簿記3級の難易度はどれくらい?合格率や勉強時間・独学者におすすめの勉強法を解説!

簿記3級の難易度はどれくらい?合格率や勉強時間・独学者におすすめの勉強法を解説!

この記事は専門家に監修されています

簿記

公認会計士たぬ吉

「簿記3級はどれくらい難しい資格なのだろう?」

「簿記3級の勉強法や合格に必要な勉強時間を詳しく知りたい!」

簿記は就職や転職で役立つだけでなく会計経理の知識が身に付いて実務でも役立つので毎年多くの人が受験する大人気の資格です。

その中でもまず最初に簿記3級から受験しようと考える人は多いので、簿記3級の難易度が気になっている人もいるのではないでしょうか?

そこで今回は簿記3級の難易度について詳しく解説します!

この記事を読むことで簿記3級の合格率や合格点、必要な勉強時間や勉強法が理解でき、簿記3級合格に向けて意識すべきポイントを押さえて効率よく勉強ができるようになるはずです!

簿記3級の難易度についてざっくり説明すると

  • 合格率は平均42%でしっかり勉強すれば確実に合格が見込める
  • 1週間で合格するのは難しく150~200時間の勉強時間は必要
  • 簿記3級には多くのメリットがあり取得する価値のある資格
  • 独学合格が厳しければ資格講座利用でチャレンジすると良い

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簿記3級の難易度・合格率・合格点をチェック

簿記3級の難易度表

簿記はお金の出入りを正しく仕訳して帳簿に記載できることを証明する資格です。

その中でも日商簿記3級は毎年30万人近くが受験する大人気の資格でもあります。

簿記3級の受験を検討しているならば、まずは試験の難易度を理解しておくことが大切です。

ここでは簿記3級の試験の概要や合格率など試験のレベルについて確認しておきましょう。

簿記3級とは

日本商工会議所が実施している簿記試験では、難易度に応じて異なるレベルの試験が実施されています。

その中でも3級(日商簿記3級、通称:簿記3級)は、「ビジネスパーソンが身に付けておくべき経理に関しての必須の基本知識」を身に付けていることを証明するための資格です。

試験は毎年2月、6月、11月の年3回行われる統一試験と、自分の好きなタイミングで随時受験が可能となるネット試験方式(CBT方式)の2種類の試験形態が用意されており、合格点は70点となっています。

簿記3級の合格率は42.62%

簿記3級の直近10回の合格率は以下のようになっています。

出典:日本商工会議所 3級受験者データ

直近10回の試験の最低合格率は27.1%、最高合格率は67.2%で、簿記3級の平均合格率は41.7%です。

毎回非常に多くの人が受験していることが分かりますが、申込をした人数(受験者数)と実際に試験を受けた人数(実受験者数)にかなりの差があることもわかります。

簿記3級は人気があり受験申込をする人が多い資格ですが、その一方で受験申込みをした人のうち約4人に1人は試験を受けていないのです。

これは実際の受験者数と実受験者数の人数の乖離からも明らかであると言えます。

簿記3級の上位資格と比較

日商簿記には1級・2級・3級・簿記初級・原価計算初級の5種類があります。3級より上位資格は1級・2級です。これらの合格率と3級を比較すると、以下のようになります。

最高合格率 最低合格率 平均合格率
1級 13.5% 7.9% 10.17%
2級 30.6% 8.6% 22.12%
3級 67.2% 27.1% 41.7%

※各試験で直近10回分の合格率を比較

3級と比較すると、1級・2級は難易度がかなり上がっています。その原因と各級の特徴は、以下のようになっています。

  • 2級:3級の「商業簿記」に加えて「工業簿記」が加わります。複雑な会計処理も複数取り扱い、取得することでビジネスの現場でも通用する力を身につけることができます。

  • 1級:2級と比較して取り扱う範囲が格段に増え、問題の複雑さも増します。税理士受験生・会計士受験生が多数受験することから、母集団のレベルは一気に引き上がります。

簿記3級の合格点はどのくらい?

日商簿記3級の合格点は、毎年100点満点中70点です。

7割以上の正解と聞くとハードルが高そうですが、簿記3級の試験内容は基礎的なものが多く、計算も電卓を使えるので、正しい対策を打つことで高い確率で合格を狙うことのできる試験であると言えます。

むしろ、今後2級や1級などの資格を取得してようと考えている方は、満点近く取れるように対策をしておくと、合格後もスムーズに次の級の対策に移ることができます。

毎回4人に1人が辞退する

合格率表の受験者数と実受験者数を比較すれば分かるように、簿記3級は毎回4人に1人が実際には試験を受けずに辞退しています。

未受験の要因としては「勉強が間に合わなかった」という場合が多いものの、「学校や会社によって強制的に団体受験をさせられてしまい、興味もないのに申し込んだ」というケースも少なくありません。

こういった人が多いために4人に1人は試験を受けに行かず、実際に受けに行ったとしても不合格になるケースが多いはずです。

そのため簿記3級の合格率は必要以上に低く出てしまっています。

他の資格では初級レベルの合格率が70%程のケースも多い中、簿記では初級レベルの3級合格率が40%と低いのはこのような理由があるからです

勉強もせずに簡単に合格できる資格ではありませんが、合格率の低さだけを見て必要以上に難易度を高く捉えるべきではありません。

よって、学習をしている方の中での実質的な合格率はこれよりも高いことを理解しておく必要があります。

簿記3級の難易度は上がっているの?

ネット上には根拠のないデマが多く流れていますが、簿記試験では受ける回によって難易度に大きな差はありません。

そのため、難易度は上がっている訳ではない、と言えます。

簿記資格の合格率の推移を見て「○月実施の試験は合格率が高い」「合格率が高い回の次は低くなるから次回はパスすべき」などの根も葉もないデマを流している記事が多く見られます。

合格率の推移自体に法則性はありませんし、パスなどせずに毎回受験し続けたほうが合格する確率が上がると考えるべきです。

また2019年度から簿記検定3級の試験範囲が大幅に改定されました。最近では出題される問題の難易度にブレがあり、過去の合格率があてにならなくなっていることも知っておくべきです。

しっかり勉強すれば確実に合格が見込める資格

簿記資格の中でも簿記3級は入門資格として位置付けられています。簿記2級や簿記1級に比べれば合格率は高く、しっかりと勉強すれば確実に合格が見込める資格です。

資格試験の中には専門的な内容を理解するのに時間がかかったり十分な勉強時間を確保しないと合格できない場合もありますが、簿記検定3級は勉強自体暗記が主体なので時間もあまり取られません。

試験範囲の一部には取得原価や利息勘定といった専門性の高い知識もあるので勉強は必要ですが、しっかりと勉強して試験に臨めば合格を勝ち取ることは十分に可能です。

簿記3級に必要な勉強時間は?

簿記3級の勉強時間表

学習を進める上ではあらかじめスケジュールを立てなければいけません。その際には必要な勉強時間を踏まえておく必要もあります。

簿記3級に合格するにはどれくらいの勉強時間が必要なのでしょうか?

以下では簿記3級の勉強時間「1週間で合格できるくらい簡単」といったネット上の意見が本当なのかを解説していきます。

簿記3級の勉強時間は150~200時間

簿記3級に必要な勉強時間は約150~200時間と言われています。

早い人では2週間程度の勉強時間で受かってしまうこともありますが、多くの人は独学で対策を行って試験の1~2か月前から勉強をスタートさせることが多いようです。

簿記3級では勘定科目や仕訳のルールをしっかり理解して、基本的な仕訳問題は見た瞬間に手が動くレベルにしておかなければいけません。

時間制限がある中で問題を解くことが求められるため、無意識に基本的な仕訳を切れるようにする必要があるのです。

難関資格である士業系資格のように半年前や1年前から勉強が必要というわけではないので、勉強時間を確保して問題練習を繰り返せば誰にでも合格できるチャンスがあります。

「1週間で合格できるくらい簡単」は本当か?

