宅建とマンション管理士の違いは?難易度差やダブルライセンスを解説!
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宅建士
関口秀人
「宅建士とマンション管理士って、一見似てるようだけど一体何が違うんだろう?」
「宅建士とマンション管理士、どっちの資格を目指せば良いの?」
このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。どちらも不動産系の国家資格であるため、その業務内容の違いや資格取得の難しさなどがよく分からないという方も多くいらっしゃることでしょう。
そこで、今回の記事では、宅建士とマンション管理士というふたつの資格の相違点やメリット、さらにダブルライセンスの有益性について紹介していきます!
この記事を読むことで、宅建士とマンション管理士のそれぞれについて、より理解が深まっていることでしょう。
宅建士とマンション管理士についてざっくり説明すると
- 宅建士の方が取得しやすい
- ダブルライセンスのメリットも大きい
- まずは宅建士を目指して、次のステップとしてマンション管理士を目指すべき
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宅建士とマンション管理士の違い
宅建士とマンション管理士の仕事内容の違い
宅建士の主な業務としては、不動産の売買や貸借、交換などの仲介が挙げられます。いわば、不動産取引のプロフェッショナルともいうべき存在です。
一方で、マンション管理士の主な業務としては、マンションなどの建物の維持や管理、コンサルティング業務などが挙げられます。こちらは、マンションに特化したスペシャリストともいうべき存在です。
また、ふたつの資格の異なる点としては、宅建士は必置資格であり独占業務があるのに対して、マンション管理士は名称独占資格であり独占業務は特段無いという点などがあります。
各資格の仕事内容については下記の記事をご覧ください。
宅建士とマンション管理士の難易度差
宅建士とマンション管理士の直近7年間の合格率は以下のとおりとなっています。
合格率 | 宅建士 | マンション管理士 |
---|---|---|
平成28年度 | 15.4% | 8.0% |
平成29年度 | 15.6% | 9.0% |
平成30年度 | 15.6% | 7.9% |
令和元年度 | 17.0% | 8.2% |
令和2年度 | 10月:17.6% 12月:13.1% |
8.6% |
令和3年度 | 10月:17.9% 12月:15.6% |
9.9% |
令和4年度 | 17.0% | 11.5% |
ふたつの資格の合格率を比較してみると、マンション管理士の方が合格率が低いため、宅建士と比べて難しいと言えるでしょう。
また、宅建士の合格に必要な勉強時間が約300時間と言われているのに対して、マンション管理士は約600時間必要と言われていますので、この点からもマンション管理士の方が難易度が高いと判断することが出来るでしょう。
各資格の難易度詳細は以下の記事をご覧ください。
宅建士とマンション管理士のダブルライセンス
宅建士、マンション管理士とも不動産系の資格のため、ダブルライセンスで活用していくことも十分考えられるでしょう。
試験範囲の共通点
どちらも不動産系資格ですので、共通点は多いと言えます。
宅建士の出題範囲は「民法等」「宅建業法」「法令上の制限」「その他関連知識」であり、一方、マンション管理士の出題範囲は「民法・区分所有法等」「規約・会計等」「維持・保全等」「適正化法等」となっています。
その中でも、特に重複している項目としては、「民法」「建築基準法」「区分所有法」などが挙げられます。
以上のことから、片方の資格で勉強したことを、そのままもう片方の資格のための勉強で活かすことも出来ると言えるでしょう。
ダブルライセンスのメリット
マンション管理士の業務内容はコンサルタント業務が中心ですので、顧客の困っていることに広く応えることが出来た方が、仕事を成功させやすいでしょう。
その観点で言えば、宅建士の専門領域である宅建取引関係の知識は、マンション管理士とのダブルライセンスにおいてもメリットが大きいでしょう。
宅建士とマンション管理士はどっちを目指すべき?
宅建士とマンション管理士、どちらを目指そうか迷っている方もいらっしゃるかもしれません。
結論としては、この記事では以下の理由から、「宅建士」を目指すことをオススメします。
需要・転職のしやすさ
マンション管理士の需要は現在高いとは言えない一方で、宅建士は需要が極めて高いこともあり、宅建士の資格を取得することでより高い年収を目指すことが出来たり、資格が就職・転職のしやすさに直結していると言えます。
よって、宅建は難易度も比較的抑えられており、その後の仕事も考えるとコスパが非常に優れている資格であるといえるでしょう。
取得の難易度
前述のとおり、合格率や必要な勉強時間からも、マンション管理士よりも宅建士の方がかなり取得しやすい資格と言えます。
マンション管理士は合格率が1桁であることから、競争率はかなり高く取得は難しいといえるでしょう。
宅建士と関連性のあるその他の資格
マンション管理士以外で、宅建士と関連性があり、ステップアップやダブルライセンスが目指せる資格としては、以下のものがあります。
宅建士の資格を取得した後、次の進路として是非検討してみてはいかがでしょうか?
- 司法書士
- 行政書士
- 管理業務主任者
- 不動産鑑定士
- 土地家屋調査士・測量士補
- ファイナンシャル・プランナー(FP)
- 競売不動産取扱主任者
- 賃貸不動産経営管理士
宅建資格とのダブルライセンス先については、下記の記事をチェックしてみてください。
宅建士とマンション管理士のまとめ
宅建士とマンション管理士のまとめ
- 宅建士の方が合格率も高く、必要な勉強時間も少ない
- 両者に重複する知識もあるため、ダブルライセンスのメリットもある
- 宅建士→マンション管理士という順番で目指すのがベター
今回の記事では、宅建士とマンション管理士について、様々な観点から紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
どちらの資格も持っていないという方については、まずは最初のステップとして宅建士の資格の取得を目指し、次にマンション管理士の資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか?