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司法書士試験に独学で合格するためには?成功する独学のコツを教えます

更新日時 2019/12/13

司法書士試験は合格率が毎年3%台と、数ある国家試験のなかでも難易度の高い試験です。

専門学校や予備校・通信講座で学ばないと合格は無理だと思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、なかには独学で地道な努力を続け、合格を勝ち取った人もいない訳ではありません。コツを押さえて学べば、独学で合格することは必ずしも不可能ではないと言えるでしょう

ここでは司法書士試験に独学で合格するためのコツや注意点について解説していきます。

司法書士の独学についてざっくり説明すると
  • 独学の難易度は向き不向きが大きく影響する
  • 司法書士の独学合格は不可能ではないが、デメリットも多いので注意する
  • 勉強の基本を押さえつつ、継続して努力する必要がある

司法書士試験の概要を知ろう

法律書のイメージ 司法書士試験は、毎年1回、7月に筆記試験が実施され、合格者のみ10月に口述試験を受けられます。筆記試験は全部で11科目です

試験科目と出題数、試験当日のスケジュールは以下のようになっています。

出題形式 科目 問題数
択一式(午前) 憲法 3問
民法 20問
刑法 3問
商法・会社法 9問
択一式(午後) 不動産登記法 16問
商業登記法 8問
民事訴訟法 5問
民事執行法 1問
民事保全法 1問
供託法 3問
司法書士法 1問
記述式(午後) 不動産登記法 1問
商業登記法 1問

択一式で出題されるのは全部で70問です。

民法・不動産登記法・商法(会社法)・商業登記法は主要4科目と呼ばれる重要な科目で、70問中53問を占めます。

不動産登記と商業登記は記述式でも問われており、280点満点中実に80%以上となる229点が主要4科目から出題されるのです

なお、司法書士試験では科目ごとに基準点が設定されていて、1科目でも到達できないときは、ほかの科目が完璧だったとしても不合格となります

そのため、主要4科目を重点的に学びつつ、ほかの科目も要点を押さえてまんべんなく学ぶ姿勢が必要です。

10月の口述試験は、試験官から問われた質問に対して口頭で答える形式です。口頭で答えるというと難しいように感じるかもしれません。

しかし、確かに専門的な知識は必要ですが、筆記試験を突破しているなら十分に対応できるでしょう。

実際、口述試験は受けた人のほとんどが合格しているので、それほど心配することはありません。筆記試験後に対策を始めても間に合います。

独学が自分に向いているかを慎重に考える

対話のイメージ 司法書士試験に独学で合格することは不可能ではありません。ただし、それは独学に向いている人でなければなかなか難しいでしょう

たとえば、強い自制心がある、計画を立て堅実に実行できる、集中力を維持できるといった人であれば向いています。効率的に勉強を進めるため、要領の良い人も適しているでしょう。

適性のない人が独学を始めても、途中で挫折する可能性が極めて高いです。独学しようと考えているのであれば、向いているかどうかをしっかり考える必要があります。

独学に向くのは、テキストを読んで内容をきちんと理解できる人です。法律は特に初学者にとっては難解です。テキストや問題集に触れたときに、書かれていることがよくわからない、理解するのにかなり時間がかかるといった人は、独学に向いているとはいえません。

さらに、自制心も必要です。遊びに誘われるとすぐに出かけてしまったり、勉強に飽きてスマホをいじってしまったりするようであれば、あまり独学に向いているとはいえません。

また予備校などとは異なり、独学の場合は自分で学習スケジュールを立て、遅れが出たときはどこかで調整する必要があります。そのため、計画性があることも必要です。

もちろん計画通り遂行する力や集中力も欠かせません。合格までに数年かかる場合があることも覚悟する必要があります

環境によっては独学は不可能に近い

勉強時間をどれだけ確保できるか、集中して学べる場所があるかなど、周りの環境が独学に向いているかを考えることも大切なポイントです

社会人で仕事が忙しくてまともに勉強する時間がとれないといった場合は、いくら独学に適性があっても難しいでしょう。

正直、司法書士ほど難しい試験で自己流で勉強することにこだわるのはおすすめできません。たとえば予備校の最も軽いコースを受講して自習室を使えるようにすることや、通信講座を利用して通勤時間にスマホで講義を受講することも有効です。

