簿記2級の難易度は?合格率や合格点、難化の噂まで徹底解説!

更新日時 2020/02/04

「日商簿記2級の合格点や難易度が知りたい!」

「日商簿記2級は最近難しくなったと聞いたけど本当?」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

簿記は資格を目指す人が真っ先にイメージする資格の一つで、非常に人気のある資格です。

比較的取得しやすい資格とはいえ、入念な準備をしないと合格は難しいです

こちらの記事では、簿記2級の合格点や難易度、また試験が難化した情報について解説していきます!

この記事が読み終わる頃には、簿記2級の難易度や取得メリットが理解できているはずです。

簿記2級の難易度についてざっくり説明すると

  • 経理部門の就職を目指している人にとっては必須
  • 合格率には大きなふれ幅がある
  • 回によって簡単だったり難易度が高くなったりと変動がある
  • 半年の勉強期間は確保するべき

簿記2級の難易度・合格率・合格点

ノートと花瓶

簿記2級は経理の能力が証明でき、就職や進学で役に立つことで有名です。

人気の簿記資格ですが、その難易度や合格に必要な勉強時間はどのくらいなのでしょうか?

簿記2級とは?

日商簿記2級は、商工会議所のホームページによると以下のようなレベルだと定められています。

高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル 商工会議所の検定試験

つまり、職場で生かすことができる十分な経理能力がある、ということです。

合格点は7割に当たる70点となっています。

試験日程は毎年2月・6月・11月の年3回の試験が行われ、1年間で延べ14万人が受験する非常に人気がある資格となっています。

毎年3回試験が行われるので、仮に不合格になっても次の試験に切り替えやすいのも特徴です。

簿記2級の合格率

ここで、日本商工会議所のホームページ簿記2級の直近10回の「受験者数」「実受験者数」「合格者数」「合格率」のデータを見てみましょう。

データを見てみると、合格率の変動が大きく、最低合格率12.7%~最高合格率47.5%まで回によって大きなブレがあることがわかります。

また、直近10回の2級平均合格率は23.0%となっており、単純計算で10人に2人しか合格できないことになります。

そのため、どのような問題にも対応できるように、しっかり合格できるような実力をつけなければなりません。

あくまで範囲は”高校卒業レベル”

日商簿記の公式サイトでは、「日商簿記2級は大学推薦入試で役立ちます」という趣旨の記載があります。

つまり、日商簿記2級の受験層は高校生として考えられており、実際の難易度は高校卒業レベルです。

そのため、将来経理などの事務職を目指して簿記2級に挑戦する高校生が非常に多く、毎回若い層に人気があるのです。

資格難易度ランキングだとどれくらい?

簿記2級の難易度がどの程度なのか、他の資格の偏差値と比較してみましょう。

資格 偏差値
簿記1級 66
社会保険労務士 62
行政書士 60
FP1級 58
宅建士 56
簿記2級 54
キャリアコンサルタント 51

簿記2級の偏差値は54となっており、宅建士と同じくらいの難易度と言えます。

簿記2級は比較的取得しやすい資格と言えますが、前述したとおりしっかりと勉強して準備しておかないと合格は難しいでしょう

日商簿記2級の合格率が低い原因は?

諦めないコト

簿記2級の合格率は平均23%となっていますが、合格率46%で「簡単」といわれる簿記3級と比べると、どのような点が違うのでしょうか?

【原因①】そもそも問題量が多い

日商簿記検定は、各問題ごとに計算が必要となり記述式で回答しなければなりません。

そのため、択一式の問題と比べて1問にかかる時間が多くなる傾向にあります。

また、試験の回によっては第1問の仕訳問題の比重がとても重く、計算しなければならない量が非常に多いこともあります。

それに加え、清算表が過去問では対応できないほど複雑なこともあるため、運悪くこういった回に当たってしまうと記述で時間を消費してしまい解き終えることができない恐れもあります。

このような背景もあり、3級と比べて合格率が下がっているのです。

【原因②】工業簿記が難しい

2級が難しい原因の一つに、3級にはない「工業簿記」が範囲に加わってくることも挙げられます。

工業簿記は工場などでの製造業で用いる知識であり、製造業に携わっている人でないと全体像を把握するのが難しいという特徴があります。

また、商業簿記では見かけないような難解な専門用語が多く出てくるため、イメージがしづらく理解するのも苦労します。

このように、試験範囲が広がることも合格率を下げている一因です。

文系の商簿、理系の工簿

仕訳問題などが範囲となる商業簿記は、取引に関する分類や処理の方法を暗記すれば得点に直結します。

つまり商簿は、しっかりと解法を理解し覚えていれば得点することのできる文系科目と言えるのです。

一方で、工業簿記はデータ処理や、数字の法則性を見抜く能力が必要な問題が出題されます。

そのため工簿は、計算能力に加えて数字を論理的に扱う能力も求められる理系科目と言えます。

2級ではこのように性格が異なる2つの科目を1回で解かなければならないため、3級と比べると独特の難しさを持っているのです。

このように、様々な切り口から問題が出題されるため3級と比べると明らかに難易度が上がっているのです。

【原因③】勉強が間に合わない

単純に勉強量が不足してしまいがちな点も2級の合格率を下げている一因です。

具体的には、

  • 簿記は4か月おきに年3回あるため気を抜いてしまう

  • 受験者数と実受験者数を比較すると毎年だいたい4人に一人は試験をパスしてしまっている

ことで勉強量が不足しがちなのです。

このような事態を防ぐためには、日頃から着実に努力をして合格できるレベルの学力を身に付けることが重要です。

「4ヶ月後に次の試験があるからいいや」というモチベーションではいつまでも合格は難しいため、一発で受かるくらいのやる気で試験に臨みましょう。

簿記2級は昔より難しくなった?

大きな疑問

2016年くらいから、「簿記2級は以前より難しくなった」と言われています。

では、本当に簿記は難化傾向にあるのかを徹底検証していきます。

合格率が乱高下する

簿記2級の合格率は、先ほど見た通り合格率が上がった回の次の回は下がる傾向にあります。

このように、合格率が大きく上下している理由として、簿記2級は70点取れば受かる絶対評価の試験であるため、難易度の低い簡単な問題が出た回は合格者も増える一方、難問・奇問が出てきた回は得点率が低くなり結果的に合格率も下がることが挙げられます。

また、本来通常の資格試験では、合格率が一定の水準になるように問題の難易度に差は出ないように作るのが基本ですが、簿記2級に関しては非常に難易度が高く誰も解けないような問題が出題される「はずれ回」が存在します。

当然、運悪くこういった難易度が高い回に受験してしまうと、「簿記2級は難しくなった」と思ってしまう受験生が多く出ます。

そのため、簿記が難化したという噂が広まってしまっているのです。

範囲改定で試験が難しくなった

簿記2級は、2015年に3年間かけて出題範囲の大幅改定を行うことが決定されました。

従来では1級の範囲であった「リース取引」外貨建取引」「その他有価証券の処理」「税効果会計」「本支店会計」「連結会計」「連結会計 アップストリーム」などが2級の試験範囲に追加され、難易度が上がりました。

実際、2019年の2月の行われた試験では「複数子会社を持つ連結会計の処理」が出題され、試験の出題範囲が広がり試験自体が難化したことを多くの受験生に実感させる結果となりました。

資格の価値を高めたいのかも

このように簿記2級の難易度を上げている背景として、日本商工会議所が簿記2級試験の資格自体の価値を上げていこうと考えている可能性があります。

徐々に資格の難易度を上げていけば、日商簿記2級が「難易度が高く合格率の低い試験である」というイメージが世間に広がっていくと考えられるため、既に資格を持っている人はさらに評価されるようになるでしょう。

試験の難化はあまり歓迎できることではありませんが、取得後のことを考えると結果的にはメリットとなるかもしれませんね。

簿記2級に必要な勉強時間

合格への道

では、簿記2級の合格を目指す上で、勉強時間はどれくらい必要なのでしょうか。

平均勉強時間は350~500時間

簿記2級の取得に必要な勉強時間は、簿記初心者の独学で350~500時間と言われています。

一方、簿記3級を取得済で、簿記の勉強に慣れており呑み込みが早い人は250~350時間程度の勉強で合格点をクリアできると言われています。

どちらの勉強時間もあくまで目安であるため個人差は出てきますが、勉強の計画を立てる上での指標にはなるでしょう。

目安となる勉強時間ギリギリで計画を立てるのではなく、余裕をもって試験直前期には全体を見直すことができる程度のスケジュールが理想です。

また、ある程度ゆとりのある日程が組めそうな人は、積極的に模試などに参加して実践的な対応力を身に付けるようにすればさらに合格に近づくでしょう。

学習期間は半年を目安に

先ほどの目安となる勉強時間を基にして、サラリーマンが簿記2級を受験するにあたり1日に取れる勉強時間が2時間、休日にとれる勉強時間が1日5時間とすると1週間で勉強に使えるのは20時間となります。

単純計算で、500÷20=25週間で合格できる水準に到達することが可能となります。

そのため、おおよそ6か月前から試験対策の勉強を開始して準備をすることが必要となるでしょう。

本業が忙しくなかなか平日に2時間の勉強時間が作れないという人であれば、さらに早い段階から勉強に着手する必要があります。

また、そのような忙しい人は、最近ではスマホアプリや動画サイトで勉強することができる環境も整っていますので、隙間時間を有効活用してコツコツ勉強していくと良いでしょう。

