簿記2級の勉強方法は?独学の秘訣や1か月で合格するスケジュールを解説!
この記事は専門家に監修されています
簿記
公認会計士たぬ吉
「簿記2級に短期間で合格できる勉強法を知りたい!」
「簿記2級の効率的な勉強方法が分からなくて困っています」
このような疑問やお悩みをお持ちの方、いらっしゃいませんか?
簿記2級は最近難しくなったという話もありますが、比較的取得しやすく、また取得メリットも多いため非常に人気の資格です。
こちらの記事では、簿記2級の勉強方法や短期間で合格するための秘訣について解説します。
この記事を読めば、合格に向けて大きく近付くことができるでしょう。
簿記2級の勉強方法についてざっくり説明すると
- まずは基礎をしっかりと定着させる
- 出題頻度が低い論点は後回しにする勉強法でOK
- テキストや問題集は何冊も買わない
簿記2級の勉強はどうすればいいの?
簿記2級の勉強を始めたものの、勉強法が分からずに困ってしまう人が多いです。
そこで、こちらの記事では簿記2級の難易度や勉強法、対策方法をお伝えしていきます。
簿記2級の難易度
まずは、日本商工会議所のホームページに掲載されているデータを基に、直近5回分の合格率や合格者数などの情報を見てみましょう。
受験者数 | 実受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
---|---|---|---|---|
163回 | 15,103人 | 12,033人 | 2,983人 | 24.8% |
162回 | 19,141人 | 15,570人 | 3,257人 | 20.9% |
161回 | 16,856人 | 13,118人 | 3,524人 | 26.9% |
160回 | 21,974人 | 17,448人 | 3,057人 | 17.5% |
159回 | 27,854人 | 22,626人 | 6,932人 | 30.6% |
以上の表を見てみると、合格率の変動がとても大きく最低17.5%~最高合30.6%まで回によって大きくブレがあることがわかります。
ちなみに、直近10回の3級の平均合格率は46.6%となっていますが、2級の平均合格率は24.1%とかなり低くなります。
また、簿記2級の基礎知識として押さえておきたい事項は以下の通りです。
- 試験時間が2時間である
- 受験料は4,720円
- 年に3回試験があり、70点以上の得点で合格
これら基本事項を押さえつつ、勉強を進めていきましょう。
簿記2級の勉強時間は?
簿記2級に必要な勉強時間は350~500時間と言われています。
もちろんこの数字はあくまで目安であり、個々人のもつ勉強できる環境の充実度や経理の知識を持っているかどうか、簿記3級を受けたことがあるかどうかなどによって大きく異なります。
そのため、合格までに必要な勉強時間は一概に言うことができません。
しかし、余裕を持った勉強計画を立てて効率的な勉強が必要であることは間違いありません。
簿記2級は簡単か
簿記2級の難易度について述べていく中で、押さえておくべき重要なポイントが3つあります。
まず一つ目は、簿記2級の合格率は23%程度である点です。
これは他の行政書士や中小企業診断士といった国家資格から比べるとはるかに高い合格率となっています。
二つ目は、合格率は他の資格と比べると高いものの、合格率から単純計算すると4人受けたら3人は落ちる試験であるとも言える点です。
つまり、油断すると不合格になる試験であり、決して「簡単」な資格であるとは言い切れないのです。
三つ目は、合格するためには過去の出題傾向をしっかりと分析した上で、対策をしっかり行う「正しい勉強法」を実践する必要がある点です。
4人に1人程度しか合格することができない試験である以上、入念な準備は必須です。
そのため、非効率な勉強法を続けていると合格することは難しいでしょう。
簿記2級の詳しい難易度情報は下記の記事をご覧ください。
簿記2級の勉強方法を徹底解説
簿記2級の勉強は、主に3つのステップで進めると効果的です。
こちらの見出しで、そのステップを解説します。
【ステップ1】基礎知識の復習を
簿記2級では、たまに非常に難易度が高い「ハズレの回」がありますが、それ以外は基礎をしっかりと押さえていれば解くことが出来る問題が多いです。
そのため、まず最初は参考書やテキストを使って簿記の基礎知識を身に付けていくと良いでしょう。
既に3級を取得し基礎知識が身に付いている人は復習を欠かさずに行いましょう。
できれば参考書は1冊に絞り、無闇に他の教材に手を出さないようにしましょう。
多くの参考書は同じことが書いてあるため、特段他の参考書に目新しいことが書いてあるわけではありません。
