基本情報技術者試験の合格点は何点?試験の配点から合格率の推移まで徹底解説!

「基本情報技術者試験の合格点は何点なのかな?」

「試験の合格率はどれくらい?」

こんな疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

この記事では合格点のみならず、試験の配点から合格率の推移まで解説していきます。

基本情報技術者試験の合格点についてざっくり説明すると

  • 基本情報技術者試験の合格点は6割以上
  • 科目Aと科目Bの試験は共に各6割以上が必要
  • 基本情報技術者はITエンジニアの登竜門

基本情報技術者試験の概要

調べると知る

基本情報技術者試験はITエンジニアにとって大事な試験です。ITエンジニアの登竜門であり、最初に突破する試験になるでしょう。

この基本情報技術者試験の試験の対象は、「高度なIT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身につけたもの」となっています。

就職や転職などIT業界で働こうとする方にとっては常識的知識を理解するための試験です。受験者数は他の国家資格と比較してもかなり多く、知名度・取得メリット共に安定した資格と言って良いでしょう。

試験に合格する事で、常識的な知識を得た自信にも繋がります。また、周囲にもしっかり自分の実力を証明する事も出来るでしょう。

基本情報技術者試験の合格点は6割

詳しく知る

ここでは、基本情報技術者試験の点数について詳しく紹介していましょう。基本情報技術者試験は、科目A試験・科目B試験に分かれています(旧:午前試験・午後試験)。各100点満点になっており、それぞれの点数配分は同じです。

気になる合格点は各6割以上で、100点中60点以上を取る必要があります。ちなみに各試験とも60点以上を取らなければ、合格出来ません。

片方だけの試験が極端に点数が高くても合格する事が出来ないため、A・Bの両方の試験をバランスよく勉強しましょう。ただ、合格点が60点以上と言ってもクリア出来ない可能性もあります。

そのため、80点前後を目指すと余裕を持って合格する事が出来ますので、目標を敢えて高めに設定する事をおすすめします。ちなみに、合格点は絶対評価になっており、60点の点数を取る事が出来れば合格です。

科目A試験・科目B試験の配点

上記でも説明しましたが、基本情報技術者試験にはA・Bの試験があり各1000点満点です。合格するためには各試験ともに、600点を超える必要があります。偏った点数ではなく、バランスよく点数を取る事が合格への絶対条件です。

AとBの試験ともバランスよく点数を取る事を意識しましょう。少しハードルは上がりますが、目標の点数は高めにしましょう。それにより、試験に自信を持って臨む事が出来て、結果発表まで落ち着いていられますね。

科目A試験(午前試験)はテクノロジ系の攻略がカギ

科目A試験の出題は60問で、試験範囲は主に3つに分かれています。テクノロジ系が41問前後・マネジメント系が7問前後・ストラテジ系が12問前後です。

科目A試験はテクノロジ系の問題が41問前後と、大きなウエイトを占めています。テクノロジ系の問題の得点を取れる事が出来るか、合否を左右するでしょう。

科目B試験(午後試験)は配点割合に気を付けよう

科目B試験はアルゴリズムとプログラミングから16問、セキュリティから4問の合計20問が出題されます。

なお、旧午後試験では受験者が回答する問題を選択する形ですが、試験制度変更後は全ての問題への回答が必須となりました。

出題数からも分かる通り、科目B試験はかなりプログラミング能力を問われる内容となっています。

基本情報技術者の合格率は低い

現状を調査

<ペーパー試験時の合格率>

年度 合格率
平成29年度春期 22.5%
平成29年度秋期 21.8%
平成30年度春期 28.9%
平成30年度秋期 22.9%
平成31年度春期 22.2%
平成31年度秋期 28.5%

<CBT方式導入時の合格率>

年度 合格率
令和2年度(令和3年1月実施) 57.9%
令和2年度(令和3年2月実施) 50.4%
令和2年度(令和3年3月実施) 44.1%
令和3年度上期(令和3年5月実施) 49.9%
令和3年度上期(令和3年6月実施) 39.3%
令和3年度下期(令和3年10月実施) 46%
令和3年度下期(令和3年11月実施) 38.8%
令和4年度上期(令和4年4月実施) 45.1%
令和4年度上期(令和4年5月実施) 38.3%
令和4年度下期(令和4年10月実施) 39.0%
令和4年度下期(令和4年11月実施) 34.8%

出典:IPA 統計情報(平成21年度春季以降)

<2023年4月以降の合格率>

年度 合格率
2023年4月 56.4%
2023年5月 54.7%

出典:IPA 統計情報(令和5年度以降)

他の試験と合格率を比較すると、以前はITパスポートや情報セキュリティマネジメント試験より低い傾向にありました。ただしCBT方式の導入や試験制度の変更などに伴い、合格率はペーパー試験の頃と比較してグッと上がっています。

社会人と学生の合格率を比較

ITエンジニアの登竜門である基本情報技術者試験は社会人だけではなく、学生も受験しています。

社会人の受験者数・合格率は、以下のようになっています。

年度 受験者数 合格率
平成21年度 44449人 28.7%
平成22年度 44979人 22.1%
平成23年度 39143人 22.5%
平成24年度 22451人 22.8%
平成25年度 28472人 22%
平成26年度 28,229人 25%
平成27年度 29112人 26%
平成28年度 28590人 29.5%
平成29年度 31377人 20.8%
平成30年度 33915人 27.7%
平成31年度 36521人 21.3%

