簿記3級の独学合格は可能なの?勉強方法や合格までのスケジュールなど徹底解説!
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簿記
公認会計士たぬ吉
「簿記3級は独学でも合格できるって聞いたけど、本当なのかな…」
このような疑問をお持ちの方も多くいらっしゃるかと思います。
簿記3級を受験したい方の中には、独学で勉強したいという方も多いのではないでしょうか。
また、どのように勉強すれば独学でも合格できるのか興味がある方も少なくないでしょう。
そこで資格Timesでは簿記3級を独学で合格するために必要な勉強時間や攻略法などを徹底解説します!
独学で合格する勉強法やコツを知り、ぜひ独学での合格を目指しましょう。
簿記3級の独学についてざっくり説明すると
- 初心者でも2ヶ月ほどの独学で合格することができる
- 参考書1冊、問題集1冊を買って何回も読み込もう
- 簿記2級などの上位資格を目指す場合は予備校や通信講座を利用することがおすすめ
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簿記3級は独学で合格できる?
簿記3級は超がつくほどの大人気資格であり、合格後は税理士などの上位資格の取得にも繋がります。
そんな簿記3級ですが、実際のところ独学で合格できるものなのでしょうか。
どのような資格なのか、必要な勉強時間はどのくらいなのかなどについて解説します。
そもそも簿記3級ってどんな資格?
簿記は経理の仕事ができる能力を証明する資格です。簿記には大きく分けて3種類あり、日商簿記、全商簿記、前経簿記があります。
日商簿記は日商簿記は日本商工会議所、全商簿記は全国商業高等学校協会、全経簿記は全国経理教育協会が実施しているという違いがありますが、この記事での簿記とは日商簿記を指します。
日商簿記には3級から1級まであり、3級の場合の試験日程は毎年2月、6月、11月です。
年に3回受験できるため3級は簿記の入門資格であり、受験者は年間に30万人以上になります。合格点は70点で、合格率は40%程度です。
最短で1週間の独学で合格可能!
簿記3級の試験は難しいものではなく、初心者であっても独学をすることで合格できる人が多くいます。
一般的に、初心者が合格するために必要な勉強時間は150~200時間程度とされていますが、理解が早い方は最短で1週間の勉強で済む場合もあり、長くても2か月程度で合格することができます。
勉強期間が少なめで済むため、学生はもちろん、会社員でも仕事が終わってからや休日にこつこつ勉強していけば無理なく合格できます。
比較的簡単な試験なので、市販のテキストを買って読み込み、過去問をしっかり解いて試験傾向をつかめば独学でも問題ありません。
数学が苦手な人も大丈夫
簿記の試験では足し算、引き算を使う機会が多く出てきます。割り算、掛け算も出てきますが、簡単なものです。
計算問題自体は小学生のレベルであり、算数ができれば問題なく解くことができます。
暗算などの計算が苦手な方は少なくないと思いますが、簿記の試験では電卓を使用することが許されており、受験生は皆電卓を使っていますので、暗算などの計算が苦手であってもハンデにはなりません。
数学や計算が苦手であっても合格することは十分可能なのです。難しいと感じることがあっても、計算の仕方を覚えてしまいさえすれば簡単に解けるようになります。
独学するときの注意点
独学で簿記3級に合格をするためには、注意した方がよい点がいくつかあります。
試験を受けるにあたっての心構えや、どのような意識で勉強をしていくべきなのか、また勉強をしていく中での攻略法などについて解説します。
目的を明確に!
簿記3級は資格取得の目的によって勉強法や勉強時間が変わってきます。そのため、取得の目的をはっきりさせることが重要です。
例えば、単に資格を取ることが目的である場合は、用語と計算の要点を理解すれば十分だと言えます。
一方、簿記3級の資格を就職や転職でのアピールポイントにしたり、実際仕事をする中で使ったりする人も多いでしょう。
また、簿記2級・1級や税理士試験など上位の資格取得に繋げることが目的の場合は、計算の原理や、簿記の詳細な内容までしっかり理解しないと意味がありません。
その場合は、予備校や通信教育を利用した方が確実です。
通信講座なら深い理解が得られる
通信講座(オンライン予備校)なら経理の現場で簿記を活用していた方が執筆したテキストや講義動画を使って勉強するため、忙しくて通学型の予備校に通う時間がなくても簿記の業務の本質的な理解が可能になります。
さらに、講師の中には税理士資格や公認会計士といった簿記の上位資格まで持っている方が多いため、これらの資格取得を見据えた勉強をすることができます。
もし、「資格取得後も簿記の知識を使っていく予定がある」という方は、迷わず通信講座を受講された方が良いでしょう。
「暗記」ではなく「理解」を目指す
3級の場合、計算方法を丸暗記することで合格することは不可能ではありません。
しかし、計算の仕方や用語の意味については、理解するようにした方が合格率は高くなると言えます。
暗記だけでは、簿記2級・1級、税理士試験などの上位資格に合格するのは非常に難しくなってしまいます。そのため、暗記をするだけではなくしっかりと内容を理解することが大切なのです。
用語についてはある程度暗記をしなければならないですが、計算の仕方については丸暗記するのではなく、なぜその方法で計算をするのかしっかり根本から理解するようにしましょう。
必要に応じて勉強する分野を絞る
先ほど「理解することが重要だ」と述べました。しかし、独学のみの場合はわからないところがわからないままになってしまいやすい傾向があり、理解しきれない部分が出てきてしまうこともあります。
その場合には、簿記3級の合格点は70点ですから試験では70点取ればよいと考えましょう。わからない分野の配点が20点程度であれば、解こうとせずに捨てることも選択肢の一つだと言えます。
理解できなかった部分を捨てたとしても、他の得意な分野でよい点数を取れば合格率は高くなります。
理解できなかった分野は、2級に挑戦するときなどに予備校や通信講座で勉強しましょう。
勉強を始める前にチェックすべきことは?
