簿記3級の勉強法は?勉強時間やスケジュール、独学のコツを徹底解説!

更新日時 2020/11/09

「日商簿記3級を取得しようと思っているけど、何から始めれば良いのかな?」

「簿記3級は独学で勉強しても合格できる資格なの?」

簿記3級の取得を目指している人の中には、そのような疑問を抱いている人も多いかと思います。

そこでこの記事では簿記3級の勉強法や勉強時間、具体的なスケジュールや勉強のコツなどについて紹介していきます。

この記事を読めば、きっと簿記3級の勉強イメージを膨らませることができるでしょう。

簿記3級の勉強法についてざっくり説明すると

  • 簿記3級の勉強時間は2か月~最短1週間程度である。
  • 独学で対策する人もいるが、通信講座を利用し2級まで合格することがおすすめ
  • 難易度は決して高くないものの、油断せずに試験に望む必要がある。
  • 簿記とは数学ではなく、会計に関する実学

簿記3級の勉強法は?

簿記3級の勉強をしているイメージの画像 簿記3級に合格するためには、どのように勉強を進めていけばよいのでしょうか?

ここでは、簿記3級に合格するために必要な勉強方法などについて紹介していきます。

簿記3級の難易度はどれくらい?

まずは、簿記3級の難易度について見ていきましょう。

下の表には、簿記3級の直近10回における受験者数、実受験者数、合格者数、合格率をそれぞれ掲載しています。

直近12回の合格率を並べてみると、最低が第143回で「34.2%」、最高は第152回で「56.1%」となっていることがわかります。

また、直近12回の合格率を平均してみると、「46.5%」となっています。

この数字は、行政書士や宅建士などといった他の資格試験と比較すると高めとなっていることからも、簿記3級の難易度は比較的低いと言うことができるでしょう。

簿記3級の試験概要について

そもそも、簿記とはどのような試験なのか、もしかしたらあまり掴めていない人もいるかもしれません。

そういった人のために、簿記3級の試験概要について以下のとおり表にまとめました。

項目 内容
受験資格 特になし
実施団体 日本商工会議所
試験日程 年3回(6月、11月、2月)
試験時間 2時間
合格基準 70%以上
受験料 2,850円(税込み)

簿記3級の勉強時間は?

それでは、簿記3級に必要な勉強時間はどのくらいなのでしょうか?

これには色々な意見がありますが、一説にはおおよそ150時間の勉強時間が必要であると言われています。

この150時間という数字は、1日2時間勉強すると仮定した場合には3ヶ月程度必要となってくることを意味します。

ただし、普段の仕事などで経理の知識がある人や、過去に大学の専攻などで商業簿記の勉強をした経験がある人などの場合、もっと短い勉強時間でも合格を狙えるでしょう。

簿記3級対策は独学でするべきなの?

資格試験の勉強を進めるにあたっては、その手段として、独学や資格学校の通信講座、通学などが挙げられます。

簿記3級の場合、難易度はそこまで高くないという認識から独学で挑戦するという方も多いです。

簿記3級は経理関係の資格としては入門的な位置づけであるため、試しに独学で受験してみるという人が多いという事情が背景にあるようです。

ただし、簿記3級では取得したとしても、一般に自分の強みとしてアピールすることは難しいレベルと言われています。そのため、実際には通信講座を利用して簿記2級まで合格することを視野に入れて勉強することがおすすめです

簿記3級の勉強スケジュールは?

スケジュールを組み立てているイメージの画像

上記のように、簿記3級の合格に必要な勉強時間は150時間程度であるとされていますが、具体的な勉強スケジュールについてはどうなっているのでしょうか?

もちろん、1日2時間ずつ3ヶ月にわたって勉強するという方法も考えられますが、ある程度短期間にまとめて、集中的に勉強したほうがより効率的だと言えます。

以下に、3つの勉強プランを提示しますので、参考にしてみてください。

2か月で合格(じっくりプラン)

1つめは、2か月で合格を目指す、いわゆるじっくりプランです。

このプランは最も時間を掛けるプランとなっています。簿記3級を2か月で合格しようとすると、1日平均して2時間~3時間程度の時間を掛けることになります。

しかしながら、残業や飲み会などがあって思うように勉強を進めることが出来ない日も当然あるでしょう。その場合には、土日などで取り返すことも必要になってきます。

このプランの大まかな勉強スケジュールは以下のとおりです。

ステップ 勉強内容
step1 2ヶ月のうち最初の1か月(65時間)でテキストを読んで理解する
step2 次の1~2週間(45時間)で過去問題を解く
step3 最後の1週間~2週間(40時間)で予想問題にチャレンジする

