基本情報技術者の午後試験ってどんな内容?対策方法からおすすめ勉強法まで解説!

「基本情報技術者の午後試験ってどんな出題がされるの?」

「基本情報技術者の午後試験の対策を知りたい!」

このような疑問などをお持ちの方、いらっしゃいませんか?

基本情報技術者はIT業界で働いていく上では欠かせない資格で、10万人を超える人が受験しています。

試験は午前試験と午後試験に分かれていますが、午後試験は難易度が高く多くの受験者が苦労しています。

こちらの記事では、基本情報技術者の午後試験の試験内容や勉強法について解説していきます!

基本情報技術者の午後試験についてざっくり説明すると

  • 6割以上の得点が合格ラインであるため、メリハリをつけた勉強が重要

  • 午前試験とは違って過去問題を解きまくる対策だけでは足りない

  • 必修問題と選択問題があるため、選ぶべき問題を予め決めておくと良い

  • 文章の読解力も鍛えておく必要がある

基本情報技術者ってどんな試験?

大きな疑問

基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門としての役割を果たす試験であり、勉強することでIT業界で働くために必要な知識を得ることができます。

基本情報技術者は、公式サイトによると「高度なIT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身につけたもの」が対象者となる試験です。

つまり、IT業界に入る上では常識的な知識を理解するための試験であると言えるでしょう。

また、この基本情報技術者の取得を足掛りにして上位資格である応用情報技術者を目指す人も多くいます。

基本情報技術者の試験形式を押さえよう

基本情報技術者試験は午前試験と午後試験に分かれています。

午前試験は四肢択一式で80問が出題され試験時間は9:30~12:00の150分です。

配点は1問あたり1.25点で100点満点の試験となっています。

午後試験は多肢選択式で11問の中から5問を選択する形式で、試験時間は13:00~15:30の150分です。

配点は各問題によって異なりますが、100点満点の試験となっています。

基本情報技術者の合格ラインは午前試験と午後試験それぞれで60点以上取ることです。

つまり、どちらかの試験で60点を切ったら不合格になるので満遍なく勉強していかなければなりません。

一方、見方を変えるとそれぞれの試験で4割は間違えても合格できます。

そのため、メリハリをつけた勉強法をしながら難問や分からない論点は捨てる判断をしていきましょう。

午前の試験内容

午前試験の出題範囲はテクノロジ系・ストラテジ系・マネジメント系の3つに主に分類されます。

テクノロジ系ではコンピュータの基礎理論からアルゴリズム・プログラミングからデータベースまで幅広く出題され、この科目を得意科目にできるかどうかが合否を分けます。

テクノロジ系は基本情報技術者試験の中でも最重要範囲となっており、午前試験の80問中50問前後が出題されます。

そのため、しっかりとした対策を行い、得点源にできるように仕上げておく必要があります。

マネジメント系はプロジェクトのマネジメント方法やシステム監査などを学び、80問中10問程度が出題されます。

ストラテジ系はマーケティングやシステムの企画・戦略など企業活動に関する幅広い知識が出題範囲で、80問中20問程度が出題されます。

テクノロジ系と比べると出題のウェイトがかなり落ちるため、マネジメント系とストラテジ系の勉強の優先度は低いと言えます。

午後の試験内容

午後問題は長文形式の問題が出題され、設問が複数設けられています。

試験内容としては、第1問目は情報セキュリティ、第6問目はデータ構造とアルゴリズムが出題され、この2つは必須問題です。

これらは主にプログラミングに関する出題となっているため、プログラミングが苦手な人は鬼門となるでしょう。