ネット検索すると「簿記3級は簡単」「1週間で受かる」などの声が散見されます。しかしこれらの意見を鵜呑みにすべきではありません。

初心者でも分らない箇所や疑問点をすぐに聞ける環境が整っている人であれば毎日12時間くらい勉強して1週間で合格する可能性はありますが、実際にはそういった環境がないことのほうが多いはずです。

1週間の勉強だけでは合格できるレベルに達しないことのほうが多いですし、それ以上前からしっかり対策を取ることをおすすめします。

敢えて試験直前で慌てるような学習スケジュールにする必要はないので、1~2か月前から勉強を始めて確実に合格を目指しましょう。

簿記3級に必要な勉強法・スケジュール

簿記の勉強をする様子

簿記3級に合格するためには一体どんな勉強法が必要なのでしょうか?

以下では簿記3級に合格するために必要な勉強法学習スケジュールを立てる際に意識すべきポイントを紹介していきます。

50時間ずつの配分で3段階の勉強を

学習を進める際は3段階に分けて勉強することがおすすめです。

  1. 参考書を使ってのインプット(50時間)
  2. 過去問題集を使ってのアウトプット(50時間)
  3. 予想問題集を使った実戦練習(50時間)

無計画に勉強を進めて闇雲に知識を詰め込もうとすると逆に非効率になることも多くなります。ステップごとに分けることで自身の学習の進捗状況を明確化・視覚化して捉えやすくなる点がメリットです。

知識をインプットするステップ1、吸収した知識をアウトプットできるか確認するステップ2、試験に合格できるレベルに引き上げるためのステップ3、それぞれの段階を確実にこなすことで合格に近づきます。

参考書で知識のインプット

まず最初のステップとして基礎知識をしっかりインプットするようにしましょう。

参考書は何冊も買うと逆に訳が分からなくなるので、基本的には1冊のみ使って何度も繰り返し読み直すことをおすすめします。

最初の1周で全体的な流れをつかみ、2周目で難しい論点や1周目では分からなかった箇所を集中的に読み込み、3周目で全部覚えているかをチェックするというサイクルがベストです。

知識のインプットという最初のステップの中においても、3サイクルに分けて意識的に取り組むと知識の抜け漏れの心配がなくなります。

インプットの中で仕訳の意味を理解することが大切

簿記で出てくる仕訳の種類・量は膨大なので、それぞれのシチュエーションで適切な仕訳を切れるようにするために、インプットの段階で仕訳の意味をそれぞれ理解していきましょう

それぞれの意味を理解することで、簿記の実力を驚くほど急速に伸ばしていくことができます。

仕訳は、企業の活動における一場面を切り取って適切に表現したものとなりますので、各仕訳の前提となる活動のシチュエーションをしっかりと説明できるようにすることをおすすめします。

独学の方におすすめのテキスト

スッキリわかる 日商簿記3級 第14版
1100円
スッキリわかる 日商簿記3級 第14版
1100円

おすすめのテキストは「スッキリわかる 日商簿記3級」です。

キャラクター「ゴエモン」がわかりやすく説明してくれるため、初学者でも取り組みやすくなっています。また、誤解しやすいポイントも指摘してくれるため、得点力アップに繋がります。

また章ごとの練習問題と1回分の模擬試験がついています。インプットをしながらアウトプットで知識の定着ができるので、まずはこの1冊に取り組むのがおすすめです。

過去問題集でアウトプット

インプットした知識をアウトプットできるか確認するステップでは、1冊の過去問題集を使って同じものを何周もすることがおすすめです。

1周目では1通り解いて間違った箇所に印を付けておき、その都度参考書に戻って復習して着実に理解することを心がけて下さい。

そして2周目ではチェックの付いた問題を解き直して、しっかりと解けるようになっているかを確かめるようにしましょう。

過去問を解く時に正答率を確かめて終わりにしてしまう人がいますが、しっかり復習しないと力は付きません。合格できる知識レベルに達するためには、手を抜かず1問1問丁寧に理解や知識の定着を確認することが大切です。