実際に勉強を始めるときには、何をするべきなのでしょうか。実は、ただ勉強をするだけではなく、テキストや電卓など勉強するときに使うものについても気を付けなければなりません。
そこで、勉強をする際にチェックした方がよい点について解説します。
独学で使うべきテキストは?
独学で勉強する場合、自分にとってわかりやすい参考書、問題集を使うことが最も重要です。
適当に買うのではなく、店頭で何冊か手に取り中身を見比べて、自分にとってわかりやすいと感じるものを選びましょう。
また、出題区分の改定があるため、最新版のものを買うようにしてください。
しかし、何冊も買うよりも一冊を完璧に理解した方がよいため、目安としては参考書1冊、問題集1冊を買うだけで十分だと言えます。
問題集には練習問題に加えて過去問が数回分付いている場合が多いため、テキスト、問題集の理解度によっては過去問集をわざわざ買わなくてもよいこともあります。
簿記3級おすすめテキストはこれだ
簿記3級の取得を目指す方におすすめしたいテキストが、簿記検定対策書籍売上でナンバー1を獲得しているTAC出版の「スッキリわかる日商簿記3級シリーズ」です。
TAC出版の「スッキリわかるシリーズ」は、テキストから問題集まで一体型になっているため、問題集の解説とテキストに対応関係があり非常に勉強が進めやすくなっています。
また、内容自体もストーリー仕立てになっており、イラストが豊富で難しい言葉には簡単な言葉で解説が付いているため初心者でも挫折しにくい設計となっているため簿記を1から始める方には特におすすめです。
実は電卓が重要
簿記の試験では、筆算ではなく電卓を使って計算することが重要であるため、慣れておくために電卓は勉強を始めるときに買った方がよいと言えます。
iPhoneなどスマートフォンの電卓は本番で使えないため勉強中であっても利用は避けた方がよいでしょう。
小さい電卓の場合は間違ってボタンを押してしまい、何度も計算をやり直す必要があるため大きめの電卓を選ぶようにしましょう。
また、安いとボタンが固かったりして押しやすさや計算スピードが変わってくるため、ある程度値段がするものを買った方がよいと言えます。
簿記受験におすすめの電卓は以下の記事をご覧ください。
独学で簿記3級取得をするための勉強方法は?
独学をしようとしても、具体的には何をすればよいかわからないという方も多くいます。
合格するためには、具体的に勉強のスケジュールについて計画を立てたり勉強法を工夫したりすることが必要です。
そこで、どのように勉強のスケジュールを立てればよいのか、また、どのような勉強法をすればよいのかについて解説します。
簿記3級に2か月で合格するためのスケジュール
簿記3級に合格するためには、念のために試験の2ヶ月前、遅くても1ヶ月前から対策を始めた方がよいでしょう。
2か月前から始めた場合には、1日あたり2時間~3時間ほどが勉強時間の目安になります。
最初の1ヶ月間は基礎的なことをインプットする勉強に使い、1ヶ月間で基礎を身に付けたあとは、過去問の演習を20日間行いアウトプットをしましょう。
そして、最後の10日間は、総復習として市販の予想問題集を解き、自分の弱点をひたすら潰すという実戦練習を行います。
2ヶ月ではなく、1ヶ月や2週間などで合格したい場合も、勉強時間は同じ割合にしましょう。
しかし、これはあくまで目安であり、スケジュールを立てるときには自分のライフスタイルを考え、1日で勉強できる時間を計算してスケジュールを立てる必要があります。
最短合格を目指す勉強方法
基礎的なことのインプットは必要ですが、それだけでは知識を定着させるのは難しいと言えます。
試験ではアウトプットの能力が必要なので、普段からそのことを意識して勉強するようにしましょう。
アウトプットの能力を高めるには、ただ漠然とテキストを読むのではなく、テキストを見ないで用語の意味についてノートに書いてみたり、計算問題をテキストを一切参考にせずに解けるかチャレンジしてみたりするなどの勉強法がおすすめです。
また、インプットが終わったらすぐに問題演習を繰り返し、間違ったところを復習するのが合格への近道だと言えます。
問題演習では、最初に解いたときに間違えても気にする必要はなく、まずはどんどん先に進み、間違えたところはあとでしっかり復習をしましょう。
テキストは3回読め
簿記3級のインプットのためには、参考書を読み込む必要があります。
しかし、一気に参考書を理解しようとしても、よくわからずに挫折してしまうことが多いです。
そのため、まずテキストの1周目は概要を軽くつかむようにし、2周目で難しいところを集中的に理解して、3周目で重要なポイントをもう一度覚えるという「テキスト3周」が効果的です。
