医療系資格一覧|取得難易度やおすすめ国家資格・働きながら目指せる資格まで解説!
健康に気を使う人が増えて平均寿命が延びている現代、元気な高齢者も多いです。しかし、病気をしなくても、定期検診などで病院に足を運ぶことはあるでしょう。
そのような中で、今後医療系資格の需要はますます増えると見込まれます。
ひと口に「医療系資格」と言っても、どれだけの種類があるのでしょうか。この記事では、医師や看護師はもちろん、理学療法士から登録販売者などさまざまな資格を集めました。
医療の現場に興味があって医療関係の仕事に就きたい方や、どのような資格があるのか知りたい方は必見です。
医療系資格についてざっくり説明すると
- 医師は業務独占資格であり、需要が高く、独立開業も望める
- 国家資格の中では、看護師などの難易度は医師や薬剤師ほど高くはない
- 医療事務系の検定は、働きながら試験勉強しやすいのでおすすめ
医療系資格だと国家資格が人気?
医療系資格の多くは国家資格で、手堅く稼げることから人気です。資格には国家資格のほか、公的資格と民間資格があります。どのような違いがあるのか見ていきましょう。
そもそも国家資格とは
国家資格は、法律に基づいて個人の能力や知識を判定し、特定の職業に就くことができると証明するものです。国、あるいは国に委託された機関が検定試験をして、国が認定を行います。
公的資格は民間団体の主催ですが、公的資格の認定は官庁や大臣が行うため、一定の能力が保証されます。例を挙げると、秘書検定は文部科学省が認定します。広く知られていて信用度の高い資格が多いことも、公的資格の特徴です。
民間団体が主催して認定する民間資格は、TOEICのように有名で就職にも有利な資格から、趣味・雑学関連のものなど難易度やジャンルは幅広いですが、法律による制度化がなされていません。
業務独占資格であること
医師は医療行為を行うこと、弁護士は最高裁判所や高等裁判所などへの出廷や刑事事件の弁護などができます。これらの業務は、有資格者以外携わってはいけないと決まっています。
医師や弁護士のように特定の業務を独占して行える資格を、業務独占資格と呼びます。
誰にでもできる仕事ではないため需要が多く、独立開業という選択をしやすい点が業務独占資格の魅力です。ただ、仕事の性質上、相当忙しくなると心得ておきましょう。
難関・業務独占資格ほど稼ぐことができる
法律は年々改正されて、医療技術も日々進歩するため、業務独占資格を取った後でも常に最新の専門知識を把握していなければなりません。
また、独立開業する場合は、マネジメントや営業活動などのビジネススキルも身につける必要があります。
独立をするしないに拘わらず、有資格者の少ない難関国家資格、中でも業務独占資格を取得しておくと、仕事がなくて困るということはないでしょう。
特に難易度の高い医療系資格
それでは、特に難易度の高い医療系資格を挙げましょう。資格の概要と、主な業務について説明します。
医師
医師になるには、医師国家試験の受験資格を満たした上で試験に合格し、研修医としての臨床経験を2年以上積まなければなりません。
医師には臨床医と研究医の2種類があります。病院・診療所などで治療や検診といった医療行為を行うのが臨床医で、一般的に医師と言うとこちらを指すことが多いです。
臨床医は、総合病院などでそれぞれの診療科目を担当する専門医として、また、医院でさまざまな病気に対応する開業医として働けます。
一方研究医は、大学や研究機関などで病気の原因を解明し、新しい治療法を見つけ出すのが仕事です。ほかに、感染症予防についての研究も行います。
医師は弁護士・公認会計士とともに「三大国家資格」と呼ばれるほど、難易度の高い試験です。
歯科医師
歯科医師は、歯科大学または大学の歯学部を卒業し、歯科医師国家試験に合格したあと、1年以上研修医として臨床経験を積むことで、正式な歯科医師として医療行為を行えるようになります。
歯科医師の仕事は虫歯の治療や歯並びの矯正、日々の歯科検診などです。また、歯だけではなく、歯茎や口内炎といった口腔内の疾患も歯科医師が治療します。
