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診療報酬請求事務能力認定試験とは?難易度・過去問・独学勉強法まで全て解説!

更新日時 2020/02/28

医療事務は女性にとても人気のある職種です。就職するためには経験や資格が求められることがありますが、医療事務系の資格は実はたくさんあります

この記事では、医療事務系資格の中でも評価が高いと言われている診療報酬請求事務能力認定試験について、試験の特徴や難易度、取得するメリットなどについて解説しています。

どの資格を取れば良いのかわからない、という方は是非ご一読ください。

診療報酬請求事務能力認定試験についてざっくり説明すると
  • 主にレセプト作成を行う事務能力を測る試験
  • 医科、歯科に分かれている
  • 難易度はそこそこ高いが試験は持ち込み可
  • 通信講座の利用が効率的

医療事務は人気職種

職種のイメージ

医療事務は非常に人気のある職種です。人気の理由は様々ですが、主な雇用先となる医療機関は数も多く、就業形態も多様であるため、ライフスタイルに合った働き方を選びやすいということがあるでしょう。

また、専門的な知識が必要にもなることから、同じ事務系職種でありながら、いわゆる一般事務と比べて時給が高めということも魅力の一つです。

医療事務の業務自体は、資格がないと出来ないというものではありませんが、人気職種であるために競争率は低くありません

「土日祝休」「時給高め」「一日3~4時間勤務」などの好条件の求人では応募者も多いため、未経験で資格もない人が採用になるということは難しいと言えます。

経験がない、専門学校等にも行ってない、という人が医療事務に就職・転職したいという場合、まずは資格の取得を目指すと良いでしょう。

診療報酬請求事務能力認定試験ってどんな資格?

疑問のイメージ

医療事務の主な仕事の一つが、診療報酬請求です。

診療報酬請求事務能力認定試験は、その業務に従事する人の資質の向上と、業務の効率化のために行われる試験です。この資格を持っているということは、診療報酬請求の実務を正しく行う能力があると認められたということになります。

医科と歯科の二つの受験区分があり、同時受験はできません。どちらも受験資格は特になく、どちらからでも受けることができます。受験料も同額です。

診療報酬請求事務能力認定試験の主催団体

診療報酬請求事務能力認定試験を主催しているのは、日本医療保険事務協会という団体です。

医療事務の中でもレセプト作成を主とする診療報酬請求事務は最も重要なものの一つであり、適性且つ的確、迅速かつ正確な実務が求められます。

その重要性から、診療報酬請求事務従事者の資質の確保と能力の向上を目的として設立されたのが日本医療保険事務協会で、実質的な人材の育成を目指して始まった資格が診療報酬請求事務能力認定試験です。

団体が設立されたのは平成6年ですが、平成25年には内閣府に公益財団法人として認定されており、権威がうかがえます。

そもそも診療報酬請求事務とは

診療報酬請求事務とは、レセプトの作成を中心とする医療事務のことです。

レセプトは、患者が直接受け取るものではないため、どんなものなのか知らない人も多いと思われます。

病院で診察を受けて会計をすると、領収書として初診料〇点、注射△点、リハビリテーション□点などと書いてある表のある紙を受け取っているはずです。この書面は、医療費について、保険によって行政がどれだけ負担してくれるかを示しています。

病院としては、患者からは医療費を3割しか払ってもらえないため、差額分を行政に要求しなければなりません。

このときに病院がこの差額分の診療報酬を請求するために、行政に提出するのがレセプトです

医療事務系の資格では最難関かつ大人気

この資格は、医療事務の資格の中で最難関とされています。評判も非常に高く、2019年の第50回試験までに、医科だけで38万人以上が受験しています。

7月と12月の年2回試験は行われていますが、診療点数などのルールが変わるのが年度替わりの4月であるため、対応しやすい12月の試験の方が受験者数が多い、という偏りはありますが、年間では受験者が1万人を超え、人気が高いことがわかります。

また、実際に勤務先となる医療機関などからも、公平厳正に全国一斉統一試験として行われるこの試験の合格者はレベルが高い、と評価されています。

診療報酬請求事務能力認定試験の難易度

トップのイメージ

出題形式に注意が必要

医科、歯科ともに試験には、学科試験実技試験があります。試験時間は3時間で、その間に学科と実技のどちらも解き、時間の配分は自由となっています。

通常、多くの資格試験等では、学科試験は〇時~、実技試験は△時~、と分けて行われることが多い印象ですが、診療報酬請求事務能力認定試験では、3時間という時間の中で自分で時間配分をして、学科と実技の両方に回答していくことになります。