簿記2級オススメ勉強法・スケジュール

勉強している風景

それでは、簿記2級に合格するためのオススメの勉強法をスケジュールの目安と併せて紹介していきます。

スピードより理解を重視して

簿記の出題の中で、論点に関する問題は仕訳や解法の暗記だけでは解くのが難しいため、根拠や理論の理解が必須となります。

簿記を攻略するためには、専門用語や概念を具体的にイメージしながら理解していくことが大切で、実際の実務を想定して勉強すると効果的です。

また、日常生活の中で簿記の試験に生かせそうな事例が見つかればそれを基にイメージを持ちながら理解していくと、より充実した勉強となるでしょう。

一つの問題集を深ぼろう

簿記のテキストや問題集を取り扱っている出版社は多く、市販のものでも数多くの教材が出回っています。

そこで、勉強を進めていく中で、何種類もテキストに手を出してしまうと結局どれも中途半端になるため、結局非効率な勉強になってしまいます。

また、どの参考書でも重要な論点や解法に関して記載されていることはほぼ同じであるため、多くの種類に手を出せばいいというものではありません。

そのため、参考書1冊と過去問題集1冊に絞り、何周もこなしていくことで自分の分からない論点や問題をつぶしていくという進め方が適しています。

1種類の参考書と問題集だけでは不安だという方は、試験日が近くなってきたころに「予想問題集」を購入するのは良い案になります。この「予想問題集」にはいわゆる初見の問題が多くあるため、「本試験を想定した実践的な問題を解く」という意味では優れた教材です。

簿記3級の内容から入るのもおすすめ

簿記の勉強をしたことがない初学者の場合は、いきなり2級のテキストに着手するのではなく、最初の50時間程度は簿記3級の学習に割いて基本的な事項を理解することに注力した方が良いでしょう。

3級の方が当然難易度も落ち、簿記の勉強の全体像を理解するという点においてはまずは3級の勉強がおススメです。

簿記の全体像を理解したら、間を開けずに100~150時間で商業簿記の基礎を勉強をすると効率的です。

その次の100~150時間で工業簿記の基礎を身に付け、残りの100~200時間を過去問や予想問題集に使うという流れがオススメです。

なお、既に3級を取得済である簿記合格者は簿記に関する知識と内容が身についているため、いきなり2級の勉強に着手しても問題ないでしょう。

出題率が低い範囲は捨てる

2級は出題範囲が広がるため、出題頻度が少ない範囲は軽く勉強するに留めるなど、合格点をクリアするためのメリハリをつけた勉強が効果的です。

あるいは、出題範囲であったとしても出題頻度が少ない箇所は思い切って捨ててしまっても良いでしょう。

全部の範囲を完璧に仕上げようとすると時間を浪費してしまい、とても非効率な勉強になってしまいます。

そのため、まず勉強を始める前に過去問を見て出題頻度をチェックしましょう。

これから勉強しようとしている範囲が何問目にどのような形式で出題されやすいのか、どれくらいの頻度で出題されるのかなどを確認してから取り組むようにしましょう。

逆に、頻出論点でよく分からない箇所や問題があった場合は徹底的に問題を解いて理解することが大切です。

出題頻度が低い箇所を勉強する時間を頻出問題の対策に充てる方が遙かに有意義です。

頻出問題は周りがしっかりと対策をとっているため正解する可能性が高く、そこで得点できなければ合格は遠のいてしまいます。

通信講座の受講も考えて

独学で勉強を進めるしても通信講座などを利用するにしても、それぞれメリット・デメリットがありますが、確実に合格を目指すのであれば通信講座などの利用がオススメです。

独学で勉強を進めていける自信がない人は、費用はかかってしまいますが無理をせずに予備校や通信教育を利用しましょう。

簿記2級を独学で進めていくと、不必要に時間がかかってしまったり、どのように勉強すれば良いか、効率的な勉強方法がわからなくなってしまったりする場合が多いです。

通信講座を受講すれば、法改正なども教えてもらえる上に、試験範囲で改定された点や難しい点についてもわかりやすく解説してもらえます。

さらに、講座のカリキュラムは合格へのメソッドが詰め込まれているため、とても効率的なものになっています。

そのカリキュラムに沿って勉強すれば、合格まで勉強方法に迷うことも無くなり、自然と合格できる学力を身に付けることができるのです。

余談ですが、最近は労働者のスキルアップを奨励する「教育訓練給付金」という制度が拡充されており、簿記の講座でもこの給付金の対象となるケースがあります。

このように、国も制度を拡充して各人のスキルアップを後押ししてくれていますので、積極的に活用すると良いでしょう。

通信講座はどこがおすすめ?