歯科医師の多くは歯科医院で働きますが、大学以外の学校で非常勤として働く「学校歯科医」や、警察の依頼で遺体の歯牙鑑定を行う「警察歯科医」もいます。
歯科関連のそのほかの資格
歯科に関する資格はほかにもあります。そのうちの一つが歯科衛生士です。厚生労働省の指定機関で専門教育を受けて国家試験に合格している歯科衛生士は、一般事務職である歯科助手とは違うため、医療行為が可能です。
歯科医師の診療サポートをはじめ、学校などでの歯みがき指導、虫歯の予防処置を行うことが歯科衛生士の仕事です。
歯科関連の国家資格には、歯科技工士もあります。歯科医師が取った型に合わせて、指示に基づいて歯の治療に必要で身体に害を及ぼさない器具を作るのが仕事です。治療器具とは、入れ歯やクラウン・マウスガードなどを指します。
高齢化の進む現代、歯科技工士はますます需要の増えることが見込まれる職種です。
薬剤師
大学の薬学科で6年間学び、薬剤師国家試験に合格すると薬剤師として働けます。
薬剤師の主な業務は薬の調剤、患者に対する薬の情報説明と服用指導です。また、製薬会社で新薬開発の研究や実験をする薬剤師もいます。
薬剤師は薬に関する高度な知識をもつため、幅広い場所で求められる職種です。医療現場はもちろん、保健所で環境衛生の指導を行う、化粧品会社で成分の研究や薬事申請対応をするなど、さまざまな職場で資格を活かせます。
合格率の高い医療系資格
これまでは難易度の高い医療系資格の紹介でしたが、以下で紹介する資格は合格率が高く、国家資格の中でもそこまで難しくはないと言われる資格です。
看護師
看護師になる方法は、学歴や准看護師資格の有無などによって違います。どの場合にしても、医師や薬剤師ほど試験の難易度が高くはありません。
看護師の仕事には、注射や点滴・採血、バイタルサインチェックといった医師の診療補助、患者の介助などがあります。
看護婦として5年以上の実務経験を積むと「認定看護師」または「専門看護師」という上位資格に挑戦できます。詳細な条件については日本看護協会の公式サイトをご覧ください。
助産師
助産師として働くには、看護師免許を取った上で助産師の資格を得る必要があります。
分娩時における妊婦の介助はもちろん、時期に応じた健康管理や保健指導、育児相談に応じるなど、妊娠・出産に関する総合的なことを行います。
助産師の主な勤務先は、病院の産科病棟や産婦人科を専門とする診療所、自治体の母子保健センターなどです。助産師は開業できるため、助産所を開業して独立するのもおすすめです。
保健師
保健師の場合も、資格を取るには助産師と同じく看護師免許が必須です。試験は保健師養成学校や養成課程で必要な学科を修めていれば、それほど難しいものではないと言われています。
保健師には、職場によって種類があります。保健所などで公務員として働く行政保健師、企業に勤めて社員の健康管理を行う産業保健師、学校の養護教諭として働く学校保健師の3種類です。
そのほか、保健師は看護師免許を持っていることから、近年は病院で保健師と保健師を兼任する人も増えています。
歯科衛生士
歯科衛生士の場合は、歯科衛生士養成機関において、歯科衛生士としての知識や技術を習得し、卒業することで試験の受験資格が得られます。
歯科衛生士は国家資格であり、主な仕事は歯科医療業務です。歯科医療業務は予防措置、保健指導、診療補助の3つからなります。
歯科衛生士は需要が高く幅広い年齢層が活躍できる仕事であり、育児がひと段落ついた女性などがライフステージの変化に合わせて再就職しやすい傾向があります。
歯科技工士
歯科技工士の場合は、歯科技工士教育機関において、2年以上知識や技術を習得することで試験の受験資格が得られます。
歯科技工士の主な仕事は歯科医師の指示書に基づいて歯の被せ物・詰め物、入れ歯、矯正装置などの作成や修理及び加工をすることです。
患者さんごとに歯の色や形が異なるため、繊細な感覚と高度な加工技術を持っている人に向いています。
国家資格の難易度は合格率で決まらない
国家試験を受けるときには、難易度を知る上で合格率を目安にする人もいるでしょう。
しかし、医師の国家資格を例に挙げると6年間の医学課程を修めることが受験における必須条件であるため、限られた人しか国家試験を受けません。