学科試験は、正しい文章の組み合わせを表しているのがどれかを選ぶ問題が20問出題され、これを60分程で解くのが一般的なペースとなります。

残りの120分程で実技試験に取り組みますが、実技と言ってもあくまで事務にかかわる試験のため、状況に応じたレセプトを書くことができるかが問われる試験で、学科と同じく筆記の試験となっています。

資料の持ち込みが可能

20問の選択問題に60分もかかる?と思った人もいるかもしれません。

この試験では電子機器を除く資料の持ち込みが許可されており、文章の正誤判定も、暗記した知識で解くものではなくいかに持ち込み資料から効率よく記載箇所を見つけられるかが問われているものだと言えます。

もちろん、学科試験だけでなく、実技試験のレセプトを書く際にも、作成マニュアルなどを見ることができます。

合格率や合格ラインはどれくらい?

この試験では、受験生の出来などによって試験ごとに合格点が変化します。例として、令和元年度12月試験の医科・歯科それぞれの合格ラインは、以下のようになっています。

試験科目 合格ライン
医科(学科) 70点以上(100点満点)
医科(実技) 75点以上(100点満点)
歯科(学科) 80点以上(100点満点)
歯科(実技) 85点以上(100点満点)

また、合格率は医科も歯科も35%程になっています。学科と実技の両方に同時に合格する必要があること、他の医療事務系資格の試験が合格率50%程度、年12回開催されるものもあることなどを考えると、かなり難易度は高いと言えます。

医療事務未経験でも合格可能

難易度は高めですが、基本的には試験範囲の内容をテキストを基に勉強すれば良いので、医療事務について勉強する意思を持っていれば経験は関係ないと言えます。受験資格でも実務経験は問われないので、経験がないことを気にする必要はありません。

むしろ、これから医療事務の仕事に就きたい、その中でも特にレセプト業務に関わりたい、という人が事前に勉強をするのが良いでしょう。

もちろん、既に医療事務に関わっている人が、自分の理解度を確かめる意味を兼ねて、より詳しくなるためや、昇進・昇級などを目指してスキルアップのために受験するのもお勧めです。

診療報酬請求事務能力認定試験の勉強法

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出題範囲が公開されており、公式のテキスト・問題集が発売されています。

これらのことから自力で勉強できる環境は整っており、それに従って勉強することが必要であると言えます。

過去問は存在しない

他の各種試験では、主催団体等の公式サイトで、過去問が掲載されていたり、ダウンロード出来たりすることも多いですが、診療報酬請求事務能力認定試験に関しては、過去問を見ることの出来るサイトはありません。

そのため、資格試験で王道の過去問を使った対策も、市販のテキスト、それから可能であれば通信講座などを中心に行うしかありません。

しかし、実際の試験では資料の持ち込みが可能なため、数年間分の過去問であっても出題形式に慣れておけば、過去問が少ししか出来ていないからと、焦る必要はありません。

通信講座も存在

資格対策で実績のある通信講座会社のフォーサイトが、診療報酬事務能力認定試験対策の通信講座を実施しています。

フォーサイトは非常に多くの資格対策講座を展開しており、そのほとんどで業界最高の合格実績を記録している、極めて信頼できる通信講座会社であるといえます。

資格試験に独学でチャレンジすることも可能ですしそれが向いている人もいますが、独学のデメリットは、勉強の効率の悪さ勉強時間の配分の難しさであると言えます。また、わからないとき、躓いたときに聞くことが出来る人がいないということもあります。

フォーサイトを利用することで難解な試験内容でも理解が進む上、忙しい社会人の方でもスマホを使って隙間時間に効率よく勉強することができます。

もともと勉強が好き、自学が好き、という人は良いですが、そうでない人はこの様な通信講座を利用すると良いでしょう。

診療報酬請求事務能力認定試験の勉強をするメリット

カラフルな風船のイメージ

この資格は医療事務関連資格の中でも最難関とされています。医療機関からの評価も高く、これまでに医療事務の経験がなくても、この資格を取得できればすぐにレセプト業務に関わることが出来るようになるということが大きなメリットであると言えます。

既に述べたように、診療報酬請求事務能力認定試験は医科・歯科の2分野があります。試験回を違えば両方を受けることが出来ますが、同時受験は出来ません。

医科では、診療科目に関わらず幅広く学ぶことができ、人手不足と言われる医療事務業界で、様々な分野に渡って活躍できる様になります。

歯科では、歯科に関することを非常に専門的に扱うため、歯科業務に関わる診療報酬請求のスペシャリストとして即座に活躍できる様になると言えます。

診療報酬請求事務能力認定試験の会場・受験料

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診療報酬請求事務能力認定試験の試験は年に2回、7月と12月に実施されており、試験会場も全国各地に設定されています。

