司法書士に独学合格は無理なのか?独学の失敗例や試験難易度の実態を解説!
「司法書士を目指したいけれど、独学でも合格できるかな?」
「司法書士の独学合格は難しいって本当なの?」
司法書士は例年大勢の人が受験する大人気の資格です。
そんな超難関資格だからこそ、費用をかけてでも予備校・通信教育を利用するべきかどうか迷う人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は司法書士の独学合格が難しい理由を解説します!
この記事を読むことで、司法書士を目指す上でどのような勉強スタイルで臨むことが合格への最善の策なのかが分かるはずです!
司法書士の独学合格が難しい理由をざっくり説明すると
- 落ちた理由が分からないまま何年も落ち続ける可能性がある
- そもそも司法書士は超難関資格で合格率は4%前後と非常に低い
- 独学では予備校や通信教育でプロの指導を受けた受験生よりも情報面などで分が悪い
- 独学合格が可能か否かはその人の現状や学習経験でも変わる
司法書士の独学の知っておくべき失敗例
司法書士は毎年14,000人前後の人が受験する国家資格です。資格取得後にすぐに独立開業ができる資格なので、高い人気を誇ります。
社会人として働きながら目指す人も多く、普段の仕事が忙しくて予備校に通う時間がない等の理由から独学で合格を目指す人も存在します。
しかし司法書士の合格率は3~4%台と非常に低く、誰もが独学で合格できるような資格ではありません。
そもそも独学で目指せるのか費用をかけてでも予備校でプロの指導を受けるべきなのかは本来、試験の難易度によって決めるべきです。
予備校に行く時間がないからといった理由だけで独学を選択すると、後々になってから後悔することにもなりかねません。
そして一度独学で勉強を始めると「今さら通信教育や予備校に切り替えるのも…」と思い始めてしまい、通信講座や予備校になかなか踏み込めない人も多いです。
独学で落ち続けて通信教育や予備校に切り替えることもできずに、落ち続ける独学勉強法を何年も繰り返さないように注意が必要です。
いつまでたっても合格できない
独学で失敗する典型的な例は、非効率な勉強を続けて落ちてしまったり、自分の勉強法が非効率であること自体に気付けず「落ちる勉強法」を何年も繰り返すケースです。
司法書士の合格のためには、約3000時間の程度が必要とされています。
非効率な勉強をしていると途中から点数の伸びは期待しづらくなり、自分では落ちた原因が分からないのでいつまで経っても合格できません。
受験期間が長引くと心身ともに非常にキツくなり、途中で挫折してしまう人も多くなります。
独学は費用がかからなかったり、自分のペースで勉強できるといった優れた面はあるのですが、いつまで経っても合格できない悪循環に陥る可能性があるリスキーな面も潜んでいるのが現状です。
もちろん独学で合格できる人もいるので、独学自体が否定されるべきではありませんし絶対に無理などとは言いません。
しかし独学でチャレンジしたものの司法書士試験に落ちた場合は、勉強法そのものを見直すためにも、予備校や通信教育を使って合格するためのコツを身に付けることをおすすめします。
予備校の受講料以上に費用がかかる
費用が安く済む点に魅力を感じて独学を選ぶ人は多いと思います。
ですが、独学でチャレンジして何年も試験に落ち続けると、結果的に費用が高くなってしまう可能性があるので注意が必要です。
というのも、新たな教材に買い換える必要が出てくる場合もあるためです。
加えて、毎年受ける模試や本試験の受験料も考慮しなければなりません。
数年積み重なれば相当な額になり、結果的に予備校や通信講座の受講料に匹敵するお金をかけなければいけない状況に陥ってしまいかねません。
場合によっては、最初から予備校代や通信教育代をかけて合格を勝ち取った人のほうが、寧ろ費用が安く済んでいるということにもなりかねません。
予備校や通信教育に比べて独学は費用面がメリットに挙げられることが多いのですが、逆にデメリットにもなり得る諸刃の剣なので十分な注意が必要です。
合格までに何年もかけると後々苦労する
司法書士がいくら独立開業しやすい資格とは言っても、合格までに何年もかかると試験合格後にも苦労することになります。
そもそも実務経験が一切ない状態で独立するのは難しいので、資格取得後の最初の数年は司法書士事務所などで実務経験を積んでから独立するのが一般的です。
試験合格までに時間がかかって年齢が上がり過ぎると、司法書士事務所への就職が難しくなってしまいます。
5年や10年かけて苦労して合格したと思ったら、合格した後までさらに苦労することにもなりかねません。
もちろん司法書士会が実施する研修に参加すれば先輩司法書士の事務所で就業経験を積むことは可能なので八方塞がりにはなりませんが、研修では給料の支給はなくその期間の家計のやりくりは大変です。
早いうちに独立したほうが事務所が大きくなる時期も早くなるので、その意味でも1年でも早く試験に合格したほうが良いでしょう。
司法書士に独学合格するのは無理なのか?
