基本情報技術者の対策方法は?目安の勉強時間から独学の可能性まで徹底解説!

更新日時 2020/05/10

「基本情報技術者になるためにはどれくらいの勉強時間が必要なの?」

「どのような対策をとりなから勉強していけばいいのか分かりません!」

このような疑問や不安をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

近年の著しい発展を遂げているIT業界において、基本情報技術者は必須の資格です。

今後ますますITやAIが発展していくにつれて、この資格の価値も高まっていくでしょう。

こちらの記事では、基本情報技術者の対策方法やおすすめの勉強法、また合格までに必要な勉強時間の目安について解説していきます!

基本情報技術者の試験対策についてざっくり説明すると

  • 午前試験と午後試験両方の出題傾向を掴むと良い

  • インプットとアウトプットをこなして勉強のコツを掴むようにしよう

  • 出題が多く配点の重い論点は徹底的に対策しよう

  • 独学でもしっかり対策すれば合格を狙える

基本情報技術者の基本概要

たくさんの書類

基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門としての役割を果たしており、この資格を取得して次のステップである応用情報技術者試験を目指す足掛かりにする人も多いです。

基本情報技術者は公式サイトによると「高度なIT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身につけたもの」が対象者となる試験であると記載されています。

「必要な基本的知識・技能」とあることから、IT業界に入るうえで常識的な知識を理解するための試験であると言えるでしょう。

合格率は20~30%程度となっており、近年は20%前半で推移しています。

情報処理技術者試験のレベルでは2となっており、これは情報セキュリティマネジメントと同じレベルです。

基本情報技術者の試験形式

基本情報技術者試験は午前試験と午後試験に分かれています。

午前試験は四肢択一式問題で80問が出題され、試験時間は9:30~12:00の150分となっています。

午後試験は多肢選択式問題で11問の中から5問を回答します。

試験時間は13:00~15:30の150分となっています。

午前試験は比較的対策が容易なので「時間が余ってしまった」という受験生も多いですが、午後試験はかなり難易度が上がり問題分も長くなるため、うまく時間を使わないと制限時間に間に合いません。