独学の方法を十分に調べ、あらゆる選択肢を視野に入れ、その中からライフスタイルに合った方法を選ぶようにしましょう。

独学のメリット・デメリット

たくさんの張り紙

司法書士試験を独学することは、さまざまなメリットがある一方でデメリットもいくつかあります。

どのようなメリット・デメリットがあるかを把握し、自分に向いているかどうか判断すると良いでしょう。

独学のメリット

独学で司法書士試験の勉強をするメリットには、大きく「費用が抑えられる」「自分のペースで学習を進められる」の2点があります。

メリット1:費用を抑えられること

独学する最も大きなメリットは費用があまりかからないことです。自分で勉強するのであれば、基本的に市販のテキストや参考書、問題集などしかかかりません。

そのほかには、ノートやペンなどの文房具代、部屋の電気・冷暖房費などの光熱費がかかるくらいでしょう。専門学校や予備校に通う場合は、学校やコースによって多少の違いはあるものの50万~70万円ほどかかることが一般的です

これはかなり大きな出費ですので、費用を10万円以下に抑えられる独学にすることは、経済面で大きなメリットがあるといえます

なお、学校に通う以外に、通信講座を受講する、Webで模試を受けるといった方法もあります。こういった方法であれば、専門学校などよりも費用を抑えて学ぶことが可能です。

メリット2:自分のペースで勉強することができること

専門学校や予備校のなかには、忙しい人でも通いやすいように、夜間や土日などに開講しているところもあります。

それでも、仕事をしながら通う場合は急な残業や出張が入ったりして通えないこともあるでしょう。社会人が仕事をしながら通学を予定通りこなすのは、時間の都合をつけるのが難しく、簡単なこととはいえません。

独学であれば、自分のペースで学習を進められます。就寝前に1時間勉強する、朝早く起きて勉強時間にあてるなど、忙しいなかでも時間を見つけて対応することが可能です。

これは、人に合わせず自分のペースで納得のいくまで無理なく学びたい人にとって大きなメリットでしょう。

独学のデメリット

独学にはデメリットも存在します。さまざまなリスクや困り事が起こる可能性があることも覚悟することが必要です。

どのようなデメリットがあるか、詳しくみていきましょう。

デメリット1:学習に時間がかかってしまうこと

独学するデメリットとして、まず学習に時間がかかってしまう点が挙げられます。

予備校や通信講座では解釈が難しい項目や間違えやすいポイントでもわかりやすく説明してくれます

もし、授業中に理解できなかったとしても、質問をすることで要点を押さえた丁寧な説明が受けられるでしょう。

しかし、1人で学ぶ場合はこうはいきません。

もちろん、市販のテキストでも、重要な項目には特に丁寧なコメントがついてたり重要であることが記されていたりして、理解しやすいように作成されています。

とはいえ、対面で説明を受けるほどわかりやすくはありません。そして、内容が理解できないときは、わかるまで自力で調べる必要があります。そのため、学習がスムーズに進まず余分な時間がかってしまうのです

さらに、調べて自分なりに理解したことが合っているのか、確証が得らないというデメリットもあります

理解できない部分を放置してそのまま学習を進めると、いずれつまずくこともあるでしょう。また、わからなかったところを試験で問われて、失点してしまう結果となる可能性もあります。

また、独学は自分1人で勉強しますので、外部からの強制力が働きません。そのため、勉強を後回しにしてしまったり、勉強中に飽きてついほかのことをやりはじめたりしがちです。

