ITパスポートを履歴書に書く方法は?正式名称から就職の際の使い方まで徹底解説!
「ITパスポートって履歴書にどうやって書いたらいいんだろう?」
「ITパスポートはアピール材料になる資格なのかなぁ・・・」
この記事を読まれているあなたは、きっと上記のような疑問をお持ちなのではないでしょうか?
ITパスポートはITに関する基礎知識を証明するための国家資格ですので、履歴書の資格欄にも記載することができます。
応募する企業へのアピール材料になるので、しっかり書いて、アピールしておきたい資格です。
ですが、履歴書は記入方法を誤ると印象が悪くなってしまい逆効果となる場合があります。
採用担当者は履歴書の内容からしか判断することができませんので、履歴書は慎重かつ丁寧に仕上げる必要があります。
この記事では、ITパスポートの履歴書での書き方や就職活動における活かし方などについて、詳しく解説していきます。
ITパスポートを取得している方、または検討されている方は是非ご一読ください!
ITパスポートの履歴書の書き方についてざっくり説明すると
- ITパスポートは資格欄に記入できる
- 資格名・主催団体名は正式名称で書く
- 取得日付は合格証書に書かれている日付を書く
ITパスポートは履歴書にかける資格
ITパスポートは国家資格ですので、資格を取得できれば履歴書に記載することができます。ここではITパスポートを履歴書にどのように書いていけばいいかを解説していきましょう。
ITパスポートを履歴書に書くときのルール
「免許・資格欄」に記入
どんな資格であっても履歴書に記入する際には、記入欄を間違えないことが鉄則です。
記入ミスのある履歴書では注意力の無い人だと思われてしまい、マイナス評価となってしまいます。
履歴書は発行している出版社ごとに記入項目の配置が多少異なりますので、使い慣れている履歴書と違うものを使用する場合は、記入間違いが無いよう特に注意するようにしましょう。
資格は正式名称で必ず書く
資格を履歴書に記入する場合は正式名称で書くことが原則です。ITパスポートの正式名称は「ITパスポート試験」となります。
例えば「運転免許証」が「免許」と呼ばれたりするように、世の中の資格の多くは略称で呼ばれています。
履歴書に記入する際には、必ず正式名称を用いなければなりません。略称のまま書いてしまっていないか、しっかり確認をするようにしましょう。
主催団体も正式名称で書く
資格を履歴書に記入する場合は、その資格の主催団体についても記載する必要があります。ITパスポートは情報処理推進機構が主催しています。略称としてIPAとも呼ばれています。
主催団体を履歴書に記入する場合についても、必ず正式名称で記入するようにしましょう。略称で書かないように注意が必要です。
取得日付の書き方
履歴書には資格取得日を記入する項目があります。ITパスポートは、合格証書に書かれている日付を記入するようにしましょう。
合格証書は合格発表の1か月後に届きます。届いたら無くさないようにしっかりと保管しておきましょう。
記入する日付を間違えてしまうと、詐欺として認識されてしまうので注意が必要です。日付に誤りがないかしっかり確認しましょう。
ITパスポートの有効期限はない
資格によっては有効期限があったり、面倒な更新が必要なものもあったりします。
そういった資格がある中で、ITパスポートの場合は取得後の有効期限は設けられていません。
更新などの手続きも必要もありませんので、いつでも履歴書に書くことができる資格である、というメリットがあります。
資格を履歴書に書く際の注意点
ここでは、ITパスポートに限らず他の資格を履歴書に書く際にも注意すべき事項を解説していきます。しっかり確認してから履歴書を書き始めるようにしましょう。
運転免許は資格よりも上に書く
まず、運転免許は他の資格よりも先に書くことが大切です。
免許証は志願者の多くが取得している資格なので、採用担当者も履歴書で見慣れた表記になっています。
そういった内容は最初に見てもらうようにすることで、採用担当者が違和感を感じにくい履歴書を作成することができます。
複数の運転免許を取得している場合は、免許の項目を一括りとして取得日付順に書き、その後に資格を記入していくようにしましょう。
取得した日付順に資格を書く
資格は取得した日付順に上から書いていくことが必須となります。
また、取得年月日の西暦及び和暦の表現は他の記入欄と統一して書くことにも注意しましょう。西暦と和暦が混載している履歴書は統一感が無いため印象が良くありません。
最後に「以上」を必ず書く
資格をすべて書き終えたら最後に「以上」と書くことが基本です。 ここを忘れてしまうと採用担当者に、詰めが甘い印象を面接の前から持たれてしまう可能性があります。
履歴書に関するミスは未然に防ぐことができます。慎重に作成することで少しでも採用される確率を上げることができるでしょう。
資格を履歴書に書くとき気を付けること
応募先で求められている資格を優先的に書く
基本的に取得している資格は、アピールのために全て記入するようにしましょう。ですが、中には資格をたくさん持っていて履歴書に書ききれないという人もいらっしゃいます。
その場合は応募先で求められている資格を優先的に記入することが大切です。
ITパスポートの場合、未経験でのプログラマー転職を目指している人だけでなく、人事や総務といった職種でも求められることの多い資格です。
そういった業種に就職したい場合はITパスポートを一番最初に書いてアピールしていくことが大切です。応募先の業界・職種で最も響きそうな資格を優先的に書くようにしましょう。
勉強中の資格もしっかりアピール
応募先で必要とされる資格を現時点で資格を持っていなかったとしても、勉強中なのであれば記入してアピールしていきましょう。
ITパスポートを取得して、さらにキャリアアップを狙って基本情報技術者試験の勉強をしているという人も多くいると思います。
そういった場合に「基本情報技術者試験 合格に向けて勉強中」というように書くことが大切です。
面接官が拾ってくれてアピール材料のネタになるかもしれません。
注意点としては、当然ですが勉強していないのであればむやみに書いてはいけません。
面接で問われた際に嘘が一瞬でばれてしまい、せっかく他の項目がよかったとしても内定が取り消される場合があります。
ITパスポートは履歴書で役立つ?