使い慣れた参考書をじっくり読んで隅々まで理解する方が効果的です。
また、後半の「簿記2級オススメ参考書・問題集」の章でオススメの参考書を紹介するので、是非勉強に役立ててください。
簿記3級まで戻ってOK
簿記2級を受ける方の中には、簿記3級を受けずにいきなり簿記2級にチャレンジする人や、簿記3級を受けてからかなりの期間が空いてしまい基本的な事項を忘れてしまっている人もいるでしょう。
そのような場合は、いきなり2級の教材に取りかかるのではなく、簿記3級向けの参考書を使って簿記3級の範囲の復習を行うと良いでしょう。
特に初学者の方は基本的知識を持っていないため、3級の参考書で「簿記でこういうことを勉強していくんだな」という全体像を捉えると理解の助けになります。
なお、簿記の基礎を学習する際や復習に使う際には「みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第4版 (みんなが欲しかったシリーズ)」がオススメです。
カラー刷りになっていて見やすく、初学者でも分かりやすい内容であると多くの方から好評です。
テキストは3周しないと覚えきれない
当然ですが、テキストや参考書は1回読むだけでは覚えられません。
最低でも3周は読むようにしてください。
まず1周目は簿記2級の全体像を掴み、試験範囲のボリュームを把握することを意識して読みましょう。
続いて2周目では仕訳・財務諸表・精算表・工業簿記仕訳・原価計算などの重要ポイントを理解しながら読むようにしましょう。
2周目でもよく理解できなかった箇所があっても不安に思う必要はありません。
3周目では、全てを通して理解できていないところがないかを確認すると良いでしょう。
ただ無意識に読むのではなく、わからない箇所があればじっくりと読み込んで分からない論点を潰していくように進めましょう。
理解できない時は立ち止まって
参考書の内容を理解できないまま進んでも、結局は過去問を解く段階で参考書にまた戻って復習する羽目になります。
このように、過去問と参考書を行ったり来たりしてしまうのは非常に非効率な勉強法であるため、時間をかけてでも日頃から分からない論点や問題は納得いくまで理解しながら勉強を進めていく癖をつけましょう。
分からないところをそのまま放置しても後々苦労することになるので、丁寧に勉強を進めましょう。
【ステップ2】問題集を繰り返そう
簿記2級の参考書を一通り読み終わった後は、問題集を繰り返し解いて理解を深めていきましょう。
問題集に関しても参考書と同様に、何冊も買わずに1冊を重点的に行うようにしましょう。
問題集に取り組む上で、最初は参考書を確認しながら解くことでより理解が深めることができます。
2周目以降は、時間を測って解いてみたり、何も見ずにヒントなしで解くなど本番に近い形で解くと実践力を磨くことが出来ます。
商業簿記と工業簿記のバランスを
独学で勉強をする人でよくありがちなケースとして、商業簿記と工業簿記のバランスがうまくとれずどちらかに偏ってしまうことがあります。
このようなケースだと、商業簿記に時間を取られすぎて工業簿記の知識が固まっていないまま本番を迎えることになってしまうので注意が必要です。
商業簿記と工業簿記をバランスよく進めて、偏りが生じないようにしましょう。
何回もくりかえして
問題集は何度も繰り返し解くことによって脳に定着します。
簿記2級の本試験問題は、毎回予備校が作った問題集から似た問題が出題されたり、解き方が同じ問題が出て来たりする傾向にあります。
そのため、問題集は何回も解くと自然と学力が高まります。
何回も解くと「答えを覚えてしまうため無意味である」という意見もありますが、解き方の「ルール」や「理論」を覚えるという観点では決して無駄にはなりません。
また、最初に解いたときには2~3割程度しか解けないこともあるかもしれませんが心配はいりません。何回も繰り返し解くことにより、7~8割程度正解できるレベルまで到達できるようになります。
【ステップ3】過去問にチャレンジ
問題集を何周かこなした後は、過去問に取り組みましょう。
試験前の2週間くらいは、過去問5年分くらいにチャレンジして実際に試験と同じ時間(2時間)を設けて取り組むことで実践力を養うことができます。
過去問の選び方
過去問の選び方は
- 問題数(何年分収録されているか)
- 予想問題の有無
- 解答・解説の丁寧さ
- 付録(出題傾向まとめ等)」を基準にして選ぶと良いでしょう。
問題数が多くても、解説がわかりづらければ意味がありません。
自分が取り組みやすいレイアウトで、解説がすんなりと入ってくるような理解しやすい問題集を選びましょう。
過去問だけで満足しない
