにしましょう。

アウトプット

知識がある程度定着してきたと感じたら、問題集や過去問を使ったアウトプット作業に移りましょう。ITストラテジスト試験では特に過去問演習が有効です。

過去問を解くことで頻出範囲や出題傾向が把握できます。過去問は2回、3回と繰り返し、試験の流れや傾向を体得しましょう。1回解いただけでは不十分です。

間違えた問題や不安な部分はテキストに戻って復習することが重要になります。頻出範囲を中心に知識の穴を確実に埋めていくようにしましょう。

直前期の油断は禁物

試験直前期は、過去問や問題集で間違えた部分の復習や苦手分野の穴埋めなどを行いましょう。極力普段の勉強ペースを落とさないようにすることが重要です。

たとえ十分な実力がついていると感じても、勉強をやめてはいけません。気を抜いてペースを緩めると、試験前に実力が落ちてしまい、本番で力を発揮できない可能性があります。

また知識は時間とともに忘れていくものです。試験前にはテキストの総復習を行なって、知識の詰め直しを行いましょう。

山場である午後試験の記述式については、解答の構成要素の絞り方や、定番問題の解法パターンなども復習しておくようにすると、合格の可能性が高くなります。

各試験でのおすすめ対策方法

微笑む少女 ITストラテジスト試験における4つの試験は、それぞれで出題形式や傾向が違います。

そのため個別の対策法を考えることが重要です。以下でそれぞれについて、詳しく解説していきます。

午前Ⅰ試験

午前Ⅰ試験では、応用情報技術者試験や基本情報技術者試験の午前試験からの流用が大半を占めます。そのため基本的な問題ばかりです。

よって午前Ⅰ試験の対策には、それらの過去問演習が有効です。繰り返し解くことで傾向を把握しましょう。

直近3〜5年分を解いて、知識に漏れがないようにすることがおすすめです。また、過去問演習では7、8割以上の正答率を目指しましょう。

午前Ⅰ試験では目新しい知識はありません。そのためこの部分の勉強を通して、基本的な知識を定着させていくことが重要です。

午前Ⅱ試験

午前Ⅱ試験は8つの分野からの出題です。その中でも「システム戦略」や「ビジネスインダストリ」、「経営戦略マネジメント」、「企業活動」の4分野が重要となります。

ビジネス色の強いそれらの分野だけで、全体の8割を構成するからです。得点源にできるように、しっかりと演習を積みましょう。

また、午前Ⅱ試験ではITストラテジスト試験の過去問からの問題が多数出題されます。そのため、ここでも過去問をやり込むことが有効です。

ただし、同じ問題でも問われ方が変わる場合があります。過去問演習を行う際は、問題の全体像と各選択肢の意味を押さえながら勉強を進めましょう。

午前Ⅱ試験では、午前Ⅰよりもマネジメント系・ストラテジ系のウェイトが大きくなります。これらに不安を感じる人は、より重点的な対策が必要です。

午後Ⅰ試験

午後Ⅰ試験は長文問題で、全て記述式です。ここでは、解答の要素を問題文の中から見つける練習を行う必要があります。その際は問題作成者の出題意図を考えるようにしましょう。

解答を構成する要素は1箇所にあるとは限りません。記述しにくい場合は、複数箇所を点検して解答するようにしましょう。

また記述には、問題文のフレーズをそのまま使用することをおすすめします。自分なりの表現を多用すると微妙に意味が変わってしまい、しっかりと理解してもらえないリスクがあるからです。

解答には字数制限があるため、文章の要約力も必要になります。要約の際は設問の要求を踏まえ、優先順位の高い要素から解答に盛り込んでいくことが重要です。

論文対策は特に入念に

午後Ⅱ試験の大論述問題には、作文能力が必要です。論文対策では以下3つのポイントを重視しましょう。

  1. 論理的な文章を作成する

  2. 設問で想定されている立場をきちんと理解する

  3. 頻出する問題を押さえておく

1つ目は論述をする際の基本です。原因結果や主語述語などの論理関係が正しく書かれているかを確認しましょう。

自分で分からない場合は他人に見てもらい、文章同士の関係性が適切になるように指摘してもらうと、良い対策になります。

また2つ目として、ITストラテジスト試験では経営者の立場を意識した論述にしなくてはなりません。よく技術面を重視した文章を書く人がいますが、それでは本試験が目指す人材の趣旨からずれてしまいます。