独学で司法書士試験に合格している人も当然いるので独学合格が無理などということは決してありません。
しかし「不可能ではない」のと「誰でも独学で合格できる」のは全く違います。
独学合格は実際のところ困難を極めるので、無理とは言わないまでも非常に難しいのが現実です。
以下では司法書士に独学合格するのが難しい理由を解説していくので、独学で目指すのか、予備校や通信教育を活用するのか、勉強法を決める際の参考にして下さい。
司法書士は合格率4%前後の超難関資格
司法書士の合格率は4%前後で合格率が1桁台前半の超難関資格です。単純計算で10回受けても全て不合格になる可能性すらあります。
近年は受験者数の減少に伴って少しずつ合格率は高くなってきていますが、その変化幅は非常に小さくて依然として極めて低い水準です。
これだけ難しい試験なので並大抵の努力では合格できません。合格するためのコツや効率的な勉強法を自ら探さなければいけない独学者の場合には、合格へのハードルはさらに高いと言えるでしょう。
また年を追うごとに合格率が少しずつ高まっているので今後も合格率が上昇して受かる可能性が上がることも考えられますが、その一方で受験者数の減少が最近では落ち着いてきている状況です。
合格率の上昇はこれまで以上には期待できないので、簡単には合格できないような厳しい数字が今後も続くと考えたほうが良いでしょう。
真のライバルは独学者ではない
通信講座や予備校に通っている人たちはプロの指導を受けた受験生であり、合格するためのコツを身に付けている点で、独学者よりも有利です。
4%という限られた枠を奪い合うのは主に通信講座や予備校によって試験対策をした人たちなので、独学者は単純に分が悪いと言えます。
そもそも独学者が合格を勝ち取る上では、自分と同じように独学でチャレンジしている人が真のライバルなのではありません。
通信講座や予備校を利用してプロの指導を受けた受験生が相手であり、そういった受験生に対して自分の力だけで勝つ必要があるのです。
司法書士試験に合格する人の8割近くが予備校や通信講座を利用していると推察され、プロの指導を受けている予備校生や通信講座受講生を独学だけで超えるのは非常に難しいと考えるのが妥当でしょう。
勉強を継続することが難しい
合格への道のりは、最低でも3000時間の学習が求められる厳しいものであり、毎日6時間勉強しても最低1年半以上は必要です。多くの人々がこの時間をさらに超える努力を必要としているのが現実です。
11の科目にわたる広範な学習範囲と、暗記が必要な多量の知識は、長期にわたる計画と強いモチベーションの維持を要求します。このプロセスは非常に困難で、精神的な負担が伴うことが多いです。
独学で取り組む場合、質問する相手がいないために自己解決が必要になり、効率的な学習方法やテクニックの習得も困難です。誤った方法で学習を進めると、さらに長い時間を必要とするリスクもあります。
試験に向けた時間は限られており、適切なペースで効果的に学習を進め、本番での最高のパフォーマンスを発揮する必要があります。しかし、これを一人で成し遂げるのは極めて困難です。
自己管理と努力が求められるこの過程で、計画通りに一人で学習を進められる人は非常に少ないでしょう。メリハリの効いた学習計画の実践は、誰にとっても容易なものではないと言えます。
法改正などの情報を集めるのが難しい
司法書士試験を独学で準備する際の課題として、法改正や最新情報に対する自己対応が挙げられます。
司法書士の資格は、法律の専門分野に関連するものであるため、法改正の影響を直接受けます。既に学習した知識が法改正によって陳腐化すると、その努力は無駄になってしまう恐れがあります。
市販の独学用テキストも常に最新の情報に追従しているわけではなく、時には最新の法改正に対応していない場合もあるでしょう。
対照的に、専門の資格講座を受ける場合、最新の法改正や関連情報について講師から直接指導を受けることが多いため、自分で情報を追う手間を省くことができます。
要するに、独学では自己管理下で法改正や最新の動向に対応しなければならず、これが独学の難しさの一つとなるでしょう。資格講座に参加することで、このような課題を克服するサポートを受けられる可能性があります。
独学で司法書士の出題範囲を理解するのが難しい
司法書士試験の科目には、不動産登記法、商業登記法、供託法など、多くの人にとって初めて接するかもしれない、とっつきにくい内容が含まれています。
これらの科目は、一般的な認識とは異なる特異な概念を扱うことが多く、独学での取り組みは困難を極める場合があるでしょう。講師の手助けがないと、理解が進まず、挫折する危険性も否めません。
講師がいれば、分かりにくい部分を具体的に質問したり、複雑な部分をシンプルに説明してもらえる利点があります。独学ではこれらのサポートを受けられないため、表面的な理解に留まってしまい、試験での高得点へとつなげるのが難しくなる可能性があるでしょう。
加えて、独学で困難な内容に直面した際、モチベーションの低下が避けられないことも多いです。講師の存在があれば、励ましを受け、前向きに学習を進められることも多いでしょう。