結果として、予定通りにテキストが進まず、時間がかかることもよくあります。働きながら独学で勉強するのであれば、2~3年かけて本腰を入れて勉強に取り組む姿勢が必要です。

デメリット2:最新の情報を得にくい

司法書士試験に関する最新の情報を得るのが難しいのも、独学のデメリットといえます。

司法書士試験に関する法律は毎年のように改正されています。予備校や専門学校であれば、試験に関する重要な改正があれば教えてもらえるでしょう。目の前の学習に専念しながら最新の情報を手に入れることができます。

しかし、独学の場合は自分で積極的に情報収集しなければ、試験に関わる大切な情報を見逃してしまう可能性が非常に高いです

独学で勉強していても対策が上手くいかず、結局予備校などが実施する直前対策講座のお世話になったりすることも多く、独学の価格の安さというメリットを十分享受できないことも少なくありません。

デメリット3:モチベーションを保ちにくい

司法書士試験に合格するまでには3000時間以上の勉強時間が必要だといわれています。

これは、1日に5~6時間勉強したとして、2年近くかかる計算です。受験勉強の期間がこれだけ長いと、予備校や通信講座を利用していた場合でも、途中でつらくなってしまうこともあるでしょう。

しかし通学制の予備校であれば、励ましあう仲間がいたり、講師の方の激励メッセージを受けて、勉強に対するモチベーションを維持することができます

また、通信講座の場合もモチベーションが維持できるように豊富なサポートが用意されています

対して独学の場合は、学習がおろそかになってスケジュールに遅れが出たとしても、叱ったり励ましたりしてくれる人はいません。

勉強しても成果が出ない場合でも何が原因かが自分では分からず、途中で嫌になって投げ出してしまう可能性もかなり高くなるでしょう

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独学で成果を上げるコツ

計画のイメージ 自分の適性や環境を考慮し、メリットとデメリットを比較したうえで、独学を選ぶ人もいるでしょう。

その場合は、しっかりとコツを押さえて効率的に学習を進め、効果を上げることが大切です。

ここでは、独学する際に押さえるべきコツを紹介します。

受験までのスケジュールをしっかり立てる

独学することに決めたら、まずすべきなのは「学習スケジュールを立てる」ことです。

まずは、今のレベルがどの程度なのかを把握し、どのレベルの知識をいつまでに得るのかを明確にしましょう。

次に、勉強にあてられる時間がどれだけあるかを明確にします。1日の生活のなかで、平日と休日に勉強に割ける時間がどれだけあるかを割り出しましょう。

頭で考えるのではなく、紙に書きだして視覚化させることが大切です。そして、試験日から逆算して学習スケジュールを立てます。

基本的に、毎日決まった時間にコツコツ勉強する時間をとることが望ましいです。とはいえ、学習予定を余裕なく入れてしまうと、嫌になる可能性があります。また、勉強に遅れが発生したときにリカバリすることも難しいでしょう。

そのため、たまにはリフレッシュする日を持つことも大切です。先ほども触れましたが、司法書士試験に合格するには3000時間が必要だとされているため、それをもとに具体的な学習スケジュールを立てることが必要です。

しかし、試験勉強に専念できる環境であればまだしも、仕事をしているなどで、1日の学習時間が限られる人もいるでしょう。そのときは、1年以上、場合によっては数年間の長期計画になることも覚悟する必要があります。

試験の特性を理解しゴールを明確にする

司法書士試験は合格率が3%台と難易度の高い試験です。試験は11科目あり、配点も難易度もそれぞれ異なります。

効率良く勉強するためには、主要4科目に重点を置くことが大切です。しかし、1科目でも基準点に達しなければ不合格となりますので、バランスを考えながら全科目を勉強することも欠かせません

