医療事務管理士技能認定試験ってどんな資格?難易度・過去問・通信講座まで全て解説!

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医師

安藤広真

「医療事務管理士ってどのような資格でどのような仕事をするの?」

「難易度や必要な勉強時間はどれくらい?」

このような疑問をお持ちの方、いらっしゃいませんか?

医療事務管理士は、医療機関への就職や転職を目指している人に人気の資格で、高い需要があります。

資格取得を目指すにあたっては、具体的な仕事内容や合格に必要な勉強時間などが気になりますよね。

そこで資格Timesでは、医療事務管理士の資格の概要から難易度・仕事内容まで分かりやすく解説します

これを読めば医療事務管理士についてはバッチリです!

医療事務管理士についてざっくり説明すると

  • 試験の難易度は低く、合格率も高め
  • 受験資格はなく、合格までの勉強時間は350〜450時間ほど
  • 就職や転職の現場などで取得メリットが多い

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医療事務管理士技能認定試験ってどんな資格?

多くの勉強道具

医療事務管理士は、医療機関内での患者の受付から診療報酬明細書、カルテ管理などの医療事務全般の能力を評価、認定する試験です。

この資格を持っていることにより、医療事務に関して高い知識と技能を持っていることを証明することができます。

医療事務に関する様々な知識を身に付けることができるため、医療事務に携わりたいと思っている人にお勧めの資格です。

そもそも医療事務管理士とは

そもそも医療事務管理士とは、医療機関の中で最初に患者と接する医事課の職員であることが多いです。

受付などで応対している職員は医療事務管理士であることが多く、様々な応対スキルが求められます。

つまり、病院の顔であるため病院のイメージを決める大事な職業なのです。

また、診療報酬明細書やカルテなどの管理も行うため、病院にとっては非常に重要な役割を果たすことになります。

医療事務管理士技能認定検定の主催団体

試験は技能認定振興協会が主催しています。

そもそもこの資格が創られた目的は 「医療事務の技能品質を保証すること」 です。

医療事務において高い質を供給することが社会的にも求められていることがわかります。

医療事務に就職する際の登竜門の試験

1969年から50年以上行われている歴史ある試験となっています。

これまでの有資格者数は延べ20万人であり、医療機関での認知度も高い資格であることから、医療機関における需要は常に高いと言えます。

医療事務管理士技能認定の難易度

勉強する女性

医療事務管理士技能認定の試験範囲と出題形式

試験は医科と歯科の2種類に分けられており、年6回、奇数月に行われています。

なお、学科試験と実技試験に分かれています。

学科試験はマークシート形式で10問の出題です。

  • 法規(医療保険制度・公費負担医療制度等についての知識)
  • 保険請求事務(診療報酬点数の算定・診療報酬明細書の作成・医療用語等の知識)
  • 医学一般(臓器・生理機能・傷病等についての知識)

主な出題範囲は以上の通りです。

実技試験は3問の出題があります。

  • レセプト点検問題(1問)
  • レセプト作成(外来・入院 各1問)

このレセプト問題を解けるようになるためには、ひたすら演習して慣れていくしかありません。

医療事務管理士技能認定の合格率、合格ライン

医科と歯科で合格率が異なっていて、また受験する時期によっても合格率が違います。

合格に必要な勉強時間は350〜450時間程度と言われており、合格率は以下の表の通りです。

  • 医科医療事務管理士
実施年月 合格率
2020年1月 62.7%
2019年11月 57.3%
2019年9月 49.8%
2019年7月 65.4%
2019年5月 47.3%
2019年3月 53.7%

合格率にばらつきがあるものの、概ね55〜60% で推移しています。

  • 歯科医療事務管理士
実施年月 合格率
2020年1月 71.1%
2019年11月 63.6%
2019年9月 79.5%
2019年7月 79.4%
2019年5月 76.9%
2019年3月 61.3%

歯科は以下よりも合格率が高く、70%を超える回が多いです。

合格ラインは以下の通りです。

医科(会場試験)

実技試験で、点検・各作成問題ごとに50%以上の得点をし、かつ3問の合計で70%以上の得点をする。

学科試験で、70点以上の得点をする。

医科(インターネット試験)

実技・学科の総得点率が70%以上である。

歯科(会場試験)

実技試験で、点検・各作成問題ごとに50%以上の得点をし、かつ3問の合計で70%以上の得点をする。

学科試験で、70点以上の得点をする。

医療業界の経験がなくても大丈夫?