ITパスポートを履歴書に書くことは企業にどのような印象を与えるのでしょうか?
ITパスポートを履歴書に書くメリット・デメリットについて解説していきます。
IT知識をアピールできるなどメリットは豊富
ITパスポートとはITに関する基礎知識を証明することができる国家試験です。
IT化が急速に進んでいる昨今、どのような業種・業界においても求められており注目度が高まりつつある資格です。
ITパスポートを取得することで、ITに関する基礎的な知識を持っていることを客観的に評価してもらうことができます。
他にも仕事でパソコンを使う企業では、PCスキルの証明にもつながるため、幅広い業界でITの基本的な知識を保持していることを証明することができます。
就職時のアピールとしては弱い面も
ITパスポートをアピールしていくデメリットとしては、ITパスポート単体では就職時のアピール材料としては弱いということです。
ITパスポートは確かに知識を持っているという証明はできますが、最も大切なIT技術力を持っていることは評価してもらえません。
そのため、ITパスポートを志望動機としっかり関係付けるといったように、工夫をしてアピールしていかないと思うような効果は出ません。
資格を活用して就職を有利に立ち回りたいのであれば、ITパスポートの上位資格を取得するか、他の資格と併用して複合的にアピールしていくことをオススメします。
例えばプログラマーになりたいのであれば、基本情報技術者試験やオラクルマスターをステップアップとして受験する、といった方法が考えられます。
事務や総務職を目指すのであれば、パソコンを使いこなせるスキルが重要になってくるので、エクセル等の能力を証明するMOSを受験する、といった手段をとる必要があります。
自分の就職先に応じて、必要となる資格を取得することが重要です。ITパスポートはそれらの資格の補助としてアピールしていくといいでしょう。
ITパスポートの就職における有効性については以下の記事をご覧ください。
他の資格と比較したITパスポートの位置づけ
ITパスポートとよく比較される2つの資格について解説していきます。応募先が求めているスキルに対して、どの資格がマッチしているのか参考にしてみてください。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、情報処理推進機構が実施しているIT業界で働くための基本知識を押さえるための試験となります。
合格率については、ITパスポートが50%程度であるのに対し、基本情報技術者試験は20~30%となります。
位置づけとしてはITパスポートの上位試験となるので、基本情報技術者試験の方が試験難易度は当然上昇します。
ITパスポートは基本情報技術者試験に比べると、IT知識についての専門性は低くなってしまいます。そのため、IT企業に対して物足りない印象を与えてしまう可能性が高いです。
基本情報技術者の詳細は以下の記事でチェックしてください。
情報セキュリティマネジメント試験
情報セキュリティマネジメント試験とは、情報処理推進機構が実施している、ITに関するセキュリティ人材の育成を目的とした試験になります。
情報技術者の中では、ITパスポートがレベル1であるのに対し情報セキュリティマネジメント試験はレベル2であるため、より難易度の高い試験です。
よりレベルの高い資格なので、情報セキュリティマネジメント試験のほうが専門性が高い知識を有するとアピールできます。
そのため、就職活動においてはITパスポートよりも評価が高くなるというメリットがあります。
情報セキュリティマネジメントの詳細は以下の記事でチェックしてください。
ITパスポート以外の資格はどのように表記する?
ITパスポート以外の資格についての正式名称を表にまとめました。改めて、取得している資格の正式名称については確認するようにしましょう。
略称 | 正式名称 |
---|---|
MOS | Microsoft Office Specialist |
日商簿記 | 日本商工会議所簿記検定 |
初級シスアド | 初級システムアドミニストレータ |
漢検 | 日本漢字能力検定 |
英検 | 実用英語技能検定 |
秘書検定 | 秘書技能検定 |
宅建 | 宅地建物取引士 |
FP | ファイナンシャル・プランニング技能士 |
数検 | 実用数学技能検定 |
資格によって合格・取得・登録と表記する方法が異なる場合があります。資格を履歴書に記入する際にはどのように表記すれば良いのかを必ず確認して書くようにしましょう。
ITパスポートの活かし方まとめ
就活におけるITパスポートの活かし方まとめ
- ITパスポートは幅広い企業から注目されている資格
- ITパスポートは単体でのアピール材料としては弱い
- 資格アピールしたいのであれば、上位資格を目指すか他の資格と複合的にアピールすること
ITパスポートの履歴書での書き方、就職活動における活かし方について、ここまで解説してきました。
ITパスポートに限らず資格を履歴書に書く際には、正式名称で正確に記入するようにしましょう。
上記でまとめた注意事項を守ることはもちろん、誤字・脱字が無いか隅々まで確認するようにしましょう。
資格については、応募先が求めるものを優先的に書いてアピールするようにしましょう。勉強中のものがあれば積極的に履歴書へ書いていきましょう。当たり前ですが嘘の記述はNGです。
ITパスポートはITに関する基礎知識になりますので、単体でのアピール材料としては少し弱いです。
IT業界への就職を検討されている方は、ITパスポートの上位資格を取得して業界でも通用する知識があるということをアピールしていきましょう。
事務・総務職であればMOSなどの事務処理能力を証明するスキルに加えてITパスポートを補助的にアピールしていけば、採用担当者の心をグッと掴むことができるのではないでしょうか。