問2~5はソフトウェア・データベースからシステム戦略まで幅広く出題され、この中から2問を選択して回答します。

問7~11はJavaなどのプログラミング言語に関する出題から、1問を選択して回答する形となっています。

なお、午後試験の配点は以下の表の通りです。

問題番号 回答数 配点割合
1 1 20点
2~5 2 各15点
6 1 25点
7~11 1 25点

このように、問題によって配点が違うため配点が高い論点を優先的に勉強するべきです。

特に、午後試験で合格に近づくためには配点の高い「アルゴリズム」「ソフトウェア開発」の対策が特に重要となります。

この論点を苦手にしてしまうと合格は遠のいてしまうため、苦手な人は徹底的に勉強するようにしましょう。

午後試験のおすすめ対策法

勉強する子供

午前問題は過去問がそのまま出題されやすい傾向があるため対策は比較的容易です。

しかし、午後試験はある一定の試験範囲は決まっているものの、応用レベルの知識が問われるため問題の難易度はかなり高くなっています。

実際、午前試験は合格ラインをクリアしたけど午後試験で合格ラインを下回ってしまう人が多いため、午後試験の対策の是非が試験全体の合格に影響すると言えるでしょう。

まずは午前試験対策を

午後試験の問題は、まず午前試験対策を入念に行いIT知識をしっかり身に着けてからでなければ、解けるようにはなりません。

午前試験の内容は基礎的で比較的容易なので、まずは基礎となる午前試験の対策を万全に行うべきです。

いきなり午後問題の過去問を見ても、出てくる用語が分からないというケースは多いです。

そのような状況で午後問題を解いても文章の内容を理解できず、非効率な勉強になってしまいます。

そのため、対策としてはインプットをまず重視するべきであり、知識の土台作りを入念に行いましょう。

テキストを通読しながら問題を適宜解くことで、徐々に基本知識をマスターできるようになるためおすすめです。

午後問題の長文を読んでそれらの内容がスラスラ理解できるレベルになるまで、用語理解を徹底して行いましょう。

読解力の強化が大切

午後試験では長文の問題が出てくるため、文章そのものを理解できるIT知識と同様に読解力も求められます。

読解力を身につけることで問題を読むスピードが上がり、問題文の状況や全体像を客観的に掴めるようになります。

また、出題の意図も見えてくるようになるため、スラスラと問題を解くためにも読解力は鍛えておきましょう。

読解力を鍛えると言っても、小中高と国語の時間でやってきた基本的な能力があれば十分で、速読などの特別なスキルは不要です。

もし午後試験の文章の内容が理解できているにも関わらず問題にうまく答えられなかった場合は、読解力が不足している可能性が高いです。

客観的に文章の状況を正しく理解できておらず、出題の意図を掴めていないことが考えられます。

文章を読む際には、主語述語の関係性や文章の起承転結や原因結果の論理関係を意識して読むことが読解力向上の対策としておすすめです。

もし読解力を鍛えたいのであれば、大学受験用の現代文の問題を解いてみるなど、工夫してみましょう。

試験講評でポイントを押さえる

基本情報技術者試験を主催している情報処理推進機構は、試験実施後に試験講評を行っています。

具体的には、午後問題の解答解説や回答のポイントをどのように設定しているかなどを公表しています。

この講評を読むことにより、作問者がどのような意図をもって問題を出題しているかを理解することができます。

過去の問題を実際に見てみて、併せて講評を読むことで「本番ではこのような問題がこのような意図で出てくるんだな」とイメージを掴むことができます。

このような作問者の視点は、日頃から意識しないと見落としがちです。

この視点を持っていることで、自分が受験する試験の問題でも応用できる可能性が高いため、「自分が出題者だったらどうするか」を考えながら問題を解くことを心掛けましょう。

