ITパスポートは転職にどう活用する?転職におけるITパスポートの評価を解説!
「IT系企業に転職を考えているが、ITパスポートは評価されやすいのだろうか?」
「ITパスポートって取得する必要性あるのかな?」
この記事を読まれているあなたはきっと上記のような疑問をお持ちの方なのではないでしょうか?
ITパスポートとは、ITについての基礎知識を証明できる国家試験となります。IT化が急速に進んでいる昨今、どの業種・業界においても注目度が高まりつつある資格となっています。
そんなITパスポートですが、実際の転職活動において企業はどのように評価してくれるのでしょうか?中でもIT業界ではPR材料になるのかどうか気になっている人も多いことでしょう。
この記事では、ITパスポートの転職業界における評価についてや転職での活用方法及び資格の必要性について解説していきます。
IT業界へ転職を検討している方、ITパスポート取得を考えている方は是非ご一読ください!
ITパスポートの転職についてざっくり説明すると
- 必要性を客観的に評価されやすい
- 仕事に対するポテンシャルを感じてもらえる
- 転職に有利であり活躍の幅も広がる
※このページにはプロモーションが含まれています
資格が転職で必要な理由
就職や転職活動において資格は重要とよく耳にしますが、なぜそのように言われているのか詳しく知らない方も多いと思います。
以下では資格の必要性を、主な3つの理由とともに紹介していきます。
能力を客観的に証明できる
例えば面接の際に「私は○○のスキルがあります。」とPRしたとしても、面接官からするとそれがどれほどのレベルなのか判断することができません。
そのスキルに対しての資格を取得していれば、資格が定めるレベル相応のスキルを所有している証明になりますので、客観的に評価してもらうことができます。
具体的な資格を例に挙げますと、TOEICであれば英語の文章が読める、英語が聞き取れるといったスキルを評価してもらえます。
マイクロオフィス・スペシャリストであれば、Word、Excel、PowerPointについてのスキルを評価してもらうことができますよね。
このように、自分のことを知らない第三者に対しては能力を客観的に評価できる基準が必要です。資格という評価基準を持っておくことで能力を正確に認めてもらうことができます。
ポテンシャルを評価してもらえる
求人を出している企業は、数ある応募者の中から採用する人を決めなければいけません。応募者はまさに十人十色で様々な特徴があります。
その中でも、バリバリの業界経験者で即戦力を期待できるような人は少なく、全く別の業界から新たにチャレンジしたいというような人もいます。
当然ですが、その会社に見合ったスキルを兼ね備えている人が採用において有利に働くことになります。
もし応募先の業界が未経験であったとしても、会社で必要な資格や活躍できそうなスキルを持っていれば、入社後に活躍してくれるのではないかとポテンシャルを評価されやすくなります。
やる気だけでPRできるのはせいぜい第二新卒くらいまでです。資格を取得して会社にとって必要な人材になれることをしっかりPRしていきましょう。
選択肢が広がる
資格取得によって転職先の選択肢を広げることもできます。
例えば簿記は全ての業界・職種において必要性のある資格です。そのため、様々な企業が応募対象になり、転職の選択肢が大きく広がることになります。
業界未経験でも資格を取得することで、前職のスキルだけでなく会社が求めるスキルも証明できるという強みもあります。
ポテンシャルを評価してもらえるだけでなく、違う業界を経験してきていることによって、会社側から新たな業界の開拓を期待されやすいのです。
また、資格取得者は広く専門的知識を有する存在です。そのため採用後に会社の要望に合わせて配置換えに対応することのできる重要な人材と認知されます。
ITパスポートは転職に有利に働くのか?
ITパスポートは転職においてPR材料になるのでしょうか?それは転職先によって変わります。ここでは主に技術者として転職する場合とそれ以外に転職する場合2つのケースを取り上げて説明していきます。
ITパスポートの評価
ITパスポートは、情報処理技術者試験の中でレベル1の部類となり最もレベルの低い資格となります。
世間一般からの評価としては、社会に出ていく上で当たり前のIT常識として考えられることが多いです。感覚としてはビジネスマナーと同じような位置づけとなります。
ITパスポートを持っていることで社会人として最低限のIT常識は身につけているようだと認められることはあっても、ITパスポートを持つことで待遇が改善するといったことはありません。
技術者として転職を希望する場合
技術者としての転職を検討している場合、ITパスポートはIT業界への足掛かりとして取得することはいいですが、ITパスポート単体で有利になることはIT業界においては皆無と言っていいでしょう。
転職で資格を活かしたい場合は、ITパスポートの資格を押さえた上で基本情報技術者試験や応用情報処理試験の資格を取得してPRした方が効果的です。
IT業界は常に今すぐ活躍できる人材を求めているという傾向があります。
そのためITパスポートの上位資格を取得することで企業に能力があると評価される可能性が高くなり、転職に有利になりやすくなります。
技術者以外で転職を希望する場合
技術者以外で転職を検討している場合、IT系企業の営業やスタッフの部署であればITパスポートが評価されやすい場合があります。
IT系企業の場合は技術職以外であってもITの基本知識はなくてはならないものです。得意先との打ち合わせや社内会議ではITに関する専門用語が当然のように使用されるからです。
その際に最低限のIT知識がないとコミュニケーションに支障が出てきてしまいますよね。
また、IT系企業への転職は即戦力として考えられる傾向にありますので、基礎知識の教育はほとんどしてもらえない場合が多いです。
そのような場合に備えて、入社する際の最低限のマナーとしてITパスポートを取得しておくことをオススメします。
不足しているIT知識を補うための取得はおすすめ
業界未経験でIT系企業へ転職をする場合、IT系の知識の不足について不安を持っている人は多いです。
また、IT系企業のビジネスシーンでは、カスタマーサポートであったり、営業活動でITに関する商品の提案や改善について指示をすることがあります。
その際にIT系の知識がないと、顧客とコミュニケーションがうまく取れないといった場合も出てきます。
採用側としてもそういったシーンでしっかりと対応できるかどうかは評価基準となっています。
ITパスポートの取得は、専門知識を要する場合でもコミュニケーションを取れることの証明になるので取得するメリットが大いにある資格と言えるでしょう。
ITパスポートの求人はどこで探す?