簿記2級は試験範囲がよく変動するため、過去問だけやって満足してはいけません。
常に商工会議所のホームページなどで最新の試験範囲を確認し、過去問に載っていないところは自分で調べたり問題集でカバーしたりするようにしましょう。
試験当日気をつけるべきこと
次に、簿記試験当日に気をつけるべき点をお伝えします。
時間配分を考えておこう
簿記2級の試験時間は2時間ですが、時間内にすべての問題に取り組めるようにする必要があります。
ただし試験当日は緊張しているため、「初見の問題や思わぬ難問で時間がかかってしまい、制限時間以内に解くことができなかった」というケースも有り得ます。
このような事態に備えて、難問が出ても大丈夫なように日頃から演習にしっかり取り組み、問題の取捨選択の判断や問題ごとの時間配分の調整などの予行練習を行っておくべきです。
時間が足りずに失点してしまうことは絶対に避けましょう。
解けない問題は飛ばしてOK
本試験ではどのような出題があるか分からないため、柔軟な戦術も必要です。
難問が出たり、計算が面倒くさい問題に手間取ったりして慌ててしまいそうなときは、思い切って後回しにしましょう。
一旦保留して、解ける問題を解いてからまたその問題に戻り解き直す戦略もオススメです。
「残り時間のすべてをその問題につぎ込める」という安心感もあるため、わからない問題が出てきても慌てず後回しにするようにしましょう。
最後まで粘ろう
試験本番では早く解き終わった人は途中退室が許されるため、途中退室する人も多くいます。
周りに座っている人が少なくなってきても、まだ分からない問題があれば最後まであきらめずに取り組みましょう。
自分が解けそうな問題をしっかり回答していき、最後まで諦めずに粘る姿勢が大切です。
簿記2級オススメのテキスト・問題集
それでは、簿記2級の試験対策にオススメの参考書をご紹介します!
「スッキリわかる」シリーズ
「スッキリわかる」シリーズの特徴は、テキストの内容をストーリー仕立てにすることにより簿記2級の範囲を理解しやすく説明しているので、初学者でもわかりやすい構成になっている点です。
市販の問題集によくある文字だけのテキストよりも理解しやすい構成になっているため、重要なポイントを押さえることもでき独学の勉強に非常に役立つシリーズとなっています。
「簿記の教科書」シリーズ
「簿記の教科書」シリーズの特徴は、巻頭の「ザックリ講義」という特別企画と各章末にある復習用問題です。
ザックリ講義を読めばテキスト1冊の概要が見わたせますし、各CHAPTER末の基本問題を解くことで理解度のムラがわかるようになっています。
また、フルカラーの図が多く使われているため、初学者であってもとてもわかり易く勉強を進めることが出来ます。
クレアール
参考書だけでは合格できるか不安だと考えている人は、独学にこだわらずに通信講座に通うと良いでしょう。
中でも、クレアールは「web再受講制度あり」「スマホ、タブレット学習可能」という先進的な学習システムを敷いている通信講座です。
質問用紙・電話・スカイプ・メールなどのツールを使って、毎日質問することが可能であり、回数制限もありません。
そのため、「わからないところが出てきたら勉強が止まってしまう」という人にはクレアールの簿記講座は非常にオススメです。
クレアールについてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
フォーサイト
フォーサイトは簿記において全国平均の約2倍で、業界でも高い合格率を誇る通信講座です。
フォーサイトの特徴は、テキストと動画を一体的に進めるカリキュラムが組まれている点です。
フォーサイトも、わからない問題や論点が出てきた際には専属講師にメールで質問することができるため、躓かずに勉強を進めることができます。
フォーサイトについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
スタディング
スタディングは簿記講座の中でも、もっともリーズナブルな価格設定をしていることで有名な通信講座です。
相場価格が50,000円〜60,000円という簿記通信講座業界で、スタディングの簿記2級講座は15,980円という圧倒的な低価格を実現しています。
また、スタディングはスマホを使った映像授業により全ての勉強が完結するオンライン型の資格講座なので、日常的にスマートフォンを触ることが多い方にはオススメの講座と言えるのでは無いでしょうか。
スタディングについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
簿記2級のスケジュール
それでは、簿記2級はどのようなスケジュールで勉強していけば良いのでしょうか?
