資格ランキングで宅建士の順位はどれくらい?難易度を偏差値や勉強時間で解説

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宅建士

関口秀人

「宅建士の資格は簡単にとれるって話を聞いたけど、本当なのかな?」

「宅建が他の資格と比べてどれくらい難しいのか知りたい!」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

宅建士の取得には300時間程度の勉強時間が必要であり、決して一朝一夕で取得できる資格ではありません。

一方でインターネット上などでは「簡単な資格」と言われることもあり、実際の難易度が分かりにくくなっています。

そこでここでは宅建資格の難易度について、他の資格と比べてどれくらい難しいのか、実際に簡単に取得できる資格なのかを解説します!

宅建士の難易度についてざっくりと説明すると

  • 他の法律系科目と比べると比較的簡単に取得できる
  • 宅建試験の合格率は15%前後であり、ほとんどの受験生が落ちる試験である
  • 難易度ランキングだと中程度に位置付けられる資格である

宅建の国家資格難易度ランキング

女性の疑問

宅建資格は簡単だという意見を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

確かに宅建試験に受験資格は設けられておらず、誰でも受験することができるので、受験自体のハードルは低いと言えます。

一方で宅建の合格率は15%程度であり、6〜7人に1人しか受からない試験だというのもまた事実です

実際のところ宅建はどれくらい難しいのでしょうか。

以下では様々な観点から宅建の難易度について分析を行っていきます。

宅建と他の資格の比較

宅建試験の合格率は例年15%ほどですが、これは他の国家資格と比較してどれくらいの高さなのでしょうか。

比較的難易度の低い資格と言われるFP2級の試験の場合、合格率は35%程度となっています。

また、難関資格と言われる中小企業診断士では4%程度、行政書士が10%程度、社会保険労務士は6~8%程度となっています。

このように、合格率から見ると宅建は難易度の低いFPと難易度の高い行政書士や社会保険労務士の中間となっています。

つまり、宅建は簡単すぎもせず、難しすぎもしない資格であると言えるでしょう。

宅建は不動産系の資格では中間の難易度

宅建と他の不動産系資格の難易度を比較するとどうなるでしょうか。

宅建よりも難しい不動産系資格には不動産鑑定士マンション管理士があります。

不動産鑑定士は土地や建物の評価額を鑑定する専門家であり、合格に必要な勉強時間は1500時間以上と言われています。

マンション管理士は、土地家屋調査士と同じレベルの難易度の高さであり、宅建よりもはるかに難易度が高いと言えるでしょう

同様に他の不動産系資格も見ていくと、宅建とほぼ同じ難易度のものには2級建築士があり、宅建よりも易しいものには管理業務主任者や賃貸不動産経営管理士が挙げられます。

以上不動産系資格の難易度をまとめると、土地家屋調査士・マンション管理士>宅建士・2級建築士>管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士となります。

こうしてみると、不動産系の資格の中でも宅建は中程度の難易度であることが分かります

気になる各資格の難易度については、下記の記事をそれぞれご覧ください。

資格の偏差値の比較

以下の表は資格の難易度を偏差値で表したものです。

資格 偏差値
弁護士 73
司法書士 72
税理士 72
不動産鑑定士 68
社労士 62
マンション管理士 60
宅建士 56
管理業務主任者 55
2級建築士 55
キャリアコンサルタント 51

宅建の難易度を偏差値で表すと、偏差値56となります。このようにみても、やはり宅建は難しすぎもせず、簡単すぎもしない資格だと言えそうです

ここから、宅建が難しいと考えていた人もその抵抗感が少しは薄れるでしょう。

目安の勉強時間で比較

資格 勉強時間(目安)
弁護士 10000時間以上
公認会計士 3000時間以上
税理士 3000時間以上
中小企業診断士 1000時間
社労士 1000時間
宅建士 300時間
FP2級 150~300時間

