診療情報管理士の給料はどれくらい?平均年収や取得メリットまで徹底解説!

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医師

安藤広真

「診療情報管理士の給料ってどのくらい?」

「資格が無くても働けるらしいけれど取得する意味あるのかな?」

上記のような疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか?

診療情報管理士は資格が無くても経験を積み重ねていくことで実務を行うことができる仕事ですが、資格を取得することでスキルや収入面で大きなアドバンテージを生むことができます。

この記事では、診療情報管理士の平均年収や資格取得をするメリットについて解説していきます。

診療情報管理士についてざっくり説明すると

  • 診療情報管理士の年収は360万円前後
  • 資格の有無で給料に大きな差が出る
  • 残業が少なく、将来性の高い仕事

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診療情報管理士の給料

給料 診療情報管理士は医療業界でも人気の高い職業ですが、果たして給料はどのくらいなのでしょうか?以下の項目にて解説していきます。

そもそも診療情報管理士とは

診療情報管理士と言うと、資格名称そのものを指す場合と、仕事内容を指す場合の2パターンあります。資格Timesでは、資格を取ってこの業務を行う場合について紹介していきます。

診療情報管理士とは、医療機関における患者の情報や統計データの管理ができる人材を養成するために出来た資格です。

現在多くの病院では、診療情報を扱うための勉強をしたことがない人が、一から経験を積み重ねてデータ管理を行っているのが現状です。こういった状況では、データがばらばらに保管されたり、データ管理をしている当人にしか保管されている場所が分からないといった事態が発生し、業務に支障が出る可能性があります。

このような事態を防ぐべく、診療情報のデータ管理についての専門的な知識を会得して業務効率化を目指した資格が、診療情報管理士なのです。

診療情報管理士の平均年収は300万円?

早速この記事の本題となりますが、診療情報管理士の気になる平均年収は正社員で300万円前後となっています。 予想してたよりも年収が低いと感じる方もいるかもしれません。

これにはカラクリがあり、診療情報管理士の資格を持っていない人も含まれた平均年収です。つまり、有資格者についてはさらに高い給料を狙うことができます。

診療情報管理士の求人情報を見ると、月収20万円を超える求人も少なくありません。このような場合だと年収に換算して360万円ほどの年収になります。こういった求人は、募集条件として診療情報管理士として2年以上の実務経験が求められたり、診療情報管理士の資格を持っているかどうか見られる傾向にあります。

診療情報管理士の資格がある場合の給料は?

診療情報管理士の資格を持っている場合、転職活動をする際に掲示される年収は正社員であれば年収は400万円ほどです。正社員ではなくアルバイトであっても、都心であれば時給1,500円といった高時給な求人もあります。また、年収は勤続年数が上がるにつれて昇給していきますので、より高い年収も狙うことができます。

診療情報管理士は資格が無くてもできる仕事ですが、スキルアップ・収入面で考えても資格取得した方がメリットが大きいです。

診療情報管理士の取得メリット

メリット 診療情報管理士の資格を取得したらどのようなメリットがあるのか解説していきます。

転職しなくても収入アップできる

病院に勤務されている方の中には「診療情報管理士の資格を取得してみては?」と病院側から勧められた経験のある方もいるかもしれません。

これは、診療情報管理士の資格を取得している人がいれば、病院側としては安心して診療情報のデータ管理業務を任せることができるからです。データ管理に充てる人員を減らすことができるため、不足している課に対して人員補充・配置変更を検討することができるのです。

収入アップのために無理に転職をして働く環境を変えなくても、診療情報管理士の資格取得を目指して自分の専門的知識を学ぶことに注力すれば、以前よりも収入を増やすことができます。

残業がとても少ない

診療情報管理士の業務の特徴として、他の医療事務の資格業務とは異なり、患者と直に接する機会がありません。

そのため、急患対応のために予定外の残業をすることになったり、人手不足の影響で遅い時間まで誰かが入らなければならないということが無いので、基本的には定時で退社することができます。

子育て真っ盛りの忙しい女性にとってこれは嬉しい要素です。 計画を組み立てやすいため、仕事・子育て・プライベートそれぞれメリハリをつけて生活をすることができます。実際に診療情報管理士は女性の方が多いです。自ずと女性にとっても働きやすい環境になってきています。

これからも将来性がある

病院はIT化が急速に進んでおり、最先端の技術やシステムが導入されています。特に大型の病院となれば、より多くの患者に対応できるように効率化を目指して積極的にテクノロジーの導入をしています。

このような時代の流れにより、管理システムを熟知する専門家である診療情報管理士の需要が増えていく動きになるのは確定的です。

それだけではなく、診療情報管理士を配置すると患者一人あたりにつき診療報酬点数がつく制度があるので、病院経営者は施設の経営方針の評価につなげるために診察情報管理士の設置を増加させる傾向にあります。

診療情報管理士になるには

? 診療情報管理士として働くにはどうすれば良いでしょうか?ここでは診療情報管理士の資格取得についてや試験についてフォーカスを当てて解説していきます。

資格取得がおすすめ

診療情報管理士は、資格が無くてもできる職業ですが、上記でも解説した通り資格の有無で給与面で大きな差が出ます。 診療情報管理士として働くのであれば資格を取得しない手はありません。

診療情報管理士の資格を取得すれば、自分の積み重ねてきた業務経験に加えて、資格取得の勉強で得た専門知識によって自分の業務の幅・専門性を更に広げることができます。自ずと周囲からの評価も上がりますので、仕事もやりやすくなります。

資格を取得すれば、昇給のチャンスや年収を増やせることは大きなメリットです。診療情報管理士の資格取得にはメリットしかないと言っても過言ではないでしょう。

試験はどんな制度?

診療情報管理士の試験は年に1回2月に実施されています。試験内容は大きく分けて基礎分野と専門分野の2種類となり、どちらも正しい選択肢を選ぶマークシート方式となっています。

診療情報管理士の試験合格率は平成28~30年度の平均で54.6%と決して低いわけではありませんが、関連する医療事務資格と比較すると難しい部類に入ります。

診療情報管理士の試験を受験するには、受験資格を満たす必要があるので注意しなければなりません。 日本病院会認定の大学・専門学校卒業するか、それ以外は2年制の通信教育を受講することが受験資格要件となります。

診療情報管理士の資格の詳細は下記の記事をチェック!

資格があれば経験はいらない

診療情報管理士について病院側が求めているのは、実務経験を必須としている病院もありますが、基本的には診療情報管理士の資格を持っていれば、即戦力になると考えてもらえます。就職や転職活動においてもアピール材料として使えます。

診療情報管理士の実務は、パソコンでのデータ管理を行いますので、エクセルなどの簡単なパソコン操作はマスターする必要があります。

診療情報管理士として就職・転職活動をする場合、実務未経験であることをカバーするためには、一度どこかの医療機関で働いて実務経験を積んでからより条件の良い転職先を目指すというのも手ですが、関連する資格を取得することで他の人よりも幅広い知識を持っていることアピールするのも効果的です。

診療情報管理士として働くなら資格取得すべき! 

診療情報管理士資格についてまとめ

  • 資格を取得すれば収入アップ・スキル向上を狙える
  • 試験合格率は54.6%とやや難しい部類
  • 資格さえあれば実務未経験は補える

診療情報管理士の年収・資格取得メリットについて解説してきました。

診療情報管理士は資格が無くてもできる仕事ですが、資格を取得すれば昇給することができるので、せっかく同じ仕事をするのであれば資格を取得しない手はありません。既に診療情報管理士として働いている人は勉強して損は無いので、是非資格取得を検討してみて下さい!

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