簿記は2級は半年前から始めよ
簿記2級に合格するために必要な勉強時間は、一般に350~500時間程度と言われています。
そのため、500時間の勉強は確保できるように準備する必要があります。
そこで、1日あたり2~3時間ほど勉強すると仮定した場合、半年くらい前から勉強を開始すると良いでしょう。
1日あたり2時間の勉強が難しいという人は、さらに前から勉強を開始するようにしてください。
具体的なスケジュール
人にっよて忙しさや生活スタイルが違うため、勉強のスケジュールは自身のライフスタイルや自由に使える時間の多さに応じてしっかりと逆算した上で考えましょう。
こちらで参考案として、合格者の勉強スケジュールを提示します。
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最初の2か月は工業簿記のテキスト勉強とテキストの基本問題こなす
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次の2か月は商業簿記のテキスト勉強とテキストの基本問題をこなす
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次の1か月は問題集を3回繰り返しひたすらアウトプットして、テキストで得た知識を定着させる
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直前の1か月は過去問演習をこなして実践力を身に付ける
この例示の勉強スケジュールは、6ヶ月がモデルとなっており、最初の2か月で基礎を固めてからアウトプットを行うイメージです。
もう少し長い勉強期間が必要だと感じる人は、早めに始動して自分の苦手分野に多くの時間を充てると良いでしょう。
1か月で受かるのは難しい
インターネット上の簿記2級のサイトなどの書き込みでは、1か月で合格した人もいるという噂があります。
この噂を信じて1~2か月の短期間で合格しようとしても実際はうまくいかないでしょう。
1か月で合格するためには、簿記3級取得者でも最低250時間以上の勉強をこなす必要があると言われています。
その勉強時間を確保するためには1日7時間程度の勉強を毎日休まず実行することが必要になるため、学生やフリーターなどの時間が取れる人でなければ難しいでしょう。
もしも、1か月の勉強で挑戦してみるのであれば、以下の時間配分が良いでしょう。
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テキストを読む(商業簿記40時間・工業簿記65時間程度)
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答えを見ながら過去問1回目を解く(65時間程度)
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過去問2回目以降の繰り返し(80時間程度)
3級取得者や、経理の経験があり簿記の知識が既に身に付いている人であれば、このスケジュールでも合格できる可能性はあります。
独学するなら気をつけるべきこと
簿記2級を独学で合格を目指す上で、気をつけるべき点には何があるでしょうか?