予想問題集で実戦練習

同じ知識量を持っている場合でも、特定の試験形式に対応できているかどうかで合否が変わってしまいます

合格するためには簿記3級の試験形式に慣れておく必要があるのです。

そのため最後の1週間は予想問題集を使って本試験の形式で実際に時間を測りながら解くことが大切です。

時間配分や分からない箇所を捨てるといった解答戦略を練ることができるようになります。

また本試験では過去問と似た問題が出題されることも多いので、試験直前の2~3日は過去問を見直したり解き直すようにしましょう。

凡ミスだって見過ごさない

予想問題集を使った最後のステップでは時間を測りながら解くので解答段階では飛ばす問題もありますが、確認・復習をする段階では1つ1つしっかりとチェックするようにして下さい。

例えば予想問題集を解く中で間違った場合、間違えた理由が「そもそも分からなかった」だとしたら参考書を見直さなければいけません。

計算ミスだった場合は下書き用紙に計算を再度描き直すべきです。

不正解の原因が凡ミスだった場合はミスの内容を「問題文の読み間違い」「見落とし」などと分類して書いておき、自分のミスの傾向をしっかり把握しておく必要もあります。

特に凡ミスについては「本番ではこんなミスはしないだろう」などとほったらかしになっている人が多いのですが、演習を通してミスを繰り返す癖が付いては元も子もありません。

凡ミスは必ず本番でも起こりうるものだと認識した上で、真摯にミスと向き合うことが必要となります。

自分が犯しやすいミスの傾向を把握しておくことが大切です。傾向を踏まえて同じようなミスをしないように意識するだけでも、得点が伸びて合格がグッと近づきます。

簿記3級の詳しい勉強法は下記の記事をご覧ください。

試験当日はリラックスして

しっかりと勉強して合格できるだけのレベルに達していても、試験当日の対応の仕方や意識の持ち方次第では落ちることもあります。

試験当日には「仕上がってなくても受けること」「緊張するのは当然なのでミスにだけは気を付けること」「わらかない問題を飛ばす勇気を出すこと」の3点が特に大切です。

試験当日に実力を出し切って合格するためにも、ぜひこれらを意識して下さい。

仕上がってなくても受ける

簿記の勉強をしていると十分に勉強が終わらない状態で試験当日を迎えてしまう受験生も多くいます。

しかし簿記試験はまぐれでも受かる場合があるので、とにかく受けてみることが大切です。

試験を放棄するのが一番愚かな戦略なので、当日試験会場に行かないといった判断だけは絶対にしてはいけません。

受験料が無駄になるだけでなく、受験していれば合格していたかもしれないのにチャンスを自ら手放すことになってしまいます。

緊張は当たり前!ミスに気を付けて

試験本番では誰でも緊張しますし、「簿記資格を何としても取得したい!」という思いが強い程さらに緊張する場合もあるはずです。

試験本番では緊張感があるためにケアレスミスや計算ミスを連発する可能性が高まるので、試験当日の計算はいつもより気を使って丁寧に取り組むようにして下さい。

そのように意識して落ち着こうとするだけでも緊張が和らぎ、さらにミスをする確率も下がるので合格の確率が各段にアップします。

緊張するのは当然だと開き直るくらいの気持ちがあったほうが良いでしょう。

わからない問題を飛ばす勇気を

緊張もある中で試験本番で分からない問題に出会うとパニックになったり冷静さを失ってしまう人もいます。

1問でも間違えたら不合格になるわけではないですし、分からない問題を飛ばす勇気も必要です。

そもそも試験では問題を第1問から解いていく必要はありません。解ける問題から解くことが大切であり、解けない問題や計算が面倒な問題は後回しにしたほうが効率的でもあります。