その結果、実際はとても難しい国家試験でも、合格率は9割を超えるという現象がおこります。
国家資格の取得に挑戦する際は合格率の高さに油断せず、試験の受験資格や、受験者層のレベルなどをリサーチして考慮しましょう。
リハビリ関連の国家資格
ここではリハビリ関連の国家資格を集めました。理学療法士と作業療法士の違いについても触れましたのでご覧ください。
理学療法士
理学療法士の国家試験を受けるには、文部科学省が指定する養成校で3年以上学び、指定科目を履修している必要があります。先に作業療法士の資格を取得している場合は、養成校で2年以上学ぶと受験できます。
理学療法士は、身体に不自由さや障害を持つ人、身体機能の衰えによって介護を必要としている高齢者などの基本運動能力を回復・維持させるために支援する仕事です。
作業療法士
作業療法士国家試験を受験するには、作業療法士を養成する専門学校や大学を卒業している必要があります。
試験の合格率は高く、幅広い知識や技術が必要であるとはいえ、作業療法士養成校を出ている人にとって難易度は高いほうではありません。
作業療法士の仕事は障害のある人、身体機能の低下や認知症によって介護を必要とする高齢者などに対して、適した支援やリハビリを行うことです。作業療法には手芸や工芸、音楽演奏などさまざまなメニューがあります。
理学療法士と作業療法士の違いとは?
理学療法士は、対象とする人に「日常的な生活において必要な基本動作を回復させること」を目指したリハビリを行います。立つこと・歩くことといった基本動作の訓練を行う運動療法と、電気などを使用した物理療法があります。
作業療法士は、基本動作のできる人に「着替えをする」などといった応用的な動きにつなげるリハビリを行います。また、精神に障害のある人にも「作業療法」を通して接点を持てる点が理学療法士との大きな違いです。
視能訓練士
視能訓練士は、子供の弱視や斜視に対する検査・訓練といった視能矯正、眼科医療を補佐するための視機能検査などを行う眼科専門の技術者です。
3歳児検診や学校・企業における集団健診、生活習慣病の検診などにも関わります。
視能訓練士になるには、高校卒業後に視能訓練士養成課程のある4年制大学か、専門学校で学んだ後に視能訓練士国家試験を受験して免許を取らなければなりません。
言語聴覚士
言語聴覚の機能障害には失語症や難聴、吃音などがあります。言語聴覚士は、音声や言語・聴覚機能の障害を持つ人に訓練・検査・指導を行い、機能の向上や維持をはかる仕事です。
言語聴覚士は主に、病院の耳鼻咽喉科・リハビリテーション科をはじめとした医療機関や、老人保健施設、聴覚言語障害者更正施設などで勤務します。
言語聴覚士の資格を得るには、文科大臣が指定する大学や短大、あるいは都道府県知事指定の言語聴覚士養成校(専修学校)を卒業後、国家試験に合格する必要があります。
福祉関連の資格
介護福祉士
介護福祉士は、介護に関する一定の知識やスキルを習得していることを示す介護系資格唯一の国家資格です。
介護福祉士は、ケアマネージャーが策定した計画書に沿って直接介護を行うことが主な仕事です。自身の業務に加えて、介護現場でのリーダーとしての役割も担うことがあります。
介護福祉士の受験資格を得るには、介護の実務経験を3年以上積み、実務者研修講座を修了しているか、もしくは養成施設や福祉系の学校で勉強することが必要です。
精神保健福祉士
精神保健福祉士とは、精神保健福祉の分野で専門的な知識やスキルを持ち、精神に障害がある人々に特化して社会復帰をサポートしたり、必要な訓練を行ったりする人です。
精神障がい者とその家族からの相談をうけ、医師と相談しながら、適切な支援をしていきます。
精神保健福祉士として仕事をするためには、「財団法人社会福祉振興・試験センター」が実施する国家試験の合格が必要ですが、受験資格が複雑であるため、ネットで確認したうえで自分に合った条件を満たすようにしてください。
社会福祉士
社会福祉士とは「社会福祉士及び介護福祉士法(昭和62年法律第30号)」で定義されている、名称独占の国家資格であり、あらゆる分野に精通している福祉のエキスパートです。なお独占業務はありません。