基本情報技術者の試験範囲・配点

午前試験

午前試験は主にテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3つの出題範囲から出題されます。

テクノロジ系では、システム構成やアルゴリズム・プログラミングまで情報系の知識を幅広く問われるため、かなり専門的な知識が要求されます。

午前試験においてはテクノロジ系の出題のウェイトが最も重いため、重点的に勉強しましょう。

マネジメント系では、プロジェクトのマネジメントからコミュニケーションの仕方などを問われ、比較的対策は容易です。

ストラテジ系では、システム戦略の方法からマーケティングなどの内容が問われます。

問題数の内訳は、テクノロジ系で50問前後・マネジメント系で10問前後・ストラテジ系で20問前後が出題されることから、テクノロジ系科目の重要性が分かります。

午前試験の配点は、80問の出題で1問1.25点でとなっています。

テクノロジ系の配点が半分近くを占めることから、テクノロジ系の問題でいかに高得点を取れるかが合否を分けると言えるでしょう。

午後試験

午後試験は11問の出題から5問を選んで回答する形式となっています。

第1問目は情報セキュリティ、第6問目はデータ構造とアルゴリズムが出題されますが、この2問は必ず回答しなければなりません。

主にプログラミングに関する出題なので、プログラミングに対して苦手意識を持っている人は徹底的に対策しましょう。

問2~5はソフトウェア・データベースやシステム戦略まで幅広く出題され、この中から2問を選択して回答します。

問7~11はJavaなどのプログラミング言語に関する問題を1つ選択して回答する形となっています。

午後試験の配点は以下の通りになっています。

問題番号 回答数 配点割合
1 1 20点
2~5 2 各15点
6 1 25点
7~11 1 25点

この表から、プログラミングとアルゴリズムのみで配点の半分を占めていることが分かります。

必修問題でもあるため、この問題をいかに攻略して得点源にできるかどうかが合否を分けると言えます。

対策はインプットとアウトプットがカギ

カラフルなマーカー

基本情報技術者の取得を目指すときの主な勉強法は、インプットとアウトプットが中心です。

大まかなイメージとしては、インプットとアウトプットの勉強比率は7:3程度で進めていきましょう。

特に、IT初心者の場合はまだ基礎が固まっていないのでインプットに時間をかけるべきです。

インプットは、テキストを読み込んで基礎知識を覚えることが主な勉強法になります。

一方で、アウトプットは問題集や過去問で演習して、知識がしっかりと身に着いているかどうかを確認する作業です。

インプットでは基本用語を中心に学ぶ内容をしっかりと理解し、大まかな全体像をつかむことが重要になります。

アウトプットでは、演習を通して問題の形式に慣れることと、自分の弱点を把握してその部分をしっかりと対策することが特に重要です。

独学は十分可能

基本情報技術者は独学で合格を目指すことができます。

ただし、IT初心者の場合はいきなり基本情報技術者の勉強をすると専門的な用語に対応できず、勉強がはかどらないケースがあります。

そこで、事前にITパスポートを受験することで基本知識を身に着けることができるため、非常におすすめです。

また、前述した基本的な勉強法に加えて、勉強スケジュールをしっかり管理することが合格へのカギとなります。

高いモチベーションを維持することで勉強の質も高まるため、モチベーションを管理しながら勉強することも大切です。

学習時に意識すること

テキストを中心とした知識のインプット作業をこなすことで基本的な知識が固まっていきます。

次に、インプットした知識を問題で活用できるかどうかアウトプット作業を行い、現状の分析をしていきます。

最後に試験直前の学習を行っていくという、3段階に分かれます。

この順番で学習を進めることでインプットとアウトプットがバランス良く行えるため、オススメです。

インプットは丁寧に

インプットの過程では、まずテキストを1回読んで全体の流れをつかむことが大切です。

1回読んだだけでは当然全て理解することはできないので、テキストは1回読んだ後も何回も読みましょう。

なかなか覚えられないからといって諦めるのではなく、粘り強く何周もこなすことが大事です。

また、インプットの際は頻出事項や基本的な知識に多くの時間をかけて勉強すると良いでしょう。

午前試験は基本知識のインプットが勉強の中心になるので、頻出問題や基本的な問題をしっかりと押さえる勉強法がオススメです。

アウトプットは時間をかけて

インプットを十分にこなし、知識がある程度理解できた状態になったら、問題演習・過去問演習をこなしていきましょう。

過去問に関しては出題傾向や重要論点を掴みつつ、特に頻出の知識を中心に覚えていくと効率的です。

演習の中で間違えた問題に関しては、うやむやにするのではなくテキストを使ってしっかり復習し、知識の穴を埋めていくことを心掛けましょう。

また、午後試験ではプログラムの読み取りや長文読解など、実際の問題を通して感覚を養っていく出題があります。

そのため、午後試験対策では丁寧なアウトプットが特に大事になります。

直前期は気を抜かない

直前期は緊張感が緩みがちですが、気を抜かずに勉強していきましょう。

試験直前は過去問や問題演習で間違えた問題や、自分の苦手分野の攻略を中心に勉強すると良いでしょう。

特に、取り組んで時間が経っている論点に関しては忘れてしまっているものも多くあります。

本番で思い出せずに失点するのはもったいないため、それらをテキストを読み返すなどして復習すると良いでしょう。

なお、直前期に十分な実力が身に着いていたとしても勉強は継続するべきです。

直前期に油断して手を抜いてしまうと、知識が抜けて実力が落ちてしまう可能性が十分あり得るため注意しましょう。

状況に応じて対策方法を変えていこう

勉強の過程で、自分の知識状況に応じて対策を柔軟に変えていくと、より効果的な勉強ができます。

初心者は午前対策を

初心者の場合は、いきなりテキストを読んでも見慣れない単語や概念が出てくるため勉強が思うように進まないことがあります。

そこで、基本の用語の意味を1つずつ丁寧に調べながら進めていくと良いでしょう。

ここで手を抜いて基礎知識の習得せずに、わからないまま安易に問題演習に走らないことが大切です。

具体的には、午前試験対策を重点的に行うことで基本知識が自然と身に着いていきます。

最初は分からなくて当然なので、丁寧に勉強をスタートしましょう。

IT系の知識がある場合は演習中心

IT系の事前知識がある人であれば、テクノロジ分野などは習得にかける労力が少なく済みます。

そのため、既にインプットできている論点は、いきなり過去問演習などに時間をかけていくべきです。

特に、午後試験に関しては長文形式で難易度の高いプログラミング・アルゴリズムの範囲が出題されます。

出題形式に慣れるためにも、演習に時間を多く時間を割くことが非常に重要です。

数多くの過去問に取り組み、問題に慣れていくことで得点を安定させることができます。

おすすめテキストは?

基本情報技術者を独学する場合のおすすめテキストとしては「キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者」です。

このテキストの価格は2178円、出版社は技術評論社、著者はきたみりゅうじです。

このテキストは、表計算やプログラミングなどがマンガやイラストベースで解説されているため初学者でも非常にわかりやすい構成となっています。

また、知識についての仕組みや内容を理解しながら演習も行える本となっていて、実際に出題された過去問題を取り上げて解説を行っているため、アウトプットもこなすことができます。

テキスト選びに迷った場合、このテキストを選ぶと勉強の方針を間違えずに済みます。

勉強時にはここを押さえよう!