経営層の目線を意識するには、普段からの心がけが肝心です。ニュースや雑誌で新製品を見る際は、技術面だけでなく販売戦略なども確認するようにしましょう。

最後に3つ目ですが、午後Ⅱ試験では最新の項目を扱う問題と定番問題の両方が出題されるという傾向があります。定番問題の方は過去問演習によって対策が可能です。事前に準備を行い、得点源にしましょう。

記述を練習する際は、解答に必須な要素を自身の経験を織り交ぜながら文章にまとめることが重要です。

独学ではおすすめ参考書を使おう

赤い表紙の本 ITストラテジスト試験の独学におすすめの参考書は、「ALL IN ONE パーフェクトマスター ITストラテジスト2023年度」です。TAC情報処理講座が作成したテキストで、TAC出版より3,300円で出版されています。

ITストラテジスト試験で最も重要となる午前Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱ試験の対策用テキストで、有用なテクニックが多数収録された一冊です。

山場となる午後試験の記述式に関しては、三段跳び法やステップ法、ユニット法などTAC独自の論述テクニックを学ぶことができます。

また問題演習も収録されているため、午後試験の解法のインプットからそのアウトプットまで、全てをこれ一冊で行える優れものです。

論文対策に特におすすめの参考書

論述式の対策を独学で行うのは非常に難しいと言えます。そのため参考書選びはとても重要です。

書き方の解説だけでなく、書き方の例も豊富に記載されているテキストが望ましいと言えるでしょう。正解例をたくさん見ることで、どんな要素を押さえた解答を書くべきなのかを知ることが可能です。

そうした参考書としては、「ITストラテジスト 合格論文の書き方・事例集 第5版」が挙げられます。

ITストラテジスト 合格論文の書き方・事例集 第5版 (情報処理技術者試験対策書)
3300円
ITストラテジスト 合格論文の書き方・事例集 第5版 (情報処理技術者試験対策書)
3300円

このテキストでは、過去問やオリジナル問題を用いて、時間内に合格レベルの解答を仕上げるノウハウが分かりやすく学べます。

論文の設計段階に関する解説も充実しているため、記述式に不安を覚える受験者にとっては、安心感のある内容です。

また、専門家が作成した論文が36本もの正解例を参考にすることができるので、どのような文章を書けば良いかが感覚的にわかるような内容になっています。

ITストラテジスト資格を取るメリット

遠くを見つめる女性 資格を取得するメリットを知ることで、独学での勉強における大きなモチベーションとなります。

以下を参考にして、勉強の励みとしてください。

専門的なコンサル能力を身につけられる

ITストラテジストは、中小企業診断士と同様、コンサルティングを専門とする職業です。

両者の違いですが、中小企業診断士は企業経営を専門としたコンサルティングを行います。一方で、ITストラテジストは企業のIT戦略に特化したコンサルタントです。

そのため、IT業界を中心にコンサルティングを行いたいと考えている人は、ITストラテジスト試験の受験を考えると良いでしょう。高度な専門性を有するとして優遇される場合も多いからです。

またシステムエンジニアとして働きたい場合にも、ITストラテジスト試験は大いに有用な資格だと言えます。

ただし、一般的な企業経営のコンサルに関しては、ITストラテジスト試験よりも中小企業診断士の方がおすすめです。自身の志望する職種に合わせて、最適な資格資格試験を受験しましょう。

市場価値が高い

ITの普及に伴い、多くの企業がIT戦略の立案ができる人材を求めるようになっています。ITストラテジストはまさに適任の人材だと言えるでしょう。

このような人材は今後も需要が高くなっていくので、資格を取得することで、自身の市場価値を高めることができます。

また、IT人材を欲しているのはIT業界だけではありません。現在はあらゆる業界でITが活用されているため、一般企業へのITコンサルタントとして活躍することもできるでしょう。