試験を受ける上で、受験資格は設けられていません。

そのため年齢などは関係なく、また医療業界の実務経験が無くても全く問題ありません。

基本的には試験範囲の内容を押さえたうえで、テキストをもとに勉強をすれば十分合格できる学力を身につけることができます。

医療事務管理士を取ることをおすすめする人

当然のことながら、医療事務の仕事につきたいと考えている人は医療事務管理士の取得は必須でしょう。

また、医療事務に関する技能を身に付けたいと考えている人もぜひ前向きに取得を検討するべきです。

具体的な例だと、カルテの内容理解から治療費の計算方法などを理解したいと思っている人です。

医療事務スキルを持っていることで多くのメリットを享受できるため、多くの人に人気があるのです。

医療事務管理士技能認定の勉強法

頑張る子供

勉強方法としては独学と通信講座の2通りがあります。

出題範囲は公開されているものの、特化した対応テキストが販売されていない点に注意が必要です。

そのため、よほど事前知識がない限りは独学の難易度は高く、通信講座を利用して勉強するのが一般的であると言えます。

おすすめテキスト・過去問

公式の市販のテキストは販売されていませんが、過去問は販売されているためこれをフル活用していく必要があります。

過去問は公式サイトや書店で手に入れることができるため、口コミや自分の使いやすさなどを勘案して決めるといいでしょう。

過去問を使うことで、頻出問題の把握や重要ポイントを押さえることが容易になるので合格を目指す際には必須のアイテムとなります。

何周もこなしてフル活用することで、確実に合格に近付くことができます。

通信講座も存在

通信講座を利用することで、合格のノウハウが詰め込まれた充実した教材で勉強できます。

また、学習スケジュールの管理が容易になり効率的に勉強できる上、挫折しにくくなるなどのメリットがあるため、通信講座を使って学習することがオススメです。

現在、講座があるのはソラスト・資格スクール大栄・ネバギバの3つです。

ソラストの医療事務管理士講座

ソラストでは、以下の4コースが用意されており、いずれも通信講座です。

コース 内容
WEB plusコース テキスト動画で学ぶコース
WEB plus+試験直前対策DVDセット WEB plusコースに試験直前対策DVDを追加
通信コース テキスト教材のみで学習するコースで、 WEB動画が視聴できない
通信 + 試験直前対策DVDセット 通信コースに試験直前対策DVDが追加

