基本情報技術者試験の合格点は何点?試験の配点から合格率の推移まで徹底解説!
「基本情報技術者試験の合格点は何点なのかな?」
「試験の合格率はどれくらい?」
こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?
この記事ではそ合格点のみならず、試験の配点から合格率の推移まで解説していきます。
試験について知る事で、当日は落ち着いて受験が出来るでしょう。
基本情報技術者試験の合格点についてざっくり説明すると
- 基本情報技術者試験の合格点は6割以上
- 午前と午後の試験ともに各6割以上が必要
- 基本情報技術者はITエンジニアの登竜門
基本情報技術者試験の概要
基本情報技術者試験の合格点は6割
基本情報技術者の合格率は低い
合格点を考えた上で勉強を進めよう
基本情報技術者試験は独学可能なのか?
基本情報技術者試験の合格点 についてまとめ
基本情報技術者試験の概要
基本情報技術者試験はITエンジニアにとって大事な試験です。ITエンジニアの登竜門であり、最初に突破する試験になるでしょう。
この基本情報技術者試験の試験の対象は、「高度なIT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身につけたもの」となっています。
就職や転職などIT業界で働こうとする方にとっては常識的知識を理解するための試験です。
試験に合格する事で、常識的な知識を得た自信にも繋がります。また、周囲にもしっかり自分の実力を証明する事も出来るでしょう。
令和元年の春期に行われた基本情報技術者の試験は、54686人が受験をしました。50000人を超える人が受ける注目度の高い試験だと言えるでしょう。
基本情報技術者試験の合格点は6割
ここでは、基本情報技術者試験の点数について詳しく紹介していましょう。基本情報技術者試験は、午前の試験・午後の試験に分かれています。各100点満点になっており、それぞれの点数配分は同じです。
気になる合格点は各6割以上で、100点中60点以上を取る必要があります。ちなみに各試験とも60点以上を取らなければ、合格出来ません。
片方だけの試験が極端に点数が高くても合格する事が出来ないため、午前・午後の両方の試験をバランスよく勉強しましょう。ただ、合格点が60点以上と言ってもクリア出来ない可能性もあります。
そのため、80点前後を目指すと余裕を持って合格する事が出来ますので、目標を敢えて高めに設定する事をおすすめします。ちなみに、合格点は絶対評価になっており、60点の点数を取る事が出来れば合格です。
午前試験・午後試験の配点
上記でも説明しましたが、基本情報技術者試験には午前・午後の試験があり各100点満点です。合格するためには各試験ともに、60点を超える必要があります。偏った点数ではなく、バランスよく点数を取る事が合格への絶対条件です。
午前と午後の試験ともバランスよく点数を取る事を意識しましょう。少しハードルは上がりますが、目標の点数は高めにしましょう。それにより、試験に自信を持って臨む事が出来て、結果発表まで落ち着いていられますね。
午前試験はテクノロジ系の攻略がカギ
午前の試験の出題は80問で1問あたりの点数は1.25点になり、試験範囲は主に3つに分かれています。テクノロジ系が50問前後・マネジメント系が10問前後・ストラテジ系が20問前後です。
午前の試験はテクノロジ系の問題が50問前後と、大きなウエイトを占めています。テクノロジ系の問題の得点を取れる事が出来るか、合否を左右するでしょう。
午後試験は配点割合に気を付けよう
続いて、午後の試験について説明していきましょう。試験の内容は出題される11問の中から5問を選び、解いていきます。
ちなみに1問目は情報セキュリティで、6問目はデータ構造とアルゴリズムが出題されますが、この2つは必須です。
2問目から5問目は、ソフトウェア・データベースやシステム戦略が出題されて、2問を解く必要があります。また、7問目から11問目はJavaなどのプログラミング言語が出題されます。その中から1つを選択して解くような形です。
午後試験の配点については、以下のようになっています。
問い番号 | 回答数 | 配点割合 |
---|---|---|
1 | 1 | 20点 |
2~5 | 2 | 各15点 |
6 | 1 | 25点 |
7~11 | 1 | 25点 |
出題されるプログラミングとアルゴリズムは、配点の半分を占めています。この2つが午後の試験で大事なカギになるでしょう。
基本情報技術者の合格率は低い
受験を考えている人は、基本情報技術者試験の合格率が気になりますね。合格率は20~30%の間です。しかし、近年の合格率は20%の前半と厳しい数値が続いています。
他の試験と合格率を比較すると、ITパスポートや情報セキュリティマネジメント試験より低いです。
平成21年度から平成31年の春期の合格率は、以下のようになります。
年度 | 合格率 |
---|---|
平成21年度春期 | 27.4% |
平成21年度秋期 | 35.4% |
平成22年度春期 | 22.2% |
平成22年度秋期 | 23.4% |
平成23年度春期 | 24.7% |
平成23年度秋期 | 26.2% |
平成24年度春期 | 23.7% |
平成24年度秋期 | 27.1% |
平成25年度春期 | 23.0% |
平成25年度秋期 | 22.1% |
平成26年度春期 | 23.9% |
平成26年度秋期 | 23.6% |
平成27年度春期 | 26.0% |
平成27年度秋期 | 25.6% |
平成28年度春期 | 30.4% |
平成28年度秋期 | 23.6% |
平成29年度春期 | 22.5% |
平成29年度秋期 | 21.8% |
平成30年度春期 | 28.9% |
平成30年度秋期 | 22.9% |
平成31年度春期 | 22.2% |
20%台前半の合格率が多くなっており、30%台を記録する事はほとんどありません。
社会人と学生の合格率を比較
ITエンジニアの登竜門である基本情報技術者試験は社会人だけではなく、学生も受験しています。