ITストラテジストの資格を取得すれば、自分が活躍できるフィールドが大きく広がるのです。

信頼を得やすい

ITストラテジスト試験は、IT関連の資格では最上位に分類される資格の一つです。

そのため、取得すれば高度なIT人材であることの証明となります。周囲には大きなアピールとなるでしょう。

またITストラテジストの取得者は、IT業界での経験が豊富な場合が多いので、資格を保有することは経験値がさらに評価されることにも繋がります。

信頼度や権威性は十分な資格であるため、初対面の相手からも信用を得やすくなるでしょう。案件の確保もしやすくなるため、仕事には有利に働きます。

年収は一般よりもかなり高い

市場価値が高くなれば、その分高年収も期待できます。その証拠に、ITストラテジストの平均年収は650万円です。

システムエンジニアの平均年収が550.8万円、一般のサラリーマンが454.5万円なので、高い水準であることがわかります。

国家資格の一部免除もあり

ITストラテジスト試験に合格すれば、他の資格試験において以下のような免除が受けられます。

  • 中小企業診断士の1次試験科目の一部免除

  • 弁理士試験の論文式筆記試験選択科目の理工V免除

  • 技術士試験の第一次試験の専門科目「情報工学部門」が免除

  • ITコーディネータ試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験を受験可能

上記の通り、多くの試験で免除制度の対象になります。これらはどれも難易度の高い試験なので、少しでも負担の軽減ができることは大きなメリットです。

特に中小企業診断士は、ITストラテジストとのダブルライセンスで活躍する人もいるため、挑戦してみるのも良いでしょう。

ITストラテジストは独学と通信講座どっちがおすすめ?

二つの人形 ITストラテジストの難易度はとても高いのが特徴です。

よって、独学でも勉強は可能となっていますが確実に合格をつかみたいのなら通信講座を受講するほうがいいでしょう。

通信講座の最大のメリットとして、わかりにくい知識をわかりやすく解説してくれたり、カリキュラムによって必要な時期に適切な勉強を実践できることなどが挙げられます。

また、通信講座は数多く存在するため、教材の質が良いものを中心に選ぶ必要があります。

おすすめの通信講座としては、ITECやTACなどの講座が挙げられます。ITECはIT教育に特化した講座が売りになっており、情報技術者試験全体の講座がとても充実しています。

TACは資格の学校として知名度抜群の信頼を置ける講座となっており、きめ細かい指導に特徴があります。

一度サイトなどを訪れて詳しい講座内容をチェックすることをおすすめします。

中小企業診断士についてもう少し詳しく

パンフレットを読む女 中小企業診断士は、ITストラテジストと同じく、コンサルティングに関する資格です。ダブルライセンスなら業務の幅を広げられます。

中小企業診断士とは

中小企業診断士は、中小企業が経営課題を克服するための診断や助言を行う専門家です。

中小企業支援法によると、その業務は「経営の診断及び経営に関する助言」とされています。

独占業務はありませんが、中小企業のコンサルにおいては各業界から大きな信頼を得ている資格です。

日本企業の99%は中小企業と言われており、今後の需要および将来性は十分と言えるでしょう。

中小企業診断士の難易度

中小企業診断士の試験は、1次試験と2次試験が実施されます。どちらも合格率は20%程度であり、難易度の高い試験と言えるでしょう。

受験資格はないため、学歴や実務経験を問わず誰でも受験が可能です。

一次試験には一部科目に関する免除制度があり、ITストラテジスト試験の合格者もこの制度を利用できます。

独学でも合格は可能ですが、ITストラテジスト試験同様、通信講座の活用がおすすめです。

ITストラテジスト試験の独学まとめ

ITストラテジスト試験の独学まとめ

  • インプットとアウトプットの徹底が基本
  • 学習スケジュールに沿って良い環境で勉強する
  • 忙しい社会人には通信講座の利用がおすすめ

ITストラテジスト試験の独学について詳しく解説しました。

独学で勉強する際は、インプットからアウトプットという流れで行いましょう。

また、忙しい中で勉強を継続するのは難しいので、社会人には通信講座の活用がおすすめです。

難易度の高いITストラテジストの試験ですが、しっかりと対策を積めば、合格を狙うことは十分に可能です。またその難易度に見合う、メリットの多い資格でもあります。

自分に合った勉強法で、毎日勉強を積み重ね、合格に近づいていきましょう。

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