資格スクール大栄

資格スクール大栄は、通信と通学を組み合わせた講座になっています。

基礎学習は通信教材を用いながら自宅で行い、応用学習は通学して教室などで学ぶカリキュラムです。

大栄の講座は、自宅の学習だけで合格できるか不安だという人におすすめです。

アウトプットは通学講座で行うため、応用的な知識が習得でき分からない問題が出てきても気軽に質問できる強みがあります。

ネバギバ

ネバギバは大栄を運営する通信講座であり、分からない点をインターネットで質問できたり、自分のペースに合わせた講座カリキュラムを組んでくれることが特徴です。

また、勉強方法のアドバイスも受けることができるため、一人では不安だという人にはありがたいサービスが多くあります。

初心者でも分かりやすいテキストを使用しており、理解しやすいようにイラスト・図解が多用されていることも特徴です。

医療事務管理士技能認定の勉強をするメリット

とにかく勉強

医療事務管理士を取得することで、当然ながら医療事務に関する基本知識を身に付けることができます。

この資格は医療現場でも広く知られた資格であり社会的な信頼度も高いため、自分自身の医療事務の技能品質を保証できることになります。

医療機関においてはこのような知識や技能は必要不可欠なので、自分自身の価値を高める意味でもとても有意義です。

資格の格や品質も保証されているため、就職や転職の際に大きなアピールポイントになります。

これにより就活や転職活動の幅も広がるため、どのような場所でも働き口に困ることは無くなるでしょう。

また、試験回数が多いため取得しやすいメリットもあります。

落ちたとしたも2ヶ月後に受験することができるため、気軽に受けることができるのも魅力です。

医療事務の年収

お金も大事

医療事務は、精神的な負担はありますがやりがいもある仕事です。

そこで、平均的な年収はいくらくらいなのか見てみましょう。

医療事務の平均年収は300〜400万円となっています。

複雑な診療報酬の明細作成など、一般事務よりも大変な仕事をしているものの、給与はあまり高くないようです。

しかし、コツコツと継続勤務をして経験を多く積むことにより、年収500万円以上を得る医療事務もいます。

このように、給与はあまり高くない医療事務ですが、「雇用が安定している」というメリットがあります。

医療事務の仕事は需要が高く、どこでも仕事に困ることは無いため、非常に雇用が安定しているのです。

安心して働くことができるという精神的なゆとりは、年収が低くても替えがたいメリットなのです。

医療事務管理士技能認定の会場・申し込み方法

必ずチェック

試験の受け方は、インターネット受験と会場受験の二種類があります。

インターネット受験は気軽に受けられますが、会場受験には「科目合格制度」が存在しており、後々有利になることがあります。

会場受験で学科・実技の片方だけ合格した場合は、合格した科目の受験が半年間免除されるのです。

つまり、もし片方不合格になってしまった場合は、半年間その科目に集中できるのです。

会場は技能認定振興協会が指定している場所の他、受験申請をしている専門学校・各種学校になるため、必ず確認しておきましょう。

申し込みは試験日1ヶ月前から1ヶ月間なので、忘れずに申し込み手続きを済ませましょう。

医療事務管理士技能認定に受験資格はある?

受験資格は設けられていないため、誰でも試験を受けることができます。

医療事務に興味がある人や、自分の勤め先が医療事務関連の取り組みをしている人が受験するケースがとても多いです。

また、実務経験がなくても転職のためのスキルが欲しい人も受けられるため、全ての人が受験することが可能です。

医療事務管理士技能認定の受験料

受験料は一般は7,500円となっています。

安くも高くもなく、一般的な資格試験と同じ水準であると言えるでしょう。

なお、会場受験に一度落ちた人で免除制度を利用する人(つまり片方の科目しか受験しない人)は、受験料が5,400円になります。

何度も受けると当然コストがかかるので、できるだけ一発合格を狙いましょう。

医療事務管理士技能認定と合わせて取りたいおすすめ資格

ライセンスの画像

診療報酬請求事務能力認定試験

診療報酬請求事務能力認定試験は、診療報酬請求事務に従事する者の資質の向上を目的とした試験です。

医療事務管理士と試験範囲が重複する部分が多く、とてもダブルライセンスが狙いやすい資格です。

また、医療事務関連の試験で最難関であり、医療事務管理士を取得した後にステップアップとして受ける資格として最適です。

医療事務の能力を高めたい人は、取得を目指すべき資格です。

医療事務技能審査試験

医療事務技能審査試験は、医療機関での受付窓口業務などの医療事務職として求められる能力を審査対象としています。

患者接遇や応対など、幅広く医療業務について学ぶことができるため、かなり実践的な資格です。

合格率も高く、試験実施も多いため医療事務管理士と一緒に受けることがおすすめです。

こちらもダブルライセンスしやすい組み合わせとなっています。

医療事務管理士のまとめ

医療事務管理士のまとめ

  • 合格率は高く、取得しやすいため気軽に始められる

  • ダブルライセンスがしやすく、医療機関での就活がしやすい

  • 医療機関の雇用は安定しているため、安心して働ける

医療事務管理士は、やりがいもあり需要も高い魅力的な資格です。

取得すれば多くの医療機関で重宝されるでしょう。

様々なメリットがある資格なので、あなたもぜひ取得を目指してみませんか?

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