資格の難易度を取得までに必要な勉強時間で比較すると宅建は勉強時間が他の難関国家資格と比べて少なくて済むことが分かります

他の資格の勉強時間が非常に長いことで少なく見えてしまっていることも、宅建が一見簡単に見えてしまう一つの理由であるといえるでしょう。

ただ、宅建を取得するのにも300時間という長い勉強時間が必要となり、期間に直すと1日3時間の学習を毎日続けても3ヶ月程度の時間を要します。

これは社会人の方が仕事と並行して続けるのはかなり大変であることを理解しておく必要があります。

宅建の難易度の変化

かわいい犬

宅建試験の年度別難易度のランキング

宅建士の合格率は近年どのように推移しているのでしょうか。

合格率の推移を示したグラフは以下のとおりです。

宅建試験の合格率は概ね15%となっており、ここ数年は15~17%台が続いています。

しかし、不動産従事者の方は宅建試験の一部免除制度があり合格しやすくなっているので、それ以外の一般の合格率は14%程度に落ち着きます。

免除制度が無い一般の合格率は、平成24・26年度、令和元年度が15%を超えて比較的簡単でしたが、それ以外の年は、例年14%付近を行き来しており、今後もこの合格率の水準は大きく変わらないでしょう。

合格率の水準が大きく変わらない理由として、受験者全体の合格率を15%を軸とした合格率を決めてから合格基準点を設定していると思われるためです。

合格率を低くしすぎると将来、宅建士の数が足りなくなってしまう恐れがあり、逆に合格率を高くしすぎると宅建士の資格の価値が落ちてしまうため、このように毎年調整がされていると推測できるのです。

宅建は簡単という噂は本当か

女性の疑問

宅建は簡単という話はよく聞きますが、実際はしっかりと勉強時間を確保して対策しないといけません。

宅建は1ヶ月の勉強で取れる

宅建士は1ヶ月で取れるほど簡単ではありません。

大学生など、まとまった勉強時間が確保できる環境にある人は可能かもしれませんが、一般的にはかなり難しいでしょう。

社会人など日常が忙しい人は勉強と仕事の両立が難しいため、半年以上勉強しても勉強量が足りないと感じる人もいます。

独学でも可能

宅建士は、誰しもが独学で取れる資格ではありません。

独学での取得は、不可能ではありませんが当然簡単ではない、といえます。

独学だと、テキストや過去問の準備からモチベーションの維持などが全て自分で管理する必要があります。

また、わからない問題があっても質問などができず、それをきっかけに徐々にモチベーションが失われることもあります。

もっと言えば、平均合格率である15%は通信講座や予備校で勉強している方々も含んだ数です。つまり、勉強量や勉強の質で劣る独学者の合格率はもっと低いと予想されます。

よって、独学者は自分が置かれている状況の厳しさを認識したうえで、講座受講者に負けないクオリティの努力を重ねる必要があるでしょう。

法律系の中では簡単なので勉強も楽

確かに、宅建士は行政書士や社労士などの難関資格と比べると、難易度は落ちます。

法律系の資格の中では勉強範囲も狭いため、どうしても理解できずに勉強が止まるようなことはあまりないでしょう。

しかし、これまで法律の勉強をしたことが無い人にとって、民法などは理解しづらいものです。

法律は小難しい表現や言葉が多いので初学者にはとてもとっつきにくく、学習しにくいでしょう。

つまり、決して勉強が楽ということはなく、コツコツと地道に勉強をしないと合格できません。

宅建士の難易度ランキングまとめ

宅建士の難易度まとめ

  • 決して簡単ではないが、しっかりと勉強すれば取得できる
  • 社会人など、忙しい人でも取得を目指せる
  • 宅建士の取得することで、更に難しい資格を狙えるようになる

宅建資格の難易度について説明しました!

決して簡単な資格ではない難しい資格ではありますが、だからこそ取得を目指す価値は多いにあります。

取得するメリットも非常に多い資格なので、是非皆さんも挑戦してみてください。

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