学生の受験者数・合格率は、以下のようになっています。

年度 受験者数 合格率
平成21年度 20095人 24.6%
平成22年度 20428人 22.2%
平成23年度 19850人 29%
平成24年度 20077人 24.3%
平成25年度 17944人 24.6%
平成26年度 17776人 22.2%
平成27年度 17762人 25.9%
平成28年度 15594人 32%
平成29年度 17498人 25,4%
平成30年度 17462人 31.2%
平成31年度 18,165人 24.1%

社会人の方が学生によりも、多く人が受験しています。受験者数には倍近くの差がありますが、合格率は若干学生の方が高いです

これは社会人に比べて、学生の方が勉強時間を取れていた事や専門学校などでサポートしてもらっている事などが影響しているのでしょう。

合格点を考えた上で勉強を進めよう

勉強を進める

これまでに、基本情報技術者試験の合格点や合格率などを説明してきました。その中でも合格点に関しては、A・Bの試験で各6割を取る必要があります。また、片方の勉強だけを進めても合格する事が出来ません。

そのためにも両方をバランスよく勉強する事が大事になります。更に、合格点を超える事を意識して勉強を進めるべきです。出題される範囲を把握した上で、勉強する項目をしっかりと決めて勉強をしていく事が大切です。

計画的にコツコツと勉強を進めていく事が、合格への近道になります。ただ、黙々と勉強をするだけではなく、現状を把握しながら確実に知識を深めていきましょう。

合格点からやることを逆算

試験勉強を進めていく上で、まずは配点の高い部分から始めていきましょう。結果を大きく左右する部分の合格点が超える事を強く意識する事と良いです。その事を考慮しながら、他の部分の勉強計画を立てていきましょう。

まず、Aの試験はテクノロジ系の配点が半分以上を占めています。この部分の合格点が6割を超える事で合格へ大きく近づくのです。ITに関して未経験の人は、重点的に勉強する事をおすすめします。

勉強の軸をテクノロジ系に置く事で、一定の得点の期待が高くなります。安定して6割を超える事が出来れば、マネジメント・ストラテジ系の勉強も可能です。

また、B試験に関しては、配点の高いアルゴリズムとプログラミング言語の部分に軸を置きましょう。ある程度の勉強時間を確保して、安定した得点を出す事が大事になってきます。

やるべきことを計画に落とし込む

勉強でやるべき点を絞った後は、実際の計画を立てる事になります。

ただ、日々の生活スタイルに合ったプランでなければ、意味がありません。まずは、優先順位を付けるとこから始めて、上位の方から大まかな勉強期間や時間を決める事です。

明確に優先順位を付けて計画に落とし込む事は、大事な部分に時間が足りなくなる事態を避ける事が出来ます。合格を左右する部分の勉強が十分でなければ、合格への距離は遠くなるでしょう。

合格への近道は、確実に点数を伸ばしていく事です。合格基準の6割に達するためには計画的にコツコツと勉強を進めていく事が大切です。やみくもに勉強はせずに段取りを組んで行っていきましょう。

インプットとアウトプットを軸に勉強

試験勉強の計画を立てる事が出来た人は、コツコツと勉強をしていきましょう。ちなみに勉強法はインプットとアウトプットが中心となります。

比率ではインプットが7割で、アウトプットが3割です。ITが未経験の人は、インプットに時間を掛けましょう。

インプットはテキストを読んでいき基礎知識を覚えて、アウトプットは問題集や過去問を解いていく形です。また、インプットは基本用語をしっかりと覚えてながら、全体のイメージを掴んでいく事が大事です

続いて、アウトプットは過去問を解いていき、問題の形式に慣れる事や弱点を把握して克服する事が重要になります。勉強する順番は、インプットからアウトプットの流れの行う事で知識が深まりやすくなるでしょう。

基本情報技術者の詳しい対策法は以下の記事で確認してください。

基本情報技術者試験は独学可能なのか?

可能か考える

上記で基本情報技術者試験に向けての勉強方法について、解説していきました。インプットとアウトプットを交互にする事で、効率的に勉強を進めていけますね。ちなみに独学では、可能なのかと考える人もいるでしょう。

独学でも合格する事は可能ですが、簡単には受かる試験ではありません。情報収集を行った上で、計画を立てていくのが重要です。それも無理なく、継続的に行える段取りを組むべきです。

特に社会人になると時間が限られているため、効率的に勉強をしていかなければなりません。平日、帰宅後に勉強をする人や休日に集中して行うなど人によって、やり方は異なってきます。

自分に合った方法で行っていく事でストレスを溜めずに合格へ近付くでしょう。

基本情報技術者の独学については下記の記事をご覧ください。

基本情報技術者試験の合格点 についてまとめ

基本情報技術者試験の合格点 についてまとめ

  • 基本情報技術者の合格点は6割以上
  • 基本情報技術者の合格率は20%~30%の間
  • 試験勉強でインプットとアウトプットが重要

基本情報技術者試験の合格点について、様々な面から解説してきました。

試験の合格率は高いわけではありませんが、ITエンジニアを目指す方なら合格出来るでしょう。

未経験でも興味がある方は挑戦してみてください!

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