ITパスポートを採用の必須条件や歓迎条件にしている求人は数多くあります。
そのような求人に関しては、実際に求人サイトを探して見つけることになります。
ITパスポートに関する求人を多数掲載しているサイトとして、「求人ボックス」や「リクナビNEXT」「リクルートエージェント」などが挙げられます。
これらのサイトは豊富な求人の種類が掲載されているので、自分に合ったものがあるかどうかぜひ探してみてください。
ITパスポートはすぐに取得すべき?
IT系企業へ転職を検討している場合、ITパスポートはすぐに取得すべき資格とは言えないです。
IT業界の採用においては業務経験を特に重視する傾向にあります。
そのため、ITの最低限の知識を証明するだけのITパスポートだけではアピール材料としては正直弱いと言えます。IT業界としては、この程度のレベルは持っていて当たり前ということです。
IT系への転職を目指す場合は、より専門性の高い知識を有すると評価してもらうために、レベルの高い他の情報処理技術試験を受験すべきと言えるでしょう。
その一方で、業界未経験でIT業界へ転職したい場合には、ITパスポートは取得しておいた方がいいでしょう。IT知識に関するコミュニケーションが円滑に行えると証明できるからです。
自分がどのような分野で活躍したいかやどれだけのIT知識を有しているかをよく考えて、ITパスポートの必要性を判断するようにしましょう。
ITパスポートの後に取得したほうがいい資格
ITパスポートだけではIT業界でのPR材料としては役に立ちません。次のレベルの資格を取得することでようやく評価され、転職で有利になることができます。
ここではIT系企業への転職に有利な基本情報技術者試験と事務系への転職に有利なMOSについて詳しく解説していきます。
基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、プログラマーやシステムエンジニアを志望する人を対象とした試験になります。
基本情報技術者の資格を取得することで、戦略立案能力やシステム開発能力・構築能力のアピールに役立ちます。そのため、IT技術者としての基本的な能力をしっかり習得していると評価されやすくなります。
この資格を取得することで、IT技術者としての能力を転職市場でアピールすることができるので、20代でIT業界に転職しようという人には特にお勧めできると言えるでしょう。
経験不足を少しでも補うことができるので、業界未経験で転職を考えている人にもおすすめの資格です。
MOS
MOSはWord、Excel、PowerPointといったオフィスソフトのスキルを試す試験のことです。
事務の現場においてはパソコンを使うことが多いので、ワードやエクセルといった事務作業で使用するソフトは必ず使えなくてはなりません。
具体的には、社内の企画書や文書を作成する際にWord・Excelを、プレゼン用の資料作成においてPowerPointを使用します。
使用しない日は一日として無いといっても過言ではないほどにこれらのオフィスソフトの使用頻度は高いです。
さらに、事務系職種では転職した際には即戦力として様々な仕事で活躍することが求められます。MOSを取得していれば、高い事務処理能力があることをアピールすることができるのです。
ITパスポート資格の転職への活かし方まとめ
ITパスポート資格の転職への影響まとめ
- ITパスポートはIT業界でのビジネスマナーのような位置づけ
- IT業界で高く評価される資格としては弱く、上位資格の取得がオススメ。
- 業界未経験であれば入門的位置づけとして取得すべき
ここまで、転職活動におけるITパスポートの有効性について解説してきました。
ITパスポートはあくまでIT知識の基礎を証明するためのものになりますので、IT業界でのPR材料とはなりません。
IT業界で資格をPR材料に使いたいのであれば、基本情報技術者のような上位資格を取得したり、MOSのような資格などで複合的にPRしていくといいでしょう。
IT業界は実務経験を優遇する業界です。業界未経験での転職を考えている場合は、資格を持っているだけではPR材料としては弱いでしょう。
本命の企業へ応募する前にどこでもいいのでIT系企業に入社して実務経験を積むといった選択肢もアリです。
また、業界未経験の場合は、あなたがIT業界に入りたい熱意を採用担当者にぶつけることが重要です。
IT業界を志した理由や会社に入ってどのようなことができるのかなどをしっかりと伝えることが重要です。
そういった熱意を伝えばがらITパスポートも取得していると資格を補助的に使うこともできるので、採用担当者の心をグッと掴むことができるのではないでしょうか。
IT業界への転職が成功するように応援しています!