誘惑に負けない
独学で勉強をしていく上で難しいのはモチベーションの維持です。
家の中には勉強の集中を阻害する物が多くあるので、誘惑に負けずに勉強に取り組む強い意志が必要です。
できれば1日あたり2~3時間の勉強をコツコツと積み重ね続ける必要があります。
特に、社会人は周囲との付き合いなどもあるため「飲み会」「遊び」といった誘惑も増えがちです。
このような誘惑をしっかりと断れなければ、簿記2級の合格は難しいでしょう。
電卓は予め使い慣れておく
簿記の勉強に欠かせないアイテムは、 「使いやすく、使い慣れた電卓」 です。
電卓はあらかじめ使い慣れたものを使うべきであり、耐久性や機能性の高いものを選ぶようにしましょう。
使い慣れた電卓であれば計算するスピードも早くなるため、限られた試験時間を有効に使うことができるようになります。
簿記試験用のオススメ電卓について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
嫌いな教科の勉強もする
独学だと、どうしても嫌いな科目は敬遠しがちになってしまいます。
苦手科目を放置しても分かるようになることはないため、苦手であっても時間をとってしっかりと向き合い、得意科目に変えていかなければなりません。
得意科目も苦手科目もどちらも満遍なく勉強し、本質的なところまで理解できるようにならなければ合格は遠のいてしまいます。
独学のメリットデメリットを把握
独学には、メリットとデメリットがあります。
メリットは「自分のペースで勉強ができること」「お金がかからないこと」が挙げられるでしょう。
一方、デメリットは「わからないところがあっても質問することができない」「非効率的な勉強になってしまいがち」「モチベを保つのが難しい」などが挙げられます。
しっかりとデメリットも理解し、合格できる自信がなければ無理に独学にこだわらない柔軟な姿勢も必要です。
そもそも独学が向いてるかをチェック
独学が向いている人の特徴は、以下の通りです。
- 合格までに時間制限がない
- 自分で自分の予定管理ができる
- わからないところがあっても自分で調べて解決できる
これらに当てはまれば、デメリットはほとんどクリアできることになるため、独学で挑んでも合格できる可能性は高いと言えます。
逆にこれらの特徴に当てはまらない場合は、独学によるデメリットを解消することができないことが多いため、通信講座や予備校の受講を検討したほうが良いでしょう。
簿記2級試験合格のコツ
それでは、簿記2級の受験で成功するためのコツをお伝てします。
工業簿記から始めよう
工業簿記は2級から初めて登場する分野であるため、苦手意識を持つ人が多いです。
当然、初めて勉強する論点になるのでわからないところが大半です。
そのため、先に勉強を開始してなるべく早く全体像をイメージできるようにすると良いでしょう。
また、工業簿記はテキストと問題集を並行して交互に使いながら、きちんと理解していくようにしてください。
復習ノートを作ろう
人間は忘れる生き物であるため、必ず復習は行うようにしましょう。
また、過去問や問題集を解くときは復習ノートを作り、それまで疑問だったことが解決した旨など記載しておくと効果的です。
さらに、自分の解答をノートに全て貼り付けた上で間違えた箇所に解説を付けておくと同じ間違いをしないようになります。
特に、計算ミスは練習の段階から厳しくチェックして、本試験で失点しないように心掛けておくと良いでしょう。
動画やアプリで隙間時間も勉強
最近ではスマホやタブレットを使った学習ツールも充実しています。
通信講座の講義動画や「パブロフ簿記」などの無料のアプリを使えば、通勤・通学時間や休憩時間などの隙間時間を有効活用することができます。
こまめに勉強することにより、知識の整理ができて、また脳への知識の定着の助けとなります。
自信がない場合は通信講座の利用も
簿記2級の勉強に自信がない方や確実に合格を目指したい人は、通信講座を利用するのがオススメです。
特に、スタディングは高品質な映像授業や、圧倒的な低価格講座を実現しているため、たとえ忙しくて勉強する暇のない社会人の方やお金のない学生の方でも着実に合格を掴みとることができます。
興味がある人はぜひスタディングの公式サイトを覗いてみてください。
資格講座のメリット・デメリット
資格講座のメリットは
- 独学よりも圧倒的に学習の効率がいいこと
- わからないところがあってもすぐに質問ができること
- やる気にさせるような教材が多いのでモチベーションを保ちやすいこと
が挙げられます。
