仕訳がわからない!簿記3級向け仕訳のやり方のコツやルールを徹底解説!

更新日時 2020/02/13

「簿記の勉強を始めたけど、仕訳がわからなくて先に進めない」

「経理の仕事に関わることになったけど、簿記仕訳がわからない」

と困っている人はいませんか?

仕訳は簿記の要であるため、簿記を学びたいなら仕訳をマスターすることは必要不可欠です。

そこでこの記事では、簿記3級の勉強をする際の仕訳のやり方やコツ、ルールについて、分かりやすく徹底的に説明します。

この記事を読めば、簿記仕訳の基本を理解した上で正しく仕訳ができるようになるはずです。

簿記3級の仕訳についてざっくり説明すると

  • 簿記は「賃貸対照表」と「損益計算書」を作成するためのもの
  • 仕訳には日本全国共通で統一されたルールがある
  • ひとつの取引をすると増加するものと減少するものが発生する
  • 各勘定科目は5つのグループに分類される

簿記3級の必須科目「仕訳」とは?

PCと赤ちゃん

「仕訳」は簿記3級の勉強を始めると早々に登場してきます。

しかし、簿記仕訳を初めて勉強する人にとってはやり方が複雑だったり、なんのために仕訳をするのか分からなかったりして、理解できずにつまずくことが多いポイントでもあります。

まず仕訳を理解するためのウォーミングアップとして、なぜ仕訳をおこなう必要があるのか、どんなルールがあるのかを理解しましょう。

仕訳は会社の取引ノート

そもそも簿記とは会社の「賃借対照表」と「損益計算書」を作るためにあります。

貸借対照表は会社の財政状態を明らかにし、損益計算書は会社の経営成績を明らかにするものです。

しかし突然、賃借対照表と損益計算書を作ろうと思っても、毎日おこなわれる取引内容を正確に分類した上で、正しく記録していないと作成できません。

そのために毎日の取引をひとつずつ分類して整理してから記録する仕訳という作業をおこなうのです。

仕訳のやり方にもルールがある

会社の簿記は家計簿に似ていますが、ルールは家計簿とは異なります。

例えば家計簿なら「食材を〇〇円分買った」など、ただ単に収入や支出を記入します。

一方で簿記の仕訳は、お金の流れや商品の流れなどを「原因」と「結果」が分かるように2つに分解して記入します。

例えば家計簿の「食材を〇〇円分買った」は、仕訳なら「食材が〇〇円分増えた」だから「お金が〇〇円(食材を買った分)減った」という書き方になります。

仕訳には日本全国共通で統一されたルールがあるため、そのルールに従って記入しなければいけません。

仕訳のやり方ルール

本を読む少年 上記の説明で仕訳のイメージや、なんのために行うのかは分かったのではないでしょうか?

そして仕訳にはルールがあることも分かったと思います。

簿記の勉強をするためにはこの仕訳のルールを覚えなくてはいけないのですが、これが非常に複雑です。

そこで以下では、複雑な仕訳のルールを出来るだけわかりやすく解説していきます。

【step0】勘定科目を覚えよう

先ほどは生活の中で身近な「食材の購入」を例に、仕訳のイメージをお話ししました。

ここからは会社で行われる取引で考えてみましょう。

「〇〇社が10万円でオフィス用の机を購入した。」という例を仕訳します。

仕訳をする前に、まず「勘定科目」という分類に従って各グループに分けなくてはいけません。

今回の例なら「机」の勘定科目は「備品」、「10万円」の勘定科目は「現金」です。

会社を運営するために必要な、お金・パソコン・車・建物などには必ず勘定科目が決められていて、それぞれの勘定科目を覚えないと仕訳をすることができません。

仕訳の勉強を始める前にテキストなどを使って各勘定科目を覚えましょう。

【step1】取引を増加と減少に分けてみよう

勘定科目が分かったところで、さっそく先ほどの例の仕訳をしてみましょう。

仕訳の問題を解くときには、まずその取引がおこなわれたことで何が増減したか考えます。

先ほどの「原因」と「結果」のイメージを思い出してください。

「10万円の机を購入した」ということは、「机を買った(=机が増えた)」だから「10万円減った」ですよね?

このように、どんな取引でも、ひとつの取引をおこなうにあたって必ず 「増加するもの」と「減少するもの」のふたつが存在します。

これを「取引の2面生」といいます。

問題を解くためには、この取引の2面生を意識して、ひとつの取引に対して発生した「増加」と「減少」を記述してみる必要があります。

【step2】勘定科目の増減に書き換えよう

ひとつの取引に対して「何が増加して何が減少したか」ということが分かったら、次は勘定科目の増減に置き換えて記載しなくてはいけません。

「机」の勘定科目は「備品」、「10万円」の勘定科目は「現金」でしたね?

つまり今回の例の取引では 「備品の増加」と「現金の減少」と書き換えられるのです。

【step3】複式簿記の仲間分けで分類しよう

さて、勘定科目の増減に書き換えるところまで理解できましたか?