解けなかった問題は解ける問題を全て解いてから手を付ければ良く、このような順番で解くほうが精神的なプレッシャーも少なくなって試験時間中に終始冷静に対応できるようになるのでおすすめです。

簿記3級取得のメリット

簿記3級のメリット

簿記3級を取得すると様々なメリットが得られます。

勉強しなくても合格できるほど簡単な資格ではありませんが、しっかりと時間をかけて勉強して合格を勝ち取るだけの価値があるのが簿記3級です。

以下では、簿記3級取得のメリットを具体的に紹介していきます。

学生は就職でアピール

簿記資格は経営について基礎的な能力を持っていることを示せる資格です。学生であれば就活でアピールポイントとして活用できます。

簿記2級や簿記1級のような上位資格を持っていれば一層就活で有利になりますが、簿記3級であっても他の就活生との差別化が可能です。

学生の場合には試験の実施日や合格発表日などのスケジュールを事前に確認して、就活の時期に間に合うように簿記3級の取得を目指してみることをおすすめします。

概ね試験の1~2ヶ月前を目安に準備を始めるのが良いでしょう。

社会人なら実務で役立つ

社会人ならば経理・営業・企画・人事などのどの部門に行く場合でも簿記の知識は必須です。

自分の業務が会社にどれくらいの売上をもたらしているのかや会社の経営が健全かどうかを判断できるようになり、仕事をする際の視野が広がります。

実務においては簿記2級まで取得しておくと即戦力として使えることの証明になるので2級も取得すべきですが、将来的に簿記2級にチャレンジするためにまず最初に簿記3級に挑戦する形でも良いでしょう。

簿記資格は雇ってもらったり転職・異動する際のアピールとして使いやすい資格と言えます。

主婦は家計簿でも役立つ

資格取得は就職や転職のために目指すイメージが強いと思いますが、簿記の場合には家計管理のスキルとして活用することも可能です。

家計簿をつける上で簿記2級ほどの専門的なスキルレベルはいらないものの、簿記3級レベルの知識やお金の管理の仕方に関するノウハウがあると、日ごろの家計管理でも役立ちます。

簿記3級は普段の生活の中でも活かすことができる資格なので、何か資格を取りたいと考えている主婦にもおすすめの資格です。

ダブルライセンスのメリットも豊富

FPや販売士、中小企業診断士などの資格とは相性が良く、ダブルライセンスによって業務の幅が幅広くなります。

また、これらの資格の取得を目指して勉強する際、簿記3級の知識が役立つことも少なくありません。

2級や1級といった簿記の上級資格だけでなく、こういった資格取得を目指すことも、合格後のステップとしておすすめです。

独学が厳しければ資格講座を

簿記検定3級は勉強しなくても合格できるほど簡単ではありませんが、逆に勉強をしっかりすれば十分に合格できる資格です。独学で臨むか通信教育などを利用するか迷う人も多いと思います。

簿記検定3級を対象にした通信講座や資格の予備校はたくさんありますが、独学と比較して実際にはどんなメリットがあるのでしょうか?

独学と資格講座それぞれのメリットとデメリットについて確認していきましょう。

独学のメリット・デメリット

独学のメリットは何と言っても費用が安いことです。生活スタイルに合わせて好きなペースで勉強できる点も大きなメリットと言えます。

しかし自分1人で勉強すると非効率な勉強法になっていること自体に気付けなかったり、何が分からないのかも分からなくなって点数が伸び悩んだり不合格を繰り返すリスクも高いのが独学という勉強法です。

不合格を繰り返して合格までに長期間がかかると、結果的に費用が膨らんでしまう可能性もあります。最初から予備校や通信教育を利用してプロの指導を受けるべきだったということにもなりかねません。