復習は必ず自分でもう一度解く
テキストを読むとその問題を理解したと思ってしまいますが、実際には自力では解けない場合が多くあります。
しかし、アウトプットを行い自分で解けることを確認することで、成長を実感することができます。
面倒かもしれませんが、間違えた箇所はその都度模範解答を読み込み、なぜ間違えたのかをしっかり理解しておくことが重要です。
勉強効率が劇的に変わる電卓の裏ワザ
電卓の操作に気を付けると、勉強効率が劇的に変わってきます。右利きの場合、操作は左手で行い右手でメモを取るようにしましょう。
片手で電卓の操作をして、メモも取るという方法では、いちいち電卓とペンを持ち変えなければならないため、手間がかかります。
電卓の操作も、合格の可能性を大きくわける攻略法の一つであり、気を付ける必要があるのです。
試験でのポイント
試験で問題を解くときには、注意すべきことは何なのでしょうか。独学だと教えてくれる方がいないため、試験の解き方についてもあらかじめ自分で知っておく必要があります。
分からない問題は一旦飛ばす
どんなに勉強をしていても、試験では分からないい問題が出る可能性があります。
そのような分からない問題を解けるまで粘ろうとしてしまいがちです。しかし、難しい問題に時間を取られて、解ける問題が解けなくなるのが一番もったいないことです。
分からない問題が出たら一旦飛ばして次の問題にいき、どんどん先に進むようにしましょう。
そして、最後の問題まで進んでから飛ばした問題を見返し、解き直していきます。
実際は難しくないにもかかわらず焦っていて難しく感じる問題の場合は、あとから見返すことで落ち着いて対処でき、解けることがほとんどです。
本番は緊張して当たり前!
自分で勉強しているときはリラックスしており、過去問などを解いているときでもあまり動揺したりはしないでしょう。
しかし、自分で勉強しているときと違って、本番の試験を受けているときは緊張するのが当然だと言えます。
特に、試験序盤は、緊張がピークになってミスも多くなってしまいます。
しかし、序盤を乗り越えれば緊張がおさまり、問題なく解けるようになってくるはずです。
いきなり何も対策しないで本番を迎えてしまうと緊張しすぎてしまうと考えられるため、本番の緊張感に慣れるためにも模試などを活用することも効果的です。
初心者で簿記の勉強が不安な人は
初めて簿記を勉強するとつまずいてしまうのは、初学者によくあることだと言えます。そんなときはどうすればよいでしょうか。
質問できる環境を作ろう
初心者の場合、簿記3級の参考書を開いても、「言葉が難しすぎてイメージできない」「一通り読んだのに全然解けなくて焦る」など、思い通りに進まないことがあります。
その場合は一人で悩まずに、周りの簿記資格を持っている人に質問した方がよいでしょう。
通信講座の利用も
もし周りに簿記3級を受験したことがある人がいなかったり、質問をすることにハードルが高かったりする場合は、思い切って通信講座に頼ってみるのがよいでしょう。
通信講座では、テキストが初学者にも理解しやすいように書いているため、効率的に勉強できるためおすすめです。
通信講座ならどこがおすすめ?
簿記試験に向けた勉強なら「スタディング」の通信講座が1番おすすめです。
スタディングは200,000人以上の指導実績を誇る注目の通信講座であり、受講生からの評判も抜群に高い大人気講座です。
人気の秘密は安くても高品質な教材にあり、簿記3級の講座費用は3,850円からと独学で市販のテキストや過去問、予想問題集を揃えるよりも安い価格で受講可能です。
特にスマホ学習機能の充実度は業界最高峰であり、毎日仕事や家事で忙しい方でも通勤時間などのちょっとした隙間時間を活用して効率よく学習を進められます。
「なるべくコスパよく簿記3級に合格したい」と考えられている方は、この機会に是非チェックしてみてください!
簿記3級の独学まとめ
簿記3級の独学
- 暗記をするのではなく、内容を理解できるようにすることが大切
- 最短での合格を目指すためには、アウトプットをしっかりできる必要がある
- 独学をしていて周りに質問できる環境がない場合は通信講座を受講しよう
簿記3級を独学で合格するためのコツ、攻略法、勉強時間などについて解説しました。
独学に必要な勉強法は、アウトプットができるようになることが重要です。 間違ったところを何度も復習することによって、解けない問題を無くしていきましょう。
今回ご紹介した勉強法で勉強すると、2ヶ月ほどの勉強時間で合格を目指せます。ぜひ参考にしてみてください!