次はそれぞれの勘定科目を複式簿記の仲間分けで分類しなくてはいけません。

複式簿記の仲間分けとは「備品」や「現金」などの各勘定科目を 「資産」「負債」「純資産」「費用」「収益」 の5つのグループ化して分類することです。

これらはさらに貸借対照表に含まれる項目と、損益計算書に含まれる項目の2つのグループに分けられます。

貸借対照表

項目 説明 勘定科目の例
資産 会社が保有する財産 現金、備品、売掛金、建物、受取手形など
負債 返済の義務があるもの 借入金、買掛金、支払手形、未払費用など
純資産 会社や事業の元手 資本金など

損益計算書

項目 説明 勘定科目の例
費用 事業を営むのにかかるお金 給料、広告宣伝費、支払家賃、水道光熱費、雑損、租税公課など
収益 事業を営むことで得たお金 売上、受取手数料、受取利息、雑収入など

今回の例の「備品」と「現金」は複式簿記の仲間分けでは「資産」に分類されます。

つまり「備品の増加」=「資産の増加」、「現金の減少」=「資産の減少」と書き表せられます。

【step4】借方と貸方にしたがって書いていこう

複式簿記の仲間分けは分かりましたか?

分類することができたら、次は実際に取引を記録する伝票に、取引に関する「勘定科目」と「金額」を書き込んでいきます。

この伝票は 「借方」と「貸方」 のふたつに分かれた表になっています。

そして借方は左側、貸方が右側というのも決められています。

勘定科目を 表のどちらに記入するかには厳格な決まりがあり、間違えて記入すると全く違う意味になるため注意が必要です。

例えば同じ「資産」でも増加の時は借方(左)、減少の時は貸方(右)に記入します。

ルールは8つだけなので、がんばって覚えましょう。

借方 貸方
資産 増加 資産 減少
負債 減少 負債 増加
資本 減少 資本 増加
費用の発生 収益の発生

今回の例は「10万円の机の購入」です。

増えたのは、机=備品=資産です。

資産の増加のため、左側の借方に「備品 100,000」と記入します。

逆に減ったのは、10万円=現金=資産です。

資産の減少なので、右側の貸方に「現金 100,000」と記入します。

借方 貸方
備品 100,000 現金 100,000
(資産(=机)の増加) (資産(=10万円)の減少)

【step5】総勘定元帳に転記しよう

ここまでの仕訳作業が終わったら、勘定項目ごとに金額を集計する「総勘定元帳」に仕訳の内容を転記します。

このように簿記は日々の取引がおこなわれる度に「仕訳→転記」 という流れを正確にこなすことが基本であり、とても重要です。

覚えておきたい!仕訳のコツ

本と眼鏡とペン 仕訳の流れは理解できましたか?

それでも勉強を進めていく中で、「仕訳がわからなくなってしまった」「まだ仕訳がわからない」という時のために、対処法や勉強方法の紹介をします。

困ったときはぜひ以下の点を意識して勉強に取り組んでみてくださいね。

「仕訳がわからない」時の対処法

そもそも「仕訳がわからない」という場合は、まだルールを完全に理解できていなかったり、イメージができていない可能性があります。

まずは参考書やこの記事の「仕訳のやり方ルール」の手順に従って、勘定科目や複式簿記の仲間分けを覚えましょう。

焦らずに逐一確認をしながらゆっくり解き進めて、理解を深めていくことが重要です。

「仕訳」の見直しのコツ

取引によっては勘定科目が複数になることもあります。

例えば「10万円の机を現金5万円と買掛金5万円で購入した」とします。

この場合、仕訳は下記のようになります。

借方 貸方
備品 100,000 現金 50,000
買掛金 50,000

このように、貸方と借方のどちらかの勘定項目だけが複数になっているとアンバランスに見えます。

しかしどれだけ勘定項目が増えたとしても、借方の合計と貸方の合計は必ず一致します。

万が一このふたつの合計が一致しない場合は、計算ミスや分類ミスをしている可能性があります。

仕訳が終わったら、貸方と借方の合計が一致しているかの確認を必ずおこないましょう。

問題集で練習あるのみ

仕訳は複雑に見えるかもしれませんが、ルールを覚えて慣れてしまえば、取引を分類するゲームのようなものです。

クイズのようにどんどん問題を解いて練習していくことで、必ず上達します。

暗記しようと思うよりも、問題を通して練習した方が仕訳ルールが身に付きやすくなるので、どんどん問題を解いていきましょう。

もちろん初めは参考書を片手にゆっくり挑戦してかまいません。

数をこなす内にだんだん慣れていくので、いつの間にか仕訳ができるようになっていくはずです。

簿記3級の仕訳まとめ

簿記3級の仕訳まとめ

  • まずは勘定項目とルールを覚える
  • 借方と貸方の合計金額は必ず一致するので、見直して確認する
  • 仕訳はどんどん問題を解いて練習する

仕訳の流れやルール、コツは理解できましたか?

一見難しそうに見える仕訳ですが、勘定項目とルールさえ分かれば決して難しいものではありません。

仕訳は経理や簿記3級の勉強をする上で、避けては通れないポイントです。

わからないことがあったらしっかり調べるなどして、きっちり理解した上で、正しく仕訳できる力をつけておきましょう。

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