簿記試験に向けた勉強なら「スタディング」の通信講座が1番おすすめです。

スタディングは通算50,000人以上の受講人数を誇る注目の通信講座であり、受講生からの評判も抜群に高い大人気講座です。

人気の秘密は安くても高品質な教材にあり、講座費用は簿記2級の対策コースなら15,980円と相場よりも圧倒的な安さで受講可能です。

特にスマホ学習機能の充実度は業界最高峰であり、毎日仕事や家事で忙しい方でも通勤時間などのちょっとした隙間時間を活用して効率よく学習を進められます。

簿記試験合格を目指されている方は、この機会に是非チェックしてみてください!

スタディングの公式サイトはこちら

簿記2級に合格後のメリット

合格への階段

それでは、簿記2級に合格した後は、どのようなメリットがあり、どのようなキャリアの道が待っているのでしょうか?

就職・転職で有利になる

簿記2級を取得すると、就職・転職活動において選考を有利に進めることが出来ます。

簿記2級資格を持っていることは、ビジネスの場での経理作業をこなす能力がある即戦力となれることの証明です。

どの会社にも経理部門は置かれているため、簿記2級はどこでも通用する資格であると言えます。

なお、ハローワークでは最も重宝される資格の1つとされており、就職や転職の際に非常に役立つ資格なのです。

ちなみに、近年は人手不足と言われていますが、実は事務職は逆です。その他の職種と比べると圧倒的に人気があり、倍率が非常に高い状況にあります。

そのため、特に何も資格を持ってない人よりも簿記資格を持っている方が、差別化することができるため厳しい競争を勝ち抜くことができることにつながるのです。

進学にも使える

簿記2級を取得することで、経理についての高校レベルの知識は習得したことの証明になります。

大学の商学部や経済学部などの入試では、簿記2級保有者が優遇されることもあり、進学の際に役立てることができます。

中央大学や日本大学などをはじめとして、日本の70以上の大学では入試において簿記資格保有者が優遇されているというデータもあります。

つまり、簿記2級は就職だけではなく進学でもアピールすることができる資格と言えるのです。

より高度な資格へステップアップも!

簿記2級合格後のキャリアとして、経理・財務のスペシャリストを目指してより難易度が高い簿記1級を受験する人も多くいます。

1級は2級と比べると圧倒的に難易度が上がりますが、その分取得するメリットは大きいです。

さらに、簿記1級の資格を取ることで税理士試験を受験できるようになるため、さらにステップアップするための土台とすることもできるのです。

また違う選択肢として、もし既に学歴要件などで税理士試験の受験資格を持っている人であれば、簿記2級の合格後すぐに税理士試験の合格を目指して勉強しても良いでしょう。

簿記と税理士は親和性が高く、非常に相性の良い資格です。

特に税理士の簿記論の科目は簿記の勉強で得た知識をそのまま生かすことができるので、抵抗無く勉強することができるでしょう。

税理士の他に簿記と相性が良い資格に公認会計士があります。

公認会計士の業務は、監査法人などの第三者の立場から、企業の経営成績・財政状態などを表す財務諸表が適正かどうかを判断する監査業務が主となります。

簿記で学習した知識は、公認会計士の試験科目の中の 「会計学(財務会計論・管理会計論)」で生かすことができる他、「監査論」「企業法」「租税法」などの試験科目でも、簿記の知識を持っていることで理解の助けとなるような科目があります。

簿記の資格を取得後にさらなるステップアップを目指したい人は、このように関連性の高い資格を勉強すると良いでしょう。

簿記2級の難易度まとめ

日商簿記2級の難易度まとめ

  • 合格率が高い年もあるが、簡単には合格できない

  • 半年しっかり勉強すれば、合格点に到達できる

  • 取得メリットは多く、早めに勉強すると良い

  • 確実に合格したいなら通信講座などを利用しよう

日商簿記2級の合格点は70点であるため、必ずしもすべての問題を理解する必要はありません。

しかし、当然のことながらわからない問題は少ない方が良いため、3級のテキストを読んでみたり、基本的な事項を押さえながら地道に勉強していくと良いでしょう。

また、2級だけでも取得メリットはありますが、その後のステップアップの土台となる意味でも非常に有意義な資格と言えます。

簿記2級は比較的取り組みやすく馴染みやすい資格なので、少しでも興味がある人は、なるべく早く勉強を開始すると良いでしょう。

自分に合った勉強法で、合格を掴み取りましょう!

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