1か月で合格(標準プラン)

2つめは、1か月で合格を目指す、いわゆる標準プランです。このプランは、3つのプランの中でも標準的な学習期間で合格を目指します。

簿記3級に1か月で合格しようとすると、1日平均して5時間~6時間程度の勉強が必要と言えるでしょう。

ここまでくると、飲み会や遊びの予定は断って勉強に打ち込む必要があります。

このプランの大まかな勉強スケジュールは以下のとおりです。

ステップ 勉強内容
step1 1ヶ月のうち最初の2週間(70時間)でテキストを読んで理解する
step2 次の1週間(50時間)で過去問題を解く
step3 最後の1週間(30時間)で予想問題にチャレンジする

2週間で合格(スピードプラン)

3つめは、2週間で合格を目指す、いわゆるスピードプランです。このプランは、3つのプランの中でも最も時間を掛けず、短期間で勝負するプランとなっています。

簿記3級を2週間で合格するためには、1日平均して9時間~11時間の勉強が必要です。

試験までの期間が短いため、勉強の量と質を徹底的に追及する必要があると言えるでしょう。

また、ここまで詰め込めば覚えた内容を忘れる前に試験に臨めるので、復習にかける時間が必要なくなり、少し短縮して120時間ほどの勉強時間で合格も可能です。

このプランの大まかな勉強スケジュールは以下のとおりとなっています。

ステップ 勉強内容
step1 最初の1週間(60時間)でテキストを読み込む
step2 次の4日(30時間)で過去問題にチャレンジする
step3 テスト前の3日(30時間)で予想問題を解く

なお、自分でスケジュールを作る場合の留意点として、どのスケジュールを採用するにあたっても、自分自身のライフスタイルに合ったものとすべき、という点が挙げられます。

無理のあるスケジュールでは勉強を続けることはできませんので、無理のないスケジュールとなるように設計すべきと言えるでしょう。

簿記3級の具体的な勉強方法

勉強方法をチェックしているイメージの画像

では、具体的に簿記3級の勉強はどのように進めていけば良いのでしょうか。以下では3つのステップに分けて、詳しく紹介していきます。

【step1】参考書を読み込み

何よりもまずはじめに、参考書を読み込み、インプットすることが大切です。問題集などを始める前に参考書を読み込むべきです。

「どの参考書を選べば良いのか?」という疑問については、のちほどおすすめの参考書を紹介させていただきますが、どの参考書を選んだにしてもその参考書をやりきることが大切です

あれこれと手を出さずに、参考書は1冊と決めてじっくりと読み込んでいくことが効果的であると言えるでしょう。

また、参考書を読み込むにあたっても、むやみに暗記するのではなく、理解できないところがあればその都度立ち止まって調べたりすることで、理解・納得したうえで先に進んでいくことが肝心であると言えるでしょう。

「仕訳」に力を入れよう

簿記3級の勉強にあたっては、特に、「仕訳」に力を入れたほうが良いでしょう。なぜなら、簿記3級の山場は「仕訳」関係の問題だからです。

また、「仕訳」関係の問題においては、取引の一つ一つをルールに沿って分類していきます。そのため、この「仕訳」という概念を完璧に理解していないと、なかなか正解にたどり着くことができないでしょう

こういった点から、何よりも「仕訳」の勉強にまず集中する必要があると言えるでしょう。

3周して勉強を攻略

参考書は1週読んだだけでは全てを理解することは難しいでしょう。最低でも3週以上は読み込むべきです。そして、その際の参考書の読み進め方のイメージは以下のとおりです。

1周目:簿記とはどういうものかを掴むこと、試験範囲のボリューム感を把握することを意識して読むこと。

2周目:仕訳ルール、勘定科目、総勘定元帳などの帳票の種類と作成の流れなどの重要ポイントを理解しながら読むこと。

3周目:全てを通して理解できていないところがないかを確認するという観点で読むこと。

【step2】過去問を解いてみる

参考書を理解し終わったら、次のステップでは過去問を中心に、実際に問題を解いていきましょう。

その際、過去何年分もの問題を解くよりも、過去3年分程度の過去問に絞って解いていく方がおすすめであると言えるでしょう。なぜなら、古すぎる過去問では出題範囲が今と変わっていることもあり、あまり参考とならないためです。

また、過去問を解いていく中でわからなかったところや出来なかったところ、あるいは理解があやふやなところについては、しっかりと参考書で確認して復習する必要があります。ひとつずつ確実に潰していきましょう。

過去問で間違えたところは?