総じて、司法書士試験の一部の科目は、一般的な学びとは異なる側面を持っており、独学での理解と得点力の向上は容易ではないかもしれません。
専門の指導が必要と感じる場合は、教育機関の支援を検討することも一つの方法でしょう。
記述問題の対策が難しい
記述式問題に対応するためには、市販のテキストや問題集だけでは十分でない可能性が高いです。
解法の習得の難しさ
記述式問題の対策は単なる暗記では不十分で、基本的な解法を理解し、様々な問題に応用できる能力の習得が必要です。
合格者たちはこの解法をマスターし、問題演習を通じて自分のスタイルを発展させます。しかし、これを市販のテキストを使って独学で達成するのは非常に厳しい課題でしょう。
演習量に対する限界
記述式問題は、繰り返しの演習によって慣れを促す必要がありますが、市販の問題集ではそのための量を提供するのが難しい場合が多いです。試験対策として、十分な演習を積むことが困難な状況が生じるでしょう。
記述式問題では、過去の問題を完璧に理解しても、同じ問題が出題される可能性は低いため、予想問題を含めた広範な演習が求められます。
要するに、記述式問題への対策は単純ではなく、基本的な解法の習得から多岐にわたる問題の演習まで、市販の教材だけでは対応しきれない可能性があるのです。自己学習の限界を感じる場合、専門の指導を受けることも検討する価値があるでしょう。
独学体験記は虚偽も多い
インターネット上では「独学で〇ヶ月で合格!」といった声が散見されるので、こういった声を聞いて独学を選択する人もいるはずです。
しかしこうした書き込みの信憑性はそもそも皆無と言って良く、本当に発信者が合格しているのかも怪しいと言わざるを得ません。
そして仮に合格していたとしても、勉強の得意不得意や普段の生活で使える勉強時間などは人によって大きく異なります。その人ができたことを真似しても他の人ができるとは限りません。
例えば1日に何時間も勉強に集中できる人が独学で合格してネット上に投稿しているケースであれば、普段の仕事が忙しくて勉強時間をなかなか確保できない人にとっては参考にならない意見と言えます。
独学体験記は虚偽も多いですし、発信者の置かれた状況や環境など細かい情報まで把握できないので、参考にすべき情報なのかも分からないケースがほとんどです。
独学合格したというネット上の声に気を留める必要は全くありません。
独学での挑戦は避けるべき?
司法書士試験において独学での合格が非常に難しいことを考えれば、独学ではなく予備校や通信教育を活用して確実に合格を狙いにいくことをおすすめします。
さらに試験自体の難しさとは別の要素として、独学で合格できるか否かはその人の置かれた現在の状況や前提知識の有無などにも左右されるので注意が必要です。
現在の状況や学習経験にも左右される
法律の知識を既にどれだけ持っているか、そもそも勉強が得意か苦手か、こういった要素によっても独学の向き不向きが変わります。
例えば法学部出身で法律の勉強に慣れている人や行政書士合格者など既に学習範囲の法律の事前知識がある人であれば、独学でも比較的、試験に臨みやすいはずです。
逆に、資格試験の受験経験がなくて勉強癖が付いていない人やそもそも勉強自体が苦手な人は独学には向きません。
もちろん合格までに長い年月がかかっても良いのであれば、とりあえず最初の一年は独学で挑んでみて様子を見る方法も考えられます。
しかし他の受験生よりも何らかのアドバンテージを持っていない限り独学で合格できる確率は高くないので、少しでも早く合格したいのであれば独学は避けたほうが良いでしょう。
予備校は出費が激しい
司法書士の合格確率を上げる手段として予備校を活用するのは非常に有効でしょう。
しかし予備校に通う時間が撮れないという方や、講座費用が50万円前後もかかるということで、受講を躊躇される方もいらっしゃるでしょう。
そこでおすすめなのが通信講座の受講です。
通信講座であれば予備校に通う場合の半額以下の受講料しかかかりませんし、その学習効果も予備校に引けを取らないと言えるでしょう。
スタディングの通信講座がおすすめ
司法書士の通信講座であれば、スタディングの司法書士講座が極めておすすめです。
スタディングであれば講座費用が49,500円から受講可能と、予備校よりも40万円ほど安く講座受けることができます。
また、スタディングはスマホ1台であらゆる学習が可能なので、通勤時間などの隙間時間を使って効率よく勉強を進めることも出来るでしょう。
実際の受講生による口コミ評判も非常に良く、1番おすすめできる通信講座です。
この機会に是非受講されてみてはいかがでしょうか。
司法書士の独学合格が難しい理由まとめ
司法書士の独学合格が難しい理由まとめ
- プロの指導を受けた予備校生や通信講座生に簡単には勝てない
- 落ちた理由が分からないまま不合格を繰り返す可能性がある
- 合格率は1桁台の前半で司法書士試験自体が非常に難しい
今回は司法書士の独学合格が難しい理由について紹介しました!
独学が無理とは言いませんが、司法書士は非常に難しい上に、予備校や通信講座を利用した受験生に独学で勝つのは簡単ではありません。
プロの指導を活用して合格するための勉強法やコツを身に付け、少しでも早く司法書士試験の合格を勝ち取って下さい!