主な仕事は心身に障がいのある方や日常生活に支障のある方々の相談業務やサービス提供者との連絡調整などのサポートを行うことです。
少子高齢化が進む中、社会福祉士の需要はますます高まることが期待されます。
医療技術関連の資格
医療系資格をジャンルごとに一覧でご紹介していますが、ここでは機械を扱って検査や診断を行う、技術関連の資格をまとめました。
臨床工学技士
医療機器を扱うプロである臨床工学技士は、医師の指示によって病院内の生命維持装置を操作し、また、医療機器の点検・保守を行います。
臨床工学技士の資格を取るには大学などで指定科目を学び、国家試験に合格しなければなりません。大学の場合は臨床工学科などを4年間履修する必要があります。
人工呼吸器の正常な作動を確認する呼吸治療業務や心臓手術時の人工心肺操作、人工透析装置の操作による血液の浄化など、医療機器が日々進化する中、臨床工学技士が行う業務は需要が増える見込みがあるのでおすすめです。
診療放射線技師
医師や歯科医師の指示で、放射線を使用する検査や治療を行うのが診療放射線技師の仕事です。診療放射線技師も医療系国家資格のひとつです。
診療放射線技師は、レントゲン検査やMRI検査・消化管造影検査などの画像検査、放射線によるがん治療、放射線機器の管理、放射線被ばく管理などを行います。
診療放射線技師は主に医療機関で働きますが、X線などの電離放射線や放射性同位元素を扱えるため、医療機器の企業、原子力工業、電力会社などに身を置く人も増えています。
臨床検査技師
臨床検査技師になるには、高校を卒業して専門学校や大学などで臨床検査技師に必要な知識・技術を学んだ後、国家試験にパスする必要があります。
医師が治療をするときに必要な、患者の臨床検査を行うのが臨床検査技師の役割です。患者から採取した血液や髄液・尿などを調べる検体検査や、直接患者に触れたり医療機器を使用しての生理学的検査を行います。
義肢装具士
義肢装具士になるには養成校を卒業して国家試験を受けるのが一般的です。ただ、国内における義肢装具士の養成校は大学・専門学校を合わせて10校程度であるため、学校の選択も重要なポイントです。
義肢装具士は医師の処方に従って採寸を行い、義肢や装具を作り、不快感などがないように身体と義肢類を適合させる仕事です。就職先は義肢装具を製作する企業のほか、義肢装具施設のある病院、職業訓練校など多岐にわたります。
鍼灸・柔整関連の国家資格
次は、医療系国家資格の中からはり師・きゅう師・柔道整復師・あん摩マッサージ師を解説しましょう。
はり師・きゅう師
治療を施すことで、患者自身の自然治癒力を高めるのがはり師やきゅう師の仕事です。はり師は専用のハリを患者のツボに刺した刺激によって、きゅう師はお灸をすえて熱の刺激で治療します。
どちらも理学療法士などと同じリハビリ・代替医療に属する国家資格です。指定の養成施設で3年以上学んだ後、国家試験に合格しなければなりません。
はり師・きゅう師の免許を同時に取得する人が多く、両方の資格を持つ人は鍼灸師と呼ばれます。
柔道整復師
柔道整復師は打撲・ねんざ・骨折といったケガに対して、手術や投薬をせずに整復や固定、テーピングなどによって自然治癒力を生かした治療を行う仕事です。
柔道整復師の資格を得るには、高校を出て、専門の養成施設または4年制大学で指定された専門科目を履修後、国家試験に合格する必要があります。
開業権を持つ柔道整復師は、接骨院を開設することができます。ほかにも、スポーツトレーナーやケアマネージャー、整形外科医院など、柔道整復師の働き口はさまざまです。
あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師の資格は、高校卒業後に文科大臣か厚労大臣認定の学校や養成施設で3年以上学び、国家試験に合格すると取得できます。
患部に押す・揉む・たたくなどといった手技で刺激を与え、筋肉をほぐして血行を良くする治療を行うのが、あん摩マッサージ指圧師の仕事です。治療院以外に、高齢者福祉施設やスポーツ施設などが就職先として挙げられます。