過去問を解いていく中で、間違えてしまう箇所も出てくるかと思いますが、間違えたところの復習については、以下のステップで行うと良いでしょう。

  1. 間違えた問題は、答え合わせをした後すぐにテキストや解答を見て、なぜ間違えたのかを理解する。

  2. 翌日(あるいは一定時間空けて)同じ問題にチャレンジしてみる。

  3. 上記2点を最低3回は繰り返し、全問正解を目指す。

なお、模範解答を見て「理解した」だけでは本当に理解したとは言えず、そのような勉強法では間違えたところはいつまでたっても理解することができないでしょう。必ず、上記のようなステップで間違えたところを確実に潰していってください。

【step3】手がすらすら動くまで実戦練習

試験本番までの最後の直前1~2週間については、予想問題集などを使いながら実戦練習をするとよいでしょう。

ここでの目標は、問題を見た瞬間に解き方が頭に浮かぶレベルになることであり、このレベルに達するまで繰り返し練習しておく必要があります。

また、ここでも間違えた問題について、参考書に戻って徹底的に復習し、確実に自分のものにしていってください。

簿記3級おすすめテキスト・講座

教材を積み上げているイメージの画像 勉強方法が分かったとしても、実際にどのような教材を使えばよいのか、という点で迷っている人も多いかと思います。ここでは、簿記3級の勉強におけるおすすめの講座や参考書などについて紹介していきます。

「スッキリわかる」シリーズ

スッキリわかる 日商簿記3級 第11版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
1100円
スッキリわかる 日商簿記3級 第11版 [テキスト&問題集] (スッキリわかるシリーズ)
1100円

まずおすすめしたいのが、「スッキリわかる」シリーズです。

この『スッキリわかる 日商簿記3級』と『スッキリとける 日商簿記3級 過去+予想問題集』は、TAC出版が出した人気No1の簿記対策参考書シリーズとなっています。

「スッキリわかる」シリーズの特徴は何といっても「わかりやすさ」です。

イラストや図がいたるところで取り入れられているので読みすすめやすく、順を追ったストーリー性があるので実際の取引をイメージしやすいなどといった特徴があります。

また、先に勉強法でも紹介したとおり、過去問集については解けなかった箇所はテキストを見直すことになりますので、テキストと過去問集は同じ出版社・シリーズのものを選んだ方が、連携していてスムーズに見直せるのでおすすめです。

クレアール

クレアールは通信講座であり、参考書だけでは不安な人にとっては選択肢の1つに入れたい教材です。

また、クレアールには、「web再受講制度」というものがあったり、スマホやタブレットでも学習可能することが可能です。こういった先進的な学習システムを持っている点もおすすめしたいポイントです。

さらに、クレアールでは、質問用紙や電話、スカイプ、メールにて毎日質問することができ、なおかつ、その回数も制限がありませんので、「わからないところが出てきたら勉強が進まない」という性格の人にとってはとてもおすすめできるサービスと言えるでしょう。

フォーサイト

クレアールと合わせて検討して欲しいのがフォーサイトの教材です。フォーサイトはクレアールと同様、通信講座の教材です。

フォーサイトの特徴としては、簿記において全国平均の約2倍という業界でも高い合格率を誇るということが挙げられます。

また、テキストと動画を一体的に進めるカリキュラムが特徴である点や、クレアールと同様、学習を進めていくうえで分からないところは専属講師にメールで質問できるという点も、躓かずに勉強を進めることができる秘訣を言えるでしょう。

さらに、フォーサイトの場合は簿記2級まで一貫して面倒を見てくれますので、簿記3級のみならず、簿記2級まで目指そうと思っている人にとってもおすすめな教材です

一番のおすすめはスタディング

簿記3級講座の中で最もおすすめなのがスタディングのオンライン講座です。

スタディングではスマホ1台で講義動画の視聴から問題演習まであらゆる勉強ができるようになっているので、なかなか座って勉強する時間が取れないという方でも、場所や時間を選ばず学習することができます。

もちろん学習スケジュール管理などもバッチリできるので、自分一人だと途中で投げ出してしまいそうという方でも安心です。

3級講座の受講料も3,480円という破格の安さであり、むしろ独学で教材を買うよりもお得に済むような値段です。

このように、スタディングを活用することで金銭的にも効率的にも優れた勉強法を取ることができるでしょう。

スタディングの公式サイトはこちら

簿記になかなか合格できない!