自分のペースで勉強できる点をメリットと感じて独学を選択したものの、誘惑に負けて勉強時間を結局確保できなかったり途中で投げ出してしまう可能性もあります。

簿記3級に独学でチャレンジするかどうかは、独学のメリット・デメリット両方を踏まえて判断するようにして下さい。

独学が向いている人

独学が向いているのは、分からない箇所を自分で解決できる人や誘惑に負けずに毎日コツコツ勉強を続けられる人です。

逆に決まった時間や曜日に予備校に行くようにしないと勉強が続かないのであれば、独学ではなく予備校を利用したほうが良いでしょう。

すき間時間を活用して10分でも15分でも良いのでコツコツと勉強できるタイプの人が独学に向いています。

資格講座のメリット・デメリット

資格講座を利用すればプロの指導を受けることができ、学習効率が非常に高くなって短期間での合格が可能になります。

分かりやすい説明や解説を受けることもでき、疑問点があれば直接質問できる相手がいることも独学と比較した時の大きなメリットです。

ただし資格講座の場合にはどうしても費用が高くなってしまう点がデメリットです。

士業系資格などの難関資格ほどには予備校代や通信教育費は高くありませんが、簿記3級でも資格講座を利用した場合には数万円の出費は覚悟しなければいけません。

試験の難易度としては独学が不可能な資格ではないので、費用面をデメリットと考えて独学を選択する人もいると思います。ただしこの場合は独学のデメリットも踏まえて判断することが大切です。

簿記3級の詳しい独学学習法については、下記の記事をご覧ください。

資格講座が向いている人

資格講座に向いているのは資格講座の内容を信頼してしっかりと勉強できる人です。

解説や説明を聞けたり質問をできることが資格講座のメリットなので、逆に人を信頼できないタイプならば資格講座のメリットを活かせないので独学にしたほうが良いでしょう。

また資格講座以外に市販の問題集や他の資格講座に手を出してしまうタイプの人も資格講座には向きません。どっちつかずになってしまって結局うまくいかないことが多くなります。

あれもこれも手を出して一貫性がなくなると、独学であろうと資格講座利用であろうと失敗する確率が高くなるので注意して下さい。

資格講座を利用するにしても独学で臨むにしても、それぞれの勉強法のメリットとデメリットを認識して、自分なりのスタンスや勉強方針をしっかりと決めてから勉強を進めることが大切です。

おすすめ資格講座はどこ?

簿記3級の資格試験であれば、「スタディング」の簿記通信講座を受講するのがおすすめです。

スタディングは簿記資格の合格者を1000名以上輩出するなど抜群の実績を誇り、業界最安の価格設定と質の高い映像講義が受講生から大評判の会社です。(2022年度実績・1〜3級累計結果)

実際スタディングの簿記3級の講座費用は3,850円からとなっており、独学で市販のテキストや過去問、予想問題集を揃えるよりも安い価格で受講可能になっています。

特にスマホ学習機能の充実度は業界最高峰であり、毎日仕事や家事で忙しい方でも通勤時間などのちょっとした隙間時間を活用して効率よく学習を進められます。

「なるべくコスパよく簿記3級に合格したい」と考えている方は、この機会に是非チェックしてみてください!

スタディングの公式サイトはこちら

簿記3級の難易度まとめ

簿記3級の難易度まとめ

  • 合格率は約42%と難し過ぎるわけではなく誰でも合格を目指せる
  • 学習スケジュールを立てて150~200時間程勉強する必要がある
  • 合格すれば様々なメリットを享受できるのが簿記3級という資格
  • 難易度を踏まえて独学が無理でも資格講座を利用すれば良い

今回は簿記3級の難易度について紹介しました。

簿記3級はしっかり勉強して試験に臨めば十分に合格できる資格です。

普段の仕事や就職活動、転職活動、家計管理で役立つ資格なので、簿記3級の取得を是非検討してみて下さい!

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