試験会場

2019年度12月に行われた試験の会場一覧です。

試験地 試験会場
札幌市 札幌コンベンションセンター
仙台市 ハーネル仙台
さいたま市 JA共済埼玉ビル
千葉市 敬愛大学(稲毛キャンパス)
東京都 亜細亜大学(武蔵野キャンパス)
横浜市 明治学院大学(横浜キャンパス)
新潟市 朱鷺メッセ
金沢市 本多の森会議室
静岡市 ツインメッセ静岡(北館)
名古屋市 名古屋女子大学
大阪府 大阪商業大学
岡山市 岡山大学(文・法・経講義棟)
広島市 広島工業大学専門学校
高松市 レクザムホール(香川県県民ホール)
福岡市 西南学院大学
熊本市 熊本大学(黒髪南地区・工学部)
那覇市 沖縄県市町村自治会館

比較的全国的に広く設定されていますが、東北地方などでは試験会場が少ないということもあるため、試験は午後からではありますが、場所によっては前泊をお勧めします。

会場からそれほど遠くない、という人でも、普段の通勤や通学以上に時間がかかるようであれば、万が一のことを想定して前泊を検討した方が良いかもしれません。

この表はあくまでも過去開催回の会場なので、実際の会場は都度確認してください。

受験料はいくら?

受験料は、医科・歯科ともに9,000円となっています。インターネット上等で「7,500円」という情報も見られますが、それは以前の料金です。

2018年度12月の第49回試験から、それまで7,500円だった受験料が9,000円になりました。変更されたのがこの数年であるため、情報の上書きが追い着いていないサイトなどもあるのだと思われるので気をつけましょう。

以前に比べて金額は引き上げられたものの、診療報酬請求事務能力認定試験は、別途登録手続き等も必要ないため、有用な資格の受験料としてはかなり価格が抑えられていると言えます。

しかし、9,000円の出費は大きいため、出来れば一度で合格したいところです。

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色鉛筆のイメージ

医療事務技能審査試験

合格者がメディカルクラークと名乗ることが出来るようになることで知られる医療事務系資格です。

毎月試験が行われており、合格率も60%以上と高いことから、受験しやすい資格です。

試験は3科目で構成されており、全ての科目で得点率70%を超えた場合に合格となります。3科目全てを受験した上で得点率が70%を超えた科目は6ヶ月間に限り受験免除となる制度があることも、受験しやすい理由でしょう。

この資格は在宅受験の形を取ることも特徴です。試験日当日の午前に試験問題が送られてきて、翌日中に返送する形式です。自宅で試験を受けることが出来るので、地方に住んでいて各試験の試験会場が遠い、という人には便利でしょう。

診療報酬請求時無能力認定試験と同じく、医科・歯科の区分があり、同時受験はできません。

医療事務管理士

医科医療事務管理士と歯科医療事務管理士がありますが、特に医科医療事務管理士については、日本で最初の医療事務系の資格として、広く医療機関に認知されています。

学科と実技の二つの試験がある点が、診療報酬請求事務能力認定試験と共通しています。

この資格は、在宅で受験可能なインターネット試験(IBP)と、会場に出向いて受験する会場試験があり、どちらかを選ぶことができます。会場試験については免除制度があり、学科が実技のどちらかのみを合格した場合、合格した科目は6ヶ月間受験が免除されます。交通のメリットか、免除制度のメリットの好きな方を選択出来ます。

インターネット試験はいつでも受験が可能ですが、会場試験は年6回の開催です。ただし、会場によっては年に2回、3回のみの開催となるので、詳細は試験情報で確認してください。

診療報酬請求事務能力認定試験のまとめ

診療報酬請求事務能力認定試験のまとめ
  • 内閣府に公益財団法人として認められており、医療機関からの資格の評価が高い
  • 医療事務系資格の中では最難関ではあるが受験者数は多く、合格者のレベルは高い
  • 合格基準は相対評価ではないため、自分の努力次第で未経験でも合格可能

いくつもある医療事務系資格の中でも、診療報酬請求事務能力認定試験は特に権威もあり、評価も高いと言えます。

人気職種である医療事務に未経験で就きたい、転職したいと考えている人は資格取得が必須と言えますが、せっかく取るなら、簡単で取りやすい資格ではなく、医療機関からの高評価に繋がる、診療報酬請求事務能力認定試験を受けることをお勧めします。

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