簿記に合格できない原因がわからないイメージの画像 簿記3級は他の資格試験と比べて難易度は低いと述べさせていただきましたが、実際にはなかなか合格できない人も存在します。なぜ、合格することができないのでしょうか?

ここでは、簿記の試験になかなか合格することができなかったり、簿記の試験勉強が上手く進まないケースにおける、考えられる原因とその対策についてお伝えしていきます。

過去問に慣れ切っている

まず原因として挙げられるのが、過去問の演習を通してその過去問に慣れ切っている可能性があるということです。

過去問を何度も解いていると、勉強したような気分にはなります。しかし、試験範囲の改正が続く最近の日商簿記試験においては、過去問だけでは新しい範囲をカバーすることが難しいです。

そのため、勉強しているにもかかわらず合格に近づくことができないといった事態に陥ってしまいます。

これを回避するためには、常に試験範囲を確認したうえで、最新の予想問題集を利用して解くということが必要です。

解説を見て納得してしまっている

次に考えられる理由としては、模範解答・解説を見て納得した気になってしまっているということが挙げられます。

問題を間違えた時に模範解答を見て、それで「わかったつもり」になって勉強を辞めてしまう人が実に多いです。

しかし、「わかる」ということと「出来る」ということは全く違います。しっかりと手を動かして、何も見ずに解けるようになるレベルまで追及して復習しなければ、本当に「出来る」ようになったとは言うことができないでしょう。

簿記の全体像が身についていない

また、簿記の全体像が身についていないということも、合格できない理由の1つとして考えられます。

仕訳の考え方や、総勘定元帳の意味などといった簿記の全体像をわかっていなかったり、仕訳などで出てくる専門用語を理解していなければ、簿記の問題を解こうと思ってもうまく解くことはできません。

こういった場合には、テキストにいちから戻って、簿記の全体像をまずはしっかりと理解し、そのあとに個別の論点に進んでいくといったやり方をおすすめします。

ケアレスミスも実力のうち

試験本番でケアレスミスをしているようであれば、本当の実力が身についているとは言えません。そして、ケアレスミスをしない人というのは、ケアレスミス対策をしっかりと終えた状態で本試験に挑んでいます

ケアレスミスが多い場合には、ミスするたびに原因を分析してカウントしていくことで自分のケアレスミスの傾向を把握していくといった対策が必要となるでしょう。

ケアレスミスによる勿体ない失点を防ぐことも、合格するうえで非常に大切なことと言えます。

時間に間に合うような演習を

合格できなかった人の中には、「思わぬ難問で時間がかかってしまい、制限時間以内に解くことができなかった」と不合格原因を振り返る人もいます。

しかし、たとえ難問が出たとしても大丈夫なように、事前に練習問題にしっかり取り組んで、取捨選択のタイミングや問題の時間配分の調整を行っておくべきでしょう

また、予想問題集を解く際は、本番と同じように時間をはかって、通しで問題を解くことも行っておくべきでしょう。

簿記試験当日に気をつけるべきこと

試験会場の黒板をイメージした画像 たとえ事前に十分な勉強時間を確保し、周到な準備を進めていたとしても、試験当日に最大限の力を発揮できなければ、これまでの努力が水の泡になってしまいかねません

ここでは、簿記試験の当日に気をつけるべきことをお伝えしていきます。全てチェックしておき、合格する可能性を最大限に高めておきましょう。

なんとしても試験会場へ行く

当たり前のことかもしれませんが、試験会場に行って試験を受けなければ、試験に合格することは100%ありえないと断言できます。

簿記試験は毎回、とても多くの人が受験していますが、中には勉強が仕上がらずに受験する人も多いです。また、勉強時間が確保できずに勉強が不十分であると自覚していることから、毎回試験そのものを欠席する人もまた多いです

それゆえに、たとえ勉強不足を自覚していたとしても、最初からあきらめずにまずは試験会場に行き、受験してみるというマインドが大切となってきます。

わからなければ飛ばしてOK

簿記の試験は、必ずしも最初の設問から順番に解いていく必要はありません。確実に解ける問題から解いていくことも、高得点をマークするカギとなります

これまで見たことがないような難問が出たり、計算が面倒くさい問題に手こずってしまいそうな場合には、わからなければその問題ごと一度飛ばしてしまい、解ける問題を解き終わったうえで再度戻ってきてチャレンジするという手段も、戦略としてはおすすめです。

簿記3級は簡単っていうけれど

簿記が簡単だということをイメージした画像 巷では、「簿記3級は簡単だよ」「少し勉強すればすぐに合格できるよ」などといった意見が飛び交っています。果たしてこれらの意見は本当なのでしょうか?