合格するためには、過去問や予想問題集など多くの問題にあたり、科目ごとの出題傾向をつかんだうえで、ポイントを押さえて戦略的に学ぶことが重要です。

試験の特徴を押さえた勉強法を学ぼう

司法書士試験は主要4科目とマイナー科目に分かれているという非常に特徴的な試験となっています

そのため自分一人で適切な学習計画を立てるのは非常に難しく、非効率な勉強をしてしまいがちです。

そこでおすすめなのが大手資格学校が採用している学習計画を知ることです

資格学校のクレアールでは、長年の指導で培った司法書士試験の勉強ノウハウをまとめた書籍「非常識合格法」を無料プレゼントしています

試験の特徴に沿った学習スケジュールの立て方を知るには最適な一冊となっています。無料プレゼントは先着100名様限定なので、この機会を逃さず手に入れておきましょう!

独学に適したテキストを選ぶ

基本的な学習計画が出来上がったら、テキストを選びます。独学で合格するためには、自分に合ったテキストを選ぶことが重要です。

テキストは初心者向けからより深い専門知識を学ぶためのものまで幅広くあります

まったく知識がないなら初心者向けを選ぶべきですし、ある程度知識があるなら中級者向けなどレベルに合ったものを選ぶと良いでしょう。

また、レベルが同じであっても、テキストによって文字中心のものもあれば図表をふんだんに使うなど視覚的に工夫した構成になっているのもあり、それぞれテイストや切り口が異なります。

そのため、購入前に中を確認し、理解しやすいと思うテキストを選ぶことが望ましいです。テキストと合わせて過去問も購入しましょう。

また、司法書士試験の勉強に六法全書は欠かせません。六法全書は複数の出版社から出ていますので、比較検討して読みやすいものを選ぶことが大切です。

勉強の進めかたのコツ

テキストや参考書を購入したら、立てた学習スケジュールに沿って勉強を進めていきます。

なお、なかには子どもが騒ぐなどの理由から自宅で集中して勉強するのが難しい人もいるでしょう。そのようなときは、決まった時間に図書館など自分が集中できる場所に移動することが望ましいです

決まった時間に場所を移動するようにすると、1日の流れのなかで勉強が習慣づいて、より気持ちを切り替えて集中しやすくなります。

勉強を進めていくと、得意な分野と不得意な分野がわかってきます。そうなれば、得意分野を伸ばしつつ、不得意な分野を繰り返し学んで丁寧につぶし、得意に変えるように勉強の進め方を変えていくと良いでしょう。

基礎を一通り押さえたら、過去問を解いて自分の知識を試し、間違えた問題があれば解説やテキストの説明をじっくり読みこんで理解に努めます。これを、正答率が100%になるまで繰り返しましょう。

過去問の解答・解説は、ただ暗記するだけではいけません。「なぜその答えになるか」という視点から考え、自分で正確に説明できるレベルに持っていくことが大切です。

過去問を徹底的に解いたら、得た知識を活用して多くの問題に挑戦し、応用力を磨きます。

司法書士試験に合格するためには、多角的に知識を磨くことが大切です。知識が固まってきたら、ひたすら反復して知識を完全に頭に叩き込みましょう。模試も積極的に受け、試験の形式や環境などに慣れておくことも望ましいです。

司法書士試験は独学で取り組むのも講座を受講するのもあなた次第

司法書士の独学まとめ
  • 司法書士の独学は費用面でメリットが大きい
  • 独学では学習に時間がかかることが多い
  • 勉強のコツは資格学校から学ぶのが良い

司法書士試験には、受験資格を制限する条件はありません。年齢や性別、学歴、国籍に関係なく希望する人はすべて受験が可能です。

指定の養成学校を卒業するといった要件もないため、独学・専門学校・予備校・通信講座など、学習方法も自由に選べます。

しかしながら、正直なところ超難関試験である司法書士試験に対して、あえて独学という困難な道を選択するメリットは少ないです。

自分が独学で本当に合格をつかむことができるのか、よく考えた上で決断することが望ましいでしょう。

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