宅建と簿記2級はどちらが易しい?資格取得後のキャリアについても解説!

「宅建と簿記2級はどちらが易しくて合格しやすいんだろう?」

宅建と簿記2級は学歴に関係なく受験できる資格として人気があり、何か資格を取得したいと考えたときに思い浮かべる人も多いはずです。

しかし宅建と簿記2級は色々な点で異なります。せっかく試験に合格しても、資格の特徴を理解していないと取得後に資格のメリットを活かすこともできません

そこでこの記事では宅建と簿記2級の違いについて紹介します!

資格の特徴を理解すれば自身のキャリア形成の中で宅建や簿記2級を活かすイメージも湧いて、モチベーションアップにつながるでしょう!

宅建と簿記についてざっくり説明すると

  • 宅建の方が簿記2級よりも難易度が高い
  • 宅建は取得後不動産業界で活躍できる
  • 簿記は幅広い業界で通用する

宅建と簿記(2級)の資格内容

仕事をする様子

宅建と簿記2級はどちらも毎年約20万人が受験する程の人気資格です。

しかし宅建と簿記2級では取得後に行う仕事の内容が全く違います。

自分がどんな仕事に就きたいのか、或いはどんな仕事で活かすために資格を取得したいのか、それによって取得すべき資格は変わります。

以下では簿記取得者と宅建士の業務内容の違いについて解説します。

簿記取得者と経理

そもそも簿記とは会社や商店において金銭の収入・支出を正しく記録することを言います。

簿記取得者は経理担当として会計帳簿や財務諸表を作成して、会社の資金の管理や経営状態・業務成績の把握・分析を行います。

宅建士と不動産

宅建資格を取得して宅建士になると土地や建物の取引を扱うことになり、不動産のプロとして主に営業を行うことになります。

営業活動から契約締結時の重要事項の説明・契約書への捺印・記名までこなす資格であり、社内で経理を担当する簿記とは違って社外で顧客と接しながら行う業務が多い資格です。

日商簿記2級と宅建の難易度比較

難易度を比較・分析 資格取得を目指すときには試験の難易度も確認すべき事項の1つです。ただし単に過去の試験の合格率を確認すれば良い訳ではありません。

宅建も簿記2級も学歴に関係なく受験できる資格ですが、合格基準の定め方や試験の実施回数、必要な勉強時間などの点で違いがあります。

以下ではこれらの観点から宅建と簿記2級の難易度を比較します。

合格率の推移と試験形式

まず近年の宅建と簿記2級の合格率は以下のように推移しています。

年度 宅建 簿記2級(2月 / 6月 / 11月)
2015年 15.4% 21.8% / 34.5% / 11.8%
2016年 15.4% 14.8% / 25.8% / 13.4%
2017年 15.6% 25.0% / 47.5% / 21.2%
2018年 15.6% 29.6% / 15.6% / 14.7%

宅建の合格率は15%前後で振れ幅が小さいのに対して、簿記2級の合格率は11%~47%と変動幅が大きいことが分かります。

これは合格基準のルールが異なっており、宅建では相対評価簿記2級では絶対評価になっているからです。

相対評価の宅建では受験者のうちの一定割合が合格する仕組みで、合格率は毎年一定に保たれるものの合格最低点は変動します。

その一方で絶対評価の簿記2級では合格最低ラインは70%に固定されていて、70%を超えた人は全て合格者になるので合格率が変動します。

簿記2級の場合には問題が易しい回に受験できるとまぐれで合格することもあり得ますが、宅建ではそのようなことは起きません。

試験問題の形式

宅建試験は選択式問題になっており、分からない問題があっても最悪飛ばして次に進むことができます。

しかし簿記2級の試験は記述式であるため前後の問題がつながっていることがあり、分からない問題があると次の設問も回答できない場合があります。

適当にマークしても正解できる可能性がある選択式の宅建と比べると、簿記2級のほうが難しさがあると言えます。

試験回数の違い

宅建は毎年10月に年1回だけ実施されるのに対して、簿記2級は2月・6月・11月の年3回実施されます。

年3回も受験チャンスがある簿記2級は受け続ける中で易しい回にあたって合格できる可能性があるので、宅建よりも有利と言えます。

合格までの勉強時間

合格するために必要な勉強時間は簿記2級が200時間程度宅建が300時間程度と言われています。毎日2時間勉強すれば簿記2級は3~4か月かかり、宅建は5カ月かかる計算です。

どちらも数カ月の勉強で合格できる資格ですが、宅建のほうが難易度が高くて勉強にも時間が掛かります。

資格取得後の違い

違いについて調べる様子 資格取得後にどのような形で役に立つのか、この点でも宅建と簿記2級では大きな違いがあります。

どちらの資格にもメリット・デメリットの両方があるので、それぞれの資格の特徴を理解して自身のキャリアビジョンに適した資格を取得することが大切です。

簿記取得のメリットとデメリット

経理の仕事は業種を問わず必要とされるので、汎用性が高く就職活動や転職活動で活かせる点がメリットです。

他の資格と重なる部分も多くてダブルライセンスに向いている上に、試験が比較的簡単なので初学者でも受験しやすいことが特徴です。

しかし独占業務があるような専門資格ではないので、士業などの専門資格に比べると採用されにくいことも事実です。

試験に合格すること以上に実務スキルが重要であり、エクセルを使いこなすスキルを身に付けたり業界ごとに異なる会計手法や経理業務の特徴を理解しなければいけません。

業種によって業務内容が全く異なるので、特定の業界の経理業務を経験しても転職に活かせるとは言い難い点がデメリットです。

宅建取得のメリットとデメリット

宅建業を行う場合には5人に1人の割合で宅建士を配置しなければいけないので、宅建の資格を持っているだけで採用されやすくなります。

不動産業界は男性中心の業界なので女性が優遇されやすく、宅建は士業の1つとして独占業務もあるので簿記取得者よりも一般的に給料が良い点もメリットです。

しかしそもそも試験の難易度が高いので取得しにくく、不動産業界以外では活用しにくい点もデメリットと言えます。

実際の業務では営業がメインになるので、たとえ試験に合格できても営業の腕を磨かなければ稼ぐことはできない資格です。

ダブルライセンスは役立つ?

簿記は社内での経理、宅建は社外での営業がメインなので、そもそも業務内容が異なります。大企業のように経理部門と不動産部門が完全に分かれている場合には両方の資格を活かすことは難しいでしょう。

しかし中小企業であれば社員全員が営業も経理も行う場合が多いので、そのような会社で働く場合には宅建と簿記2級のダブルライセンスが役に立ちます。

宅建と簿記2級の違いまとめ

宅建と簿記2級の違いまとめ

  • 簿記は経理、宅建は営業なので仕事内容がそもそも違う
  • 合格率・試験実施回数・試験形式などの点で違いがある
  • それぞれの資格のメリット・デメリットを理解することが大切

今回は宅建と簿記2級の違いについて紹介しました!

どちらも初学者でも合格できて学歴に関係なく受験できる資格ですが、より自分にあった資格を選んでキャリア形成に役立てましょう!