最後に、「簿記3級は簡単」という意見が本当かどうか、ここで検証していきたいと思います。

簿記は半分が落ちる試験

先ほども触れましたとおり、簿記3級の試験というものは、確かに他の難関資格と比べると合格率は頭ひとつ高いです。しかしながら、平均合格率は50%を切っており、これはすなわち半分以上の人が落ちているということを指しています。

簿記3級の試験を受けるうえで、この事実は決して忘れてはいけません。試験である以上、誰でも必ず合格できるわけではありません

簿記に向いている人はいるのか

人には必ず向き・不向きというものがありますが、簿記が向いている人というのはいるのでしょうか?

結論としましては、簿記3級に向き・不向きというものはありません。学習経験のない方や実務経験のない方であっても、短期間での取得は十分可能であると言えます。

ただし、反復練習や暗記といったことが苦手な人については、通信講座を使いながら、より効率的な勉強法を検討したほうが良いケースもあるでしょう

簿記は数学が出来なくても大丈夫

簿記と聞くと、数字や計算をイメージしがちですので、数学や計算ができてない人は不利ではないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、実際は数学ができなくても、計算が苦手でも全く問題ないと言えます。理由は以下のとおりです。

  1. そもそも、簿記とは「計算をする」というよりは、「簿記」という言葉を習得することに近いということ(つまり、簿記に関わるルールや用語を覚えるのがメインとなる)。

  2. 実際に出題される計算も、足し算、引き算、かけ算、割り算という四則演算がほとんどであるため、数学が苦手でも大丈夫であること。

出題範囲の改定

2019年に簿記3級の出題範囲の改定がありました。これまでは「個人商店」を学習の前提としていましたが、改定後の3級では「小規模の株式会社」を学習の前提となりました(3級:小規模株式会社、2級:中規模株式会社、1級:大規模株式会社、というイメージ)。

これに伴い、純資産や税金などの論点に影響が出たり、ビジネスシーンにおける新しい取引などが追加される一方で、実務に即していない論点は削除されることになりました。具体的には、主に以下の点について変更がありました。

  1. 出題範囲から削除となった項目
  • 商品の値引き
  • 手形の裏書譲渡
  • 手形の割引
  • 有価証券
  • 資本金と引出金
  • 店主個人にかかる税金
  • 消耗品の処理
  1. 新たに出題範囲に追加となった項目
  • クレジット売掛金
  • 役員貸付金と役員借入金
  • 電子記録債権と電子記録債務
  • 株式会社の設立・増資
  • 証ひょう(証憑)
  • 固定資産台帳
  • 当座借越の振替
  • 貯蔵品の棚卸し
  • 法人税等
  • 消費税
  • 株主への配当
  • 減価償却の月次決算

そのため、これまでの過去問には、たとえば上記②の範囲は含まれていませんので、過去問での勉強だけでは合格することは難しいでしょう。新試験範囲に気をつけて、しっかりと勉強しなければなりません。

簿記3級の勉強法まとめ

簿記3級の勉強法まとめ

  • 簿記3級の合格には勉強時間は150時間程度必要であり、勉強方法は独学もしくは通信講座を使う人が多い。
  • 勉強の方向性を間違えなければ、決して難しい試験ではない。
  • ただし、「簿記3級は楽勝」などと考えてはいけない。半数が落ちる試験であることを肝に銘じる。
  • 常に最新の試験範囲を確認し、勉強に反映させることも必要である。

今回は、簿記3級の勉強方法や勉強時間、スケジュールや勉強のコツなどについて、様々な観点から紹介してきました。

記事の中でも述べてきたとおり、簿記3級は独学で合格することも十分可能な反面、誤った勉強方法では合格が遠のいてしまうという危険性もはらんでいます

今回の記事で紹介した内容が、簿記3級の合格を目指している皆さんの参考になれば幸いです。

人気記事
この記事に関連するタグ
資格Timesは資格総合サイト信頼度No.1