社会人の受験者数・合格率は、以下のようになっています。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
平成21年度 | 44449人 | 28.7% |
平成22年度 | 44979人 | 22.1% |
平成23年度 | 39143人 | 22.5% |
平成24年度 | 22451人 | 22.8% |
平成25年度 | 28472人 | 22% |
平成26年度 | 28,229人 | 25% |
平成27年度 | 29112人 | 26% |
平成28年度 | 28590人 | 29.5% |
平成29年度 | 31377人 | 20.8% |
平成30年度 | 33915人 | 27.7% |
平成31年度 | 36521人 | 21.3% |
学生の受験者数・合格率は、以下のようになっています。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
平成21年度 | 20095人 | 24.6% |
平成22年度 | 20428人 | 22.2% |
平成23年度 | 19850人 | 29% |
平成24年度 | 20077人 | 24.3% |
平成25年度 | 17944人 | 24.6% |
平成26年度 | 17776人 | 22.2% |
平成27年度 | 17762人 | 25.9% |
平成28年度 | 15594人 | 32% |
平成29年度 | 17498人 | 25,4% |
平成30年度 | 17462人 | 31.2% |
平成31年度 | 18,165人 | 24.1% |
社会人の方が学生によりも、多く人が受験しています。受験者数には倍近くの差がありますが、合格率は若干学生の方が高いです。
これは社会人に比べて、学生の方が勉強時間を取れていた事や専門学校などでサポートしてもらっている事などが影響しているのでしょう。
合格点を考えた上で勉強を進めよう
これまでに、基本情報技術者試験の合格点や合格率などを説明してきました。その中でも合格点に関しては、午前・午後の試験で各6割を取る必要があります。また、片方の勉強だけを進めても合格する事が出来ません。
そのためにも両方をバランスよく勉強する事が大事になります。更に、合格点を超える事を意識して勉強を進めるべきです。出題される範囲を把握した上で、勉強する項目をしっかりと決めて勉強をしていく事が大切です。
計画的にコツコツと勉強を進めていく事が、合格への近道になります。ただ、黙々と勉強をするだけではなく、現状を把握しながら確実に知識を深めていきましょう。
合格点からやることを逆算
試験勉強を進めていく上で、まずは配点の高い部分から始めていきましょう。結果を大きく左右する部分の合格点が超える事を強く意識する事と良いです。その事を考慮しながら、他の部分の勉強計画を立てていきましょう。
まず、午前の試験はテクノロジ系の配点が半分以上を占めています。この部分の合格点が6割を超える事で合格へ大きく近づくのです。ITに関して未経験の人は、重点的に勉強する事をおすすめします。
勉強の軸をテクノロジ系に置く事で、一定の得点の期待が高くなります。安定して6割を超える事が出来れば、マネジメント・ストラテジ系の勉強も可能です。
また、午後試験に関しては、配点の高いアルゴリズムとプログラミング言語の部分に軸を置きましょう。ある程度の勉強時間を確保して、安定した得点を出す事が大事になってきます。
やるべきことを計画に落とし込む
勉強でやるべき点を絞った後は、実際の計画を立てる事になります。
ただ、日々の生活スタイルに合ったプランでなければ、意味がありません。まずは、優先順位を付けるとこから始めて、上位の方から大まかな勉強期間や時間を決める事です。
明確に優先順位を付けて計画に落とし込む事は、大事な部分に時間が足りなくなる事態を避ける事が出来ます。合格を左右する部分の勉強が十分でなければ、合格への距離は遠くなるでしょう。
合格への近道は、確実に点数を伸ばしていく事です。合格基準の6割に達するためには計画的にコツコツと勉強を進めていく事が大切です。やみくもに勉強はせずに段取りを組んで行っていきましょう。
インプットとアウトプットを軸に勉強
試験勉強の計画を立てる事が出来た人は、コツコツと勉強をしていきましょう。ちなみに勉強法はインプットとアウトプットが中心となります。
比率ではインプットが7割で、アウトプットが3割です。ITが未経験の人は、インプットに時間を掛けましょう。
インプットはテキストを読んでいき基礎知識を覚えて、アウトプットは問題集や過去問を解いていく形です。また、インプットは基本用語をしっかりと覚えてながら、全体のイメージを掴んでいく事が大事です。
続いて、アウトプットは過去問を解いていき、問題の形式に慣れる事や弱点を把握して克服する事が重要になります。勉強する順番は、インプットからアウトプットの流れの行う事で知識が深まりやすくなるでしょう。
基本情報技術者試験は独学可能なのか?
上記で基本情報技術者試験に向けての勉強方法について、解説していきました。インプットとアウトプットを交互にする事で、効率的に勉強を進めていけますね。ちなみに独学では、可能なのかと考える人もいるでしょう。
独学でも合格する事は可能ですが、簡単には受かる試験ではありません。情報収集を行った上で、計画を立てていくのが重要です。それも無理なく、継続的に行える段取りを組むべきです。
特に社会人になると時間が限られているため、効率的に勉強をしていかなければなりません。平日、帰宅後に勉強をする人や休日に集中して行うなど人によって、やり方は異なってきます。
自分に合った方法で行っていく事でストレスを溜めずに合格へ近付くでしょう。
基本情報技術者試験の合格点 についてまとめ
基本情報技術者試験の合格点 についてまとめ
- 基本情報技術者の合格点は6割以上
- 基本情報技術者の合格率は20%~30%の間
- 試験勉強でインプットとアウトプットが重要
基本情報技術者試験の合格点について、様々な面から解説してきました。
試験の合格率は高いわけではありませんが、ITエンジニアを目指す方なら合格出来るでしょう。
未経験でも興味がある方は挑戦してみてください!