解いた後は必ず復習

過去問の演習中に、間違えた設問に関してはきちんと復習することが大切です。

間違えた問題をあまり復習せずに放置してしまうと、本試験でも似たような問題が出てきたときに同じミスをしてしまいます。

具体的には、自分が知識系の設問でミスをしたのか、文章読解の設問でミスをしたのかを分析し、「どのような理由で間違えたのか」を理解しておくことがとても重要です。

知識系の問題のミスであればテキストに戻ってインプットをやり直し、文章読解の問題のミスであれば自分がどの部分で文意を取り違えたかを把握するようにしましょう。

「次は同じミスをしない」という強い意志を持ちながら復習しないと、効果的な復習になりません。

しっかり復習することにより問題の癖も発見できるため、より自分の知識を改善することにつながります。

午後試験の実際の解き方

喜ぶ子供

午後試験は長文の読解をしながら問題を解いていくため、設問の意図を素早く汲み取らなければなりません。

そこで、設問で聞かれている部分の把握・問題を解くときにかける時間を調節した上で取り組むようにしましょう。

設問の意図を把握

まず1つ目に意識するべき事項は、文章を読む前に設問を見て、聞かれている箇所を把握することです。

設問には問題を解く上で重要ではない部分もあるため、聞かれていることをまず把握して重要な箇所をまず押さえるようにしましょう。

これを行うことにより、長い文章を最初から最後までだらだら読む必要がなくなり、必要な部分を重点的にメリハリを持って読むことが可能になります。

過去問演習の中では、設問内容や問われているものは何なのかを意識したうえで、文章を正しく読解していく練習が必要となります。

長文に読み慣れていない人は最初は苦労しますが、地道に繰り返すことで徐々に読み方をマスターできるようになります。

途中で諦めずに、粘り強くコツコツと練習していくことが何よりも大事です。

必ず所要時間を決める

2つ目に気をつけるべき点は問題ごとに取りかかる所要時間を決めておくことです。

午後試験は長文読解がメインとなるため、一つの問題に時間をかけすぎると他のすべての問題に取りかかる時間が足りなくなってしまう恐れがあるのです。

そこで、あらかじめ一問に取りかかる時間制限を決めておくと良いでしょう。

日頃の問題演習から意識してコツコツと練習を積むことで、制限時間の中で回答していくコツを掴むことができます。

慣れないうちは時間に追われて大変ですが、慣れていくにつれて文章を読む力が鍛えられるため心配する必要はありません。

特に、配点割合の高いアルゴリズムとプログラミング言語の大問に対しては、できるだけ多くの時間を割けるようにするべきです。

逆に、配点があまり重くない問題は手短に済ませるなど、自分の中で様々な工夫を重ねていくと良いでしょう。

選択問題は何を選ぶべき?

午後試験では2~5問目から2問を選択し、7~11問目から1問を選択して回答する必要があります。

つまり、すべての問題に取り組む必要はなく、自分が解けそうな問題を選ぶことができるのです。

そこで、比較的簡単で得点しやすい問題を選べば合格に近づくことができるため、問題選びも合否を分ける重要な要素なのです。

特に、2~5問目に関してはデータベース・ネットワークに関する問題を選択すると良いでしょう。

データベースを選択するのは、出題パターンが限られるため、過去問を数多くこなせば自然と解けるようになり、対策がしやすいためです。

ネットワークを選択するのは、1問目の情報セキュリティとの関連性が高く、理解しやすい上に応用が利きやすいためです。

7~11問目に関しては、表計算かアセンブラに関する問題を選ぶと良いでしょう。

表計算はエクセルなどで使われる関数の知識が問われることから敷居が低く、実務上で使っていることが多いのです。

また、学ぶ量も少なく済むため多くの勉強時間を必要としないです。

アセンブラは覚えるべき命令文が少なく、問題自体も比較的簡単で取り組みやすいことが選ぶべき理由です。

このように、選択問題はあらかじめ的を絞って集中的に対策しておくと良いでしょう。

必須問題である情報セキュリティ、データ構造とアルゴリズムは避けられることができないためしっかりと対策しなければなりませんが、その他の論点で自信がない問題については思い切って捨ててしまいましょう。

基本情報技術者の午後試験のまとめ

基本情報技術者の午後試験のまとめ

  • 過去問に取り組むことも重要だが、長文対策で読解力を鍛えることも大事

  • 問題ごとに配点が違うため、配点が高い問題を重点的に対策すると良い

  • 解いた問題の復習に加えて、過去の試験講評を読むことも非常に参考になる

  • 設問の意図をしっかりと汲み取り、的確に答えることを意識しなければならない

基本情報技術者の午後試験は午前問題よりも難易度が上がります。

そのため、ポイントを押さえつつ1問に使う時間を決めて問題を解いてみるなど、様々な工夫が必要になります。

また、問題ごとに配点が違ったりするため、配点が高い問題を重点的に対策すると合格により近付くことができます。

取得メリットが多く、有益な知識を身に着けることができるため、ぜひ基本情報技術者の取得を目指してみてください!