勉強する子供

がむしゃらに勉強することも重要ですが、工夫を重ねて効率的な勉強をしないと合格が遠のいてしまいます。

こちらのトピックで、勉強するときに押さえておきたいポイントを解説します。

定期的に勉強

基本情報技術者の勉強に限らず、勉強の際にはとにかく継続して毎日コツコツと勉強することが大切です。

一日でも空白日を作ってしまうと、前日に習得した知識を忘れやすくなってしまい非効率な上に、勉強の習慣も付きにくくなってしまいます。

そのため、モチベーションが上がらない日であっても、短時間で良いので勉強することをおすすめします。

また、継続するためのポイントとして、毎日小さな目標を作っておくと良いでしょう。

目標を達成する度にモチベーションも上がるため、勉強していく上で非常に有益です。

スケジュール管理を怠らず

合格には継続的な勉強が何より大切で、学習スケジュールを立てることで合格までの道筋が見え、勉強を継続しやすくなります。

面倒でも勉強の計画をしっかり立てて、必要に応じて微調整していくと良いでしょう。

まずは試験範囲をきちんと把握して、どれくらいの勉強期間が必要か、自分の苦手分野はどこかなどを把握することが大切です。

試験範囲や自分の実力をしっかりと分析した上で、頻出範囲を中心に学習スケジュールを立てていくと効率的な勉強が可能です。

疑問を残さない

分からない問題やよく理解できない論点にぶつかったときは、テキストを読みしっかりと理解するようにしましょう。

分からかい問題などをそのまま放置しておくと、知識の穴として溜まっていき本番で対応できないという事態が起こってしまいます。

また、しっかりと自分の苦手を把握しておかないと進捗の整理ができなくなり、あらゆる面で悪影響が出てしまいます。

分からかい問題を確認した後は、その箇所に付箋をつけておくなど、すぐに確認出来るようにしておきたしょう。

細かく工夫を重ねていくことで、知識の穴を作りにくくすることができます。

具体的には、午前試験対策では理解できない知識は放置せずに丁寧に復習するようにしましょう。

午前試験の知識は午後試験対策の土台にるため、放置するのは危険です。

午後試験対策では、設問に対して答え方がわからない部分を中心に解説を丁寧に読み込みましょう。

基本情報技術者の勉強時間は200時間

机とノート

基本情報技術者の合格までに必要勉強時間は、IT初心者の人の場合は200時間程度と言われています。

200時間は、1日3時間の勉強を毎日継続したとしても2か月以上かかる計算になるため、継続的な勉強が必要となることがわかります。

社会的の人で1日3時間も勉強時間が取れない人であれば、もう少し長めの勉強期間を考えておくと良いでしょう。

一方で、情報処理系の知識がある人の場合は50時間程度の勉強で合格できると言われています。

50時間であれば、1日3時間の勉強を毎日継続したとすると3週間程度で合格できる計算となるため、短期での合格も現実的です。

特に、ストラテジ系やマネジメント系の知識はIT系の人にとってはなじみの薄いことが多いため、苦手にしないように重点的に勉強すると苦手を作ることなく満遍なく得点できるようになります。

ただし、人によって勉強時間は異なるのであくまで目安として考えてください。

勉強時間配分は大切

ここでは、初学者で勉強時間が200時間必要な場合の勉強の流れをご紹介します。

勉強の流れとして、インプットとアウトプットの2種類が中心です。

まず、インプットはテキストを読んで基礎知識を取り入れていく過程となりますが、ここで140時間程度取ることがおすすめです。

もちろん、進捗具合を見て増やしたり減らしたり、適宜調整するのもアリです。

次に、アウトプットとして問題集や過去問を使いながら、インプットした知識を問題で生かせるかどうかを確認しましょう。

目安として60時間程度取れれば十分なアウトプットをこなせるでしょう。

特に、過去問演習に十分時間を使うことで頻出範囲や自分の苦手範囲を認識できるため、重点的に行いましょう。

既にIT知識をある程度持っている人は、インプットよりアウトプットに割く時間を増やすようにしましょう。

基本情報技術者の取得メリット

笑顔の女性

就職・転職で役立つ

基本情報技術者は新卒の就活の場面やIT業界への転職を目指している社会人など、多くの人が生かすことができます。

IT企業で求められる知識を身に着けている証明になるだけでなく、表計算などは多くの一般企業でも活用しているため、多くの業界で役立てることができます。

また、近年はITの発展が目覚ましく、今後もITに関する仕事は多くあると予想できるため、この資格を持っていると様々なメリットを享受できるでしょう。

未経験業務でもすんなりと実務に入れる

新卒として入社した場合でも転職した場合でも、基本情報技術者の知識を持っていることでスムーズに仕事をこなすことができます。

ITや表計算に関する事前知識が豊富なため、仕事を覚えるスピードも早くなり社内でも信頼感を得られるでしょう。

また、企業によっては資格手当を支給してくれる場合もあるため、キャリア面でも金銭面でも様々なメリットがあるのです。

基本情報技術者の試験対策まとめ

基本情報技術者の試験対策まとめ

  • インプットを多めにこなすイメージで勉強すると良い

  • 午後試験は読解力も必要になるため、しっかりと対策をしよう

  • 分からない問題は放置せず、早めに疑問を解決しよう

  • 自信があっても勉強計画を立てて、進捗を随時確認しよう

基本情報技術者はIT系では必須の資格であり、独学でも取得を狙えます。

ただし、しっかり計画を立てることとインプットとアウトプットをバランス良く行うことが重要です。

基本情報技術者を取得するメリットは多く、今後高い需要が見込まれる資格なので、ぜひ取得を目指してみてください!