医療事務系の資格
医療事務系の資格はとても多いので、特に人気の高い資格に絞ってご紹介します。
診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務系の資格では最難関であると言われる、厚生労働省認定の公的資格です。
医科と歯科があり、それぞれ学科・実技試験が行われます。2019年の第50回試験までに、医科だけで38万人以上が受験しています。
診療報酬請求事務は、レセプト作成を中心に行います。レセプトとは、医療機関が患者の保険者である自治体や健康保険組合などに請求するための診療報酬明細書です。
診療報酬請求事務能力認定試験の難易度については以下の記事で詳しく解説しています。
メディカルクラーク
「メディカルクラーク」は、医療事務技能審査試験に合格した人に与えられる称号です。
この試験は、医療事務に携わる人の知識・技能を審査し明らかにして、医療事務職の能力と社会的地位の向上に役立つことを目的としています。
医科と歯科に分かれており、医科では歯科以外の診療科で必要とされる知識を、歯科では歯科に特化した知識が問われます。
診療報酬請求事務能力認定試験と違うのは、患者への接遇問題も出題されることです。
メディカルクラーク試験は独学可能かについては以下記事で詳細に解説しています。
医療秘書
医療秘書技能検定試験は、医療事務に留まらず実務マナーや医学用語・医療法規などに関する知識と技能を持ち、さらに専門性の高い業務を行えることを目的としています。
医療秘書として幅広い業務に就きたい人だけではなく、医療に関する事務やマナー、医療法規を知りたい人におすすめの資格です。働きながら独学することもできます。
医療秘書の仕事内容や就職・転職事情については以下の記事で詳しく解説しています。併せてご参照ください。
診療情報管理士
多くの医療機関では、診療情報の取り扱いについて学んだことのない人が、経験を積んで実務にあたっています。このような場合、データの管理に統一性がなく、ほかの人には保管場所がわからないといった問題が起きやすいです。
しかし、そのように雑多な診療情報を上手に管理し、病院の運営や病気の研究が円滑に進むようにサポートするのが、専門知識を持った診療情報管理士の仕事です。
診療情報管理士の給料事情については以下の記事で紹介しています。
そのほかの医療関連の資格
最後に、特殊な医療関係の資格をふたつご紹介しましょう。
救急救命士
救急救命士は救急車に乗り、患者を病院に搬送する間、医師の指示に従って救急救命処置を行うのが仕事です。主な勤務先は消防署ですが、まれに自衛隊や警察などの求人もあります。
救命救急士になるには、高校卒業後に救命救急士養成所で2年以上学び、消防官の採用試験と救命救急士の国家試験の両方に受かる必要があります。
登録販売者
2009年の改正薬事法(現・薬機法)で新設された登録販売者は、2015年以降には受験の条件が廃止されて、現在では学歴や経験に拘わらず誰でも受験できるようになりました。
ただし、合格前に実務経験がない人の場合、登録販売者として自ら医薬品の販売を行うためには、薬剤師や正規登録販売者の元で、研修中登録販売者として24ヵ月の実務経験を積まなければなりません。
第二類・第三類医薬品の販売ができる資格で、就職先はドラッグストアや調剤薬局などが多いです。
登録販売者の仕事や難易度については以下の記事でさらに紹介しています。
医療系資格についてまとめ
医療系資格についてまとめ
- 医療系国家資格は受験資格が決められているので、条件を確認しておこう
- 保健師や診療放射線技師など、医療現場以外でも活躍できる資格がある
- 診療情報管理士以外の事務と登録販売者には受験資格がなく挑戦しやすい
それぞれテーマ別に医療系資格を一覧にまとめて解説しましたが、いかがでしたか?
国家資格は大学や養成校でそれぞれ決まった科目を履修する必要がありますから、取りたい資格が決まっている場合は、学校選びにも注意しましょう。
公的資格や民間資格は受験資格の制限がないので、働きながら独学で勉強するのもおすすめです。ぜひ挑戦してみてください。