一方、デメリットとしては「安くない受講費用がかかってしまうこと」が挙げられます。
ただし、上で紹介したスタディングのような極めて低価格で受講できる資格講座もあることは覚えておくと良いでしょう。
資格講座に向く人・向かない人
資格講座を受講する際には、人によって向き不向きがあります。
資格講座に向く人は、
- 教材をしっかりやり切れる人
- 講師の指示を忠実に実行できる人
です。
一方、資格講座に向かない人は、
-
あれこれ別の参考書や講座に手を出してしまう人
-
出来るだけ費用をかけずに合格したい人
以上の特徴を踏まえて、資格講座の受講を判断しましょう。
簿記2級の勉強が上手くいかないときは
簿記2級の勉強がうまく捗らず、試験になかなか受からなかったりした場合の原因と対策をお伝えします。
過去問に慣れ切っている
過去問を解くことは非常に重要ですが、解いている意識を持たずにマンネリ化してしまうと勉強の意味がありません。
確かに過去問を何度も解くと勉強した気になりますが、試験範囲の改正などがあった部分は過去問だけではカバーできません。
そのため、常に試験範囲範囲を確認した上で、最新の予想問題集を解くようにしましょう。
何度も同じ問題を解いて飽きてしまっている場合、新しい予想問題集で初見の問題を解くと良い刺激になります。
解説を見て納得してしまっている
問題集の解説をしっかりと読み込むことは大切です。
しかし、問題に取り組んだ後に模範解答を見て、「分かったつもり」になって勉強を辞めてしまう人も多く、これでは貴重な勉強時間をうまく活用できていません。
徹底的に理解するまで自分の手で計算し、何も見ずに解けるようになるレベルまで到達できなければ、本番でスムーズに解くことはできないでしょう。
解説は漫然と読むのではなく、もう一度問題を解いているような緊張感を持ち、理解できるまで読み込むことが重要です。
ケアレスミスを気にしない
ケアレスミスは本来は得点できたはずの問題を落としていることになるため、非常にもったいないです。
ケアレスミスの原因は不注意や緊張などが挙げられますが、ミスが多い人は実力不足であると言わざるを得ません。
ケアレスミスが多い場合は、ミスをするたびにミスの原因を分析していくことで、自分のケアレスミスの傾向を把握することが出来ます。
試験当日にはケアレスミスをしないで済むような、完璧な状態で試験に臨みましょう。
簿記2級取得のメリット
最後に、簿記2級の取得メリットにはどのようなことがあるのか見てみましょう。
学生は進学・就職に有利
簿記2級は3級よりも難易度が高く実践的であるため、経理・財務専門職採用で内定がとれることもあります。
さらには簿記の知識を生かして就活の際に志望企業の財務状況を把握することもできます。
また進学の際にも簿記2級保持者を優遇してくれる大学は全国に70以上あるため、推薦入試を検討している方には良いアピール材料になってくれます。
社会人は転職や昇進に有利
簿記の知識があると、自分の業務が会社経営に与える影響を数字を用いてわかりやすく伝えることができます。
そのため、説得力がある企画立案や営業活動ができるようになるでしょう。
また、経理部門・企画部門等への異動・転職を希望している際には簿記資格を根拠として「即戦力となれる」旨のアピールをすることもできるため、キャリアに良い影響をもたらしてくれるでしょう。
もちろん企業に勤める会社員の方でなくても家計管理に簿記の知識は生きるため、健全な家計を築いて将来設計をしやすくすることもできるのです。
その他投資など
簿記2級で出題される範囲は、
- 証券アナリスト
- 中小企業診断士
- 銀行業務検定
- 公務員試験
など様々な試験の試験科目と重複しており、親和性が高いと言えます。
簿記2級以上のステッアップを目指している人は、簿記の知識が生かせるこれら関連資格を狙うと勉強時間や対策にかかる時間が大幅にカットできるので、かなり挑戦しやすいと言えるのではないでしょうか。
簿記2級の勉強方法などに関するまとめ
簿記2級の勉強方法などに関するまとめ
- 重要論点や出題頻度が高い問題は優先的に取り組む
- 1か月や2か月の短期間で合格を目指すのではなく、計画的な勉強計画を立てる
- 不安があったり確実に合格を目指したい人は通信講座などを使うべき
簿記2級の勉強方法は、基本的にテキストと問題集を繰り返し取り組むことです。
2周目以降、わからない論点を集中的に潰していく勉強方法で進めていくと、幅広い出題に対応できるようになります。
簿記2級は様々なステッアップにもつながり、また単独でも取得メリットが多い資格なので、興味がある人はぜひ取得を検討してみてください!